ファイブスター物語15巻ネタバレ付き感想(後)新しい情報から脇道へ。の巻

ファイブスター物語15巻ですが
・東京など各地で行われているデジタルサイネージ編
・FSS15巻ネタバレ付き感想(前)連載からのへっぽこ総集編。
・FSS15巻ネタバレ付き感想(後)この頁
・ニュータイプ2020年1月号のネタバレ付き感想。「パンツのことしか書いてない^^;」
 この4つの項目でお送りしております。

 あ!札幌の方は12/15(日)1340~花の詩女 ゴティックメード再上映、
 東京の方は12/27(金)1700~池袋HUMAXシネマズで劇場版ファイブスター物語と花の詩女 ゴティックメードの二本立て再上映が予定されているのでまだ観たことないこの頁を読んでいる方は是非とも足を運んでみて下さい!(勿論リピーターもですけども)きっと色々驚いて頂けると思います!
 そしてデジタルサイネージのロングバージョンが音声付きで公開されています。やはりあの方がナレーションでしたか!ぜひご覧ください。
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さてファイブスター物語15巻ネタバレ付き感想後半ですが、書き下ろしやこの本で新しく分かったことなどについて。
(ところで雑誌になかったのはブリッツとショウメのカラー部分を除き冒頭のヨーンのモノローグ追加と、12頁と218頁かな?よく確認してないから違っている可能性高そうだけど^^;)
 まずびっくりしたのが…

 ・アルル・フォルティシモとマヨール・レーベンハイトが「異父姉弟」だということ!

 え、マヨールが弟なの??ということは彼も高校生くらいの年齢なの?というのもあるけど…アルルについてはこのブログで何回も触れたのでここでは少なめにしようと思います。ここで明らかになりそうなことが幾つかあります。
 アルルはフンフトから生まれたけども、彼女の卵子は「コーラス王朝バランカ王家のシリセ王女」ということはDESIGNS6で分かっていました。
 しかしマヨールの母もそうであるということは…。
・2970年代、シリセはハリコン・ネーデルノイドと結託して(それが悲恋によるものか、あるいは政治的共謀なのかはわからないです)、あるいはハリコンが彼女の了解を得てフンフトを代理母としてアルルを産んでもらった。
・結果として「コーラス王家の分家であるメロディ家と、バランカ家との間に血縁関係が生まれてしまった」
・それはコーラス王朝の三王家のバランスを崩しかねない

 からです。
 バランカ家の血筋はトラーオ・バランカと元ミラージュ騎士シャーリィ・ランダースとの子孫で受け継がれていくことが物語からも明らかでは有るのですけども…でもどうして?
 となった時に、そういえば同じお腹から生まれたナトリウム・星・桜子が「自分の父について全く知らない(だからアルルに会っても自分と関係があるとはわからない)」シーンのことを思い出しました。
 もともとDESIGNS2やそれ以前では、桜子は「フンフトとピアノ・メロディとの不倫で生まれた子(第一ピアノは騎士ではないと書いてある)」という扱いでしたし、それでメロディ家が潰されたのだから桜子が父が誰が知らないというのも変だな?と思ったのですけども、聖宮ラーンの中ではフンフトが詩女の座を降りた時も、子供がデキた云々は話題になっても、そのお相手についてはスキャンダルの中でも明らかになっていませんでした。
 しかもDESIGNS6ではこのシリセについて物語内で触れるおつもりがないようなことが書いてあります。
 となると、ピアノ・メロディ(=ハリコン・ネーデルノイド)が引き起こしたスキャンダルというのはフンフトとの間であったということではなく、(不倫にするにはそういえばハリコン結婚してるとかそんな話なかったですし)「バランカ王家とメロディ家との間に子供がデキてしまったことによるメロディ家の家取り潰し→コーラス王朝内の内紛」という扱いへと変わってしまったのではないかと思います。
 つまり桜子ではなく、アルルのほうが渦中の人になってしまっているのです。
 
 コーラス王朝はあくまでコーラス王家が主体で、あとのマイスナー王家、バランカ王家がメインのコーラスを支えるという形を取っています。ただメロディ家は、コーラス19の娘がコーラス20を産んでどうにか王朝の跡継ぎ問題が在位中に解決した時に生まれた20の妹ソプラノによるコーラス王家の分家ですから、完全なる王家の親戚筋。しかも彼女の息子ハリコン・ネーデルノイドが幼くして剣聖になってしまったことで一時王座は彼がふさわしいのではないか?という風潮が起こりそうになります。(実際はハリコンが殺されそうになってファンタスマゴリアに逃げたため実現しなかった)
 そのコーラス王家にかなり近い血筋と、バランカ家が結びつき、しかも生まれた人物が強力な騎士である、ということになればまたそういった事態が本家、あるいはバランカ王家の間に起こることになります。現在のバランカ王家の当主トラーオ・バランカはコーラス3と年が近いということですから、その前のルーパスさんとかさぞ困ったのではないか…という結論が「メロディ家の取り潰し、しかしアルルにはバランカ王家にも来てほしくないので名字はそのまま」ということになったのではないかと…そんな気がしてきました。(そしてマヨールはそんなアルルをかばって一緒に出ていったのかな。二人共強い騎士なのに…。)
 一方桜子は将来「ログナーの主治医」扱いでAKDに行きそうなことが割とはっきりしています。(DESIGNS5参照)フンフトとしてはハリコンの願いを受け入れるのと一緒に、「モナークセイクレッドから由来する超帝国関係の色々」(ログナーも勿論ですが、現在プロミネンス、オージェがAKDに行っちゃってますし)を見届けるためにもご自分とハリコンとのお子さんをもうけたんでしょうか^^;
(いやそれにしても一体彼がどんな目的で、2つの血筋を持つアルルをもうけたのか正直良くわからないんですが…懐園剣を託せる相手、あるいは後述する「ララファの憑依先」のためか、それとも自分を殺して追い出そうとしたような感じを受けるコーラス王家へのあてつけもあるのかな^^;まさか…)

・え。ララファ・ジュノーンって憑依してるの??そして何のため?

 15巻で登場してきている超帝国剣聖ララファ・ジュノーン。14巻でニキータ・オージェが千里眼で彼女の存在を確かめようとした時に姿として浮かんできたのは「コーラス4とクローソー」でしたけども…15巻では彼女は幼いハリコン・ネーデルノイドについています。
 彼女の使命は全くわからないんですが^^;それでも今回のことで「彼女は目的あってコーラス王、もしくはそれにふさわしそうな人物」にくっついていそうだというのは分かりました。
 ただハリコン・ネーデルノイドが結果的に物凄く長命だったため(いやまだ過去形にしちゃいけないんだろうけど、でももうご存命ではなさそうな気も…)彼女もずっと彼についていて、ハリコンもそれを自覚していて。そして今はコーラス4についているのね。という感じなのですね。
 そこから思い描くとすれば…
彼の娘アルルは懐園剣持っているけど、興味の対象じゃないの?
・ハリコンが生きている間在位していたコーラス21~23までは、彼女のお目に叶わなかったの?
 …なんなのでしょうね、この方…。いま雑誌連載では沢山超帝国剣聖出てきているので、彼女が何をしたいのか、そして現在側につかれているだろうコーラス4が何を思うのかは知りたいところです。懐園剣が目覚めれば彼女の力も目覚めるらしいから、連載では今懐園剣がああいうことになっているため、コーラス4も大いなる力を得ることになりそうだけども…。

・エトラムルが結果的に次の時代へと持ち越しとなった理由


 今回のお話、12巻ではムキムキマッチョな感じで初登場したバルター・ヒュードラー博士がベテラン(それもカリギュラだから超のつくベテランだ)に支えられ、自分の研究だけでは観られない外の世界の戦闘と芸術品のような完成度の兵器を立て続けに見せられて、ご本人までもどんどん可愛らしい感じに見えてきて^^;結局はAFも見直した、エトラムル型も開発続けるけども自分の兵器で騎士がちゃんと太刀打ちができるようにファティマ型をも作る…となったわけですけども。
 改めて纏めて読んでみると、「エトラムルって、物語ではトラブルがあったことになっているけども、元々あのタイプはGTM型の戦闘に向いていないんじゃない?」という気分もしてきました。
 ゴティックメードになってからのメカ戦闘は、単独というよりも集団が集団を支え合いながら陣形を保ったり相互連携の数々をこなしたり、といったことを自分のGTMコントロールや主人のサポートと同時に行っているため、ファティマは主人とだけでなく、周囲とのコミュニケーションが求められます。
 果たしてエトラムルにそれが出来るのか?いや誰かへの追随は可能でしょうけども、それを積極展開してかつ人間や他のGTMやAFと共同戦線を同時に貼れるのか?というとあのエトラムルの感じでは非常に疑問が…
 モーターヘッドのときはエトラムルには騎士でない人間でも動かせるようなサポートという役割もあったみたいだけども、ゴティックメードになってからは乗って動かそうとするだけなら誰でも出来るような扱いになっています。
 「だからエトラムルには暫く物語からは下がっていてもらおうかな。」
 「ゲイズとか、そういった複雑なことを言わなくなるようなファティマが激減した時代にまた登場してもらおうかな、」という先生からの意図のようなものを纏め読みして感じることとなりました。
 
 マヨール・レーベンハイトのバランシェ・ファティマ、エトラムルのロンド・ヘアラインは性能が大変高いから引き続き活躍するようだけども、ひょっとして凄いと言ってみたり、絵文字で歓喜しているような感じのセリフを口にしたのはGTMデモールじゃなくて彼女?なんでしょうか。
 いや、壊されているのに喜んでいるように見えるからこの機械はマゾなのかなぁと勘違いしていました^^;

・「カモン殿の確執」とレーダー8の不幸…なのかなぁ。

 またハリコン・ネーデルノイドについて^^;なんだけども、そういえば連載時にボルガ・レーダー家の当主ジェインが「カモン殿との確執」と言ってたのをすっかり忘れてました^^;それからハリコン・ネーデルノイドはカモン・ピアノ・メロディ3さんだということが分かったので彼女の言っていた確執の相手はハリコンだということなんですね。
 でも15巻でハリコンが出てきたのが2974年ですが、ラルゴ・ケンタウリが若きコーラス3を斬ったりウォータークラウンを落としたりしたのって2957年じゃなかったっけ??
 え、コーラス・ハグーダ戦とフィルモア帝国との関わりというか遠因ってハリコンとの確執>>ラルゴの件なの?
 多分カモン殿との確執というのは、15巻で彼自身が言っている「かの国を出し抜いた」行為と関係があるのだと思うのですが、それが何なのかは現在の所全く分からない為ここでは棚に置いておきますけども…

 ただそこから起こった様々なことや、15巻全体を改めて鑑みると、今回出てくる2974年当時のフィルモア皇帝だったと思われるレーダー8も中々かわいそうな気がしてきました。ただでさえカラミティ星が崩壊しそうなのでなんとかしなきゃならないのに、
「皇太子勅令によって自分の次の皇帝がエラニユース・ダイ・グ・フィルモア5に早々に決まってしまった(覆すの不可能)」
「時間があまり残っていない中でフィルモア皇帝として自星外でなんとか領地を確保したい。移民先を求めたい」
 となっている最中、そのカモン殿がなんらか出し抜いたことで帝国のプライドを傷つけられた。その辺りが原因で2980年代の政治・軍事ターゲットがジュノーのコーラスになったということが考えられるからです。
 ところがそれ以前からラルゴ・ケンタウリとコーラス3との間で(ラルゴの一方的な私怨という形ではあれ)確執があり、それを知ったレーダー8はそれを利用しつつも彼自身は際どいことをしないようにと制していた筈なのに、ラルゴの恨みのほうが皇帝の箴言をも上回ってしまっていて、戦線が切り崩される中で最終手段として奇襲に出てコーラス3の殺害に成功したものの…ということになっちゃったのね。というドラマが浮かんできました。この件に関するフィルモア帝国本体、及びレーダー家のダメージは相当デカかったのだと思います。
 そして忠臣バーバリュース及びクリスティン・V親子の不祥事(と書きますごめんなさい)で彼らをかばう目的もあり、早々に退位しダイ・グに譲位することとなった…
 となるのでしょうか。

 こんなところでしょうか。皇女茄里の件はこの間書きましたし、エストが褒められたくらいで涙を見せるのは相当おかしいよ(普段はひたすらマウントしておいて、ギリギリの精神状態のところをちょいと持ち上げるのはデコースのかなりうまい主従のやり方だと思いつつも、以前のプレゼントの件もそうけども、明らかなパワハラだよねこれ。ファティマは勿論自分で主人を選んでるんだからモラード同様に、何も言えませんが…)とも思うけども…
 あ、あと単行本のキャラシートって、マヨールとアルルの件以外にも単行本のみでFSSを追いかけている方向けだと思われる補足的な独自記述があるような気がする(2箇所ほど)けども、いいよね、それはわざわざ触れなくても…連載から読んでるとそんなこと言ってなかったよね、と同時に今後の展開も何かうっすら感じさせつつ、とはいえ唐突な感すらあるけども、敢えてカット。
 最後に。
 これは自分の勝手な思いでしかなく特に根拠もないけれども、母リリも、娘茄里(娘と一応書いたけど。私自身は彼女は色々な理由でショーカムとリリの娘ではないと思っています。)もトリハロンをジークに重ねなぞらえてしまうのは、別に亡霊やジーク自身がトリハロンに取り憑かれているわけではなく、「そのくらい余りに偉大すぎる初代皇帝陛下であり、長年誰もやってこなかったのに、父ワイプ彼もちょっとなぁ…自分のお父さんに似てるのではないですか。というのは連載時に書いてます。が幾重に重なった血筋を守るため付けてしまおうとした彼と同じ名称」からくる一種の自縛だと考えています。
 言霊が幽霊的(サイレンですし^^;)となっているというか…。

 さてこれからニュータイプ読んできます^^;
 2020年1月号のネタバレ付き感想は本日中にできるかどうかさっぱりわかりませんけども、もう少々お待ち下さいね。

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