描かれていない”超常の力”。

 5月に入りました。6日日曜日に行われたの秋葉原ゴティックメード再上映に行かれた方は皆様楽しまれたでしょうか。
 再上映直前の金曜日(4日)の夕方にリクエスト投票が再開されて結局2日半だけの期間で2位通過しました。

2位とはいえ上映候補に無事入りましたので、私達はまたいつかの再上映を待つしかないのですけども…ゴティックメードのページを見渡すと観たい理由や掲示板の声が次から次へと声が上がっていて、まだまだGTMご覧頂いていない方が多くいらっしゃいそうな事に、改めて驚いてしまいました。
 永野先生だって勿論「映画は見ていないけども、ファイブスター物語は読み続けている」層がいらっしゃるのはご承知のことだと思うのですけども、それにしても今回随分と多いような…。次回はこの皆様が一人でも多く映画館に足を運べるような再上映であってほしいと願っています。

 当方は当日秋葉原にも出向かず、かといってブログや配布物に手がついたわけでもなく^^;サボりに近い状態でした。(連休もあり多忙だったのも確かなのである程度は仕方がないのですが)
 FSSに関しては5月号のダメージを未だ心に引きずっているところがあるようです。
 それもアルルやカモン様の件ではなく、地味に”クラック=ダイヤモンド”になっているかも知れないという箇所が私の心になんだか暗さを…今迄ではこんなへっぽこにも備わっていた踏ん張りとか、”あとひと押し”的感覚を鈍らせているような気がしています。
しかしそんなサボタージュ気質が一時的なものか、それともこのまま捻くれた視線が続いていくのか、それともやがてフェードアウトするのか、自分にも今のところさっぱりわからない状態です。
 例えが良くないのですけども今の自分の中でFSSはトリプルAからA+までポジションが下がっている感じ…なのかもしれません。Aなので今も自分の中では大きく高い位置をしめているのですけども、火事場のクソ力的な伸びしろが発揮されないときの自分は…元々平凡で何も特技のない自分なのだからそこから意気が下がってもどうってことはないのかも知れませんけども^^;明後日10日を迎えニュータイプを捲ったときの顔が全く想像できない状態です。

 それでもこうしてブログを更新したのは、ダイヤモンドの件について書いた前回の記事から、ふっと気になった現在の彼のファティマ…クーンについて触れておこうかと思ったからです。それでも思いついてからすぐ作業をしませんでしたけどね。
「ミラージュ騎士レフトナンバー21のワスペン=クラックはドクター・ダイヤモンドかもしれない」
 もしもこれが本当ならば、騎士とGTM&AFガーランドという3つの稀有な才能を持ちながらも庶民出身ゆえか?どこかおちゃらけた一面を見せつつも神様に挑戦していこうという気概を見せていた彼も、結局は神様の配下であるミラージュの一員に、アマテラスの騎士になっちゃうんじゃん…。
 というのはまだ確定していることではないけども、新設ジャグワ・フレームの登場と彼の周囲に描かれているキャラクターのドラマがこうも変わってしまうと、どうもそんな気がするのです。
(つまりあのエストちゃんコーナーは決して親切ではなく、物語変更をどさくさ紛れに示しているということにもなるのですけども…)

 しかし前回も書きましたけども、そういえばダイヤモンドのファティマであるクーンは、14巻で1巻の物語が始まる以前(2946年)に”詩女に導かれてセントリーの許へ行き、ファティマと精霊?の2つに分裂する”ことになりましたから、そうなりますと
・7巻で京を諭したクーンは→精霊としてのクーン
・10巻以降ダイヤモンドの側にいるクーンは→いち人工生命体としてのクーン(ダムゲート・コントロールが外されているのは開発時の処遇でしょうからそのままであり、それ自体は普通のファティマではありませんけども。)

 となります。この2つの存在は分離したものと捉えるとして…。
 14巻でクーンが話している「お父様が私にたくさんの思いを込められたので私はファティマでも人でもなくなってしまいました」という彼女自身、
 つまりアマテラスが示唆する「セントリーの超常の力を受け継いだ」クーンって、一体どんな存在だったの??
 それがさっぱり分からないのです。
 その間彼女はディモス・ハイアラキと自分が産んだ子ダグラス・カイエンに仕えていた訳ですけども…でもその間のドラマに”超常の力”に関しての記述はないし、(初登場で見せた分身については元々のファティマとしての高い能力というだけだと思うし)カイエンとクーンの間で起こっていたドラマは…近親相姦にも似た愛憎交じるシーンしかないから一体どういった存在だったのか良くわからないのですよね^^;
 かといってこの辺りは過去の話でもありますからこの先彼女が持っていたという”セントリー由来の超常の力”が物語に登場する機会はあるのでしょうか…?

 ただカイエンは剣聖、それも超帝国剣聖とシステムユニオ4→ある意味詩女1号とも呼べる存在の直接の子供でもあります。
 彼は今のマドラやナオ、レンダウドやハリコンのようなドウター・システムとも(今の所)関係もありません。
 しかしそんな強力な力があり、しかも長生きだった(ですよね。もっともっと生きられたのだと思いますが…)事を考えると、彼とクーンならば、彼が欲しがれば簡単に何処かの国を乗っ取って、しかも世界征服はともかく、一つの星くらいは容易に手中に出来たのではないでしょうか。(頭脳的なことはクーンにさせておけば良いんだし。)
 でもそれをさせない為に詩女の制御があり、またクーンが超常の力を持って「あまりに強いのに幾つかの国家的犯罪」くらいの知名度にカイエンを抑え込んでいたのではないか?
 それを知ってか知らずか、バランシェは自分が研究の末クーンに託して誕生させたカイエンが自分を殺しに来ることくらいの発想しか出来なかったことを呆れていたのかな…。
 彼の望みは一方で、その場では自分を守ってくれていて、あまりに愛しく恐ろしいアマテラスの凌駕と打倒も含まれていたでしょうから。

 しかしカイエンとクーンは何とか?^^;円満な形でパートナー解消をしたので、結果としてクーンの超常の力が不要になり「その部分は精霊という別体として独立させ(能力は高く自由な意志はあるものの)普通の人工生命体」の形に戻された。カイエンには代わりに「純血の騎士に仕える事を至上としている」最初の人工生命体、フォーカスライトを組み込んだ新たな生命体アウクソーに支えてもらいつつ、神様アマテラスの配下(相当自由な立場だったと思うけど)に組み込まれ、カイエンが抱えていた膨大な力が結果として物語の中ではほんのちょっとしか発揮されないまま最後には詩女ムグミカを一瞬でも守り、生かすことに全てを注ぎ生涯を終えた…。

 と書くとカイエンファンの皆様に怒られるかな?^^;
 でもあの時ボスやんがもしもカイエンを乗っ取った状態にしていたら、…ボスやんの運営次第だけども、でもいとも簡単にデルタ=ベルン対バッハトマが支配する他惑星位の状況になってしまっていたかも知れない。そのくらいカイエンって強くてしかし無防備な存在だったのかな…なんて考えてしまいました。(でもボスやんもそこまで思いを馳せずに殺しちゃったのもちょっと…一方で本当に彼はナインのあとの超帝国皇帝なの?という疑問の答えにはなりますけども…)
 クーンが一体どんな超常の力で仕えていたカイエンを抑えていたのか分かりませんけども。(そういったお話が描かれればベストですけども、でも物語としては余談でしょうしきっと描かれないでしょうね…)

 でもそうなると超常の力のない(ダムゲートはないけども)いちファティマである現在のクーンは、神と対峙すると言っている(物凄い才能は持ち合わせているものの普通の人間である)ダイヤモンドを守れたりはしないよね…むしろ喜んでAKDに行きそう^^;
 ここで何が書きたいかといいますと、14巻のメル=リンスとカイエンの対決は昔々の予告からの物語でもあったわけですが、この連載辺りから先生は(アルルやダイヤモンドの件も含めて)お話の路線変更を考えられたのではないかという気がした、そんなところです。

 …伸びしろの短さだけでなく少し毒舌化もしている?だとしたら申し訳ないのですけども…これが今の精一杯です。
 近日ニュータイプ読んでまたどんな思いを自分が描くのか、まったく五里霧中といったところです。

※おまけ
 ニュータイプ1月号のネタバレ感想の時に少し触れた7月15日・銀座ヤマハホールでの公演”シューベルティアーデin銀座”はお陰様でチケット333席完売しました!大変有り難うございます。
 この演奏会完売とすれ違いになってしまいますけども、シューベルティアーデと同時期に計画していたもう一本のコンサートのチケット発売が今月30日に決まりました。

”鈴木秀美のガット・サロン(ガットブロウじゃないですよ^^;)Vol12.シューマンの室内楽・弦の音色・木の響き”
11月11日(日)14時~Hakuju Hall最寄り、小田急線もしくは千代田線代々木公園駅)

 私も以前から大プッシュしているシューマン!
 念願待望、前回(17年3月)のメンデルスゾーン公演と7月のシューベルトと同様の(どうしてこのブログでお話するのか謎もいいところですけども…ほんのちょっとだけ、へっぽこも関係しております…)日本のクラシック音楽を引っ張っているメンバー勢ぞろいで現在のクラシックシーンの一つの潮流である「その曲の生まれた頃の響き」を今回は室内楽の傑作も多いシューマンを題材としてお送りします。出演者や曲目やチラシなどは次回ご紹介出来たらと思います。
何回も書きますがこのブログはへっぽこですけども、演奏会は本当に本当に素晴らしいので、皆様良かったらホールにいらしていただけると、へっぽことしてもとてもとても嬉しいです!!

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