11月号に感じた2つの懸念。

  ニュータイプ2023年11月号の展開があまりにビッグウェーブだったからか、私のへっぽこブログも閲覧&大変多くのコメントを頂いております。どうもありがとうございます。
(ネタバレ付き感想については下記リンクからどうぞ。)
 私もネタバレ付き感想を書いた後で11月号を読まれた方のご感想などを見に行きましたけども、皆さんとにかく思い入れが強く、感激の声がとても多かったのが印象的でした。
 なのですが…自分の場合はネタバレ付き感想のときから、きっと多くのファイブスター物語読者さんが目をキラキラさせる内容であろう、ということは想像が出来たものの、私自身が決してそうなったわけではありません。何かが心に引っかかるのです。
 これは先月号のときのような「これをどう理解して良いのかわからない」というものではないのですけども、ストレートな高揚感を演出されている今回のお話から、2つの点で懸念を感じるのです。
 これから書くことは、11月号を読んで感動された方ほど、あまり読まれないほうが良い気もしますけども、これもへっぽこ予想のたぐいであって決して作品批判ではありません。また、私の懸念は単なる的外れである可能性も高いのでそのおつもりでどうぞ。

ヨーンくん、このままではまた躓くよ?

 「ずっと君を見てきた」と天照陛下に言われ、アイシャ・コーダンテの剣を受け取りミラージュ騎士となったヨーン・バインツェルですが…。
 先にも書いたように、私は11月号の展開について2つの点で気になることがあります。まずはその当事者であるヨーンくんから。
 ワスチャ・コーダンテの置き土産である手作りのダークチェリーパイの香りと見た目から、ヨーンはワスチャのことをハッと思い出しますけども、彼は失ったパルスエットのことを思索中でした。「君に僕はなにがやりたかったんだろう?」
そしてダークチェリーパイから得た結論がこれなのです。
「笑いながら君(パルスエット)とお茶がしたかった」一度は脳裏に浮かんだはずのちゃあの姿までもかき消して。

 これはある意味仕方がないことだと思います。
 ワスチャはあくまで昔に放課後にカフェでお話してイベントで踊ったことのある程度の学校の後輩であるのに対して、パルスエットは魔導大戦中ずっと、それも30年以上もの間、衣食住(だけでなく恐らく性的な対処も含んでいる。15巻冒頭で彼女の身なりに気づいたシーンからもそんな描写をされているように思う)を共にし、尽くされてきたのです。
 しかしパルスエット自身は、ヨーンとの日々に幸せを感じつつもそんな自らの境遇をあくまで「バーシャの代わりになれない二番手以下」だと思っていました。多分実際の所もそうだった気がします。
 ところがそんな彼女が自分の命を投げ出す形でヨーンを救ってしまったため、このときから、ヨーンの心の中の一番手がバーシャからパルスエットに変わってしまったのです。
 もっときつく書くならば「ヨーンの呪縛ががバーシャからパルスエットに変わっただけ」のような気がします。

 「騎士として生きることがパルセットに償える唯一のこと」とヨーンは言っていますけども、これ…申し訳ないんですが「パルスエットが騎士として生きることを希望したから、そんな彼女に許してもらいたいから僕は騎士になる」ということですよね?
 よく子供の躾などで議論となりがちな「周囲に怒られるからイタズラをするのをやめるように」という類のものとあんまり変わらない感じがするんですけども…。
 人に言われるからやめる、では何故そのイタズラが行動として良くないのか全く理解できてないと思うのですけども、それと一緒だと感じるのです。
 その証左のひとつとして、騎士であることは?、ということに対してヨーンはアドバイスを投げかけてくれた人達のことを思い出しているのですけども、肝心要の存在、バーシャが抜けているのです。
 あんな形での別れになってしまったけども、時には自身がひどい目に会いながらもヨーンに騎士の色々を教えてくれたのはバーシャのはずなのです。
 ヨーンくん、デコース・ワイズメルとエストからバーシャへの固執を切り離すことには成功したものの、バーシャの教えまでなかったことにするのはどうなんでしょう…。その辺りからも彼にはまだ何かが欠けているような気がしてなりません。

 それに当面ザ・ブライドがAFとしてGTM制御してくれそうではあるものの、アイシャが言うように(途中で遮られちゃっていますが)ファティマどうするんでしょう?パルゲーが心の一番手になってしまっている間は別の誰かを娶るのは難しそうな気もしますが。
 ヨーンくんが割りと短期間でミラージュ騎士を抜けてしまう(別の勅命を受けますが)のはこのあたりと関係があるような気もしてしまいます。デコースとの一騎打ちの顛末によっては再びエストを追っていくのもありそうな気も…。

 あと、これは穿ち過ぎかも知れませんけど、こんな感じで行くと、3070年以後にあるというとある結婚式はヨーンとちゃあのような気もするのですけども、ですが…。
(というのもエストにパルスエットのために作った服を着させて結婚式に出席させるから。アイシャは恐らく自分の着てた学校の制服を着せて、人間の少女に擬態させたエストを会場潜入させるというのが今の私の見立てです。アイシャは今回の件で妹の胸の内を知ってしまったのだし、ヨーンも無事ミラージュ騎士という身分になったのだから、今後はコーダンテ家存続のためにも、妹のためにもヨーンとの結婚を推し進めるのではなかろうか?という気持ちが強くなっています。エストにパルスエットの服を着せるのは彼への戒めのため。そしてワスチャが結婚した時点でアイシャはルーマー王家からもコーダンテ家からも身を引くのかな。)でもだとしても、亡きパルスエットが彼の心の中心にいる限り、この結婚生活も大丈夫なんだろうか…。
 ちゃあはヨーンがバーシャへの執着があるのを知っていても「ヨーンの傍にいたい」と言ってますから、彼女がヨーンの心の一番手を望まないのならば上手くいくかも知れませんけども。

天照陛下という、「神」であるがゆえの気まぐれ。

 今度はヨーン・バインツェルでなく、彼をミラージュ騎士にした天照についても気になることがあります。
 天照は確かにヨーンの行動をずっと追っていたと思うのですが、それは彼の独立した分身「東の君」によるものです。しかし東の君はヨーンがデコース・ワイズメルとの私闘に敗れたときに「期待外れもいいところ。壊れたオモチャは陛下でも直せないしなぁ。」と酷評しています。(2023年7月号)
 ところがワスチャ・コーダンテがヨーンをを慰めに行くと知ってから、彼はわざわざGTMとザ・ブライドを用意してボォスに運ばせ待機させています。ちゃあだったら壊れたオモチャが直ると思ったんでしょうか。
 勿論東の君の言い方に棘があるとも思うんですが、天照にとってヨーン、あるいは人間そのものはオモチャみたいなもんなんだなぁ…と思い起こしちゃうと、あの嬉しそうな表情も別の見方が出てきてしまいます。
 しかも持ってきたGTMが、グリット・ブリンガー辺りでも良さそうなのに”AUGE=HA型GTMモルフォ”であることに、もう一つ彼の気まぐれを感じてしまいます。

 もしもこれを読んでいるあなたがニュータイプ2022年3月号をお持ちならば、ぜひそちらの冒頭ページを御覧ください。お持ちでない方は…参考になりませんが、一度下記リンクをどうぞ。
 2023年10月の時点でDESIGNS7が出版されていないため、分かるのはこの部分だけになってしまうのですが、ここに書かれている「天照家の歴史」を読む限りでは
「FSS単行本9巻でアゲハ(レディオス)・フォーカスライトは炎の女皇帝から傷つき疲弊したナッカンドラ・スバースを預かり、女皇帝から、人々が騎士を恐れぬ時代が来るまで彼を眠らせてほしい、と頼まれ、代償としてドウター・チップを渡される。」
という展開があったはずなのに、
「実際にはフォーカスライトはスバースをすぐさま眠らせず、デルタ=ベルンにおいて天照家を興し、スバースをGTMモルフォ・ザ・スルタンに乗せ、強い魔導を持つフォーカスライト共々周辺国を尽く退けAKDの足がかりを作った。おまけにフォーカスライトとスバースの間に子供もいるらしい。(その後フォーカスライトは別の人と結婚している。現在の天照家はそちらの家系)」ということが大まかに記せばそんなことが書いてあるのです。

 ええええ、フォーカスライト(天照家初代・収光帝)って炎の女皇帝との約束守らなかったの???しかもスバースを建国の礎として利用したの??と雑誌を読んだ当時すごくびっくりしたのですけども…。しかも今回9巻で用いられた名前レディオスは幼名扱いになっていて、この頁での名前は「アゲハ・フォーカスライト」となっています。
 この、AD世紀末期に誕生したというフォーカスライトとスバースの子供がどうなっているのかさっぱり不明なのですが、ブログ記事を書いた当時は「この人がボスやんじゃないの…?」としています。
 
 この辺りのことは今現在もわからないことだらけなのですが、今回、ヨーン・バインツェルにあてがわれたGTMがブリンガー系ではなく”AUGE=HA型GTMモルフォ”であることから…AKDがバッハトマ魔導帝国に相まみえることを宣言し、バッハトマの騎士団長と対決するのにこの機体を使うということは、ひょっとしてやっぱり、「ボスやんってやっぱりフォーカスライトとスバースの子供じゃないの?」という気がしてしまうのです😅
 だとすれば、彼の母の名前が用いられ、かつ父が使っていたGTMと敵対するいうことになりますからね…。

 しかし本題はここではありません。
 魔導大戦では不干渉を決め込んでいたAKDですけども、とはいえソープの(やっぱり)気まぐれでベラ国攻防戦に陰ながら参戦してたり、詩女マグダル捜索も含ませたドーマ連合の弱体化に手を貸したりしています。そうしていますけども…。
 でももしもボスやんが本当に初代収光帝とスバースとの子供、だったなら、天照の若い時、あるいは遅くとも10巻のブラック・スリーの時点で天照が現れて彼を抹殺しておけば魔導大戦が起こらなかったし、あるいはベラ国攻防戦でちゃんとAKDとして参戦していたらここまで戦況も長引かなかっただろうし、何より炎の女皇帝との約束をちゃんと守っていれば、そもそもそんなことは起こらなかった?ということになってしまうような気がするのですが…。

 先程書いたアゲハ・フォーカスライト(収光帝)と炎の女皇帝との約束がどうもちゃんと守られなかったらしい。というAD世紀末期の顛末が
  • 映画花の詩女 ゴティックメードのテロリストの正体は惑星連合ということになっていますけども、そのメインは天照家らしい。
  • 典星舎と聖宮ラーンはずっと敵対関係にある。
 という事態となっているのは恐らくこのAD世紀末期のことが影響していると思われるのですけども、もしもボスやんが本当に天照家の一員だったのならば…。
 今回のAKDの魔導大戦参戦、及びそれに付随する初舞台(デコースとヨーンのGTM対決)もどうも「天照の気まぐれ」から来ている感じを受けてしまい、それで私は11月号の展開にあんまり高揚しなかった。ましてや味方として参戦してくれて嬉しいはずのミノグシア連合…いや、多分多くの方はこれで戦争が終わる(実際3075年には魔導大戦終わっている)と喜ぶんでしょうけども、歴史についてかなり多くのことを知っている詩女さんにとってはこれ、「自分の身内から飛び出した悪意なのに、どうしてAKD内で収まっているうちに対処しなかった?」ということにならないのかなぁ…という気もしちゃいました。
 戦争が起きている間、神様はのんきにしていたのかもしれないけども、ボォス星では民間人軍人問わず沢山の犠牲が出たり、難民となって家を追われ、奴隷のように働かされたりしています。
 まぁ自ら注目していた一個人ですらオモチャ扱いならば、他星の庶民なんて塵程度の「あるもないも関係ないような存在」なのかもしれませんけどね…。

 そんな感じです。
 勿論当たってないほうがどちらも嬉しいんですが、ヨーンくんミラージュ入り!は長年のFSSファンの見たかったものではあるものの、それがもたらすものは決してハッピーエンドというわけにはいかなくて、まだまだ波があるのかな、という個人的見解でした。

コメント

青いレーサーB面 さんのコメント…
考察を楽しく読ませてもらいました。

私は、ヨーンは入り口に立っただけで、これからいろんな苦難が待ち受けているであろうこと込みで11月号は良かったと思っているので、チークさんの考察を読んでも、べつに気分を害することはないですが、ヨーンの物語はここでハッピーエンドで終わり、と思っている人は何か思うかも知れませんね。

ヨーンの騎士になる覚悟の深さはどれだけものかは11月号の内容だけではわかりませんが、多くの人たちの助言、忠告が理解できたという事は言えるのではないでしょうか。

ボスヤスフォートの正体ですが、超帝國関係者であることは確かですし、フロートテンプル襲撃の時に、「お前ら天照家などというどこの馬の骨だかわからぬ輩」という発言をしているので、天照家関係者ということはないだろうと思っています。

そうそう、雑誌の発売日について、色々有識者に聞いてみました。
四国は雑誌が貨物列車で運ばれるので、早く、確実に書店に到着するのだとか。
徳島がジャンプを早売りしているのは、単なる商習慣のようです。
なお、運送業界の人手不足、2024年問題によって、雑誌の流通は厳しくなってきていて、今後は発売日が遅れる地方が増えそう、とのことでした。寂しい話ですね。
チーク さんの投稿…
青いレーサーB面 様

 どうもこんばんは。コメントお返事遅くなってしまいすみませんでした。
 まさか今日同じ地区にいたとはびっくりです。コンサートで興奮のあまり疲れ果ててすぐ帰ってしまいましたが…。

 もうとっくにご存知のことかと思いますがこのブログは「テキトーなFSS読者が読んで思ったことをそのまま書いているだけ」ですから正確さもイマジネーションもへったくれもありません^^;なのでご意見が違っているのは当然のことと思います。
 今回のことも含めて私の書いたことなどバーチャル隣の人くらいで聞き流していただき、まず青いレーサーB面さんの思った印象を大事にされるのがFSSを読み解くのに大事じゃないかと思います。
 恐らく100人いれば130通りくらいは見方が違うのでしょうから(あれ?)

 そしてジャンプなどの早売りの件も教えていただいてありがとうございます。流通でそんな風になるんですか。
 本の流通は2019年に中国、九州地方では以前よりも更に1日遅くなっているので、ジャンプが早く読めるらしい四国である徳島とと中国地方の差って何なんでしょうね、なんて思ってしまいます。更に2024年問題は確実に影響するかと考えられます。
 でもニュータイプは電子化…しないんでしょうね。(永野先生のご意向は多分関係あるかと思います)ただ今若い方ってどのくらい紙の雑誌を手に取るのか実感がないですけども、買ってもらっているのでしょうか…。
 雑誌じゃないですけども今日帰りの電車でAmazon1位!と銘打っている本が4万部発行となっていてのけぞってしまいました^^;(多分ニッチなジャンルなのだと思いますが)4万部で1位…。
 本のミリオンセラーなんて、もう中々出てこないのかも知れませんね。
青いレーサーB面 さんのコメント…
チークさん,

コメントへの返信,ありがとうございます.
100人いれば130の感想......
そうですね,私自身,ヨーンがこのまま立派な騎士になるのかどうか,予想がついていないので,感想や意見はいろいろあると思います.
パルスエットへの過度の執着は彼女への償いから遠ざかる原因にもなりかねないとヨーンが気がついてくれれば良いのですが.
"過ちは繰り返しません","追っていたのは騎士そのもの"と発言しているのでそれを信じたいところです.

チークさんの感想を読んで,15巻の冒頭を読み返してみました.
ここのランド・スキッパーの解説ページにあるパルスエットのイラストは,クロスジャマーの付録ページにも使われていたんですよね.
クロスジャマーの付録は,マグナパレスのイラストの後,Z.A.P.の解説が続く記事でした.
あれを読んだらヨーンとパルスエットでZ.A.P.に乗るのだと思いますよね.
まさか,こんなことになってしまうなんて,と改めて思いました.
とはいえ,デザインズを改めて見ると,パルスエットはトラフィクス4まで重要な役割で登場すると記載がありました.トラフィクスは4で終わりではなく,トラフィクス・ターミナルが終章と発表された時点で感のいい人は気がついていたんでしょうね.
チーク さんの投稿…
青いレーサーB面 様

 コメントどうもありがとうございます。
 私は感がいいわけでもよく調べているわけでもないですから対象外ですけども、それでも今回のパルスエットの件はJOKER3100のことが頭にあった古いFSS読者さんならば、おそらく殆どの方が「思いもよらなかったこと」以上の衝撃があったと思います。
(※JOKER3100のことをご存知ないコメントを読んで下さった方向け→JOKER3100は1989年初版のトイズプレスから出版されたFSSの描き下ろしイラスト集です。タイトルの通り3100年前後のジョーカー世界の色々を綴ったもので、この中にバビロン王国の山間で、レッドミラージュのブーメランユニットをテストの合間に、兵士と談笑する若い男性ミラージュ騎士?と白いコートを着込んだボブカット頭のファティマが描かれています。
 恐らく大多数の方はこれをヨーン・バインツェルとパルスエットだと考えていたと思われます。私もファティマのスカート裾からパルスエットだと思っていたのですが、あの事があった後真っ先に読み返したらこれが誰なのか解説にも書かれていなかった…ので言及を避けています。
 尚私はゴティックメード上映直後にボークスで買ったのですが、今は売っていないと思うので今手に入れるとなるとヤフオクなどになってしまうと思います。)

 そんなパルスエットのデカダン・スーツもDESIGNS3と本編では違うことが書いてあるので、どこでそうなったのかは分かりませんけども、描かれているうちに物語に色々変更があった末なんだろうと見るのが適当なのかもしれません。
匿名 さんのコメント…
JOKER3100ではあれがヨーンだとは名言はされていませんでしたが
1巻(1998年版)の巻末に3100年までのミラージュ騎士全メンバーの
一覧が載っており、ヨーンは第3期ミラージュ騎士団の中核で
パートナーはパルスエットだと解説がありました。

これを知っていればヨーン入団前にパルスエット死亡という
展開は予想外でしたね。
チーク さんの投稿…
JOKER3100の件に更に補足くださった方

 どうもこんばんは。コメントどうもありがとうございます。
 そして更に補足下さりありがとうございます。コメントを読んでから慌てて改訂版1巻のミラージュ騎士団表チェックしました。確かに3期ミラージュの中核でファティマはパルスエットって書いてありますね…。
 となると20世紀中(改訂版1巻が発売されたのは1998年)までは「その線」ではなかったと言えそうですよね。
 といってもいつ話が変わったのかだなんて知りたいわけでもないのですが…(すみません。コメント下さった貴方様には大変感謝しております。ただ、なんというか、カイゼリンのエンジンのときのように、今まで公表されていた設定が変わったのね、と思う瞬間ってショボンとしがちで…。今回さらに人気キャラクターの生死に関わる話題でもありますから。)

 今回JOKER3100の件に更に補足くださった方さんや青いレーサーB面さんとのやり取りの中でなんとなく浮かんできたことはこの後愚痴っぽいエントリーを書くことにしました。ちょっとお待ち下さい。(長文にはならない予定です。)
由里 さんのコメント…
今月号10/6に購入しこんなに早く入手していいのかと申し訳無い気持ちになりました。
一度閉店を決めた書店がお客様の要望により再開、そこで毎号買っていますが
店主さんの「来年は辞めたい」が口癖になっております。
そこそこ自宅から近くもなく遠くもないTSUTAYAが閉店しTSUTAYA0件地帯になって
しまったので今の書店が閉店したらで本誌を何処で買うか問題は深刻になりそうです。
基本FSSは永野先生の好きな様に描いて下さいという気持ちなのですが
難解な作品の為どうしても調べものが増えてしまう作品だなと痛感します。
どうしてもここ知りたい、でも今後描かれるかも知れない、描かないかも知れない。
作った先生しか解らないのでちょっとした質問コーナーが本誌に欲しいと思っています。
ずっと連載続いているので休載されても良いので編集さんが友達にしたいならこのキャラと語っていた号があったと思います。
あの様な特集を自分はまた読みたいと思うのですが…
あっという間に年末ですね、寒くなって来たのでお身体大事にされて下さい。
チーク さんの投稿…
由里様

 どうもこんばんは。お久しぶりです。
 これは由里さんのコメント内容からいきなり逸れてしまいそうで申し訳ないのですけども、由里さんのコメントを読んでいてあることが頭をよぎりました。
 FSSって恐らく「今から一気に単行本17冊まとめ読みしても、単語とか人物関係とかのすべてが分からなくても一通り読むだけで物語として楽しめる。もっと知りたい方は更に読み込んだり人に聞いたり自分で調べたり、そして最終的には副読本を読んだりしてより深掘りする」といった感じのお話であると思うのですよ。
 この「もっと知りたい」部分についてはそのやり方も探り具合も人それぞれかと思います。話題や疑問はいくらでもきりがないほどあるし、でも探るという行為そのものが楽しいからFSSが大好きな方はその辺りも全く苦なく出来るのだと思います。作品にその力があるからです。
 でも必ずしもそういうことをしなくても面白い作品には違いないので、「個々の楽しみ方は色々である」ということでファンも思い思いに楽しんでいるものと考えています…。私も最近まではそうでした。

 でも最近ふと、FSSにおける「もっと知りたい」部分が変質しているような気もしてなりません。
 多分(作品のスケールに比して)残り時間が明らかに少ないからなのかなぁ…。
「もうこの設定、もし実際に漫画に登場したとしてもどうせそこまで実際の物語に踏み込まないだろうし、私達には結局は、その詳細は分からないでしょ?」
みたいな諦め模様を、最近の設定画や物語そのもののスピードアップからも感じざるを得ません。
 となると永野先生含む誰かに、漫画で示されない作品のあれこれに答えてもらいたいな、と思われる由里さんのお気持ちはよく分かる気がします。

 TSUTAYAはポイントとごく一部のおしゃれ路線の書店だけにするんでしょうか?。というくらいレンタル+書店のお店を次々と閉店させていますね。おしゃれ路線の店は実は本が探しにくいので止めてほしいんですが…。(単に歳をとっただけなのかも知れませんけどね^^;)
由里 さんのコメント…
チークさんの仰りたい気持ち解ります。拙い文章ですみませんが
娯楽が更に多様化した今の時代FSSって何歳にどう薦めたら良いだろうと思います。
自分がFSSを布教され入れたのを思い出すとガラケーがまだ主流であった事と
Twitterも出来はじめたばかり、アプリもサブスクもそんなに無かったから入れたと感じてます。

>多分(作品のスケールに比して)残り時間が明らかに少ないからなのかなぁ…。

Newtypeのアンケには「先生の好きな様に書いて下さい」と送っておりますが
毎月何通来て自分以外の人は一体何を書いているのだろうと思ってます。
中には「展開が遅い」という声がもし多ければ進行を早めざるを得ないのではと勘ぐってしまいます(ーー;) ちょと先生に軽くお尋ね的質問コーナーとかファンが痺れた好きな見開きページとかそういうのが読みたいかなと思ってますが…
でもこれを読みたい人がどれ位の層居るだろう、少数派の声なら編集さんも対応出来ないなかなと本誌派の人も読み方多様ですよね💧
チーク さんの投稿…
由里様

 お返事遅くなってしまって大変すみません。
 読者アンケート及びファンレター等はつくり手にとって参考になるかとも思いますが(私はFSS表紙のNT以外まともに出していないし、FSSについてあまり書いたことはないです)一体皆さんどんなことを書いているんでしょうか…。
 今本当に永野先生はハイペースで連載されていると私自身は思っているけれども、それでもひと月に十数ページですから、「遅い」と思われる方もいらっしゃるのでしょうね…。でも今の、ずっとずっと連載されている状態が長続きするのも大変良くないと思ってしまうので、永野先生には何処かのタイミングで休息を取られていただき、そういうときに由里さんの仰るような企画が掲載されればファンもそんなに怒らないのではないかなと思いますね。
 
 FSSをお若い方に読んでほしいなぁと思うのは私も同一なのですが、ただ、先日超久しぶりに本屋さんへ行ってホビージャパンエクストラを買ったとき、雑誌ってアップトゥデイトから次第に、しかし確実に古い存在になっちゃったんだなぁと痛感したのも確かです。
 お若い方、雑誌買わないデータもあるようですし、映画ゴティックメードの頃はまだプレミアムな価値観追求で雑誌を支えられるという見方があったかもしれないけども今は紙の雑誌、もっと厳しいんだろうなぁと感じます。

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