さて、ファイブスター物語17巻ネタバレ付き感想後編に入ります。
前編のリンクはこちらからどうぞ。
尚、前編でもお伝えした通り「一応毎月ニュータイプでFSS連載を読んでブログを書いていますけども、それほど詳しくない者」が書いている内容ですから、こちらを読んで気になった事があったとしても真に受けずに、ご自身で手がかりを探していただいてたどり着いたほうがより驚きが大きいことをお伝えしておきますね。
・DESIGNS7が出版されないことへの滞り?
実は、ファイブスター物語は毎月の漫画連載と(コロナ禍の3年で3回分連載ストップがありましたけども、その月はスタッフの確保が難しいためとして、むしろDESIGNSとして新しい設定画が沢山公開されてた程です。)単行本出版に関しては大変順調に進められているものの、ひとつ進行がストップしているものがあります。
それが”DESIGNS7・灰の勲章”です。
DESIGNS7については「カーマントーの灯火」連載中でも永野先生が制作中であることをずっとお知らせしていましたし、2022年の間にも17巻より前に出版するような話がずっとあったにも関わらず、未だ出版されません。
それどころか雑誌連載で「DESIGNS8を先に出そうかな」と言ってエストちゃんに膝蹴りくらっている有様…しかしD8が出てもいいくらいの題材はあるようですし、実際17巻ではじめて公開された新設定画の数はとても多いです。
どうしてDESIGNS7が出ないのかは謎のままなのですけども、単行本を読んではじめて知ることも幾つかあり、驚いたことをいくつか書きます。
- ベルクトのアシリア・スーツ→フィルモア帝国にもAKDにも見えそうなスーツになっていますけども、ミス・マドラがフィルモア帝国元老院にいた時期はAKDとは関係がなかったはず。(スパーク時代はハスハ→AKDにいたのでミノグシアとAKDならばもうちょっと分かるけど)こういうデザインのスーツにしたのは、過去、あるいは今後ミス・マドラがフィルモアとAKDとを行ったり来たりする可能性があるということなんでしょうか?
- イマラ・ロウト・ジャジャスのご主人→タブロ・コルテッサさんというイオタ宇宙騎士団長さんのはずなんですが…亡くなられてたの??両親揃っているパターン非常に少ないからジャコーのご両親揃い踏み期待してたのに…。
- ヴィン・ティンのアシリア・スーツ→スーツ自体は驚かないんですが、最近の連載で彼女が出てきたとき「顔違うよなぁ」と思っていたのです。この設定画があることは7月のツイートで公開されていたので(奥のモニター参照)新しい設定画の顔を見て、「嗚呼このときからもうお顔違うんだ→それはその前後に物語に何らかの変更があったのかな?それは…」という疑問が沸き起こりました。単行17巻本の中で描かれているヴィン・ティンは以前からの設定画に沿った目が細め、鼻立ちもアジア系な感じの顔をしているんですが。
アトリエを整理していたら、いろいろと発掘されたもよう。その2(おしまい) pic.twitter.com/X9OSP6pl1g
— 永野護作品公式アカウント (@naganomamoru) July 7, 2022
- ツァ・ベール・ハロルド・マリダシオ・1世→設定画と名前の一部自体は連載中に公開されていましたが、説明文章にびっくり😅大統領ということは、国民に選ばれるということだよね??この方といい、マキシといい、ジャコーといい、斑鳩王子といい、若い時のやんちゃが大人になると変身というか成長というのか…(いや、性格としては変わってないのかもしれないけど)変貌する人物が多いですね。短い文章だけでは分かりませんけどもカステポーをまとめ上げるって、地図見た限りでは中々広大な土地ですからプチ・トリハロン皇子のような感じも受けますけども…。
・へんちくりんな人たちについて。
そういえば、単行本真ん中当たりに突如登場した、どう見ても気味の悪い人達について、連載時にはあとで扉絵で設定画や地図とともに説明がありましたけども、単行本ではさっぱり紹介されていませんから、はて?となった方が結構いらっしゃるかも知れません。
彼らもDESIGNS7「灰の勲章」が先に出てればもう少し何かがわかったのかも知れませんけども。
実は彼らも、2007年発行のDESIGNS2に既に設定画として登場してきていた「3000年代のキーワード」に掛かるとても重要な人物。
ファイブスター物語は単行本を一通り読み込むだけでも楽しめる作りになっていますけども、より深く知りたい読者向けの副読本、それがデザイン画集DESIGNSなのです。
気になった方は(それなりに高価ですけども)物語を読み解くヒントに是非、目を通していただけたらと思います。
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彼らの情報はまだ多くありませんけども、ここで簡単に書くとしたら
- ズタボロのコートの男→アドラー星 ディ・ヨーグン連邦のダジャー・ビームス初代大統領
- 男だと思うけど露出気味の変なまつげの人→アドラー星 ダスニカ神聖連合の皇帝アグラハ
- 怪しいバーベキューをしていた大柄の男→アグラハの側近、ジェネラル・ライ・ド・ピア将軍(この人は騎士です)
彼らに協力しているビューティ・ペールは15巻でこの2国についてディス・ボスヤスフォートと話していますけども、ペールはバッハトマ魔導帝国に大いに協力するふりしつつ「バッハトマなき後」のことを考えて動いていることになります。
17巻で天照達が言っているように、ペールは古代のロストテクノロジーの中でも負の遺産を背負った魔導兵器(となった超帝国絡みの人物)ということなんでしょうか。その彼女を「お母ちゃん」と10巻で言ってるズームは将来ミラージュ騎士になる?みたいなんですが…。なんだかさっぱりわからないなぁ。
(ボスやんも未だ正体が分からないんですが、最近の連載時にあることが掲示されて仮説をたてています。図解もないのでちんぷんかんかも知れませんけども一応リンクしておきます。)
ただ3159年のAKD大侵攻はアドラーから始まり、その引き金が3100年、ミッション・ルース大統領の天照への言葉がきっかけとなっている、というのは古くからのFSS読者の合言葉のようになっていますから、間違いなくこの2国はレント連邦のルース大統領を追い込んじゃう何かをもたらしちゃうんだと思います…。
※尚、この気味悪いファティマたちを作っただろう人物、及びルース大統領は最近連載にちょっこっと登場しています。彼ももうあまり持ち時間がないんですよ…。そしてセリフに登場してくるGTMフドーはユーゴ・マウザー教授設計なんですが、ミラージュとこれを掛け持ちしていることになっちゃうんですが。15巻でバッハトマの面々と喋っていたときはかなりVIPっぽい待遇だったような気がするんだけどこれとカリギュラ在籍とミラージュって両立できるんだろうか…。
・他に気になったこと。
- 斑鳩王子について気がかりなことがキャラクター設定画に描いてありますけども、大丈夫!彼はやがて天照家の跡取りからは離れていきます。それは(血族とは関係のない)女性と結婚するからなんですけども…きっとFSS読者ならば誰もが正解するような話題ですね😅(いや、一応分からないんですがわかりますよねこれ…。)
- ドーマ連合については副読本でも書かれておらず、かつ今回の単行本でも特に解説がなかったので漫画で触れられていること以上は分かりません!
- ずっと冒頭のSPKダンダグラーダの支隊長のおじさんはオロダムド・ハルだと思っていたのですけども、「オモラルド・ハル」に名前変更したんでしょうか?(設定画もファティマの解説もそうなってますよね。)
- そのオモラルド・ハルのファティマ、アリエ。コンコードと同じデザイン色違いのプラスチック・スタイルで登場していますけども、AP騎士団のプラスタはファティマによってデザインが違っていたのに、宇宙ではみんな一緒というのはちょっと無理がないかな…。(プラスタの役割が変わったからなんでしょうけども)
- そのアリエさんは、実はモラードファティマのNo.11。結構前なんですがモラード・ファティマもバランシェ・ファティマ同様に全ナンバーが公開されています。有名所だけ簡単に書いておくとポーターが4、エストが6、ビルドが7、バイズビズのAFスパルタが9、ウリクルが27、そして最終のタワーが39です。(多くの方がええ、エストが1番じゃないの??となるかと思います。色々ゴニョゴニョあるんですがそちらについてはD7を待って下さい。変更があるかも知れませんし😅)
- ワイマールSR2のチェックに「ソープ様仕込の技」を使って落下しているアホな(失礼)コーラスファティマ、こんな小さなコマで目立ってお間抜けなことをするファティマはバランシェの未公開の誰かか…と想定していたんですけども、最近の連載でバランシェAFではないことが判明。じゃあ一体誰なんだろう…?ビルドの様子からしてモラードAFでもなさそうな気がするんですが…。
- 浮いたファッションで突如登場し、ヨーン・バインツェルを追いかけようとはしゃいでいるアーリィ・ブラスト。何が今後彼女に起こるかは不明ながらも将来ミラージュ騎士になることは確定しております。(確か「緋色の雫」のあとはトラフィックスに突入し、ヨーンの話となっていく…だったような。)
- GTMもAFも作るドクター・ダイヤモンド。彼の製作したファティマは少ない、という話なんですが今回カリオペー002(一コマ出てる)と竜胆(リンドウ)と2人も出て貴重?リンドウは連載時に線画だけ公開されていて可愛いからカラー期待していたんですけども出ませんでしたね。
- ファティマ・マージャのカラー設定画だけ歪んでいるようにみえるんですが気のせいかな…(連載コマでは感じないんですが)
- 表紙でアウクソーと一緒にいる謎の女の子、単行本では分からないままけども、同時発売のニュータイプ4月号で分かるみたいですよ。私はずっとデルタ=ベルンだと思っていたのですけども、改めて読み返してみたらあまり似てないな…。(オイ!)
- でもこの表紙に使われた紙の大きさが625mm✕515mmだったというのには驚きました。というのもB2よりさらに小さいというか、変なサイズだからです。 (B2は728mm✕515mm )印刷上の都合なんでしょうか…。
- あと紙質が変わりましたよね。濃い目に印刷されているのは好印象ですが、インキの匂いがいつもより強そうな気がします。
そんな感じでファイブスター物語、17巻のネタバレ付き感想をお送りしました。
この後皆様がニュータイプを買ってみるか、副読本を読み直してみるか、はたまたやっぱり次のお話が単行本になるのを心待ちにしつつ別のアクションに邁進するかはあなた次第といったところでしょうか。
生きていればやりたいこと、あるいはやらなければならないことはたくさんある筈です。そんな中この長ーいへっぽこブログをファイブスター物語のお楽しみとともにお読み下さりどうもありがとうございました。
もし良かったら、気が向いたらまたいらしてくださいね!😊
追伸
ニュータイプ4月号今読み終わったんですが、単行本17巻表紙の、アウクソーと一緒女の子が誰だか気になったあなたは、併せて買ったほうが良いかと思います。
以上!
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