いよいよ我が家にもやって来ました、ホビージャパンエクストラ(1210円)です。
23年ぶりだという、ファイブスター物語(以下FSS)特集です!
本屋さんで現在発売中ですが、予約の時点であちこち品切れを起こしていたため、見つけたら即ゲット、もしくはポストホビーさんの通販(ホビージャパンの通販サイト)をご利用下さい。
また、この雑誌はニュータイプと違って💨電子書籍版もございます。
※尚、Kindleだと今50%ポイント還元をしていますよ…と書いておく😅(要エントリー)
さて私は「模型を作らないファイブスター物語の読者」であるため、各模型の色々についてのハウツーとかはさっぱり分かりませんからパスさせていただくことを予めご理解下さい。その上で幾つか感じたことを書いていきます。
私のような模型を作らないファイブスター物語読者には、大体面白く読めるのでは?
色々なキットの完成写真が見られ、写真そのものも大きいし、ロボットの後ろ姿など設定画や漫画のコマではよくわからない部分も大いに伝えてくれています。当然カラーですから色彩感も抜群で、動きのあるポージングなどは見ていてワクワクするのではないでしょうか。
何せFSSを雑誌特集で組まれるのが23年ぶりとかですし、本の9割位をFSSの内容で占めているというボリューム感。プラモデルを作らない代わりに本をおいておけば、FSSメカの写真集のように楽しめるかと思います。
なんだか手の届かないスーパーカーのカタログを手元に置いているような感覚に近いかも、ですけども…。
良く模型店に行かれて、常にFSSの模型を作られることで気持ちがいっぱいのモデラーさんも、こうして模型雑誌に大いに取り上げられて喜ばしいと思っているかな?と。しかし…
「模型を作るけども、FSSものには手を出したことがない、興味はあるから本は買った」
方には不親切な作りかな、とも同時に思いました…。
多分お題に上げたような方は「情報収集を欠かさない」ため、ボークスさんからこの夏再販ものが出る、つい先頃再販されたウェーブのエンゲージSR1とSR3は即完売で今やプレミア価格が付いているものしか通販で見当たらないし(お店にはあるかもですが…)ウェーブさんの一部キットの再販は秋から予定されているとか、そういった最近のFSS模型ニュースを既にご存知かと思うのですけども、雑誌にはこれらがぜーんぜん載ってない。
今回ボークスさんやウェーブさんの再販についてはこの雑誌と連動しているのかと思ってしまったくらいタイミングとしては同時期だったのにも関わらず、情報を載せられなかったのでしょうか??
うーん、果たして役立つか不明ですけども、今のFSSの模型について確実に手に入るものなどをここでざっと書いておきます。
ボークスさん
今(5/31現在)通販や直営店で買えるもの
- IMS 1/100 ナイト・オブ・ゴールド・A-T(プラスチック製・9900円税込み)
- IMS 1/144 V・サイレン・プロミネンス(プラスチック製・6270円税込み)
- IMS 1/144 V・サイレン・ネプチューン(プラスチック製・6270円税込み)
- IMS 1/144 S.S.I.クバルカン ザ・バング(プラスチック製・6380円税込み)
- IMS 1/100 V・サイレン ・プロミネンス(プラスチック製・8800円税込み 在庫僅少)
- IMS 1/100 L.E.D.MIRAGE V3(プラスチック製・24200円税込み 在庫僅少)
現在予約受付中(6/20まで)予約受注生産で10月お渡し予定のもの
- IMS 1/100 S.S.I.クバルカン ザ・バング(プラスチック製・8800円税込み)
- IMS 1/100 バッシュ・ザ・ブラックナイト(プラスチック製・8800円税込み)
夏頃再販するけども、予約受付ないもの
- IMS1/100ナイト・オブ・ゴールド
- IMS1/100シュペルター
- IMS1/100テロル・ミラージュ
- IMS1/100レッド・ミラージュ単機仕様
- IMS1/100ネプチューン
- IMS1/144バッシュ・ザ・ブラックナイト
2021年末発売予定のもの
- IMS1/100オージェ・アルスキュル
今後ボークスさんの各種イベントで発売予定のもの(いつかは色々なのでボークスさんの情報を追って下さい。)
- SSS1/100アパッチ
- SAV1/100青騎士
- SAV1/100ブラッド・テンプル
ウェーブさん
エンゲージSR1とSR3は先頃再販されたのですが…通販で定価で買うのは現在困難な状況。お店で見かけたら即ゲットして下さい!
以下は10月~12月にかけて再販されるモデルです(既に予約受付中。画像はウェーブさんのお店Be-Jさんのものです。定価は画像参考に)
10月再販
11月再販 |
12月再販 |
より大きな裾野でFSS模型を作って欲しいと願って本を作られたのならば、発売スケジュールの情報は載せてほしかったなぁと心から思います。 切り口は面白いんですが。読んでいて思ったのが、「FSS模型の初心者にはボークスさんの新し目のキットのほうが作りやすいよー。」ということを度々触れているような気がするのですけども、(実際に作ってるわけじゃないから分かりませんけども)素組の紹介はあっても、初心者でも綺麗にできるテクニックとかの説明はないんですね…ひとつくらいそういった実践のハウツーがあって気軽目にフィニッシュまで持っていく過程を紹介しても良いような気がしたのですけども、どうなんでしょうか。あと、ガレージキットの説明、うっかり簡単そう!と買ってしまう方が出てしまわないかちょっと心配です…高価であること以外、一体何が大変なのかはサラッとしか書かれていませんよね。 そして私が一番がっかりしたこと。それは冒頭の「ホビージャパン」と『ファイブスター物語』という序文に掛かります。あんまり本の宣伝の時点では言われてこなかったのですけども、この本、ゴティックメード(以下GTMと略)についてはあんまり載っていません。最後の8頁位に掲載されているだけです。(それもメーカーカタログ的にしか扱われてない) この本の力点はほぼ2004年以前に世に出たデザインであるモーターヘッド(以下MH)が占めているのです。 確かに今現在GTMの立体物で世に出されているのはボークス社から出ているABSOMECという半完成品(組み立ては必要)のカイゼリンと、ガレージキットの1/100ダッカス・ザ・ブラックナイトの2種だけです。 なのですがつい先日ボークスさんは大変魅力的な8種のGTMについてのキットが開発中であることが動画発表されましたし、それ以前に原作者の永野護先生から、4月の時点でゴティックメードの新たな模型展開がボークス、アワートレジャー、他メーカーでもあることは発表されていたはずです。(下にある動画3本が、5/28に発表されたボークスさんによるFSS新作についての内容です。GTM編が2本あるように、これからの内容としてゴティックメードの方により重きが置かれています。) 元々企画の時点あたりで、MHしか視線が向けられてなかったのかなぁこの本、と序文の「本書のごとく旧デザインをフィーチャーするもよし」という文面に疑問符が湧きました。そういう書き出しから読み進めてしまったため、MHは熱心に作例が載せられているのに、最新モデルのダッカスくらい模型誌らしい唸る作例を見せてほしかったのですけども…これ、本を作られた方がGTMを(ロボットデザインが変わって8年が経っても)受け入れられてないのかな?とまで思ってしまったほどです。 あと私にはよくわからないんですが、序文では「電気騎士伝説」という昔のホビージャパン別冊についてターニングポイントのように触れられているのに、その本については文面以外で全くノータッチなのも変ですよね…。今回の雑誌には幾つかの作例に以前ホビージャパンで使われたものが流用されているようですけども、この本は決して「過去へのアーカイブ」という訳でもない。 ファイブスター物語も今年2021年で連載35周年、模型雑誌の特集となるのは23年ぶり?と宣伝されてきたのですから、もっとFSS模型についての現在過去未来について触れられているのかな、と読む前は思っていたのですけども、先にも書いたようにネットでは賑わっている未来に向けてのニュースもなければ、過去についてもそう取り上げられていない…かといって現在の模型シーンにしても、ビジュアルを全面に打ち出しているけども、先にブログで書いたように、今は何が手に入るのかとか、もともとの作品ファン以外にはどこか不親切な作りになっていています。 先にも書いたようにただの漫画作品ファンでしかない(模型を作らない)私などは永野先生の「かつての」デザイン群を手軽に満喫する写真集のようにして雑誌を楽しめるとは思います。 けども、FSSをよく知らない模型好きの方が、さあ本を読んでどうしようかな?あのロボット作りたいな!となってもそれが今すぐは買えないとかだったらガッカリしちゃってその後も覚えててくれるかな…。と感じたのが正直な感想です。 |
コメント
先ず、ムック本である以上、情報系が弱いのは仕方がないかと。
動画内でも情報が古くて申し訳ないと仰ってましたが、ボークスの最新キットの情報などは本当につい最近出たもので、コレはシンプルに間に合わないと考えて仕方がないと思います。
あと、模型誌である以上、作例をたくさん載せる事が最も重要であり、ムック本一冊作るためにはたくさんキットが発売されてるものでなければ難しいというのもあり、今回はボークスのIMSがかなり充実してきていると言うこともあって、中心にIMSを据え、それを補完する形でレジンキットも取り上げるという形になったのだと思います。
結果的にMH中心になってしまいましたが、意図したものではなく、MHのキットが溜まって来たのでここらでひとつまとめてみよう、という企画が今回かと思いました。
モデラー的にはゴールドのレシピ等も載ってるのはとても親切だと思います。
GTMはキットが2つしか発売されてない上に、ひとつは半完成品で模型誌的には扱いが難しく、ひとつはイベントキット(本誌発売時点では)の為、作例紹介と言うのも難しかったのかと思います。(ダッカスの作例は自分もとても見たかったですが…)
誌面の制限(98ページだったか)もあり、出来る限り作例紹介に誌面を割きたいという次週もあり、結果的にはMH編完結版、みたいな形にはなりましたが次回は是非GTMでやりたいとも仰ってたので、そちらを期待したいなと思います。
どうもこんばんは。コメントどうもありがとうございます。
本が届かれて楽しまれていらっしゃるでしょうか?
なのですがコメントを頂いた時点ではまだ本が未着ということで、どうお返事するのがベターであるか、正直悩みの入った内容のお返事となることをお許し下さい。
ホビージャパンエクストラ(HJEXと以下略)の動画は私も見ておりました。本では触れられなかったGTMについての今後の期待みたいなのは一部で語られていたので本の補完みたいなようにはなっていたのかなとは思います。しかし本の中身からそういった気概はあんまり感じなかったですし、動画を見た後でも本そのものへの感想は殆ど変わりませんでした。
強いて言えば、私は古い本の中身「電気騎士伝説」は当時も現在も持っていない(その頃はFSSファンではありませんでした)から、HJEXの冊子内ではさっぱりこの本の持つ魅力について分かりませんでしたけども、今回動画でちらほら見せてもらったことで、ああこの本の復刻を望む声が多いのは頷けるよな、とは思いましたけれども。
ただアンギラス大佐さんがもしこの本が素晴らしい!という風にお思いであるのならば、このような辺鄙で読者の少ないブログへの、それも更に(私以外)読まれないコメント欄でなく、SNSなどで広く魅力をお伝えになる方が、より多くの方が読んで、どなたかが影響されて本を買われるかも知れませんし、ホビージャパンの編集部さんもお喜びになるのではないかと思います…。
また私自身は「模型も作らない単なるFSS読者としては」面白いビジュアル本だと思っています。パラパラめくればMHのメカのディティールが色々飛び込んできますから。
ただこうも新規ニュースが同時期に色々展開されてるのに、それが盛り込めなかったのは単に各メーカーのニュースがこの時期に重なっただけの偶然なのか??というのはどうしても気になってしまったのです。
その辺りは動画でHJEXさんも情報掲載が間に合わなかったとおっしゃっていましたけれども、それは出版後の(それも一部読者への)補完でしかないため、この辺りは今後のホビージャパンさんの報道と雑誌作り込みへの意気込み次第といったところではないかと思います。
FSS特集の次の本が出るかどうかは、キットが実際に出るかどうか、そしてそれを多くのお客さんが魅了され実際に買われるのかにもよるかと思います。MHばっかりだったため、GTM編を期待したいというのは勿論あります。一体何年後になるかは分かりませんけども…。
無事本誌も届きましたて、堪能しております
まあ、結局のところ、これは模型誌のムックなので、発売されているキットのレヴュー以上のことは出来ないのは仕方がないですね。今回の主役はあくまでもIMSだし。
この手の本に求められるのはどれだけキットと真摯に向き合うか、これから作りたいと思ってる人のお手本になるかというところなのでその意味では十分過ぎる内容だと思いました。
しかし、たった2アイテムしか無いとは言え、思ったよりしっかり頁割いてるとは思いました。
最新情報については…繰り返しになりますがこれは仕方がないと。いくらHJが老舗の模型誌とは言え、メーカーがあんなにセンセーショナルに動画で発表する情報を事前に教えてくれることは有り得ないと思います。
それについては月刊本誌の方では追いかけるでしょうが、そちらとて月刊ですので即効性求められると厳しいでしょう。(モデラーの体感時間的にはそのペースで十分かも)
他意は無いと思いますよ。
GTMについて否定的な空気は本誌からも動画からも感じられませんでしたし。