このお題は、今月号のニュータイプネタバレ感想についてコメントを下さったちそう様から拝借しております。改めてちそう様どうもありがとうございますm(_ _)m
今回のお題はNT9月号にて突如出現した「クローム・バランシェのNo.1はクーンだけども、彼女はバランシェのコピーとして基づき誕生したファティマである」(自分自身のボディはNo.3)という新しく出てきた話題についてです。一体どうしてなんでしょうね?
私個人はクーンがバランシェに似てる似てないというよりも、「それだったらカイエンに身体を求められたときに、ダムゲートコントロールもされてないんだし、拒絶したいのであるならば”私はお父様のコピーなんです”と言えば一発で解決したんじゃ^^;」位で、まぁカイエンとバランシェの因縁を強めたいためなのかな、という程度に思っていました。
でも、クーンは別に(ファティマであり、高い戦闘能力という彼にない要素も持っているけども)AFガーランドの才を受け継いでいるわけでなし、どうしてそういった存在を編み出したのか?という点で一応疑問も頭の隅にはありました…。そう思いながら今月号を読み、ちそう様のコメントを読んでいて、ふっとあることがへっぽこに過ぎったのです。
私個人の勝手な考えでしかないのですが、某バラエティ番組風に書いてみます^^;
「クーンがクローム・バランシェのコピーなのは…モラード・カーバイトの物語が変わったから~!」
…オイ^^;
でも現時点ではそのように感じています。(あくまで感じてるだけです^^;)
というのも…あ、その前にDESIGNS2のモラードの説明を引用させていただきます。(あくまで引用なので全文読みたい方はお買い求め下さいね!)
~この画面は広告です!~
(前略)~モラードも当然自分の寿命の限界は分かっている。そのために本当はムグミカから依頼されていた「タワー」を完成させ、天照に預けたのは、やがては死ぬ自分に代わって、タワーにラキシスを追い、そしてファティマたちを見ていって欲しかったのだろう~(後略・84頁)
ところがこのタワー、あまりに能天気なのもそうですけども^^;そこではなくてニュータイプ10月号のポーターの言葉の中に「お前の一部は”タワー”となって陛下について」という語りがあります。
ポーターはどうもこの辺りの文脈から今後ジョーカー太陽星団に何が起こるのかをすべてご存知ですし、ラキシスにはタワーではない、しかし同じブリッツ由来の別の何かが彼女に付くことが語られています。(そういえばこれがラキシスの4つの胸元の宝石、マンティコア、クフィル・インペリューン、マニウと、あとシノアレグ・ゼアという謎の存在がいるので、分化したブリッツがシノアレグ・ゼアなんでしょうか…?)
となると、同じ存在から誕生しているタワーはわざわざラキシスの行方を追ったりしないような気もするのですけども…?それに、DESIGNS5をお読みの方はお分かりのようにモラードさん3070年代くらいに急にお若くなっちゃいますし^^;しかもニュータイプ4月号の連載扉部分で「タワーがラストナンバー。でも以後続くけどもそれは別のモラードである」という説明がなされちゃうと…。
うーん、ここで私がもがき苦しみつつ^^;話題を少し変えます。
ところで。
モラード・カーバイトさんはバランシェと対をなすライバルでもあり友人でもあったAFガーランドですけども「モラードはバランシェ同様に脳をファティマボディ移植を行うけども、それでは一世代分位しか寿命が伸ばせません。作品も作らないけどもAKD所属となる」というのが長年言われてきたファイブスター物語上での設定でした。(DESIGNS2では消えていますけども、かつてはミラージュ・マークがついていました)
でもタワー以後もあのハンサムお兄さん^^;が名前を変えてファティマを生み出し続けるのというお話になったのであれば、となるとやっぱり彼もシステム・カリギュラの技を貰ってしまったから、それを使って生きる→饕餮という業に飲まれちゃうのね…。と分かった時の自分のガッカリ具合も物凄かったのですけども、ただモラードは話のお礼にLDI20から重合化パーツ?を貰っただけで彼だけでは成せない筈…本当ならばモラードはシステム・カリギュラに出向いて付けてもらわなければならないと思うのですけども、今現在だとそれをしなくて済む方法がある…。
そう、詩女ナトリウム・フンフトはわざわざモラードに「あの者たちの技術はひととおり存じておりますゆえ お手伝いいたします」と言ってるのですよね…。
モラードがあの重合化パーツを貰った時、大事な情報を教えてもらった+モラードの人となりに興味をもったのか、LDI20は「あなたいっそのことカリギュラに来てみる?」位の軽い気持ちで彼にあのパーツを渡したのかも知れないのですけども(LDIがミラージュ行っちゃったのはその後の話ですし、サイボーグになるかならないかは彼の自由である、という立場)その後システム・カリギュラを抜けてミラージュ騎士となってしまった彼女は、前組織からギャングの掟のごとくマウザー達との争いとなったのですから、モラードがもしもあのパーツを活かす選択をするのならば本来ならばカリギュラの傘下に収まらなければならない。
でも今ならば組織に所属しなくても、詩女フンフトさんは「付け方」を知っている…。
ん?ひょっとして詩女さんたちはタワーを(GTMカイゼリンまで付けて)AKDに送り込むという華やかな手段を用いつつ、実はモラード・カーバイト自身をあそこに送り込むのを目的としている???
…飛躍が過ぎましたか^^;
でもどういう経緯であれ例の「F1ファティマ」、ファティマの子孫が誕生するにはそれ相応の技術者が必要でしょうし、7777までお付き合いできる人材は中々普通の人類にはいません。私自身はフンフトの娘さんでモラードと同じ立場であるAFガーランドのナトリウム・星・桜子も(重合化しているのではないかと)かなりあやしいと踏んでいるのですけども、(フンフト自身の娘ですし、どうも今後F.U.ログナーの主治医させられそうだから)ひょっとして自分の娘のドツキ相手いや違った、話し相手兼共同研究者としてモラードを送り込む算段をフンフトさん立ててないよね…^^;という気もちょっとしてきました。
桜子さんとモラードはログナーと同様、初対面からなんだか随分盛り上がっていましたしね^^;
嗚呼、そうなるとひょっとして、ひょっとして「三本の矢」「3人揃えば文殊の知恵」とばかりにもうひとりあの方も加わるのではないか??という妙な気分も混ざってきましたけども…話が逸れ過ぎましたのでモラードについてはここまでにしておきます^^;
それで(半ば強引に)元のお題ですけども、「クーンがバランシェのコピーである」という点ですけども、従来のモラードが持っていたはずの「ラキシス含む自分の作品達を見守ってもらう」役割を、彼に変わって彼女に課したからではないかと私は考えています。
もしもモラードが本当に重合化して7777まで生きたとしても、彼は天照と共にあるのならばやがてカラミティ星の爆発とともに行方不明となるラキシスを追うのは不可能になります。
モラードに大きく含まれていた物語を路線変更とともに、永野先生がその役割をクーンに変わってもらった、と考えてしまうのです。霊体だからかなのか分かりませんけどもショウメ争奪戦では出てきたものの物語に直接影響力があるわけでもなく、一言も発していませんし。
ただ霊体ならば時間の壁も、ジョーカー星団以外のところも追っていけるはずです。
「ラキシスが何を成していくのか、」
「バランシェの46番目の作品でもあるマキシがやがて亡くなって別の宇宙に拾い上げられてどうなっていくのか。」
勿論アトロポスやクローソーの物語、あるいは他の40名のファティマ達の運命を、寿命のあったバランシェに変わって見守っていくこととなる(ただそれは単行本14巻にある通り、神様天照が彼女を導き、セントリーことゴット・オブ・ザ・ファイブスターストーリーズが分裂させたことによって可能となったのですが)のではないか、という気がしています。
あ、あくまで個人的にそう思っただけですので、いつも通りテキトーに読み流して下さいね^^;よろしくお願いいたします…。ちそう様もこんな突拍子もないもの突きつけて申し訳ないですけども、懲りずに^^;気が向いたらまたコメント頂けたら嬉しいです。
それにしてもクーン、本当、「私はバランシェのコピーです」とああなってしまう前にカイエンに伝えていれば、その先百年単位で「カイエンの生みの母でありながら、更に完全に自分の意志でデイモス・ハイアラキを一度はパートナーにしながら、やがてカイエンのパートナーとなってしまい更にそれ以上のことを求められ相反する苦しみ」から逃れられたのではないかと思うのですが…彼女知らなかったのかなぁ。
(すみません14巻のあれって、クーンがカイエンとの日々があまりに苦しいから父バランシェに頼んでアウクソーに該当する存在を生み出す事ともなったのですよね。クーンとカイエンのパートナー解消って、殆ど離婚相当の何かに見えてしまうのですけども…、って私一体何書いているんでしょう^^;)
コメント
FSSは壮大な物語でありその盛り込まれた設定に私は9割ぐらい理解していない
知識量ですが…(もうこの作品オンリーで追っかけているともう他の作品一切追いかけなくなるって感じですので…)デザインズ読み返したりして悶々したりしていました。
個人的にクーン姉様、バランシェ博士コピーってだけで凄いショックだったんですよ。
博士のマッドサイエンティストがより良く強く感じてしまって。この人研究に異常なほどストイックなのは解るけど人として何か酷すぎないか?欠落しまくっているよね?と
自身のコピーが入ったダムゲされていないクーン姉様にですよ…カイエンを代理出産みたいな形で産まして子育てもさせて…(クーン姉様カイエンの子育て乗り気だったとしても…)
そっからカイエンとの関係を考えると「そりゃー、姉様病むよ!」と思って仕方が無かったのです。
FSSは色々な見方の出来る作品ですし、カイエンって特異体質により女性関係にだらしないキャラとして描かれてますけど、彼が生涯本気で愛したのはクーン姉様一択と私は思っています、ヤーボなりミースなり、カイエンって本人の希望する形で子孫残して無いですよね…
ミースに至ってはバランシェ博士のところに養子に出さなきゃマキシが産まれなかったわけですし…この親に対しこの子ありと考えれば良いのでしょうか…(ーー;)
クーン姉様の喋りの変化は頭未だ混乱中です。14巻普通に喋ってますし、5巻でと14巻のアドラーのエピソードに300年近く開いているのでその間に何かあったか先生の設定変更なのか?とか あとバランシェファティマの3番目(未登場ですよね…)がコピーみたいな書かれ方をされてたので3番目どうなっちゃうんだろうとか…大脳以外はコピーしたみたいな事がデザインズに書かれてましたよね… バランシェ博士、ソープ(ミカド)を死後も別の形で見守りたい精神なのか、研究対象としてまだまだ長く見届けたいどっちなんだろうと…後者だったら怖いしか無いですけど
モラードさんも物語上どう変わって行くか解りかねますが(システムカリギュラ化しそうではありますけれども)、バランシェと比べたらかなり博士としても人としても人格者ですよね。その性格部分は生きていて欲しいと思うばかりです。クーン姉様見守り役はありそうな展開ですね。
※ボークスさんのダッカス動画視ました。立体化は嬉しいけれどもレジンのガレキ(制作経験皆無の私には無理です(ーー;)、ツァさんは幾らになるんでしょうね。あのゴージャスなボディですものきっとそれなりのお値段だろうなとは思います。
長文失礼しました。
ちそうです。すみません。
お返事遅くなってしまって申し訳ありません。今回お題のヒントにさせて頂きました。本当ありがとうございます。
クーンがバランシェのコピーである、という点にてついてはマキシが話しており、マキシはもう一つ話している(バランシェは2つコピーを作っている、もう一つが自分自身のスペアであることを話してますから、それは3番めのボディで良いのかなと思います。)その辺りは16巻が出たときにでもご確認下さい。
クーンは現在の主人であるダイヤモンド・ニュートラルの前でもカタカナ喋りしていた(9,10巻)のでどうして話し言葉が変わったのかは本当に謎です。
GTMになってからダイヤモンド出てきてないので半分に分かれた彼女がどういう状況なのか掴みきれていませんですけども…。
ミースは自分の中にバランシェと同じような狂気を抱えていて、それが故にカイエンの同意を全く得ずに、アウクソーすらある意味利用してマキシをもうけたけれども一方でビルドとワンダン・ハレーの件で殆ど少女漫画ファンのような面持ちで対応していた無邪気さを併せ持ったりもしています。それが一人の人間に同時に潜んでいるというのが、人間の怖さといったところです。
私はこういった怖さは濃淡あれ、要素は誰でも持ち合わせていると(勝手に)考えています。自分自身のことが一番見えていない、というかコントロールが利かないといった感じでしょうか。
今回のことで、ファイブスター物語はファティマの衣装や、MH→GTMのことばかりでなく、ときには物語のデザインですら変更点があるのだというのも一応頭に入れておいたほうがいい、そんな思いで書き上げました。
多分そのほうが面白いのだろうという先生のお考えが基になっているのだろう、そして年表の大きな流れと想定されているラストシーンが同じならばそれでイイというドラえもんのようなSF感で成り立っているのだろうという思いです。
ただそれを受け入れられるか否かは読者次第です。モラードの件は私としては相当ギリギリのところだったりしました。しかし物語の役割が変わっても、キャラクターが変わってなければいいかな、だから踏みとどまったという感じです…。
恐らくモラード、アルル、マヨール、ダイヤモンド辺りは当初の予定と物語がすっかり変わっていると思います。それでも7777のゴールが一緒ならば、もっと面白ければいいということになるでしょうか…。
デザインズ3迄どれ位キャラの設定が今生きているのか悩むところですよね。
大人な対応ありがとうございます。
ミースもやってる事怖いんですけど、博士としてはプロですし。良いところはありますよね、カイエンって幸せだったんだろうか…とか考えてしまいました。
>モラードの件は私としては相当ギリギリのところだったりしました。
D5のバルチックアカデミーのモラードさんの解説…あそこのごにょごにょした文章とかひょっとするとひょっとしますか的な書き方でどうなるんだろう感はありましたね。
お気に入りキャラにどうしても情が入ってしまって、あっけない去り際とかこっからどうすんの?とか嫌な展開になりそうな予感がるする物はメンタル的にちょっとやられてしまうところがあるのをFSSに実感します。
ここ連載読んでてベルベットの件やら、ダイ・グの病、それによってクリスの今後もどうなっちゃうの感がしてならない、マドラ覚醒によりスパークさんの消滅(もう彼女今後一切出て来ないの確定かな…と思うと寂しすぎる)と個人的に辛いの続きつつ何とか読んでいる感じです。
15巻を読むと教授が出まくってて教授(マウザー/ワスペン)とベルダちゃんにやられておりますが、ベルダちゃんも以前はクーファンシーマ王子のパートナーと書かれてますが、デザインかなり変わりましたよね。(確かD1でしたよね…)歴史が良く飛ぶのもFSSな為あの2人がパートナー時代だった事とか描かれ無いのかな…とか思います。
記事、コメントありがとうございました。
いえいえ、妙なお返事となってしまったことをお許し下さい。
カイエンはまだまだ描かれていない物語があるように思われるのでそこにたどり着かないと彼の人生についてはどう解釈して良いのか分かりませんね。ほとんどすべての人より強くて一見自由なんだけども、彼を縛っていた内側の葛藤、というのに寄り添おうとしていたのは最終的にはアウクソーだけなのかな…(ただ彼女もバランシェの意図から誕生しているのですべてを委ねられなかったのではないか)というのが今の自分の感じているところです。
ラ・ベルダは設定画やイラストにはご登場してましたけども、ティン時代は漫画に出てこなかったのですよね。色合いが派手になったのは確かで、私などは「◯◯さんに寄せてきたよね」と思うのですが(◯◯さんは既にFSS漫画に登場しているキャラクターです)
クリスは詩女さんの預言で、ピンチはきっとあるんだろうけどもむしろ様々なものに守られそうなのでむしろホッとしているのですが、次回ダイ・グが出てくるときはもうシャルデファーでの休息が懐かしくなるような、そんな悲痛さを既に感じさせるので、なんとか彼女と帝国の未来についてしゃべるチャンスがあることをせめて願うしかなさそうです…。