展示室14・一連のインタビューについて。

 
 いや昨日は永野先生からのツイートが飛び交って、大変びっくりしましたよね。



 …気まぐれで名刺用の原稿に色付をしている作業中に、その一連の動きが起こりました。
 先日亡くなられた大塚ギチさんの最後のインタビュー、としてネット公開された文章に永野先生との関わりが記されており、ここに「永野先生がMHからGTMに変更したことに至った経緯」というものが語られていたからです。
 ただしその内容については、即座に先生が自ら訂正されましたからもうこの件については過ぎ去ったこととして、あえてこちらでも紹介してみます…(下記リンクからどうぞ。ウェブ環境であれば誰でも読めます。)
 普段ならば、読んだ後の考えは皆さんにおまかせするとして、取り急ぎこういうことがあったとお伝えする形でなにかこのブログに書くのが、妥当なような気がするのです。「何であったしても、数少ない永野先生関連の情報ではあるのですから。」
 ただどうにも私の気が進まない。当初発信元がこのインタビューであることを伏せつつ自らの思いを書くことに決めたものの、からっぽ頭の中はそうしても良いのかと行ったり来たり、結局iPad作業に逃げかえるような日々でした。
 
 これは発信側が(インタビューそのものや発言者が亡くなられた時期を鑑みて)単に運が悪かったのかもしれませんが、よりによって記事が公開されたその2週間前、読売新聞で永野先生が自ら「GTMに変更した理由を明確に述べて」いますし、(ブログでも新聞記事について紹介していますが、この部分は伏せていました。気になる方はバックナンバーお取り寄せか図書館で確認してください。)そしてそのちょっと前、全文英文ではありますけどもフォーブスのゲームアカウントでもこちらについて永野先生がインタビューでお答えしている(英語ですから完全に理解している訳ではないけれども)というのに、間を置かずに、しかも先生の仰っている事と全く別の理由が違う人の口から語られてしまっているのですから…
 それって永野先生ご自身や当時の関係者だけでなく、読売新聞にもフォーブスにも(あくまで結果として)「何あんた達嘘っぱち言ってるのよアッカンベー」と言っているような行為なのではないかと気が気ではありませんでした。
   しかも永野先生が元々仰っている事より内容がセンセーショナルだったりするのです。
   2013年にファイブスター物語内で起きたロボット全変更について、そこに至った理由的な事を…文章などでボンヤリとは感じることはあってもはっきりと永野先生が口にされたことは今まで殆どなく、この間のフォーブスと読売新聞ではじめて言及されたと言っても良いんじゃないの?と感じた位の認識でしたから、それが先生以外の他の人によって、即座といっても良い速さで別の理由を挙げられ(結果として)大いに否定されている。しかも発言者は既に故人となってしまいもうこれ以上確認のしょうもない中で、これは漫画界の特ダネとしてさり気なく取り扱われたのかな?と筆者に対して訝しむ思いがしたのも確かです。(インタビュアーがファイブスター物語について全く知らない為、発言をそのまま掲載した可能性も一応あったのですが、この文の後で聞き手もFSSの物語を追ってみている事を書かれているので、ロボットの変更に関して当時から大きなインパクトがあった事をまるで知らないとは思えませんでした。)
   
   それに対してちょー早で永野先生から直接反応がありました。それが冒頭のツイート群です。
  事情を知らない方がささっと読んだらなんと乱暴で、しかも故人に対して無礼千万であると思われた方もいらっしゃるかとも感じます。しかしセンセーショナルにはセンセーショナルで上書きするしかない様に私には思えましたし、よく読めば親しかったひとに対する先生らしい弔辞にも受け取れます。(と思えるのは少なくとも双方どちらかに詳しそうな感じを持っている事が必要ですけども…)
   そういう意味でも、今回のインタビューそのものやそれに対する先生の反応について、読み手がどういう感想を抱いたかによって、遭遇した方がどこまで事情をご存知であり、また永野先生の作品に対しご興味があるのか、そのあたりも含めて何かを推し量るリトマス紙の様になっているのは、あまり趣味が良くないかもですがSNSウォッチャーとしては興味深い材料になったのかも知れませんね。

   私個人はインタビューで語られたゴシップ(←正式に否定されてるので敢えてこう書きます)の内容ははじめて聞くものでした。
「どうして先生はロボットデザインを全て変えられたのか?」という素朴な疑問は、多くの読者も、そうでないけども漫画カルチャーのいちニュースとして知っている面々にとっても大変興味深い話題なのでしょう。
   今迄もその件について何かしらお聞きする機会はこれまでもあったのですが、今回のような形式の話題は知りませんでした。でも何気なく書かれている事があれだけ大騒ぎになったのだから、ネット上では既にあった噂の1つなのでしょう。
    でも先生は自らの意志で変えたんです。と先に仰っているのですから、たとえツイートでの直接否定がなかったとしても、先生の表明を正式な見解として扱うべきだったと思います。
 勿論そこに至るまでの何らかのきっかけとかがもしも過程の中であったとしても、部外者が知らなくて良い事もたくさんありますし(そういえば最近身近で体験したんだった…)

   ただ個人的に何か気になるとすれば、このインタビュアーさんと永野先生との間で…永野先生がツイッターで私達に向け直接発言される前に双方で何らかのやり取りがあったのだろうか?という点です。
 普通政治的にというか、穏便に事を進めるためメディア間の裏でやり取りしてある程度解決の目処が立ってから表立った声明、だと思うのですが、このnoteという媒体がメディアなのかブログの一種なのか私にはよく分かりません(でも投げ銭とか出来るのでしたっけ?)
   筆者は大騒ぎを起こした分を穏当に収束すべく永野先生とコンタクトが取れたのでしょうか?フリーライターさんということならばプロなんだと思いますけど…。

   …まぁ途中のことは一読者は知らなくてもいいのかとさっき書いたばかりか(^_^;)ただほんの少し前の永野先生の新聞記事を筆者が先に読んで確認していたならば(大塚さんの発言を聞いてたとしても)この項目を取り上げたのか、あるいはそうしなかったのかは気になるところです。
  …というわけで、この話題はコラム扱いにならない私の独り言、展示室扱いとしておきましょう。気まぐれで塗ってみたものも出来上がりましたし。
 明日はニュータイプの発売日なので、そちらを、新しい物語を楽しみにしたいと思います!
(追伸・5/10日追記)
 12日15時~飯田橋にて紀の善プチオフ会の募集をここでかけていたのですが、定員に達しましたので締め切らせていただきました。どうもありがとうございましたm(__)m
 12日のカイゼリン体験会見に行ってからのオフ会となります。良かったらオフ会に参加されない方も当日会場におりますので、良かったらお声かけていただけたら大変嬉しいです。いつものようにオカザえもんが目印でよろしくお願いいたします。ささやかですがこんな名刺をお渡しできると思います。

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