ファイブスター物語から、休載の文字が消えた日。

 ニュータイプ5月号で読んで真っ先に思ったことについて書かなくてはなぁ…と考えていたのに先延ばし先延ばしになってしまい、とうとう平成最後の数日となってしまいました。
   自宅PCでは間に合わず新幹線の中でこれを書いている状況です^^;
 新元号、令和も発表されてからあっという間に世間に馴染んでしまって面白いものですけども、ファイブスター物語はよくよく考えてみたら1986年(昭和61年)からの連載だから、昭和~平成~令和と跨ることになるのですね。元号だけ並べてみると相当なご長寿漫画作品となりそうですね(いや、別に物量があればいいというわけではないのですから…)

 このブログは過度に刺激的なことを書いて皆さんの気を引こうとするような真似はしないようにだけは気をつけているのですけども、それでも今回は多少そういった要素が筆者が意図しなくとも入り込んでしまっているかも知れないことをお許しください。
 当人はそんなつもりではないのです。でも、ニュータイプ5月号の最新の連載を読んで、私が真っ先に驚き、でも当日のネタバレ付き感想ではその点について全力で描写するのを避けたこと。そちらについて今回書いていこうと思います。

 皆さんは5月号の連載について驚きませんでしたか?
 それは皇帝陛下の病状でもなく、突然現れたLDI20でもなく、ラキシスの変貌とご主人役の肩代わりでもなくて、表紙のコメント…。永野先生、休載なさらないおつもりですよ!
「15巻の加筆訂正(しかもそれが今回多いらしい。設定画の作業もあるでしょうし…)」
「表紙作業」
「現在の漫画連載」
 それを全部並行して…例え連載のページ数が相当減ったりすることはあったとしても、休載はしないと思う。その上でこれら全て 継続して行うらしいというあの文言!
 それに対して皆様どう思われたのかはそれぞれご意見をお持ちだと思いましたけども、私はこれを読んで非常に眉をひそめたように思います。
 言葉にしてしまえば「え??永野先生ご健康としてもものすごく心配だし…そしてこんな事書いて本当にすみません、御免なさい。…作品のクオリティ大丈夫なの??」という感想を私は持ってしましました…。
 だって永野先生、2016年の3月からまーったく連載休んでないんですよ!!私がこのブログをはじめて、漫画連載が再開されネタバレ感想を書き出したのは2013年のことでしたけども、ここ3年一切休みなしで副読本Designs5、14巻出された時はまだ「あまりに大変だったらお休み頂くかも知れない」という事を仰っていたのに。しかし実際にそうされる事は一切なく、それからも引き続いて15巻分毎月連載、Designs6出版、ときて今現在に至っているのです。
  休載という言葉は永野先生の代名詞のように揶揄される事もありますが、このブログを読んでいる方ならば現在そんな事を言う人はまずいないでしょうし、もしもそんな事を話す方がいたらそれは「時代遅れの認識」と脳内でスルーすべきか、いや違う、とどうやって相手の考えを改めてもらえるか悩むでしょう。(その辺りは発言者の内容次第だと思いますけども)
    
    しかし永野先生の休載は、…単にお身体の休息だけではなく、単行本表紙、書き直しに当てられいたのをFSSファンは知っていましたし、あの長期間連載がない時だって、DESIGNSやカレンダーでお話しと世界の補充をしながら「映画ゴティックメード 製作と、その後のファイブスター物語におけるメカや諸々の変更」とに多くを当てられていたわけで、決してサボタージュではない。むしろ相当大変な事に物語の見えないところで手間暇を費やされていました。
    分かっている方は永野先生のその辺りの創作姿勢も含めて応援していますし、だからこそ、そこを鑑みずに、日本の漫画やテレビアニメの多くと同一視して「毎週毎月必ず在るもの」としてFSSを捉えてしまうのはいかがなものかと自分は考えています。

   勿論毎月10日を心待ちにして、本屋さんでニュータイプを手に取り広げるワクワク感はファイブスター物語の連載があってこそ、なのも事実で、それが休載でなくなってしまえば私達ファンにはとても寂しく感じられる事でしょう。
   しかし単行本の作業と判っていれば、ガッカリもするでしょうけどもそれなりには待てるはずですし、どうして今回も14巻同様、引き続いてこうなっているのでしょうか。

    …嫌なことが私のアタマをよぎりました。それは勝手な憶測でしかないけれども「永野先生が休めばニュータイプの売り上げが一定数減る→それは昭和のかつても今も変わらない。でも今やその状況に雑誌が耐えられない?」からではないかと…。
   自分のようにFSSだけが雑誌を買う目的で、雑誌メインコンテンツであるところの「アニメーション」にご興味のあまりないニュータイプ読者さんがどのくらいいるのかは私には分かりませんけども、それでも最近のDESGINS6・クロスジャマーをお買い上げの方の多くが雑誌連載も読んでいる方のように思います。(クロスジャマーにはまだ単行本未掲載の設定も載っていますし)
   その皆さんは恐らくFSSが載っていれば特集される作品が何であってもとりあえず雑誌を買い求めるでしょう。ある意味固定客です。しかし特集される作品が毎月毎月変わるだけでなく、世にリリースされる作品数が多過ぎる&そのジャンルも多様で全てを取り上げきれていない&1クールの作品が多く、ブレイクしてもページ数的に深くも取り上げられないまま旬を過ぎてしまう。そんなアニメ作品群を網羅して取り上げるのが困難な現在の状態の中、「その時気に入っている作品が載っているからこの号は買ってみる」以外のアニメファンの固定客が今現在どのくらいこの雑誌にいるのでしょうか?
    ましてやニュータイプは電子書籍化もされていない雑誌なので(他のアニメ雑誌は読み放題などで読めるものが主流)本屋に行って、手に取ってレジへ持っていく。とするか定期購読でもしないと収入にならない従来型のものです。勿論それが一番利益の高い方法である事に変わりがないと思いますけども、本当に、かつての若者だった私達には当たり前だったカルチャーや趣味の情報習得方法として用いるものが紙の雑誌ではなくなりつつある…それもここのところ更にどんどんと(しかもある意味目まぐるしく)変わってきているのです。
   ニュータイプの公称発行部数は2014年の10〜12月平均5万8千部で公開が止まっています。その当時からもずっと言われていた雑誌販売の不振は現在、そこから5年経って一体どう発行部数に影響を及ぼしているのかわかりませんけども…。
(ちなみにHPから分かる1番古いデータが2008年4月〜6月で、この時は平均15万7千部でした。しかもFSS休載時ですよね)

  当然この考えは私の勝手なものでしかありません。そして、先生からの予告どおり今後著しくページ数が減ったとしても連載を楽しみにしているFSSファンは漫画掲載がある限りニュータイプを買うでしょう。
   しかも現在でも14ページ掲載が10ページになったりしていることもままあります。それでもただ単なる繋ぎでなく、毎月読んだ人の読後を衝撃やら笑いやらで話題を振りまく内容の物語を紡ぎ出している点では流石永野先生だとも思うのですが…
    
    この項目は最初から最後まで私の抱いた不安から来る発想でしかなく、今の毎月きちんと連載を読める状況を心から喜んでる方も多くいらっしゃると思いますけども、…なんというか…15巻を一体どこまで描き直すのか分かりませんけども、既に連載の時点でいくつかのクエスチョンマークが私の中に登場してきています。
(更に個人的にはMH→GTMの時点で変えられたお話しが、ここ最近また違う方面へと再度変更されているのではないかといった様な疑念もあります。designs4〜6の説明とかチグハグなところもありますし)

「FSSは連載をずっと続けている。並行して多方面での作業があるのに、ページ減してでも続けている。それでも物語にはフックやインパクトを盛り込んでいる(単なる繋ぎでは継続して雑誌を買ってもらえないかも知れませんし)」
   毎号毎号としては楽しいのかも知れないけれども、そんな中での消耗というか「今までとは違う形のクリエイティブ」のように感じられ、そういった作業は週刊誌や、何本も連載を抱えたりする様な普通の漫画家さんには当たり前の話なのかも知れないけども、永野先生にそれやらせて良いの?
   少しは休んで貰って…お身体のリフレッシュと共に、その中で最良の作品をリリースすべく、色々練って貰うことは出来ないの?と、そんな疑問がここのところずっと頭から離れません。
   それは作品そのもの…漫画本編だけでなくデザイン、設定画からそこに綴られる数行説明にも、物凄く影響をしていると思うのですけどもね…。

コメント

ちそう さんのコメント…
GW明けですが、長文コメントを書き込んでしまい、大変失礼致します。

今号も相変わらずFSSはみっちり楽しませていただいたのもあるのですが、私も表紙の一文に正直モヤっとして…一言で言うと色々心配過ぎてちょっと一端FSSから離れ他の作品を楽しんでおりました。

過度に刺激的なことを書いて>
私もこちらのコメント欄に過度な事を書いてチーク様にご迷惑をおかけしていないだろうかと改めて思いつつコメント書いております。すみません。

連載休まず続行について、作品のクオリティの面もそうですけど永野先生ご自身が連載を続行を強く希望されてるなら良いかなー(NTの売り上げの為を思って続行決められたのかも知れませんけど…)という気持ちがあったのですが表紙の一文、「ページ数が大幅に減ったり」の部分がどれ位減るんだろうか?とP数によって私はNTを自分の中で買う、買わないラインを決めてしまいました…。FSSは内容の濃さに1コマも見逃せない作品でありますけれども、毎月雑誌はNTしか買っていなければページが大幅に減ろうが私は毎号買う気でしたけど、他にも購入している雑誌が何誌かあり…廃刊して欲しく無いし、どの雑誌も読んでてお世辞にも売り上げがよろしく無い状況を感じます。(100円値上げして1180円になってしまった雑誌もあります)私は今後金銭面でFSS数ページの為に(FSSの付録が付くならP数少なかろうが買い!ですけど先生のスケジュール的にも付録なんて…)NT820円払うか、払わないかを凄く試されている状況で辛いです。ふと思ったのですが5月号…付録がクリアファイルだから価格20円高かったのかな?と思い込んでましたけど、次号6月号も820円って…20円値上って事ですよね?

あとGW明けに閉店の書店が当県以外他県にも何件か見受けられてそれも苦痛でした。
令和早々閉店。書店員の知り合いが何人かおり皆苦しい現状の話を聞きます。
「雑誌が売れない」は勿論ですが「雑誌を買っているお客様がいつも同じ人、新しいファン、売り手作り手にとって大事なニワカファンが付かない」の意見にはこの先どうなって行くんだろうと…

長文失礼致しました。
あいお さんのコメント…
紙媒体はやはり電子化の波には逆らえないのでしょうね。しかし、センセはデザインズで、紙質や発色に拘られるようにやはりFSSの電子書籍化はお好みになられない気がします。
実際、NT誌のサイズでの迫力はスマホやタブレットでは絶対出せない、と個人的には思います。
しかし、そうなると、NTが電子化した時にFSSはどうなる...?
これは書き下ろしイラストに拘ってきたNT誌とセンセの挑戦である‼️...って勝手に思ってみました。
そんな感じで、もしセンセが望まれて描かれていらっしゃるのであれば、私は連載し続けるセンセを支持したいと思います。
ちそう さんのコメント…
コメント連投すみません、表紙のホウザイロ2に色が付いて無いので色んな方が先生の
体調面、時間面心配されてましたのを見ました。自分もそんな気持ちです。
FSS、P大幅減はしょうが無いですけど…2~3P掲載とかだったら…と思ってしまったんですよね。
チーク さんの投稿…
ちそうさま
色々寄り道というか逃げまくって(あのインタビューが動揺を招いたようです…)スミマセンでした。カッコ内の件については永野先生のご登場で多分決着がついたのでぼやきを明日書くことにします。
ニュータイプ誌が値上げらしいというのはぼちぼち聞いていたのですが、はて、他のアニメ雑誌ってどうなのかな、と見てみたらアニメディア1000円、アニメージュ980円、PASH!も980円で実はニュータイプが一番安価だったことを知り愕然としました…アニメ雑誌そんなに高くなっていたのですか!(ニュータイプが一番高いのかと勝手に思っていました) 
 そして現在ニュータイプ以外のアニメ雑誌は部数公表していますけども、昨年10~12月平均がアニメージュ3万6千、アニメディア2万7千、Pash!が2万と、物凄く部数が下がっています。(確か大昔はアニメージュ60万部とか聞いたことがありますけども…)この3誌は電子書籍リーダーの読み放題でで読めるため、そちらに流れているだけならば良いのですが、雑誌の値段が4桁になってしまうと、流石によほど興味がある特集でもないと買わないのではないかという感じを持ち、そして電子版のないニュータイプは一体どうなっているのかと不安になってしまいました。
この項目ではあえて一つ進んで書かなかったことがあります。それはクロスジャマーの部数で、これはちょっと調べればすぐわかることで、自分も大まかは把握していますけども、あえて書きませんでした。それだけの数のうち、もしも半分、あるいは3分の1でも休載によってニュータイプを買うのを止めたらひょっとしたら本当にマズイかも…となったからです。貴重な固定客でもあるでしょうから、ひょっとしたら率としてはもっとなのかも知れませんし。
 でもお若い方はスマートフォンの通信料と、その情報量で事足りているのかもしれません。ただでさえ貴重なお小遣いでしょうし…なのに情報の速さに不利な側面がある上、値段が高いとますます買わなくなってしまいますよね…。
 と書いていてこれはひょっとしてちそうさんをますます不安がらせてしまっているかもしれないことにいまさら気が付きました^^;(ごめんなさい。)でも、身近な問題としてそうなのです。こちらでもコミック専門に売っていたところが一つ閉鎖となりました。娯楽としてのアニメや漫画はまだしばらくはあると思うのですが、表現の場が本当に変わってしまうように思いました。FSSがどう対応していくのか、どう大勢の方の目に止まってもらうのか、新しいプラットフォームとしての決定打がない状況で出版関係の方、売り手の方は本当に苦労されているのだと思います…。

ホウザイロのことは他の方も気にされていたのですか。いや、単に作業が間に合わなかっただけ、ならば良いんですけどね…
チーク さんの投稿…
追伸
あ、あとちそうさんのコメントやツイートに対して刺激を感じたことは一度もないですよ。最近ツイッターにその手の「読み手の気を引くための分かりやすい比較と強めの口調、そんなことがあるから不幸であるような論調」とをかけ合わせたようなツイートを散見します。自分がフォローしていなくても、何度も同じ人物のツイートが回ってきて、目にするだけでも精神的に良くないので「発信源をミュートする」なんてことも最近ではしています。
 わかり易さがあることはとてもは大事なのですが、それを巧みに利用して、かつ多くの人物の気を引くような強い内容の一方的な発言は、心が荒んでしまうこともあります。ツイッターは特に文字制限があるのでそういった影響を受け易いと思います。
 このブログでも、そうはならないように、極力目立たないようにしている(でもブログなんだから世に出ていることには変わりがないし、誰かに読んでもらえたら嬉しいとも思っている)という矛盾を抱えていますが、どうぞ今後とも宜しくお願いいたします。
チーク さんの投稿…
あいおさま
いつもお気持ちありがとうございます。私自身も音楽やイラストを手がけるときは電子ものを使っていますですけども、読む方はいつも紙です。そして今の電子書籍リーダーに決定打がないとも思っています。
ただ本屋さんが少なくなると販売の場が失われるのも確かなので、(部数が減ればますます手に入りにくい)ましてやFSSみたいな特別な、大きなサイズでの連載ものは、(よく分かりませんが他の漫画作品は雑誌でももっと判型が小さいですよね)どうにか続けてほしい。移籍とかならないで欲しいなと、願いつつ毎月ニュータイプを買っていくしかない今の現状です。
将来的にはパラパラめくるタイプではなく、スクリーンセイバーみたいに一コマ一コマ時間と共に巡っていくタイプになるのでしょうか。でもそれじゃあ迫力がないですよね(見せ方の問題かもしれませんけど)
ちそう さんのコメント…
お返事ありがとうございました。また長文コメント書いてしまい申し訳無いです。

>ますます不安がらせてしまっているかもしれない

それは無いです、むしろこれが現実だなぁ…と、そしてこの勢いって止められようが無いかと思います。どの雑誌も大変ですけどアニメ誌さんはホント悲惨というか…FSSという他のアニメ誌には無い魅力のあるNTはそれだけ他誌と比べ強みがあるのでは…?とも思います。
あとFSSについて語れる人が周りにいないのでついつい此方で書いてしまい申し訳ありません。

私の近所に閉店されると困るのでそこで極力本は買ってる書店があるのですがそこはアニメ誌はニュータイプしか置かなくなりました。他は売れないからで…アニメディアの1000円は本来アニメターゲット層になるご年齢の人達には痛い出費ですよね。アニメディア昔と比べ本誌P数凄く薄くなってたのが驚きでした。
アニメ誌に共通して言えるのって付録が毎号同じ号で似通ってますよね…ポスターとかカレンダーとかクリアファイルとか…

私個人の事、FSSと関係無い作品を書いて申し訳ないのですが、暫くFSS離れていた間ですが小、中学と読んでた藤田和日郎先生の「からくりサーカス」のアニメを視聴するかずっと悩んでました、あの漫画は全43巻でアニメになるのはたった36話という…でも連載時アニメになって欲しいと内心思っていた分、意を決して一気見したのですが映像、声優さん全て申し分無く素晴らしい出来だと個人的に思いました、ですが問題はやっぱり多くの方が仰られている様に尺が足らない、多くのキャラがカットされ、名シーンと言われるところはキッチリ押さえて入れてあるんですけど
あのシーン入れないと良く解らないよね?とか最終回どうするの?って言うのもチラホラ見えて、今のアニメ業界アニメ化したところで世に受けるか解らない長編漫画をそれなりの長さで放送するのって無理難題なのでは無いかと考えてしまいました。
以前此方でFSSをアニメ放送して欲しいですか?とチーク様に質問したした事を思い出して、あの壮大な作品をアニメ放送したらアニメーターさんは悲鳴を上げるだろうなとか、沢山のキャラは当然大幅カットされる、それにキャラの衣装も漫画の様に変えないでしょうね。やっぱり劇場版がちょうど良いっていうご意見に再度納得させられました。

あと今号のNTは5/9に購入しました。買う前にお店の人には申し訳ないですけどページ数数えてから買いました…何号からFSSのページ数が少なくなるのかビクビクしている次第です。
ちそう さんのコメント…
余談ですが、バッハトマのウォレットまだ来てません。ラバーマットの方は早く来ているみたいですね。
チーク さんの投稿…
ちそう様
どうもこんにちは。いえいえどうぞご遠慮無く!(私としてもコメントから何かを頂いたり学んだりしていますからとても有り難いのです。)
そして今月号も掲載おめでとうございます(^o^)

 最近付録にクリアファイル多いですよね…「安価、艶もあって見栄えが良い印刷物、実用的である」となると昔のカセットレーベル的な側面が多いのかもしれませんね。
 個人的にはCGでもアナログであっても「アニメーターさんが描くイラスト調のもの」があまり観られないのがとても気になります。(最近殆どテレビ画面から飛び出してきたようなものばかりで…)永野先生がかつてエルガイムのお仕事で「お小遣いとして得られたという」イラストって描く方にもよって違いがあって大変個性的で紙媒体ならではの魅力があったと思うのですが、現在はそこまで原稿料とかお出しできないとか何か理由があるのでしょうか…・
 ちそうさまのお話されている原作アニメはお名前しか分かりませんが、1クールのアニメ番組がやたら多い中、それでも3クールで計画されたことを鑑みるに大分良心的な企画なのだったと思います。勿論その長さじゃ物語が全ては入りきれないのは間違いないので、細かい点では間違いなくファンにとっては嬉しい嬉しくないがあると思いますね…。でも制作側も色々検討されて出来ることはやられてそうなったような気もします。それだけ長い尺の作品今ほとんどないですものね。
 私もとある原作漫画のアニメ化があった時は嬉しかったけども、逆にまだ連載が終わっていないどころか本筋も見えていない時点でのアニメ化だったので、いくら力が入っていたとしてもあまり興味が持てずに結局一度も観ませんでした(どう決着をつけたとしても終わりがアニメオリジナルであるという感じになってしまうからです)
 今の所多くの作品が「視聴環境が揃えば無料で観られる」のだからテレビアニメがきっかけでファンになった方もいらっしゃると思いたいのですが、成功したいのであればもともとのファンと両方取り込むのは必須だと思いますね…。
 そしてそれはFSS^^;はいろいろな意味でちょっと無理そうですので、花の詩女ゴティックメードという手段を捉えたのは最適解だったのだと考えられますね。少ない機会ながらももっと多くの方にご覧いただけないかと昨日のオフ会でも考えさせられました…。
チーク さんの投稿…
ちそうさま

 おっと書き忘れていました。先日のFSSグッズですが、バッハトマのウォレットはもともと5月下旬の発送になっているので、もう少しお時間がかかると思いますよ。デスクマットを買われた方のお話ですと、実物は中々立派なものだったというお話ですのでもう少しお待ち下さいね!
https://ebten.jp/newtype/p/4541993040391
ちそう さんのコメント…
バッハトマの件ありがとうございました。自分が注文受付終了とTwitterで告知2日後に
注文したので私のは通ってるんだろうか…状態になっておりました。

チーク様の仰る、
>個人的にはCGでもアナログであっても「アニメーターさんが描くイラスト調のもの」があまり観られないのがとても気になります。

これは私も同感で、こういう事を書くと懐古主義みたいに思われるのも嫌なのですけれども、
正直アナログ絵が一番描き手さんの味が出てたと思います。デジタルはデジタルで良いものもありますけれど…
先日とあるイベントへ行って来たのですがそれで気付かされたなーと思ったのが、そのイベントに出られたライターさんが03年からあるパチンコ台のキャラクターを蒐集している話になったのですが公式では無い非正規物が見分け付きやすいチープな物が初期は多かったものの、今は簡単にコピペや加工が出来るのでどれが公式か非正規なのか見分けが付かない位クオリティが高くて迷っていると画像を紹介しながら仰っておりました。それ位模造した作品もクオリティ高く簡単に作れてしまうのですから、中々濃いオリジナリティの物も埋もれてしまうのかなと感じてしまいました。

永野先生の「お小遣い稼ぎになった」というお話を見てきっと今は雑誌が売れてらっしゃらないから原稿料は相当お安いでしょうねと思いました。昔1/4スペースで原稿料2万円と伺った事がありますが今は良くて1000~1500円と聞いた事があります。(某イラスト誌の原稿頼まれた人が暴露しおてましたから…)凄い値下がりですよね…。
NTの小さな連載をされてらっしゃる方達は一体お幾ら頂いているのか…と考えてしまいます。

花の詩女ゴティックメードは願わくば今年FSSの89年度版と一緒に放映してくれないかな…と
思っている自分がいます。89年版の映画をあの巨大なスクリーンで視られた方がホント羨ましいです。私はその世代では無かったので…。
そう思ったのは他作品を書いて申し訳ないばっかりなのですが塚本晋也監督の「鉄男」が
89年に放映、30周年記念として「極上音響」上映イベントを見てこれFSSもやってくれないかなと
私は思った次第です。
全国の書店さんの命運もNTの命運もハラハラはしております。
チーク さんの投稿…
ちそうさま

え、1500円^^;に唖然としてしまったものです…時給じゃないですよね^^;なんですかそれ…と大変びっくりしました。それでは誰もイラスト調のものは描きませんよね。(いくらなんでもとなってしまいました…その後だって色々活用できるでしょうに)キャラクターデザインでもされないとアニメーターさんも名前が売れなさそうですけども、ますます厳しいのでしょうね…。
趣味で皆さんプロ顔負けのような人気のある方も多数いらっしゃるこの頃とはいえ、そういった皆様の目標ともなりうるだけにそういった方は一体どこへ…と変な気分になってしまいました。

89年のFSS劇場版とゴティックメード両方の再上映は「はしご可能(一応別々の上映だった)」が一回、二本立てだったことがこれまた一回ありました。(どちらもドリパスでのお話。お台場シネマメディアージュがあった頃です)
二本立てだった時は一番大型の箱だったので、600人位が一斉にご覧いただけてとても楽しかったですし、どちらもそれほど長くないので、またやってほしいなと私も感じています。劇場版FSSのエンディングとGTMのオープニングがシンクロするのはおお!となりますよ…。
ちそう さんのコメント…
色々情報ありがとうございます。ドリパス…お台場でやられたのですね。こう書くのも何ですが
東京都の方は魅力的なイベント多くてホント羨ましい限りです。
愛知県はもう…勢い落ちてますので。名駅以外…

1500円は何処とは書けませんけど某イラスト投稿誌で、アマチュアさんからプロもたまに投稿されているところです。アマチュアの投稿者多いからかな…とは思うのですがそれにしても…でした。
NTの連載陣の方は流石にそこまでお安く無いだろうとは思いますけど…
ゆうきまさみ先生とか…あらゐけいいち先生とか…
チーク さんの投稿…
ちそう様
名駅は確かに凄いですよね…毎年行く度にお金かかっているなぁ、と思いますが東京で現在そんなところは丸の内くらいでしょうか^^;景気とは無関係の浮世離れを感じますけどもあそこは…
FSS劇場版に関しては関西でもたまに再上映がありましたけども…ただ気がかりなのはどうも「オリジナルフィルムでの上映」みたいなのですよ。
それ自体は全く大歓迎なのですが(なのでお台場で見た時もフィルム劣化による?ノイズが時折ランダムで入っていました。)現在はデジタル上映が当たり前で映写機が常駐しているところが日本では殆ど無いというのが日劇ラスト上映のときにパンフに書かれていました。(その時すでに映写機は持ち込まれたそうです)
だとすると再上映できる所がこれまた限られそうなのですよね…。多分先生のことですからリマスタリングされたBD上映とかはまずあり得なさそうなので、またやってほしいのですけどもかなり機会が限られてくるようにも感じられます。どうぞチャンスが有る時はお見逃しなく!といったところになってしまいますね…。
匿名 さんのコメント…
オタク達が子供を産むということ。それしか出版不況の打開策はないのです。
マドラの描写はソコかもなあ?
まがりなりにも私は2名の子供を産みましたが、3名産まないと産めない方の分は埋まらない。
役立たずです。
まあ、順調に長子は私と違う分野のオタクになり、次子にもその気配が。何か繋いでいくのでしょう。
子供を、時を繋ぐからには、なるべく仕事もしなきゃならない。身体も大事にして生きなければならない。
永野先生が休載やめても今描きたいテーマはそんなことなのかもと。全くの妄想です。
遅れましたけど、子育て10年、余りに幼児のいる家には不似合いでニュータイプは買えなかった一方、このブログやファイブスターの単行本は隠れ読みしてました。映画館にもまだまだ下が小さいので行けませんけど、いつか、という気持ちは私のオアシスです。掻き立てる書き方、好きです。ありがとうございます。
チーク さんの投稿…
私と同世代か、もう少し年下の御婦人さま
 コメントどうもありがとうございます。(匿名の方にはもれなく変名がつくのはお許しください…もしもこんなの困る!でしたら名前/URLからお名前だけ入れて頂ければそちらが反映されます)
 併せてコメントを拝見してお返事に悩んでしまったこともお許しください。というのも…お子さんがお二人いらっしゃるとのこと、すごく大変なことであり、また人生における心の財産であることととも考えるのですけども、貴方様までが「役立たず」とご自身を評されてしまうと、私などはもう犯罪者同然ですし^^;恐らくこのブログを読んでいらっしゃる「お子さんが三人以上いらっしゃる方」は…別に探し当てたわけでも調査したわけでもありませんけども、もしも5%いたならばそれこそ奇跡なくらいではないでしょうか。
 そのくらい今の日本では、子育てと生活と健康とのバランスを取るのが非常に困難だと考えています(とはいえそれは日本だけの事情ではなく、先進国と言われるところはどこも似たり寄ったりの問題はあると思います)
 そりゃ政府だって、表向きはそんな事は言わないでしょうけど、内心はね…という感じを時々思わせることもありますけども、だからといってお国の事情に振り回されることもないとも考えます。どうぞ、誇りを持って、素晴らしい人生の選択をしてきたのだとお考えになっていただきたいです。

 そして御婦人様が抱かれている「永野先生が最近のFSSについて書きたいテーマ」については実は永野先生ご自身からのお答えが明示されています。
 ご機会があればFSSリブート6の本当に後ろの方、表紙になっているファティマ・インタシティが線画になっているところをお読みになって頂ければ、FSSにおけるひとつの謎が明確になって、御婦人様も納得していただけるのではないかと私は考えています。(現在も出版されているものですし、何より先生からのお言葉を直接受け取ったほうが有意義度がはるかに違いますから、私からはこのくらいにしておきますね!)

 ただジョーカー世界も騎士はどんどん目減りしていくだけでなく、天照の大侵攻やカラミティ星の爆発、デルタベルンの崩壊によって人口そのものまでどんどん減っていくのは最初から明示されている(元々文明が退化しだした星団のお話でもありますし)ことでもあります。
 一方、「文明は大いに後退してもそれでも人類はいきいきと生きているし、また何かが生まれるかもしれない」という希望をも含んだ物語が遥かな未来のモンドとバナロッテのお話にも描かれています。私達はどうなるかわからないけれども、それでも未来は明るいと信じていくしかないのではないのかもしれませんね。

 …元々は出版に関する独り言でもありましたね。
 今の若い方はスマートフォンの代金に多くを費やすこともあって雑誌や本を買わなくなりました。(私も月3~4種だけ買っていましたけど今はNTだけです。あとはネットで大抵事足りるからです)音楽もCDではなく配信に取って代わりそうな勢いです。
 人口が増えれば多少は売上が回復するところも多少はあるかもしれませんが、しかしそうだったとしても本の衰退と出版物の地位低下は変わらなかったとも一方で考えます。
 かつてのレコード→CDのときは針の会社など、ごく一部だけが大打撃だったわけですが、今回は既存のマスメディアとそれにまつわる企業(印刷や紙問屋、そして販売店)が大きな影響を受けているものだと思います。
 しかしレコード針の会社も全てがなくなったわけではありませんし、作家やアーティストがいなくなるわけでもありません。ニュースを読む媒体が必要なのも確かですし、その辺りの見極めがしにくい時代ではあるのだと思います。でも、ここ数十年維持してきた表現の媒体は別の形になりつつあるのは確かであると思います。
 「大きなサイズで雑誌連載が読めるという贅沢な漫画」FSSも当然悩みどころではありますけども、どんな表現であれ、最上の場でが物語が伝えられていくよう願っていくしかなさそうですね…。

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