ルッセンフリードって…

 
 2月になりました。いきなりDESIGNS6クロス・ジャマーファイブスター物語の連載続きと、嬉しい悲鳴というか怒涛の展開が待ち構えているのですが…こちらもなんとか全てをカバーできないかとスケジュール調整しながらのこの頃となっています。
 さてさて月も変わりました。いよいよFSSにとってのお祭りが始まりますよね!今度は一体どんな感じとなるのかしら、と現在ワクワクお待ちになっている方も(私含め)非常にに多いと思いますけども、ここでいきなりスミマセン、先に謝っておきます(^_^;)

 今日これから書くこと…この先の展開は、ひょっとしてそういったあなたのお気持ちに水を差してしまうかもしれません。もしもお嫌でしたらこの時点でこれ以上お読みになるのを避けていただくことをおすすめしたいと思います。
 しかし、1月号連載を読んでから、どうしても私の頭から離れなかったことがありました…。けどもマエッセンのことや、マウザー教授のこともまた同時に非常に目立ったために、今回の話題については続けて書くことを避け、2月になるのを敢えて待っていたことでもあります。
 1月は永野先生のお誕生日もありましたしね。


 さて、ニュータイプ1月号を読んで、即思ったけどもネタバレ感想でも触れずに、今日まで先延ばしにしてきたことをここで書いてみます…。

「あのさ…今月号でようやくクバルカン法国のメインGTM、ルッセンフリードが出てきたけども…ルッセンフリード、とても格好悪くない???」

 …えー、この感想はあくまで私個人のものです(^_^;)しかしながら、今まで私は永野先生がデザインするメカ(MH,GTM,勿論他の戦艦などもです)に関してこういった印象を抱いたことがまるでなく、正直そんな反応を示してしまった自分自身もショックだし、かといって2月となった現在でも見直しては「永野先生15巻でデザイン修正してくれないかしら…。」とその都度心から願っていたりするのも変化がありません。
 そしてデザインの好き嫌いに関してははっきりいって個人の主観でしかなく、勿論この機体を大いに気に入った方もいらっしゃるでしょう。ただ私は今回そこを言いたいわけではないのです…。

「ルッセンフリードはダルマス(Mk-3)と同様の量産機ではなかったのか?」
「ダルマスに関しては私は全くそういう風には思っていないよ??ダルマスはかっこいいじゃない!」

 という点。
 そして冒頭、表紙の説明にある

「ルッセンフリードはダルマスと同じ可変GTMである。」
「しかし、ルッセンフリードの変形機構はモーフィング装甲を持つダルマスとは異なり、Mk-2と同様のものである。」
「更に、ルッセンフリードはダルマスとも、Mk-2とも異なり、コンパクトである」

 という内容が非常に気になったのです…。解説にはルッセンフリードは変形機構を持つGTMでありながらライオン・フレームのGTMと大きさと変わらない、と書かれています。例えばライオン・フレームのバーガ・ハリは26m前後で、同じ骨格のユーレイやカイゼリンなどもそう大した違いはありません。
 しかしティーガー・フレームを用いているMk-2は37mあります。この骨格を10m近く圧縮した上でMk-2同様の変形機構、更にダルマス風の装甲を付けたらそりゃ格好悪くならないですか…?と思ってしまったのです。(うまく書けませんが、ロングボディの車の意匠を、Aセグメントにそのまま押し込めたような印象と似ているかもしれません)

 MHのときはバングに、ミューズの機体には「破烈の人形」という名称が付いているものの、それ以外の差が感じられない設定を忍ばせていた謎の機体で、更にバングと破烈の人形はしばしば同様である(一時代に数機しか作れなかったともDESGINS3にある)と触れこまれてきたこともあり、これがGTMへの変更によってどうしてこうなってしまったのか謎でした。
 それならば、ルッセンフリードもMH時代の設定を引き継いで「ダルマス同様の見た目にすればいい」だけの話のように思えますが、モーフィング装甲という相当特殊な機構を取り入れてしまった(以前にもブログに書いたことがありますけども、モーフィング装甲は重いというデメリットを付けたとはいえ、タイ=フォンのドレスのようにそんなに変幻自在ならば多くの色々なものに採用されていても不思議はなく、そこだけが妙にSFなのです…)
 モーフィングするのはあくまでダルマス一機だけ→ではMk-2と同じ変形機構というところまではわかるのですが、機体の圧縮まですることはなく、そのままの全長でいけばMk-2とダルマスの中間くらいのデザインラインとして収まったのではないか…?という気がしてしまうのです。
 
 ところが実際の所は大きさまで小型化(というのかな、圧縮化かもしれませんが)されています。しかし今まで語られてきた設定を覆し、変形機構などは別のメカを採用しているのに見た目は破烈の人形風にしただけでなく、更に小型化??
 …うーん、となりながら私は14巻のM k-2…ログナーが見惚れてぼーっとしているアマテラスを救出しているあのシーンのもの…をこれを書くにあたり見比べてしまいました。ちょうど今月号のルッセンフリードと同じような向きですけども、明らかにルッセンフリードの方が(短足気味というか)小さいですよね。そして並べてこういった思いを寄せました。

 「…量産機だから、決めポーズはいらない??Mk-2は主役張ってるから大見出しにも映えるけど、紙のスペースを非常に食う…」

 それが、へっぽこが悩んだ末に、自分を納得させるためだけに取得した結論です。
 少し話がそれます。2013年にあったFSSのメカ総とっかえ…GTM化自体は私は異論がないというか、ボルドックス紫苑鋼やHL1のようにお気に入りのデザインも非常に多いです。しかし以前から設定画の時点ではうっとりするものの、漫画として登場すると、その度にどうしても気になっていることがありました。
 「漫画のコマに収めようとして、MHに比して長身のGTMは姿勢が前傾がちになって登場している」
 そんな気がするのです。あるいは全身像が収まりきらず足が地面などで隠れてしまっているような。
 これは絵を描いたことがある方ならばご納得いただけるような気がするのですが、同じ紙の大きさ内でより背の高いものを収めて描写しようとすると一層遠くに配置して細かくしなくてはなりません。しかも永野先生、漫画の原稿用紙は一頁A3でしたっけ(NTの倍)の特注品で描かれているようですけども、一面の広いスクリーンを用いて機械の動きを表現できる映画ゴティックメードのときと違い、漫画のコマには明らかなスペース上の制約があります。
 しかもルッセンフリードは物語の主役機とは違う位置づけですし、(大国の主力機とはいえ)MK-2やダルマスがGTMの中でも更に長身、タッパのあるデザインをしており、そのままルッセンフリードにも採用してしまうと…例えば他のGTMとの集団戦となった場合に量産機が他に比べて10m身長差があると物語として描きにくかったのかしら…?というのが個人的な主観ですけども、今の所そう思わざるを得ないのです。

 でももしもそうだとしたら、変形機構や全長まで変えたのだから、そこまで変えたのであればルッセンフリードのデザインそのものもダルマスとは異なるものにしてほしかった…永野先生ならば斬新なものをいくらでも考えられると思うのですが、「ルッセンフリードには、今までに課せられたクバルカン法国の世界観設定がある。→だからあくまでダルマスの改良・量産版である」という当初からの位置づけがこの、(あくまで私の主観ですよ!)ルッセンフリードがなんというか圧縮されたボディラインにダルマス風の装甲を付け足されたという、ヘンテコでかっこ悪いGTMになってしまったのか、という気がしてなりません。

 再度書きますけどもデザインにおける好み自体はあくまで個人の感想です。そこは個々に違うご意見をお持ちでしょうし、ましてやGTMルッセンフリードをお好きな方には大変失礼な話でもありお許し願いたいのですが、ただ世界観と物語とデザインとの齟齬がこうした機体を生んでしまったのかな?というへっぽこの…なんといいますか私が今現在、アルル・フォルテシモやビット・マエッセンの件と同様に複雑な思いをこのルッセンフリードに抱えている、ということをへっぽこブログ上で表現したことはご理解いただけたら有り難いです。
(そしてノンナ・ストラウスやイゾルデ・サヤステが持つMk-4マッハ・シャルトマは一体どういったものになるのでしょう?ダルマス寄り、もしくはダルマスと同じの色違いだと良いのですが…。)

コメント

匿名 さんのコメント…
お疲れ様です。あぃおです。
今回も楽しく読ませていただきました。
なんともデザインっていうのは面白いものですね(o^^o)
私の周りは破烈の人形より凝縮感のあるルッセンフリードを支持する方が多かったりします。ま、斬新なものと、バランス重視なものの好みの違いかもしれませんね^_^
私的にはNT誌表紙の破烈の人形がお気に入りです。ボディはどちらも同じようなので、更なる頭部モーフィングも期待してしまいそうですw
デザインだけで賛否両論巻き起こせるFSS、やっぱり凄い作品です。
Web-tonbori堂 さんの投稿…
ルッセンフリード、巡行形態?まあ仮にファイター形態としますが…確かにちょっとダサですよね(苦笑)
いや可愛いのかもしれない(笑)最初に思ったのは、ああ随分と丸っこいなって。ネズミを連想しました(^^;
本体は確かにほぼダルマスなんですけれどね。カットが小さい上にモブメカ扱いでしたからね。サイズの件はチークさんの指摘があっているかもしれません。
ただそれでもカッコいいカットを入れることは可能だったかもしれないけれど、あそこの主役はダルマスとダッカスなので入れなかった…ってのはまあひいき目でしょうか(^^;

私は量産型ということでZガンダムに対するリガズィと評しましたが、どっちかというとメタスっぽい気もします。興味があればググって見てください。ただ見ようによってはメタスの方がカッコいいかもしれません(^^;
チーク さんの投稿…
あいおさま
 この…まるで偉大な存在に楯突いたような何とも気難しいエントリーにまでコメント有難うございます。
 ルッセンフリードあいおさまのご周囲では人気もあるようで実はそれを聞いてホッとしていたりもします(^_^;)好き嫌いに関してはあくまで私個人の主観ですから…ただ、それは個人がぱっと思ったがゆえに中々ひっくり返りませんけども(^_^;)
 ただそこが起点だったとはいえ、えー何か違いすぎない??というものがメインの話ではあることはご承知下さいませ。ましてやあんなに破烈の人形との同位性を言われていただけに、背格好から違うってどうなんでしょう…(^_^;)
 私もGTMの破烈の人形についてはNT表紙版の姿が一番スキです。今回ああならなかったということは本気でないのか、それとも単なるバリエーション?なのかも含めてとても気になりますよね。次の黒騎士との対決っていつになるのか分かりませんけども(^_^;)
チーク さんの投稿…
Tonboriさま
いつもありがとうございます。確かにルッセンフリード丸っこくって…しかし私が何故か連想したのは「カメ○シ」でした(^_^;)←ひ、ひどい!
リガズィは逆襲のシャアに出てきた機体ですよね。私はあちらは好きです(^_^;)その割には量産されているような感じがしないのですが…ってこれはFSSと話が違いますね(^_^;)
 メタスも好きです。兵器としてなんだかありそうな感じもしますし(ショベルカーなどの現在の大型機械的ですけども)
ルッセンフリードが完全に破烈の人形の量産版として生産されたけども、コストやら性能の点での改善を図るのに色々オミットした部分もありその辺りもLDI20が手がけた、というお話があったのならば私もまだ納得がいったのかもしれませんけども、ルッセンフリードへの改修は他の方が(ドライゼ博士でしたっけ。この方もカリギュラ系なのでしょうか。)がやっているのですよね。
 あそこまで変化させて小さくしそれで立派なGTMとして成り立ったのなら、ドライゼ博士の手柄でいいような気もしたりします(^_^;)
あいお さんのコメント…
月を跨いだというのに申し訳ありません(^◇^;)
いつも当たらない妄想でございますのであまりお気になさらずに聞いてくださいませ。
まず、クバルカンのロボットは、かのジュノーの大国と並んで、設定の変遷が激しい点に、このへっぽこは着目した次第でございます。
例えばエンゲージがシリーズ化された際、それぞれが違う出自、特徴、フレーム構造を持っていたのですが、GTM化ののち、少なくとも現時点でsr2、前期sr3、sr3レプリカはフレーム構造をはじめ、同型機という位置付けになっていますよね?この段階で、コーラスサードが、sr3を開発していた理由や目的がだいぶ希薄になってしまったような気がしているのですが、まぁ、そこは置いといて・・・と。
いずれにしろ複雑になりつつあった部分の再編や整理・統合を、もし、もしですよ?もし先生が考えて居られるとしたら、クバルカンにおいても、それが適応されたとして、バングと、主力機であったスチルコアの存在の統合を図った結果が、あのルッセンフリードであった。という仮説はいかがでしょう?
強引すぎ・・・な気が、自分でもしますがwww
と、なんとなーく思った次第でしたー
チーク さんの投稿…
あいおさま
お返事が遅くなってすみませんでした。そして、今自分の脳内にはD6も少しインプットされているのですが…ひどいよね、3さんは全く同じライン(つまりソープが改造のきっかけを示したような何らかのアイデアが盛り込まれたわけではない)GTMを作って大破させちゃったのでしょうか(^_^;)となりますよね…という感じを、D6で改めて突きつけられている様な感じもしています。
そういえば全く根本的な話題になってしまうのですが、今度のGTMは、飛行形態でないものは飛ばないのでしょうか(^_^;)そのうち分かるのかな…。

今回あいおさんが示されたことはD6にもある程度網羅されています。その点はお楽しみに!
Unknown さんの投稿…

マーク2、マーク3、ルッセンフリードはフレームが同じである以上、首の
付け根から腰までの長さは同じくらいになるはず。それでもルッセンフリ
ードだけが小さいのであれば、脚や飛行ユニット等が小さいのでしょう。

またマーク2、3は元々カリギュラで使われていたGTM。どちらも単独で
恒星間航行が可能のようですが、これはスタント遊星系を本拠地とする
カリギュラにとって必要な機能だったのでしょう。
しかしルッセンフリードはクバルカンの依頼で設計したGTMですからマーク3
を雛形にしていても、恒星間を航行する機能は搭載されずこのため飛行ユニ
ットが小型化したのかもしれません。

あと単純に量産騎なので小さい方が製造費用が安く済むという可能性もある
のではないかと。
チーク さんの投稿…
仮説を唱えられている御方様

 どうもこんにちは。へっぽこブログにコメントどうもありがとうございます。まったくの匿名の方はもれなく変な呼び名がつくことはお許しくださいね。(もしもお嫌でしたらお名前/URLのところにハンドルネームを入れていただくと次回からはちゃんとお名前で大返事いたしますのでご協力よろしくお願いいたしますm(__)mURLは空欄で大丈夫です)

 永野先生のご説明が現在の所GTMルッセンフリードに対し「マーク2や破烈の人形よりコンパクトで他のライオンフレームと大きさが変わらない」だけども「マーク2は他のライオンフレーム型GTMより全高が概ね10m大きい(D4から)」「また映画ゴティックメードを見る限りではマーク3はマーク2よりも明らかに大きい」くらいしかわかりません。(あと、ルッセンフリードへの改造を行ったのがLDI20ではなくドライゼ博士という謎のひとになっていることくらいでしょうか)
 これ以上のことは仮説を唱えられている御方様のおっしゃる通りかもしれませんけども、それは物語が進むか、DESIGNS7か単行本15巻かで設定が明らかになるまで…つまりは私にとって永野先生が何らかのご説明がなされるまでは延々と空欄のままであることはお許し願いたいと思います。
 フィクションで分からないものは分からないままにしておかないと区別がつかなくなるから、という感じです。

 今回個人的好みとして大変珍しくイヤー!と感じてしまったことと重なってしまったため紛らわしくなっておりますけども、「好みはイチ個人の感想と同じこと」でしかありません。
 ルッセンフリードの姿形云々の話と言うよりも(多分にその要素が入っちゃってますけどね(^_^;)、「DESIGNS376頁にあった話とまるで違う」ということのウエイトが大きいのです。

 というのもDESIGNS3のバングの話からすれば、バング=破烈の人形であり「同型の機体が時間をかけ少しずつ増産され、謎ではあるが現在クバルカン法国はかなりの数を所有しており、そのうちハスハで戦闘するバングが見られるのではないかと噂されている」とのことでしたから。
 だとしたら物語に出てくるルッセンフリードも破烈の人形に近い存在だと思っており、(これはまだ登場していないMk4マッハシャルトマについても同様に考えています。カーディナル・バングの時点では色違いということでしたから)映画のMK2みたいに集団で破烈の人形が出てくるのか!と期待したのに、実際に物語に出てきたらMk3と姿形が全然違う~!という失望感!これに更に、機体デザインのことが(個人的に)加わってしまったのです。

 私はMHスチルコアのことは知らなかった為(勿論クバルカンだって主力機以外の兵器を所有している位の認識はありますけども、なにせDESIGNS時ではあの説明文であり、他のMHについてまったく触れられていなかった)余計にそう思えたのかもしれません。
ルッセンフリードの飛行形態がどう有利不利なのかも分かりません(そもそもGTM自体は空を飛ぶのでしょうか。MHは物語途中で飛べるようになりましたけども…)そのうちわかるのでしょうか…。

 せっかく書いて頂いたコメントの御返事ですのに何とも不躾な印象を伴って申し訳ありません。この後は永野先生がどんなお話やご説明をこのGTMに持って来られるのか、楽しみに待ちたいですね!(ただ個人的にMk3は好きでも、ルッセンフリードが好みでないのはそのままです(^_^;)ゴメンナサイ。)

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