エイブ・ロウ男爵ことビット・マエッセンについて。

 
 本当はやらなくてはいけないことも山積みなのですが(^_^;)昨日書いたニュータイプ2月号ネタバレ感想に追記した上に、更に追加です。

 ネタバレ感想でも散々書いていますけども、ビット・マエッセンがエイブ・ロウ男爵であることには前から疑問というか、なにそのセレブ…というか男爵って称号はどこから来るの?という思いはDESGINS5のときからありました。
 ※気になる方はD5お求めになってくださいね!
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 この副読本で登場する彼の姿は若い頃の「グリース王立内宮高等学校」での制服でした。つまりパイドパイパー騎士団に所属する前はAKDにいたということになります。
 ところが彼の母オドリがかつ「クバルカン法国の前ローテ騎士団長」(ということは相当強力な騎士である)であると同時に「AKDのルーマー王国の王女」だったことが判明し…彼女がどういった家系の中で生まれ、一体どういう人生を歩んでそうなったのかさっぱり分かりませんが、少なくとも息子のマエッセンは
「大騎士家系サヤステ・ファミリー」と「AKDルーマー王国の家系」の両方を汲む博士号の騎士ということになります。
 超セレブじゃん!😁

 でもルーマー王国は既にアイシャが女王となり、その後の礎として今はまだ女子高生のイーシ・ルーマーを跡取りに置いています。
(彼女は14巻で登場済み。騎士ではありません)
 しかしそんなブランド家系の血をも併せ持つ同族騎士男子(しかも優秀で年長)がいたら大変厄介だと考えられるのですけども…というのもDESGINS5のキンキー王女のところを読むと伝わってくると思いますが(王朝内の発言権や力を対外的にも見せるには強力な騎士が一族にいることが必要不可欠ともいえる)と書いてありますし、不確実だけどもかなり強力な特権を持つ「騎士の血がほしい」というのは13巻でのフィルモア元老院の話にも出てきます。

 「だったら戻ってきたマエッセンが…ルーマー家を継げば…。」

 となりませんか??😅
 でもそうはならず、しかも現在マエッセンはエイブ・ロウという別名でミラージュ騎士となっています。しかもルーマー王家でなく男爵の位をつけて。
 ひょっとしてですが…こんなことが?

  •  強かったお母さん(オドリ)はルーマー家の跡取りを嘱望された→でもクバルカンへ行ってしまった。
  •  ではやはり騎士で、サヤステ・ファミリーの銘も併せ持つ(※注意、お母さんのオドリからしてサヤステ家の血を引くものである可能性があるのですけども、そこまでは今月号では明らかになっていません…DESIGNS6待ちでしょうか。でもマエッセンは間違いなさそうです)オドリの息子を今度こそ将来のルーマー家の跡取りにとAKDで教育を受けさせた(しかも優秀だった)→でも彼もまた家を飛び出して、パイドパイパー傭兵騎士団へ行ってしまった。
  •  仕方がないのでルーマー家としては、お家の「AKD内での地位と発言権を維持するため」にも、一代限りでアイシャにルーマー王国に女王として来てもらう。(これは物語にもあるようにアイシャに跡取りを残しコーダンテ家を維持しようという気概がみられないための政治的措置。これによりアイシャはルーマー家よりはるかに地位の高いコーダンテ家を追われることになり、年の離れた妹のワスチャに当主が移る)
  •  アイシャにルーマー王国女王をしてもらっている間に、次の跡取りイーシを決める。(D5に天照もそのつもりであると書いてある)
  • イーシ・ルーマーがが天照本人か💦強力な騎士とでも縁組して騎士の子が生まれる位にまで成長したらアイシャから王国の跡を継いで貰う予定だった→そんな中でマエッセンがAKDに帰ってきてしまう…

 といったところでしょうか。(勿論これはタダのへっぽこ当て推量であり、実際は分かりませんけども)
 ただマエッセンがルーマー家とサヤステ家の家系を併せ持った超サラブレットなのに、どちらの銘も現在つけていないどころかマエッセンの名前すら表に出てない「エイブ・ロゥ男爵」なのは、
「AKDに帰ってきていいけども、若くてしかも騎士ではない跡取りを決めてしまったルーマー家とのトラブルになるから」
という政治的配慮に加えて、もしも彼の帰還がバレたら
「騎士でサヤステファミリーの血を引きしかも年長のマエッセン」「まだ女子高生でしかも騎士ではないイーシ」
とが比較されお家騒動にもなりかねず大変マズイので、もう正体不明の男爵にしておいて(D5にはバロンと書いてあったので一代限りの貴族である可能性が高い)名前ごとまるっと伏せられている。しかも騎士なのでミラージュ騎士団に入れておけばより個が隠される…といった物語がぼんやりと浮かんできました。

 勿論これが合ってるかどうかはサッパリ分かりませんけども、違っていたとしてもどうしてマエッセンが「今までとは違う名前で現在ミラージュにいる」のかは少しは手がかりになるような話にはなったでしょうか。

 ただ、こうだとしたら…マエッセンもしパイドパイパーに行かなかったら、自分がルーマー家の跡取りになって安泰だっただけでなく、(ミラージュ入りしたかどうかは分からないけども…当初マエッセンは「ミラージュ騎士じゃないのにミラージュマシンを動かすことになるひと」扱いでしたよね。だからゴーズ辺りの長だった可能性もあります)アイシャにを迷惑かけなかったということになります。(まぁ、アイシャもマエッセンも「自身の強い意志と選択」があったからこそそうなったということになりますけども…)となるとワスチャはもう少し脳天気な人生を送れたかも、ですし…。
 「もしも」の話がこうしてフィクションで広がるのだから、アルテン・サヤステ大伯父さまが発したたった一言がこんなへっぽこにとっても大変興味深いものとなり、そこがまたファイブスター物語の大いなる魅力でもあるのだろうと改めて感じ入ったりするのでした。


 ※ただマエッセンがそんなセレブリティだと、一方でシーブル戦のとき、ミラージュは無理でもゴーズ騎士団が出てきたときに、元AKDにいた者らしい反応が見られて然るべきではないかとも思いますし、ソープもイアン・ケーニヒの名前を出す前にマエッセンの名前出してくるよね…ともなってしまいますけども😅
 そのあたりは前述した「マエッセンは今後ミラージュマシンに乗るけどミラージュ騎士じゃなかったはず」という前もって囁かれていた部分の設定変更によるものだと思われます…マル。

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