展示室7・コーラス・サードの思い出


 10月はとても慌ただしく、絵を描いている余裕が全くなかったため、ようやくそんな気分になって描き直しのものを、まず描く感覚を思い出すことも兼ねてひとつ仕上げてみました。それが現在のトップ絵です。
 その直後に書いた自分のつぶやきがこれです。
  これがSNSではバズるのことのまずない^^;自分には珍しく多少広がりを見せたりして驚きました。でも本当にそう思うのです。
 こういったブログでの文章を書くのも、それがへっぽこの拙い能力であっても一日集中して手がけるため終わったあとは脱力して使いものにならないのですけども^^;ブログ以上に、画はほぼ褒められることはありませんから自分の中ではもっとも役に立っていないもののひとつだと思っています。なのに作業に良くてまる数日~下手したら1ヶ月以上かかるのです。
 ならば止めたらいいのに、とも心の何処かで思うのですが描いている最中はすっかり盛り上がっておりますし、そして出来上がった瞬間はとても嬉しいのですよね。そんな自分が困ったものです^^;

 そしてそんなことを思いながら11月を迎えました。今日11月1日はゴティックメードのロードショーを迎えた日であり、もう6年になります。
 その当時を思い起こそうとして、ふとその時ブログを書いていた時のトップ絵を思い出すこととなりました。(本当は映画のこと書くべきなのに、ですね^^;)
 当時も今も拙いこと甚だしいですが、下の画に一ヶ月半くらいかかったのです…。


残照(2012)

    もしも私が、誰もが知っているような人気作品の人気キャラクターを好きだったりしたならば多分画は描かなかっただろうと思います。
 作品の詳細は知らねども日々素晴らしいファンアートがあちらこちらでネットに流れてきて感心するばかりですから。
 「どうして下手っぴな自分がそんな、不得意なことに敢えて向き合わなくてはならないの??」と。
 ただそんなことをひたすらに待っていたら私の場合はもう一生見られないよね。そういう思いがあります。
 自分にとって彼は一生の恩人、いや実在じゃないから恩キャラクター?といったところでもあるのです。
 「報いたい!」と書いてしまっては、それではジュノーンと一緒になってしまいますけども^^;

 私がファイブスター物語に出会ったのは、偶然他のアニメ目当てでニュータイプという雑誌をはじめて買ったからでしたけども、三十年以上経った今も真正面からこの、出会った時の連載エピソードをきちんとめくって読むのは、自分には難しいです。
 もうそれこそ片目をつむって恐る恐る覗き込む感じ。単純に怖いのです^^;(単行本2巻の114p~127pに相当する部分です。)
 それでも気になったのは雑誌上で彼にとあるものを見たから…。それが何であったかは既に配布物に書き、何度も記すことではないからここでは省きますけども、第一印象がとにかく怖くてしょうがないのにも関わらず、この点で興味が恐怖を振り切ってFSSを読み出したものですから…それが私の基点となり、色々なきっかけを作ってくださり今現在、家族を含め数多くの出会いはここから始まっていることだとハッキリと言えます。
 だから、もしもあの時素通りしてしまっていたら、私はまるで違う人生を歩んでいたのだろうと思います。
 そしてそんな自分を想像するのは、今ではもっと怖いです😖
(2022年5月追記。この、ギエロを斬った時のコーラス3に私は何を見たのかについて、当時配布物に書いたコラムを後日ネット公開しております。私は今現在も真面目にそう思っていますが笑わないでくださいね。)
 ただ同時に、そんな前向きなプラスの思い入れに対し、それとは正反対の感情も併せて持ちあわせておりました。
 それは読み出した当時からこのキャラクターに対して知人や友人から非難され辛くなったことであったり、あるいは連載中の数ヶ月、それも物語を知ってからすぐに死ぬことが予告されたため、楽しみであるはずの毎月の連載と対峙するのが次第に恐怖で恐怖で仕方がなくなったことであり…
 これら幾つかの要素がきっかけで、高校生になったときはもう「もうキャラクターを好きになるのはよそう」と心に誓うこととなった程です。(おかげで?他の人気作品にハマったりすることもなく、FSSを読む際もフラットな気持ちであたれますけども…)
 そして自分の好きを咎められるような私は、人の生き方として間違っているのだろうか、と負の感情も長いこと背負っていました。

 しかしそこからずいぶんと時間が経過し…とりあえず私が大人になってから、久しぶりにFSSを軽い気持ちで読み返すに当たって…彼が自城でレディオス・ソープとレッドミラージュのエンジンをチェックしているシーンを何となく見ていたときです…。
 その時になってようやくあることに気が付きました。
「彼はウリクルの剣を持ち歩いている」
 このことに気がついたとき涙がポロポロこぼれました。
 最期の時だけでなく、彼はずっとウリクルと一緒だったのですね。
 その時から、心の片隅にあった負の感情を帳消ししたい。間違っていなかったんだ、そんな彼に報いたい。
 そんなことを思いながら日々を過ごし、ブログをはじめ、特に絵を描くときは真正面から向き合っております。

 ただ「残照」を描き終えた時、ものすごく寂しさを覚えました。
 スパッドを握りしめさせたものの「彼を一人にさせてはいけない」何故かそう思い、その後自分が描くときはウリクルと一緒にするようにと、そう心がけています。
 人生いつかは別れがくるものです。でもその時まで、大切な方とはいつまでも一緒に歩みたいですよね。

(余談の余談)
 あと何となくですが、彼は「物や人間ではないものにも話しかけていますよね。」あれはなんだか自分もよくするので^^;親近感をおぼえたというか、なんだか似ているように思ってます^^;
 今思えばあれも物語の見えない、重大な伏線でしたけどね…。

直し(2018)
酷いタイトルすみません^^;やり直しを繰り返して3回目なのですこれも…
自分の絵には統一感がなく、しかも永野先生の画に似ないので苦労していますが、最近線が自分の本来の感じで太くなりつつあります。


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