展示室6・作り手と送り手とただのファンと。

 
 10月にはいり、季節の変わり目なのか自分自身が変調なのか分かりませんが、やや低空飛行なこの頃です^^;
 今月からゴティックメードの全国31箇所再上映(札幌も追加です!)が始まるというのに申し訳ない感じですが体調などともうまく付き合っていかないとなと思っております。
 そんな中気になることもあったのですけども、あんまりおおっぴらにするのもなぁ…という気分も先行し、ここでは展示室にかこつけて、いちファンの独り言として書いていくことにします。

 ここをお読みの皆様はきっと世間でのニュースの一つとして、新潮45という雑誌内でとある政治家が畳み掛けたLGBTに関する酷い論調と、同雑誌がその後自己擁護を発信し、それに対する反発がネットなどでおおいに繰り広げられたかと思ったら、突然雑誌そのものが休刊になってしまったという顛末のことはご存知だと思います。
 私はこの発端および編集部の行為は眉をひそめるものではあったものの、話題そのものとは違う点でも大変気がかりなことがありました。
 というのもこの雑誌では、私がファイブスター物語以外で唯一現在愛読している漫画「プリニウス」(ヤマザキ・マリ、とり・みき共著)が連載されていたからです。
 掲載誌にまとわりつく悪い評判で作品が思わぬとばっちりを受け非難されないかという思いがあったのですけども、休刊となってしまいそれどころではなくなってしまいました。新潮社は大出版社ですから、作品がこのままフェードアウトということはないと思いたいのですが…
 しかし私はその後、このニュースに関するとあることを聞いて大変驚きました。
 新潮45って発行部数1万6千部だったらしいのです。
 イチマンロクセンブ??16万部じゃなくて???(あとで確認した所、公称からしてそうでした…)

 …そりゃヘイトだとか何だとか言われようとも、少しでも雑誌が売れ、話題がより目立つ「特定層にウケやすい」路線へと出版側の主張が暴走するわけです。
 当初はそれによる反発をも狙った炎上商法も出版社側も折り込み済みだったのかも知れませんけども、それがあまりに燃え広がったから慌てて幕を下ろさせた。そんなところなのでしょうか。
 しかし売れない雑誌が原因で出版社全体にまで非好意的主観が世間に広がっただけでなく(よりによって新潮の名前が付いていたのも良くなかったですね…)好きだった漫画の連載場所が失われてしまいました。
 
 そして私がそのことに思いを馳せた時、どうしても気になったのはFSSのことでした。
 永野先生は雑誌ニュータイプに85年の創刊時から関わっていますし、現在も連載を続けてこられています。
 しかしネットの普及も関係し、歳月は雑誌の売れ行きを悪くしています。以前も書きましたが私の住む周囲でここ数年どのくらい本屋さんが店を畳んでしまったでしょうか。(この間もまた一軒…)
 そして今ニュータイプが何部発行されているのかは公称部数が2014年3月を最後に分からなくなっていますから、知りようがありません。(他のアニメ雑誌は平均3万部くらいのようです…)
 私がお会いするFSSファンの方の中にはニュータイプのことを「月刊FSS」と話される方もいらっしゃいます。私自身も(一応勿体無いから^^;中身は見るものの)昔からFSSについていくためだけに買っており、「ニュータイプ」に影響されてアニメを見ることは一度もなかったので、恐らく何%かはそんな読者さんがいるかも知れませんけども、興味関心がどこにあるのかはともかく、雑誌そのものが売れていない。という事態はひょっとすると私たちの首を締める事態にもなるのではないかと危惧を強める思いがしました。
 「どうしたら作品が目にとまるのか、ファン層が広がっていくのか?」
 これはFSSに限ったことではなく多くの創作物で作り手側も、送り手側も、あるいはそのファンも、好きだと思っている皆さんが頭を抱えているひとつの悩みではあると思うのですけども、出来たらここのブログにいらしている皆様はニュータイプ誌を(少なくとも漫画連載がある間は)お買い求めいただけたらと改めて強く思うのでした。

 そしてもうひとつ最近話題になっていたこと…


 私はガンダム詳しくないからパス!といいたいですが、さすがにMSキュベレイが永野先生のデザイン、百式も元の元デザインくらいがそうだということくらいはなんとなく知っております。
 この沢山の、新しいガンダム模型群の中に、キュベレイダムドと百式壊という新商品があり、この2つが「あまりに永野先生のデザインラインを踏襲しすぎてないか」という話が最近めっぽう出ていることは承知しています。
 私もキュベレイの方は「何か以前にこんな手が大きくて特徴的な、永野先生書き下ろしのイラストを見たような…」という気分になりました。
※なんだけど百式の方は良くわからない^^;そこまで似ていますか?と書いては別の意味で失礼か…

 とはいえあの大河原邦男さんですらガンダムで収入を得るのは「書き下ろしのイラストを依頼されて描いた時だけ」と話されている状況です。永野先生も三十数年前のアニメ番組のためにサンライズに提供した時点でそこで(デザイン収入源としては)権利を手放し終了していると思います。
 造形があまりに特徴的でそれっぽかったとしても、ボックスアートの書き下ろしとか、宣伝文句に永野護というお名前がついてこない物だからこのプラモデルに永野先生は一切関係していないと考えられます。
 なのですが、賛否がある一方でこの永野先生風の造型ラインをそれらしいと、大変魅力的に思い手にとる方も少なくないように個人的には思われました。
 しかし今となってはもう©EDITとクレジットが付いてないものは、恐らく永野先生には一銭も入らないでしょう。

 だから永野先生のファンなんです!と自称されるような方ならばそのご予算で今月から再上映のゴティックメード観に行って!…と書きたいところですが(え、書いている?)それでも賛否両論含めて大変話題になるのだから、ガンダムという作品の影響力の大きさに改めてすごいね、と思いつつその一方、新潮社同様の…ちょっと議論となってでも世間にニュースとして広まり、結果売れれば何でもあり?みたいな売り手側の形振り構わない感を突きつけられているような気分にもなるのでした。
 
 チャンチャン^^;
 以上、ひっそりとしたひとりごとでした…。

コスプレ(2017/18)
※何だよその題!なのですが…この格好は以前「永野護氏資料研究会」(10月の名古屋の会は盛況のうちに募集終了になったそうでとても嬉しいです!)で永野先生が雑誌に書き下ろしたダバ・マイロードさんを見た時「すんごい格好いい!」と惹かれて後でその掲載書籍をヤフオクで買い求め、その後その服をそっくりコーラス3に着せたもの^^;です。
 2巻で出てくる戦闘服がぱっと見これに似ていますが、当時模型書籍にフィギュアが同じような色で塗られていて違和感をずっと持っていました。(トーンからして多分違うんじゃないかな…だれか教えて^^;)アシメントリーな風情が個性的な中世の王様っぽい^^;この服ならばあの色合いもわかるのですが。
 現在もGoogle+のカバーに使っております。ここに掲載するにあたり(汚れ落としなど^^;)少し手直ししました。

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