展示室61・箔か、それとも思い出か?

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 「ファイブスター物語」に関係あるようなないような…話を、基本的に「展示室」としてへっぽこ画とともにお送りする謎のコーナーです。
 今回はFSS単行本19巻を読んでネタバレ付き感想を書いた後に頭によぎった、 あくまで少数意見だと思うことです。

(19巻ネタバレは極ちょっとだけありますが本編とは関係ないです。ネタバレ付き感想については下のリンクからどうぞ。)
 FSS19巻を読んだ時思った感想は…圧縮すれば、後編のタイトル”辿り着ければそれで良いのか?”というお題のようなことを私は感じたと思って下さい。
 そういえば最近別のことでもそんな思いをしているなぁ…。ということをその時は忘れていましたが、書き終わってから気が付きました。
 そうでした、”プリニウス”(全12巻・ヤマザキマリ、とり・みき共著)の最終巻でした!!
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 この漫画作品、本当に私はハマっていたのですが、最終12巻を読んでから即座に自分の本棚から取り去ってしまいました…。(今でも10巻までは心底面白かったと思っています)

 「プリニウス」は古代ローマの博物学者で政治家でもあったガイウス・プリニウス・セクンドゥスの生涯を冒険ロマンと併せて描いた作品です。
 1巻冒頭と12巻はリンクしているというか…ヴェスヴィオ火山が今にも大噴火しそうなところを(79年)、彼の秘書でどこかくたびれた感じの秘書エウクレスとおっさん兵士のフェリクス(この二人はフィクションの人物)と話している…という語り口から、エウクレスがまだ少年だった時代にさかのぼって、プリニウスとの出会いや数々の冒険、暴君とも云われた皇帝ネロとローマ帝国が描かれていく…といったところのお話です。
 ところが、10巻で皇帝ネロの死(68年)を迎えて、11巻はプリニウスの少年時代が描かれ…あれかな、これは次のステップかな?と思ったら、12巻でヴェスヴィオ火山が爆発してしまい、プリニウスが生涯を閉じて物語が終わってしまったのです。
 ただ単に時間が10年すっ飛んでしまっただけでなく、エウクレスは冒険の途中、奴隷でやがてネロの愛人となる口のきけない女性プラウティナと出会い想いを寄せるのですが、中途も中途、全く結ばれていないのにその辺りのことが思い切り省略されていて、最終巻で夫婦になっていて「はぁ??」となってしまったのも私が失望した大きな原因です(1巻の序章ともつながってない気がする…。)
 これ以外の伏線?や期待させた新たな冒険もすっ飛ばしてますしウェスパシアヌスが即位する所とかも見たかったんだけどなぁ…。(多分欠けているボリュームを補うのは3~4巻分だと思うんだけど…。)

 でもこの作品、プリニウスの生涯を描ききったということで、皆さんは好評なようですね。Amazonの最終巻レビューで私と似たようなことを書いている方は(いないわけじゃないけど)本当少数派ですし、しかもこのあと作品は手塚治虫文化賞取っているんですよね…。
「終わり良ければ全て良し!」で箔がついたのかな…。
 でもなんで…?と主役の物語だけが完結してしまったフィクション作品に改めて失望してしまった感じでした。
(本来あまりフィクションが好きじゃないのかもと思ってます。物覚え悪いし…)
 でも(11巻と12巻の間に一体何があったのかは知りようがありませんけども)とにかく物語が完結する、ということは真っ先に求められる読者の希望なのかな。と強く思ったのも確かです。

 というのも、もう一つの大好きな作品も、突然終わってしまったからです。こちらは作者みなもと太郎さんの逝去によって。
「風雲児たち」(全20巻)「風雲児たち 幕末編」(全34巻・みなもと太郎著)
 「風雲児たち」は坂本龍馬が主役の漫画のはずなのに1600年の関ヶ原の戦いから物語が始まるという、こちらも壮大な歴史ドラマです。(登場人物の多さもFSSと肩を並べるような気がします)
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 みなもと太郎先生、風雲児たちは五稜郭(1869年・戊辰戦争の最後)まで描くと新聞のインタビューで仰っていたじゃないですか…。
と悲しくなるのですが、こちらは1862年で幕切れ。坂本龍馬の生涯の物語としても未完のまま終わってしまいました。
(え?坂本龍馬が主役の漫画なのに…箱館戦争?と思った方、きっと理由があったはず。関ヶ原から描いているのは、読んだ人は知ってるけど非常に説得力があったのだから)

 先生の描く新選組も好きだったので、洋装の土方歳三の物語読みたかったのですけども、なにせ未完なのはこれまた非常に辛い。いくら面白くても、人に薦めづらいのは確かだからです…。
 完結を求めている人達が多いのも事実でしょうし。
(ボリューム凄いけど本当、面白いのでご興味持った方は是非。)
 でもみなもと太郎先生は明らかにスピードアップだなんてことはしてなかった 未完なことを除けば、素直に「楽しく読めたよね」と言える作品です。
 でもやっぱり未完なんだ、続きが読めない…。

 未完の大作というと、思い出すのはシューベルトの未完成と、プッチーニのオペラ、トゥーランドットなのですが、逆にそれしか思い浮かばない…。
 未完の要素は評判の足かせとなるから、継がれていくの大変なんですよね…。
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 さてはて、19巻が出たばかりのファイブスター物語ですけども、今後将来、お話は一体どちらに転ぶのでしょう?
 ファンにとってはあまり考えたくもない話ではあるのですが、私もこれを読んでいるあなたも、そして永野先生も「残念ながら ぼくたち はそんなに長くは生きられない」(byコーラス3)のは確かなのです。
 年表の全てを網羅するのは恐らく無理でしょうし、F.U.ログナーがなにか言ったら終わりという話もあるみたいなので、NT4月号で「ログナーが7話”壊れゆく世界”で死ぬ」と永野先生の一問一答で出てきたときは、「ここで先生FSSを終わらせるのかな」と思ったほどでした。(ただそれだと3159年のアドラー大侵攻まで届かない。)
 だけども19巻で「復活した別のログナーが3159年参戦する」とあってホッとしました…。でも、あんまり物語をかっ飛ばしすぎて納得がいかないのも嫌だしな…。何より永野先生には描きたいように描いてほしいとも思っているのも事実なんだけど、相反する感情が行ったり来たりしているこの頃だったりもします。

 …ということでこの項目終わり、なんですけども展示室なので締めはへっぽこ画でお願いいたします。
 今月のトップ画もそうなのですが、この時期新緑が綺麗で、近所を歩いていて妄想してしまうようでどうもこの時期は写真を撮ったものを背景に使っているパターンが多いようです。単に私の頭がお花畑なのかもしれませんが😂
 心地よい5月の風に吹かれて公園や緑地を歩いていると、ついおしゃべりしている二人が見えちゃうような、そんな気がしています。
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