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ファイブスター物語19巻ネタバレ付き感想後編になります。前編はこちらからお願いいたします。(といっても読んでて面白いとは思えないですが)
今回のお話、大まかには
- ダイ・グ・フィルモア5とクリスティン・Vが結ばれる(別れも直ぐ来るが)
- デルタ・ベルンのいち学生ノルガン・ジークボゥがレーダー9として戴冠する
- 黒騎士デコース・ワイズメルとヨーン・バインツェルとの因縁の決着
- 「その果てにファティマ・エストは?」
という、ファイブスター物語読者にとっては長年気になっていた幾つかのお話の終わりが矢継ぎ早に、まるでダムの放水を浴びているが如くな感じで読めます。
それらのエピソードを彩るキャラクターも(登場人物の多いFSSの中でも)滅茶苦茶沢山出てきますし、GTMの戦闘シーンも盛り込まれていますから、18巻から待ち焦がれていた方にとっては読み終えてエモい気分になられるのは、確かにそうだと思います。
私としても(こうやって改めて分類?してみると)漫画になったらどうなるのかなぁ…と心待ちにしていたエピソードばかりです。
ここで一つ立ち止まっておさらいをしたいと思います。
ファイブスター物語は単行本だけでなく、キャラクターの設定画(これは漫画にも掲載されていますが)副読本DESIGNSを代表として、漫画本編以外にも登場人物やメカの詳細が記された本が発売されていますし、たまに発売されるカレンダーや毎月の連載扉絵にも情報がてんこ盛りだったりする(単行本と同時発売のニュータイプ6月号には何故か今のお話には出てきてないBo-6のことが書かれています。これらはFSSリブートが出版されない限り雑誌以外では読めません。)
どこまでFSSを追いかける範囲を広げているか?それは読者によるかと思いますけども、FSSは漫画だけでも充分に楽しめるけども、それ以外の世界を広げる機会が幾つもあるわけです。(最近とみに盛んな模型も、その世界の一つじゃないかと思います。)
でも副読本など、漫画以外の中で色々予告されていたりすることが、シレッと漫画本編で変わってしまっているわけです。(まぁFSSの場合、単行本になっているエピソードまでもがその後丸々と没扱いになっている位ですからね…💦)
今回のFSS19巻でまず設定変更的に顕著だったのが、
- GTMダス・カイザースの扱い
- エストの行方
でした。
GTMダス・カイザースは19巻の物語に直接登場してきていないのですけども、13巻で皇女茄里が息巻いてきた時に名称が登場しています。そのまま彼女の乗機となりそうなのが19巻の説明でも成されていますけども、ところがこの機体、今はカイゼリンと同時代の「ホルダ21型GTMプリンシパル(母璃里・フィルモア女王乗騎)」の名称変更になっていますけども元は「メリンダ・クルップが建造中だったフィルモア帝国新型皇帝騎の名称・そのうちノルガン・ジークボゥの乗機」となるはずでした。
全然違う出どころの機体だったはずなのに、18巻でダイ・グ・フィルモア5がGTMダス・ゴーストに乗って現れた頃に突如変更になりました。それが分かった時ははぁ??となりました。
それがどうしてそうなったのかというと(ダス・カイザース設定変更時は分からなかったのですが)ノルガン・ジークボゥが今後GTMダッカス・ザ・ブラックナイトとエストを娶るから。
エストがレーダー9に仕えるのははるか昔から決まっていたことではあったのですけども、ダッカスまで持ってくるのは想定外でした。それもエストは何故か真紅のガッド・ブロウを携えて。(余談ですが映画ゴティックメードのラストは3159年ですから、それまでにエストは彼のところに来ることになります。)
この設定が公開されたのはデコース・ワイズメルとヨーン・バインツェルの決闘が連載ではっきりする前の話だったので、更にお話が進み、決闘の果てに(色々あって)エストがヨーン・バインツェルと組むことになったのにはまたまた「はぁ??」となりました。
というのも、07年に発行された2008年のカレンダー「がんばれエストちゃんカレンダー」には、エストは3070年頃天照家預りとなり(マスターは”多分天照”となってる)天照家の紋章(ミラージュではないことに注意)をつけたパレオ付きの水着姿のグラビア、じゃない設定画があるんです…。
「え、話違うじゃん!!」
※余談ですが19巻の巻末に記されているエストの皇帝服はこのカレンダーからのものです。
話違うじゃん!!だけならば別に苦笑いを伴って読み進めればいいじゃんということにもなるのですけども、以前にも何回かブログで書いていますけども、ヨーン・バインツェルは元々ファティマ・パルスエットのパートナーとしてミラージュ騎士となることが昔の設定資料集で予告されていましたし、イラスト集”Joker3100”ではレッド・ミラージュのブーメランユニットを背景にメカニックと談笑する彼と、その背後に白いコートを着てえんじ色のスカートの裾を見せているファティマ・パルスエットらしき人物が描かれています。
ところがヨーンはエストとミラージュ騎士として歩むことになった。
「ひょっとして、ヨーン・バインツェルおよびノルガン・ジークボゥ周りのお話が変更になったからパルスエットはお役御免になった??」という発想になってしまうのです…。
しかも永野先生、よりによってこの”Joker3100”を描き直して再出版したいという話を最近されていたので(実現するかは私は知りません)余計にそういう感情になってしまうのです。
果たしてZAPのテストをしているファティマがエストに変わるのか、それともヨーンその頃までミラージュにいるのかな…それも分かりませんけども。(後遺症のせいなのかは知らないけど、どうもミラージュには短期間で離脱しそうなのがDESIGNS6あたりの記述で浮かんできます。)
そういう一種の不信感のある過程を経たうえで、更に19巻には(恐らく展開のスピードアップという理由?)ハスハの巫女がミノグシアの詩女さんになってから13巻以降で投げかけられた、あるいはそれ以前の幾つかの伏線が、19巻の物語から思い切り放棄されていることが判明するのです。
- ファティマ・オデット↔️オディールの件は?(15巻)もう変身したりしないの?(ジークも茄里も別のファティマを取るからオデットとは組まなさそうだし。璃里のあとはこの辺りの誰かの子孫のパートナーとなる可能性は一応残ってるけど…)
- ノルガン・ジークボゥは赤ん坊の頃から剣を捨てたというけど、どうしてそうなったの?お母さんのような生き方はしたくないと言ってた理由は?
- お母さん璃里は3度剣聖慧茄と対決しているけど、特に3回目は何があったの?
…こんな背景のある私が19巻を読んでいくと、
- え、あのタコ親父(バシル・バルバロッサ)トリハロンの霊?に諭されて、強大なワルに見せかけておいてあれで退場?(※注意 フンフトはジークボゥに、それは亡霊じゃなくてフィルモア1への深い思いが皆をそうさせていると諭しているけども、私個人はあれはフンフトの方便だと思っている…。トリハロン皇子に限らずFSS霊体都合よく出すぎでしょう。何かあるよ。)
- まぁ退場っぽそうなのは良いとしても、巻末の解説読んで、ゴティックメードのボットバルト・バルバロッサ大王と並べるなよ💥とも思いました…。
- 剣聖慧茄、結局12巻以後ダイ・グの直接の力にもならず(カイエン対決の回想シーンで出てきてますが)いつの間にかパートナーになってたクラトーマまで手放してて、かといって聖宮ラーンとのかけはしみたいなことにもならず(DESIGNS3に書いてある)泣いてばかりじゃん。12巻で結ばれないとキッパリ言ってたのにその後何したわけでもないのに笑ってクリスティンに后の冠渡すのもなんだか…。
- ◯◯してばかりじゃん…という点では、皇帝ダイ・グ・フィルモア5もそうなんですよね。いくらゴティックメードのお話が今のフィルモア帝国にえらく重要だからといっても、彼も結局そのことばかり何回も言わせてますよね。本当に勿体ない…。(これが週刊連載の漫画ならばまだ良いんですが、この物語はそれに比べたら機会が圧倒的に少ないのに)
- 茄里とジークボゥが母璃里と映像見ているけど、茄里と璃里いつ仲が改善した?というか亀裂してた時期のことがなんにも分からないのでさっぱり…。
- デコースさん、ヨーンを生かしておいたのはすべてを覚えているエストを壊さないため→パルスエットがいるので大丈夫だろうと踏んでいるけど、パルスエットが命をかけてヨーンを救ったのは、彼女とラキシスしか持っていない”ダブル・アライメントスーツ”の救急装備のおかげ。デコースがその服のことを知っているとは思えないのに、どうして助かると見込めた?5分しかないとパルスエットも予測していており本人も重傷だったのだから彼女がデカダン・スーツだったらアウトだったと思うんですが…。(背骨損傷なら動かせないし医療機器を取りに行かないといけないから)
- 決闘現地の中にランドアンド・スパコーンと暴風三王女がいるんですが、スパコーンとアルル・フォルティシモはともかくどうしてセイレイ・コーラスとマロリー・マイスナー王妃(彼女は18巻でいつのまにか王妃になっている)がいるの?このあと44分間の奇蹟が待っているからその前に集合させた?(これはどうもそのようで…。)更にセイレイの不勉強をGTM解説に使いたかったから?
- とにかくこういうキャラクターの使われ方どうなのよ、と思ってしまう…。コーラスはただでさえ18巻で、いなかったのに突然現れたかつてのトリオ騎士団長でエルメラ王妃のお友達、アイリーン・ジョルが一コマでトリオに帰ってきちゃうし(これでGTMアマルカルバリとピチカート公国の謎についてが分からなくなった。アマルカルバリはまた出てくるかもだけど)11巻のフィルモア帝国との確執もやっぱりセイレイの心変わりで解決しちゃうしで…伏線切りがコーラスには非常に多くて、きっとGTMエンドレスSR4が聖宮ラーンに来るのもアルルが詩女になるから、で終わらせちゃうんだろうな…。
- 152ページのシトロン・メナーの「加点いただきました~!」が大嫌いなんですが…あなたちゃあことワスチャ・コーダンテに天照陛下にねぎうどんのこと言わないでと懇願されて「御意。わたしの命はちゃあ様のものです」と言ってたじゃないか!!(13巻)せめて「ごめんなさいちゃあ様」だろー…。
- 13巻のくだりついでに。ジークも18巻のアイシャへの初対面なのにいきなりな攻撃的態度→彼女が泣いたらころっと掌返すのも私駄目で…13巻でのちゃあやクラーケンベール・メヨーヨへの思慮深いふるまいは何処へ行ったのよ…。(おかげでレーダー9も今や嫌いに)
- 前から不思議に思っているのですが、ちゃあはヨーンと通信とか手紙もしていないのか?決闘の件でヨーンが回復したのは天照がアナウンスしたんだから知ってるだろうし桜子がミラージュに加わってるのにそういったこともせず、桜子には弱気な所を見せて泣いたりしているみたい?だけども、受け身なままなのか…。(通信はヨーン側が止められてたとしても、手紙位はできるでしょうに。)
と、矢継ぎ早に繰り広げられる数々の展開にエモく感激する前に、不満たらたらになってしまうのです。(すごい勢いで書いてしまいすみません。)
これは色々なことの小さな積み重ねがそうさせてしまう…。
これらの「あまり納得行ってない数々のこと」についてですが、恐らくですが永野先生が言っていた「スピードアップ」ゆえの不具合だというのは頭では納得しているのですけども…。
…ところで皆さんはきっとこれからも44分間の奇蹟、ヨーンやクリスティン・Vのドラマの続き、何より3159のアドラー大侵攻がご覧になりたいのですよね。
永野先生NT4月号(今月号ではありません)でFSSの今後のスケジュールについて明かされてて、魔導大戦が多分あと4年(単行本2冊)その次の「壊れゆく世界」がこれまた多分4年(単行本2冊)→直後に3159といくみたいなので、そこまで頑張れば3159読めますよ!!
カウントとしては10年切ってる?のかも知れません。(読みたい方はバックナンバー探して下さい)
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ファイブスター物語40周年である今年2026年、今私たちは昔から読みたかった物語の答えを立て続けに見せてもらっていますし、加えて更なるFSS世界の謎?にも今後踏み込んでいくようですから新たな驚きも大いに待っていることと思います。
ただどうも今後も展開が駆け足であることも同時に予想され、作品が元々持っていた緻密で丹念で繊細な物語の紡ぎ方は今後あまり期待できないような気がするのも確かです。
ヨーンやクリスティンの将来はさすがにちゃんとお話描かれると思いますが、主流でないキャラとかはどんどんお話削られて、あるいは先ほど示したセイレイ・コーラスのように事項の説明役とかにしか回らなそう…。
(4月号でFSS5巻ラストのミューズ・レイバックはヒッター男爵の正体を知ることがあるのか?という問いについて一生分からないという先生の答えが出たのも大変愕然としました…今ミューズ、「44分間の奇蹟」の舞台上にいるのに…)
その結果、ファイブスター物語は私にとって「一番大好きな作品」であることは、今現在でも変わりがないのですけども(こうしたつまらない長文を晒すだけの情熱があるみたいですから)「一番面白い作品」であることからは、自分の中では脱落してしまいました。
一番大好きなことには変わらないわけですから、私内のランキング1位であることには違いないのですが、「一番大好き×一番面白い」の相互作用が生み出す活力エネルギーが、このごろ少し出力が落ちているのは確かです。
それでも作品を知らない私の家族には今後も奇異の眼差しを向けられるであろうことには、間違いないでしょうけども💦
追伸その1
あ、ネリス・ルース(かな?多分。)とクリオネみたいなのは私もさっぱり分かりません!!(あと、ハイクル・コリーナも分かりません!イゾルデ・サヤステが関係してそうなのでサヤステ家のひとの可能性はあるけど…。)
ネリスさんにそっくりな方がDESIGNS2にネリス・バスコ・スバースとして掲載されています。過去のネリスは最後の超帝国剣聖ナッカンドラ・スバースと強力なグリント・ツヴィンゲンでAKDにいたサローン・バスコの長女で(剣聖相当だったみたいだけど表に出さなかったひとらしい)彼女の子孫はサヤステ家に継がれている感じです。
単行本9巻に出てくるアラド・スバース・バスコの姉にあたるんですが単行本でも出てこないんじゃ分からないですよね…。
今回のネリスさんのセリフから彼女はミッション・ルースと血縁関係があり、剣聖慧茄(とダイ・グ)、ママドア・ユーゾッタ、マドラ・モイライとも血の繋がりがありそうです。
そして彼女の調査から、17巻に出てくるアドラーのダスニカ神聖連合とへ・リー聖域には繋がりがあるんですね、とだけ現時点で分かればまぁ…。
シアン夫人が言ってる「ノーティガの友人」は多分アニー・ポロニウム。12巻でブーレイ傭兵騎士団と戦ったウモス国家社会主義共和国・青銅騎士団のオリバー・メルシュのAF・ジャカルナの制作者です。
このあたりは恐らく今後も出てくるとは思いますが主に魔導大戦の次のお話「壊れゆく世界」の登場人物予告なんでしょう。
追伸その2
今回私が19巻で一番嬉しかったのは、「F.U.ログナーが3100年に死んでも3159年に別のログナーが復活する」と書いてあったことです!4月号で7話でログナー死ぬよ、と永野先生に言われて相当戸惑ったから。
ただちゃんと復活してもその間は彼の影響力は著しく低下するし、どうも10巻で死亡した後で復活してからの姿が変わらないので、この感じだと今後もずっと幼いままですよね😂(8巻に出てくる3225の老いたログナーも変わりますね…)


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