(エントリーの前に・10月1日追記)
すみませんこの項目をアップしたと同時に、個人的諸事情により9月いっぱいまでブログ更新をお休みしていましたけども、どうにかなりそうな状態になったので、この度復活しようかと思います。
SNSを使われている方はご存知だったかも知れませんけども、私はXなどでたまに書き込みしていたため(ペース落としてましたが)「個人的諸事情」が私自身の体調不良等ではなく、「一体お前何していたんだ」と思われていた方も中にはいらっしゃったかも知れませんけども…。
ブログ管理よりも優先しなくてはならない人生判断があったということでお許しください。(今年はそれで日本GPも行きませんでした。そのくらい)
拙いなりに一応懸命に当たっているつもりです。今後とも宜しくお願い致します。(このエントリーのブログコメントもここからは開放しておきます。)
(ここからは9月15日に上げていた内容です。)
この記事については、2日前に書き上げていたものですけども、私には珍しく、公開をどうしようかやめようか、悩んでアップが遅れておりました。
あ、滑り込みで!
「声優、東大に行く」がこの度佐々木望さんご自身の声でオーディオブック化されました!オーディオブックでの追加メッセージもあるそうです。
~この画面は広告です!~
このオーディオブック版販売を記念して「佐々木望『声優、東大に行く』オーディオブック発売記念トーク&サイン会イベント」が今度10月15日(日)東京・飯田橋・角川本社ビル2階ホール (東京都)で行われます。ご興味ある方は是非、佐々木さんのお話楽しんできてください!
(有料イベント。チケット発売中です。以下リンクからどうぞ。)
そんな感じで、置き土産じゃないんですが、公開を悩んでいたエントリーを思い切って置いていくことにします。
ただすみませんがお休み中はコメントお返事できませんので、その間はコメント不可とさせていただきますね…(帰ってきたらお知らせとともに、コメント欄復活させておきます。)
(以下9月13日に書いたものです。)
今回のエントリーは、最新のニュータイプ連載(2023年10月号)のネタバレ付き感想から起こったものではあるのですが、未読の人はお読みにならないほうが良いというのは勿論のことですけども、
- 今月号は勿論、最近のファイブスター物語連載に感銘やワクワクされている方
もまた、強くこの項目は避けて通過していただきますようお願い致します。
折角あなたが楽しんでいる作品の魅力をスポイルする可能性も否定できないからです。
そして私としても、そうしたいから書いているわけではないことも冒頭お伝えしたいと思います。こういう可能性なのかなぁ?という個人的なボヤキです。
また、このエントリーは元々ネタバレ付き感想に頂いたコメントが一つの起点ともなっていますけども、コメント主であるタクトさんのご意向とは全く関係ないことも合わせてお伝えしたいと思います。
此処から先は、私がひとり勝手に思っているだけです。
・ネタバレ付き感想のコメントに心底驚き、探る。
まず、エントリーきっかけとなったニュータイプネタバレ付き感想のリンクを貼っておきます。
ここで私が具体的に何を書いたかは省きますけども、とりあえず自分としては「内容がすんなり結びつかずに理解にえらく苦労した」「多分それは私だけで、多くの読者は感激しているのだろう」という旨をお伝えしたつもりです。 そちらについては私は特に誇張して表現したつもりはありません。思ったままです。(買って読んでそのまま単刀直入に書いているから、時間もないですし何より文才のない者にはそんなことは出来ません💦)
ところがこのエントリーについてタクトさんからコメントを頂いたのですが、読んでみて私は目が見開くくらい大変驚きました。
タクトさんは長年お付き合いのあるファイブスター物語ファンであり、その熱量は私よりもはるかに高い方なのにも関わらず、10月号の内容に対する彼の思いは、私が抱いた印象よりも更に辛辣だったからです。
ここでは長くなってしまうので切り取った形で引用することをお許し願いたいのですが(全文は上記リンク先にありますから確認したい方はそちらをどうぞ)一番気になったのはこの部分でした。
ジークにしろアイシャ様にあそこまで怒鳴りつけたのに、「言いすぎました、あなたは悪くない」ではあなた何様?と怒りすら湧いてしまうのです…よく首を刎ねられなかったなと……言いすぎましたと謝れば済むと思ったら大間違い!(中略)ジークのあの人の心を解きほぐし、心の鎧を取り去るあの天性のテクニック?無意識の才能?は非常にタチが悪く感じてしまいました…自分でもビックリするくらいキャラの評価が落ちてしまいました。
私は10月号の展開に物語を理解するのに壁にぶつかるような感じを持っていたのですけども、それはきっと自分だけであろうとハナから考えていましたから、彼が私以上の辛さを抱えていたことにびっくりしてしまいました。
勿論この二人の意見が全てではなく、あくまで少数意見の部類であろう、と思いつつも、はて、タクトさんと私は(方向性は若干違うかもですが)今月号の展開に対して一体何が「違和感」を引き起こしているのか、FSSの単行本などを読みつつ考えてみることにしました。
勿論この二人の意見が全てではなく、あくまで少数意見の部類であろう、と思いつつも、はて、タクトさんと私は(方向性は若干違うかもですが)今月号の展開に対して一体何が「違和感」を引き起こしているのか、FSSの単行本などを読みつつ考えてみることにしました。
・今回のノルガン・ジークボゥの応対について。
ネタバレ付き感想のときは言語化出来ていなかったのですけども、あの(初対面のアイシャ・コーダンテに対する態度に緩急ある、矢継ぎ早な言葉の投げかけ)はなんというか、他で感じたことがあるよなー…とは私も思っていました。
詐欺師?いやちょっと違うな…占い師でもないし…。
思い起こすのに時間がかかりましたけども、嗚呼、と腑に落ちたのは「政治家」でした。
それも言い方悪く聞こえるかも知れないけどもトランプさんとかプーチン氏とか、(人によってはなぜ人気があるのか理解できないレベルの、でも熱狂する支持者も多いタイプ)そんな人達です。
というのも今回のジークボゥの畳み掛けるような話しぶり、分析内容としてはひょっとすると正しいのかも知れないけども、(友人であるワスチャ・コーダンテの家族であっても)初対面の人物、それもかなり目上のひとの性格について、自分だけが思うことを材料として遠慮なしに指摘したりしますか…?それも自分で言いたいことだけ言う形で自己完結。それが最終的には褒めていたとしてもです。
ジークボゥは初登場のとき(13巻)もワスチャ・コーダンテをかばって、彼女に絡んできた黒幕であるメヨーヨ朝廷のクラーケンベール・メヨーヨと対峙していますけども、そのときは抑制の効いた態度というか、かなり言葉を選んで慎重にあたっていた感じがしましたから、なんだか印象が異なって見えた(私の場合は理解できない、タクトさんの場合は露悪的に思えた)のかも知れません。
少なくともクラーケンベールにアイシャにした対応と同じような感じを持ってきたら…彼ブチギレて何するかわかりませんよね😅
・何故ジークボゥが違って見えたのか。それは設定画からも。
そういえばジークボゥは先月、ニュータイプ9月号でレーダー9としての新設定画が公開されました。
「新」と書いたのは…2012年公開の映画ゴティックメードのラストシーンで彼は3159年の姿として既に登場しており、GTMワールドガイドでも「ボロボロのガウンを着た黒髪の男」としての設定画が公開されているからです。
そのときと服装や髪型も若干違いますけども、映画と一番印象が異なるのは「目つき」です。
映画公開からしばらくはこのラストシーンの彼が(黒髪であるにも関わらず)トリハロン皇子、あるいはダイ・グ・フィルモア5だと見紛う声をよく目にしましたけども、少なくとも今回の設定画の印象だったら、見間違う可能性はかなり低くなりそうです。
かといって今回の絵は老人になった姿でもなさそうでしたから、私は当時のネタバレ付き感想で
- 「3159年の彼はこれに脳内差し替えておいてね!」ということなんでしょうか?
- ウモス国家社会主義共和国のフォッケヴォルフ・ムックル総統と何処か重なるものを感じました。
と書いています。
ムックル総統はいわゆる独裁者としてたち振る舞っている人物です。
勿論FSSのドラマとしてはウモスの色々な国家戦略(ここもカラミティ星の国家なので将来他星に領地がいる)や自身の思いもあるはずですが、彼を思い起こさせる新たな画のレーダー9、その隣に書かれた設定文章もまた、目的や願いは何であれやっていることは独裁者そのものの内容ですから、顔つきが険しくなったのかなぁ…と考えてもみました。
だとすると、「目つきが変わったんだから性格もきつくなる?」「…でもなぁ。」一度はそう傾きつつもあまりに思いつきが短絡的なこともあり、それはないだろうと一旦は強く否定しました。
しかしながら…。
・独裁者な皇帝に、民衆に寄り添っていく皇子似の皇女?
ジークボゥ(レーダー9)の顔つきがトリハロン皇子やダイ・グを連想させなくなった。その代わりなのか、ある方がトリハロンと見紛うような感じになりました。
皇女茄里です。
16巻に掲載されている彼女の成長した姿は、格好がトリハロンによく似た衣装ですし、髪型も。女性であることには違いありませんが、トリハロンのイメージを明らかに引っ張ってきています。
レーダー9が独裁者然としてフィルモア帝国の政治に大鉈を振るう「無慈悲な人物」となる代わりに、彼女はトリハロンのように地道にソフトに、民衆やかつての支配者層を説得し彼らを支える存在となるのでしょうか。(クリスティン・Vもそうかもしれないけど)
まるで太陽と月みたいな感じですけども…だとしたら、「トリハロンは二人も要らないですよね?」ということなんでしょうか?
・フィルモア帝国関係でこれだけ変わっている→ジークも変わらざるを得ない?
ここまで書いてきた内容は全て私の勝手な思いから長々綴っているだけである、ということはご理解いただけてると思いますけども、ここからはもっと飛躍します。
でもそう思うのはそれなりに理由があります。とはいえ実際のところはさっぱり不明ですし、かといって今後明らかになることもまずないでしょうから、たわ言以上の何物でもないのですけども…。
私は時々このブログ内で、副読本や連載の扉絵などから書かれたことを元にしてほとんど当たっていないことを書いてきているのですが(オイオイ)
副読本等には記載があったのに、確実に没になってしまっただろう設定事項が幾つか存在していると考えています。
- GTMダス・カイザースがメリンダ・クルップ作の新型騎ではなくGTMプリンシパルと同一になってしまった。
- GTMカイゼリンのエンジンペダン07型が(現存最後の超帝国由来動力源)だったはずなのに→GTMダス・ゴーストとダス・カイザースも同型ペダンエンジンに。(尚、この3騎と同型とされるナキメーカは従来どおりのHL550型)
- カイゼリン・スーツという名称なのにダス・ゴーストを駆るチャンダナが着ている。(多分ダス・ゴーストとカイゼリンとが同型由来だと言いたいのだと思うけども、ファティマが誕生したのは2310年。カイゼリンは476年にもう聖宮ラーンに渡ってしまっているので、どうしてスーツだけが2000年以上も後になってフィルモアとミノグシアで同一のものが作られているのか分からなくなってしまっている。)
- カイゼリン・スーツに仕込まれていたとされる機能「フィルモア帝国と、ミノグシア連合のAFを全て優先支配に置けるシリアルインジェクター無制限」。(これが、フィルモアとミノグシア連合内でずっと交流があった、少なくともアシリア・セパレートのスタイルが出来た頃あたりに相当な友好関係があるならば分かるのですが。)
- 3068年に皇帝ダイ・グが天照と出会い「帝国の未来を決める」というDESIGNS4の一文。(現在の物語は3069年だし、16巻でダイ・グは天照ならばどう国難をのりきるのかを「間接的に」3037年のラキシスに話したようなことになっているとカラー設定に書かれています。しかし帝国の未来は決まっていないよな…逃げちゃうのは帝国の未来じゃないよね?)
今後の展開で何かこのあたり説明があったり、実際物語に登場する可能性が「ない」とは言えないのですけども、「あれ?」となったことがフィルモア帝国関係の設定だけでこれだけ散見するのですから…。
(そういえば11巻のダイ・グとコーラス王朝のセイレイ王女の因縁怒り爆発!の件もそうかも、ですね。あんなバトルかましそうな勢いだったのにその後どっかで会っててダイ・グいい男だったから許すみたいなひとコマ展開…セイレイは暴風三王女の件もアルル・フォルティシモと再対決どころか対面すらしないまま対決終わっちゃいましたから、GTMになってからの魔導大戦で一番割を食ってるのかも知れませんね💦)
うーん、想像でしかないんですけども、2014年発行のDESIGNS4のときには予定されていたフィルモア帝国関連のドラマが「途中で変わった」とは考えられないでしょうか。
そこで私が一番気になったのが13巻の「皇帝ダイ・グと詩女フンフトの結婚」です。
いやあそこまで色仕掛けやらしておいて、その後彼らは対面のシーンすらひとつもないまま「皇帝の不治の病」によって有耶無耶御破算になってしまうだなんて、と思っているのですけども…先程挙げてみた「設定変更?物語変更?」に繋がっているような要素はこのあたりから来ているのではないかと考えてしまいます。
そして一番気になったのが、最後の項目、天照と出会ってダイ・グは帝国の未来を決める、とD4にあるんですけども、ラキシスが16巻で答えた「(彼だったら)逃げちゃいます」じゃないですよね…。
繰り返しになっちゃいますけども、逃げちゃうのは帝国の未来じゃありませんよね?
ダイ・グ・フィルモア5とラキシスとの会話のあと、彼はラキシスの言葉に従ってあることを封印しています。
それは”どうしてフィルモア帝国はナカカラ=クルル王国を狙うようなことをするのか→それはカラミティ星がやがてなくなり、自分たちの暮らすところがなくなるから”という要素です。
ラキシスが「もし住むところがなくなるときに天照がするであろうこと」を話していたときは皇帝の病気のことを知らないので、彼女が口にしたときは世間話程度のノリだったのかも知れませんけども、まさかそれを皇帝がすぐさま実行していたとは思わないでしょう。
でもその直後のクリスティン・Vや茄里たちへの誓いと願いを伝えたときも、「星団通信ジャックによる皇帝陛下からの発言」でも、彼の言葉からは「カラミティ星の近未来滅亡」の暗澹が消えています。
彼は皇帝就任時、いや皇帝になると皇太子ワイプ・ボルガ・レーダーに定められた幼少時から、自国のお先真っ暗な将来に対して、真摯にひたむきにフィルモア帝国の未来について考えていたはずなのです。
だから13巻のフンフトとの会話では、彼はそのことについてちゃんと触れています。(詩女さんも予め知っているもの、なんでしょうきっと。)星がなくなるその前に、将来友好的に僅かでも、かつて縁のあった地であるナカカラの何処かに移住できたなら。でも帝国の政治が友好的であることを許さない。だけども少しでも実現できるようにそのために詩女さんと婚姻という手段をとってまで近づいていると彼は正直に話しています。
しかしラキシスの言葉もあり、やがてダイ・グは全星団民に聞こえるような形で「ナカカラとは戦争しちゃだめよ、わたしたちフィルモア帝国は彼らを守るよ」と全星団民に伝えて楔を打った感じでしょうけども、肝心のことは秘匿のまま、事実上退場しようとしています。
しかも結果的にナカカラはフィルモア帝国の影響力が増しそうなことになります。(でもこれ初代皇帝陛下と詩女ラーンの話になってるけど、映画ではナカカラのある地域(ナカカラ・クルル王国としての成立は2300年代位?なので)は映画で出てないよね…カイゼリン譲渡のときに当時帝国領だったという事だからその時ラーンとトリハロンの間でそんな話でもあったのか?もしそういった話題があるのならば寧ろ2000年代のヨミ・フィルモア2と詩女ナカカラの時代じゃないかと思うのだけど。)
でもこう書いちゃいけないのですけども…ダイ・グは残り少ない命をクリスティン・Vの守護にあて、全国家にナカカラの平和と安定、フィルモアのバックアップを訴えて、ラキシスの話したように逃げてしまったのですけども(だからクリスティン・Vを救えたのかも知れないし、初代皇帝と詩女の約束を守りたかったのも間違いなく彼の本音であるとも感じますが)ただ、連載再開時に本来予定されていた物語としてはダイ・グの決断は「逃げること」ではなかったと思うのです。
もしかしたらフィルモア帝国に対して物語の色々が変わったから、次の皇帝レーダー9の仕事内容が激増してしまい、(ダイ・グの願いと帝国民の将来との両立のために独裁者になり)顔つきが険しくなったり、より政治家的な物言いになったのかな…。というのが今の自分の見立てです。
ひょっとすると星がなくなる云々の話が公になったりある程度の人に伝わっていたのがなくなったのかも。という可能性も関係するかも知れないけども、それはちょっと飛躍し過ぎかもしれませんね。(もう十分嘘八百書いてるでしょうに…。)
あとジークボゥはダイ・グの演説を聞いたとき、(表情を見せず身震いしてましたが)それはダイ・グの切なる願いであることも承知しつつもなんてことをしてくれたんだ!という気持ちも若干あったのかもしれませんね…ジークボゥは幼い頃ダイ・グと一緒にいて、カラミティ星の将来のことを知っているはずですから…。
・私の中に積もってきた何か。
すごく回りくどい表現になってしまいましたけども、これが10月号のジークボゥが見せた「緩急の付いた話術」について、タクトさんと私が違和感を抱いた原因を探った、私なりの勝手な結論です。(タクトさんどうでしょう?勿論大いに違うと思いますが…)
私はタクトさんほどではありませんけども、ファイブスター物語が大好きで毎月ニュータイプを手に取るときは子供のようにワクワクして貪るように読み、その話題をブログに綴ってきたりしています。ただ、最近「イエローカードじみたものが」私の中に色々積もってきているのも確かです。
もう本当、連載再開の10年だけでもあれもこれもキャンセルになったから!変わったから!!…多分この後のこれもそれもなくなったのだろう…。そんな感じで最近、この先の展開についても色々頭を渦巻くようになってきました。
勿論フィクションものなのですから、予定していたものの変更はあって当然のことではあるのですけども、それにしても最近とみに多すぎませんか?と純白カバーがすっかり汚れてしまったDESIGNS4を見ながら考えてしまいました。
タクトさんもよく単行本やDESIGNSなどをお読みになっているはずですし、常にFSSを愛読していらっしゃる読者さんも多くいることと思います。DESIGNS7の刊行を心待ちにしていらっしゃるファイブスター物語ファンの方もとても多いかと思います。
勿論私もD7楽しみにしています。なのですが、かつてのように一心不乱になって一字一句を確認し、あれこれ想定するのは「どうせまた設定やお話が変わるから」となってよろしくないんだろうなぁ…という気分も少々、顔をのぞかせるようになってきています。
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