ニュータイプ1月号ネタバレ付き感想~新たな種まき。の巻(2023年)

 このブログ冒頭部分、ファイブスター物語の最新連載ネタバレ付き感想のときは特に、一応配慮のつもりで関係のない話題を持ってくることが多いのですけども、今回ははなから関係のある内容になるかと思います。未読の方は特にお気をつけ下さい。
 先月号のFSSネタバレ付き感想では文字を白文字にしてまで掲載しました。
「否定的な内容となりそう。特に読んでない方が目を通して色眼鏡がつくのも困るけども、ただ黙ってスルーしてしまうのもどうにか避けたかった。」という思いがその時は多分にありました。
 本当につまらないと、読んだりする興味や意欲すら失ってしまい、自然と話題にすら全く上がらなくなるものです。 
 なんですが、FSSについては、よくよく考えてみれば…。
 これは前回エントリー「小ネタ・赤は何を意味するの?」のときにも書きましたけども、ファイブスター物語のメカデザインがモーターヘッドからゴティックメードに変わって10年になろうとしていますけども、その10年の間にも、この間予定されていた幾つかの設定等がもう既にしれっと変更されています。
 なので最近ではそういうフィクションでの変更ごとににいちいち目くじらを立てるのもどうか?という気分にもなってきました…。
 連載にしても副読本にしても読んだその場が面白ければ辻褄などは些細なこと。それで良いのかもしれないですね。
 なので自分の興味を失わなければ今後もFSSについてのブログは書こうかなとも思っています。しかし、今後は批判的な内容であっても面倒ですから白文字にしたりはしません。その辺りはある意味堅苦しいとも言えそうな姿勢で作品に接してきた、自分の中の何かが先月号で壊れてしまったのだと考えています。
 特に地方在住の方など、ニュータイプを買ってFSSの連載を読むのを月一度のお楽しみにしているのに、発売日が遅れてしまうといった理由で未読のままこのネタバレ付き感想を読まれることはこの先一層避けていただけますようにお願いしたいと思います。
 FSSが大好きならば、まず真っ更な状態で作品に接してほしいというのは(例え読んだあとで私と同じ感想を持ったとしても)変わりがないからです。よろしくお願いいたします。

 さて、なんだか投げやりな出だしから始まってしまって申し訳ないのですけども…。
 とはいえスペースは設けられたので、ではここからファイブスター物語、2023年1月号のネタバレ付き感想と行きたいと思います。
~この画面は広告です!~
ニュータイプ 2023年1月号
 さて今回まず読んでパッと思ったのは…「小ネタというか、同人誌的というのか(あんまり実例に接してないので良く分かりませんけど…)とりあえず読んだらFSSファンの多くはファンサービス多彩ということで喜ぶんだろうな」といった内容のように思いました。
 特にとんかつの部分で💨
 とはいえ、とりあえず今月号に時々出てくる「具体名を伏せられた人物たち」のことは気になりましたから、ちょっと真面目に考えたのですが
  • アドラーにはもうひとり→ハスノホルテ
  • ジュノーはあとひとり→?(やっぱり24番ドアランデアスティルーテか?もうバランシェファティマで物語未登場なのは彼女だけ。)
  • バシクや最後のセリフの方が言ってる「あの方」→ラキシス?(アトロポスかもだけど)
  • 最後のセリフの方が言う「最後のひとり」→クローソー
  • 最後のセリフの方が言う「あの子」→アウクソー
 かなぁ、と私は思いました。ただこれは読んだ方によって大いにご意見が異なるかと思います。
 具体名を出しちゃっていますからこのまま書いちゃいますけども、ハスノホルテは現在ジュノーにいるようだけどもマスターの所属としてはアドラーだよねぇ…となるので自分はこう思ってしまうのですけども、このあたりの読み方の違いも人それぞれなんだと思います。
 しかしなんというか…このハスノフォルテのマスターに「え?ナウシカ?皇兄ナムリス??」とか思っちゃったりしちゃいました…。
 勿論あれだけの内容で彼ら(ナムリス、ミラルパ兄弟)の見た目やドラマに似ていると決めつける訳ではないのですけども、漫画「風の谷のナウシカ」を読んだことのあるFSSファンならば、私がそう思ってしまったのも多少はご理解いただけるかと思います。(この辺はアニメ映画には全く出てこない要素なので、ご存知ない方は漫画も面白いのでぜひ一度。ダイ・グに似た感じの青年も出てきますし😅)
~この画面は広告です!~
 この辺りの要素は3100~3159のアドラー大侵攻への伏線なんですよね。でもこの人物に(AKDに渡される前の)カイゼリンが行くということは…。やっぱりデ・プレは今後出撃出来ない理由が出来るんでしょうか。そしてハスノフォルテはカイゼリン・スーツを着ることになるの?
 しかしまたダブル要素の人物ですか…。(騎士にファティマ・ガーランド)さすがに今月号でも一コマ登場しているダイヤモンド・ニュートラルのようなトリプル要素はないと思いたいけども、なにせあの異形だからなぁ…まだこの方は何か謎を持ち合わせているんでしょうね。

 そうそう、3100といえば、コーラスのあのファティマが「私も3100ですけど」と言ってるのが気になりますけども…。ガウ・ハ・レッシィみたいな服のお嬢さん(私エルガイム詳しくないので違っていたら申し訳ないけど)はこの頃にかかってくるのか…。彼女の子孫はロレッタ・ランダースやバナロッテ・ボリジョイ・ナフマーニャに連なる系譜のはずですけども、この二人がレッシィにはあんまり似てないなぁと思っていたらここでエルガイムの面影に繋げて来るんですね。
 そして同じコマで「ああ、突然14巻でクローズアップされたコーラスの隣国、ピチカート公国の背後にあっただろうドラマは結局闇に葬られたのだな」という思いを馳せることとなりました💦一体別の騎士団にいたのは何だったの?謎のGTMアマルカルバリは他国でテストしてればいいので今後別の国でひょっこり表われるかも知れせんけども。(ガーランドのキリル・セトメはディ・ヨーグンとかと関係してたような…)
 しかしなぁ。ピチカート公国がちゃんとした友好国ならば2巻の時点で(国も人物も)ちゃんとドラマに出してあげれば良かったのに…。

 と書いていてなんだかこちらも小ネタ系ばかりになってしまいましたので、もうここで箇条書きにしておきます。(順不同)
  • 今月号で何人か印象の変わったAFがいますけども、14巻では可愛いイケてるハイソお嬢さん風に描かれていたファティマが元の設定画みたいな秘書風に戻ってしまってますね…。また13巻に一コマ出ていた彼女は髪型が違うけど、ファティマの髪型変わるのはありなの?(以前は星団法違反だったような気が…。)ジャコーのファティマもデカダンになったら今までと随分印象違うよね(チャンダナに似ているといえば似ているけども、彼女らは番号近くても人種が違っていたはず。)
  • 印象が変わったといえば、一コマしか出てないけどアルルもキャラクター造形もとに戻りましたね。
  • いつの間にかイオタの人間になっている彼😂(服の紋章から分かる)…彼の心の声かと最初勘違いしてた次のコマなんだけど(オイ)ジャコーの回想なんですねこれ。酷い理由で切られたのも気の毒だけど、とにかく気になったのが「これいつの話なの?」3人で傷を見せあったということは、ジークは15巻でダグラス・カイエンに切られたあとも別にすぐ家を出て行かなかった、でファイナルアンサーなんでしょうか…。(先月号のオデットの件もありますし、この辺り大幅にお話が変わったんでしょうね)そして皇帝陛下とジャコーは面識があって、ドラマが用意されているというお話でしたけどもこの一コマでおしまいなのかな。
  • マロリー・マイスナーがいつの間にか王妃になっている!お相手のイェンテが登場していないのに…というか、代替わりしたということはリザード・マイスナー女王もう身罷ってらっしゃるということ…?(勿論生前退位とかもあるかもですが、王国だしなぁ)
  • そしてツラック隊の時点で「一般人の制服パツパツ」とDESIGNS6で言われてたセイレイ・コーラスなんですが、この時点で一般人の母の制服着ているということは…彼女はあれから30年経ってもまだ高校生で、彼女は騎士だけどもツラック隊からはそれほど大きくなっていないということ?ちゃあやメナーは大学生になれたというのに…。(このちゃあやメナーの件も、当初は高校生のままで終戦となることが言われてたので設定変更なんでしょうね)
  • そんなセイレイさん、11巻のあとで実際に皇帝陛下に対面したの?(ということになりますよね。通信しただけじゃ会ったとは言わないと思う。)それはいつ?そして彼女からすっかりフィルモア帝国への恨みは消えてますよねこれ。ちょっと雑な描写じゃないかな…。
  • 60頁のコーラス城?の柱。細かい上にトーンが貼られていて良くわからないんだけども、基本かつての歴代君主の背丈+刀傷かなんかだと思うんですが、一番下「XXⅡがやった」と書いてあって傷がミラージュのあの模様っぽくも見えるんですが…でもそうでなくて「XⅤⅡがやった」で単に柱をぶっ潰してしまったのか…。(でもそんなことしたら建物壊れないか??)でもこれ、もしも運良く生の原稿が見ることが出来たとしてもさっぱり判明しないと思う😂
  • 42番の方は読んで3回目位になってセリフの存在に気が付きました😅やっぱり彼は主君とはまるで性格というか気質が違うんですねこれ…。
  • CCSが言ってるのは「GTMモルフォ・ザ・スルタン」のことなんですよね。でも後ろのGTMの顔はあのGTM「氷の女王」を連想させるんですが…多分こちらも旧いGTMなので、あのGTMのパクリ…いや、元ネタなんでしょうか。
  • そうだすっかり忘れてたけども、久しぶりに登場のあの方は流石に老けましたね…。でも奥さん騎士のはずなんですけど、彼女のファティマ出てこなかったですね。あの場にいても良いはずなんですが…。
  • あの方とミューズ・レイバック法王の繋がりを思い出すのにそこそこ時間がかかりました(ワックストラックス繋がり)でも、ミューズが連絡するのがその時のつてなんだ…。いえ、つては大事なんですが。となるとアイシャにも連絡したのかなぁ…。(さすがに一緒に寝ちゃった人だから無理?💦)
  • シャリシャン・ホーカーってかなり昔に聞いたようなお名前なんですが、いつ聞いたのか忘れました😅まぁでも初登場おめでとうございます。しかしコーネラはそれこそ色々な横のつながりを持つようになって、今後の台風の目となりそうですね。
  • そして今回最大の謎。いったいこのひと、いつ生まれていたんだー!!赤ちゃんのお母さんとミース・バランシェ博士が出会ったのは3062年なので、その後バランシェ博士がお母さんを調べて妊娠がわかって(逆レ○プしてたの3037年なのに…)医学の力でなんとかして生まれたということ?
  • しかし子供の「成長が遅い」理由は何処から来ているの??(カイエンのようにファティマの因子が来ているわけではないし)そしてどうして30年以上も出産に時間かかったの?お母さんは妊娠出産について何か思ったり語ったりしなかったの??とクエスチョンマークだらけなんですが、考えないほうがいいのかなこれ…。(天照あるいは東の君のおしおきのせいにも出来るんですが、ちょっと唐突?)
 今回細かいところにネタが多いので書き忘れがあるかも知れませんけども、全般としてはそんな感じです。
 本当はタイトルに「間引きして、再び耕して、新たな種まき」と書こうとしたのですが止めました。
 まぁファイブスター物語は、今後もこんな感じででお話が続いていくのだろうと考えるようにしたいと思います。

 ただ最後に。
「ハイパースキップよりはやく」って多分FSSで時折出てくるワープ系のことかなぁと思いましたけども、このAFリレー、すなわち”同調機能描写”が3ヶ月(多分来月で終わるんだと思いますが)続いているため、物語を見ている側(いわゆる読者)はその「光やハイパースキップよりも速い」ということが一体どんなものなのか、物語内ではイマイチ伝わってこないんですよね…。別の疑問や知りたい小ネタがたくさんコマ内コマ外に散りばめられていることも関係しているのかも知れませんが。
 このメドレーリレーは5つの星と宇宙で同時進行で起きていると思うべきなのかも知れませんけども、それは月刊誌、かつ紙の上で繰り広げられているのだから速さが実感できないのはいた致し方なく、あとは私の貧弱な想像力で補わなくてはならないのかも知れません。

コメント

シロクロドクロ さんのコメント…
チーク様、こんばんは。
今回の連載はまたしても前回と同じ展開でしたね。
チーク様のブログを読んでいても、ネタがなくても何か書かなくちゃいけないという苦悩がひしひしと伝わってきました。
私が今回の連載で面白くなかったのは、クラカライン、タレイア、ティータなどなどのAFたちがトイズプレス時代のキャラクターズに載っているスーツそのままのデザインで出てきたことです。
永野護さんならファティマスーツのデザインだけでも「やるなー」と魅せることもできるのに、前回に引き続き今回もそれをしなかったことに不満を感じました。
本当、ファンサービスですよね。しかし出てしまった以上は、この連載を1月10日までの1ヶ月間楽しまなくてはいけない訳で、そういう意味で前号に引き続きFSSの答え合わせ的な要素も特になく、見たままの連載になってしまったこと、残念に感じました。
チーク さんの投稿…
シロクロドクロ様

 どうもこんばんは。相変わらず否定的な内容を書いているのにも関わらず、コメントどうもありがとうございます。
 確かにデカダン・スーツ…特にエフロシューネとパトラについては、どうしてコーラス・スーツの制服でないのかとても気になりましたね。(パトラは前職場への復帰ですから持っているはずですし、エフロシューネも長いことコーラスにいて、しかも新マスターが王家から出ているのだったら尚の事。暑い環境でのL型コーラススーツという事もD2だったかで言われていたので見たかったんですが…。アルファはソリュートに似せてきたのでこの二人はトラン連邦の制服なんでしょうか。前号でマドリガル=オペレッタはロッゾの制服で出たのにね…。)
 多分デザインの時間がなかったんだと思いますけども、だとするとアシリアでイメチェンした印象のパシテアはお顔も、14巻の線で行ってほしかったと思います。一瞬年取ったのかと思いましたよ^^;

 今回書きたいことが難しかったような印象をシロクロドクロさんに与えてしまっているようですけども、当たっているようなそうでないようなところがあります。
 例えばリレーについても、誌面では
「パルテノが暴走気味らしい」
「アキレスが順番について気にしているらしい」のは分かるんですが、彼らの意図しているところが何を意味しているのかさっぱりわからない→だから書きようがないというところはあるかと思います。
 それを雑な描写と書いてしまうことも出来たのですけども、既にセイレイ・コーラスのフィルモア皇帝への描写で雑だと書いてしましたし、「先走りすると何が駄目なのか、順番が何に関係するのか」は来月号で分かるかも知れないからもう少し様子をみようかな、といった気持ちが色々作用したのだと思います。

 ただうまく書けないんですですけども、GTMデザイン変更後でも着々に行われてきた副読本での設定や色々投げかけてきた物語へのヒント(表紙などに書かれていたようなものです)をここ1年くらいで芽を全て摘み耕し直して、新しく出来た土地に新しい謎の種を蒔いているようにも私には思えてしまっています。
 勿論それは言いすぎだとも思いますし、誤解を招くようなことはくれぐれも慎みたいですけども、永野先生魔導大戦描くの飽きてしまわれたのかな…という感じを何処かで感じているのかも知れません。
 ボスやん、あるいはマグダルがここのところ全く表に出てこないのに戦後の話題になっていますしね(例えナカカラでの戦がナカカラ優位で終わったってミノグシアは戦争状態だと思うんですが…。)
 
シロクロドクロ さんのコメント…
チーク様、こんばんは。
コメントありがとうございます!読ませていただきました。
否定的な内容でもチーク様の感想として興味深く読ませていただいております。
ここはチーク様のブログなので、チーク様のFSSに対する感じ方を拝見させていただく機会として毎月楽しみにしております。

副読本は確かに古くなった物は情報も古くなっているようですね。灰の勲章はしばらくは大丈夫でしょうが、どうかな?
結局、高価な副読本を買って読み込んでみても、連載の扉ページで情報がアップデートされてしまうので、もう映画ゴティックメード以前の副読本の解説は古いよーと言われているようです。
FSSのファンをやっていれば最新の情報に付いて行かないとやっていけないというか、そこも楽しみなので、毎月新しい情報の扉ページが付いてくるというやり方が当たり前になっているのかな?と思います。
チーク さんの投稿…
シロクロドクロ様
温かいお気持ちありがとうございます。今ほどブログ書いてて良かったことはありません。
SNSに書いてしまえばうっかり炎上しかねないですし😅かと言って面と向かって誰かと話する機会もないでしょうから、なんなのだろうこの展開…とも思いつつもその原因もよく分からず(書いていれば多少は心の整理にもなります)悶々としてた可能性もあります。
面白いことや興味を惹くような内容は自分には書けませんけども「あくまで個人の感想です」を今後も貫きたいと思います。

自分にとって「古い」になっちゃっているのはDESIGNS4ですね。本も実際ボロボロになっているのですが💦内容が明らかに色々変わってしまってるのでこの所参考にならず、さて買い直すかどうか悩んでいるところです…。
設定変更も決して嬉しくはありませんけども、「えーこの描写だけで予定されてただろう○○さんの物語は終わり?」となるのが1番辛いので、この辺りは近日中に触れておこうかと思います。

Premium Flexible Related Post Widget for Blogger – Blogspot