展示室47・ゴティックメード10周年リバイバル上映が終わって。

 

こちらの素敵なアレクトーは当然私のへっぽこ画ではなく、今回お会いした葉月朱美さんから頂いた宝物です😊改めてありがとうございました!

 2022年11月1日~10日まで青森~沖縄まで全52劇場で行われたゴティックメード10周年記念再ロードショー。結局私はこの間にTOHOシネマズ池袋のDolby Atmosプレミアムシアターで6回(最終日は2回見ました)静岡県のシネプラザサントムーンで1回観に行きました。

 こういうとき自分には発信力というものをとことん持ち合わせていないことを痛感してしまうのですけども、初見の方は勿論ですが、特に1回以上見ているファイブスター物語ファンの方にこそ、改めてここでゴティックメードご覧いただきたかったです。
 特に「戦闘シーン」もしくは「カーテンコールのシーン」以外は価値を感じていない方であっても、映画の印象がまるで変わるだろうと感じたからです…。
(無論、人の感想は100人いれば100通りあると思いますけども、これでお分かりにならない方がいればもう全く趣味合いませんね、あるいは見どころ見落としてますねとまでつい言っちゃいそうな💨誰でも分かるレベルの凄さ。)

 TOHOシネマズ池袋で上映されたゴティックメードは本当、鮮やかな色、アニメーションの動きや細やかさを描写する表現力、Dolby Atmosの素晴らしい音響本当にピカイチで、…うーんなんと書けば良いんでしょうか。
「椅子が動かない4DX、もしくはジョーカー太陽星団を体感するパビリオンみたいだった」んですよ…。
 映像の説得力がまるで違う。カイゼリンが立ち上がる時は地響き音だけでなんか揺れてる?と錯覚したほどでした。

 少なくともTOHOシネマズ池袋でゴティックメードをご覧頂いた方は、あの戦闘シーンを「もっと観たい!」と興奮気味に語ることはあっても「短い!」と思った方は少ないんじゃないかなぁ…と思います。
 細かい部分を凝視しながらも、ボルドックスやカイゼリンから来る動きの圧のリアルさ(いや、実物を観てる訳じゃないんですが…)に生きた心地がしない気分もありながら圧倒されたと思います。
 なんだか、毎回ボルドックスの視線に釘付けになりなつつ殺されそうでしたもの。
 それを支えていたのが作画の精密さや音響の大きさ(絶妙に良くて、あれ以上大きいと鼓膜に影響しそうなレベル)素晴らしさであり、(ある意味残念ながら)公開から10年経ってようやくこの映画のポテンシャルが完全に引き出された!と感嘆する瞬間でもありました。

 突然ですが話題を少し変えます。
 ある日のこと…ゴティックメードと入れ違いになるような形で、11日から公開されるという某アニメ作品について、某音響に力を入れている映画館からメールが来ていました。
 その本文を何気なく観ていたのですけども(どの作品でどこの映画館なのかは読めば分かるかと…)
 へえ!ゴティックメードを上映していた映画館でも頻繁に予告が流れていたあの映画は、2K制作なんだ~!
 あんなピカピカして光輝いている作品が2Kということは、より良い映写機器でアップコンバートすればそれはそれで綺麗なんでしょうけども、恐らく「日本のどこの映画館、どのスクリーンで見ても一定以上の品質が保たれて観れるキャンバス(画素というべきか)を用いて作品を作っている」ということですね。
 ところがゴティックメードはこれなんですよ…
 あの新作映画と全然環境が違う。(4K~12K)10年前の映画作品なんですよ!
 2Kの(現行ハイビジョンと同様)解像度が約200万画素に対して、4Kが約800万画素、8Kで約3300万画素で2Kの16倍、12Kだと約1億3000万画素なんですよ…。
 となると、そりゃ映画館によって見え方が大いに左右されるわけです…。普通の映画と全く作り方が違うのでしょうから。
 それに私は運良く昔アニメジャパンでゴティックメードの背景実物を見たのですけども、凄く小さいんですよ。
「え?これなの?」という大きさで、(ノートパソコンくらいじゃないかという気分だったのは覚えています)それを映画館で表現することに拘った永野先生は大日本印刷に撮影を依頼して、作画同様の緻密さを求めたのです。(この辺りはゴティックメードワールドガイドに美術監督の小倉宏昌さんのインタビューがあるので参考になさって下さい。)

 そんな永野監督の情熱に対して、上映する映画館は設立に際してどのくらい設備投資しているのかは私にはまるでよくわからないのですけども、それでもこの頃オープンした映画館は2012年に比較しても、とても強そうですね。(TOHOシネマズ池袋は2020年オープン)
 TOHOシネマズ池袋だってさすがに8Kや12Kをそのまま上映していたと思えませんが、ゴティックメードが公開されて10年経っても、この作品はむしろ映像機器の表現力がアップされたことによってその輝きが増すことがわかったのです。
 なんという恐ろしい作品!!
 
 ただ残念ながらこれはTOHOシネマズ池袋だけの話で、こういう現象が起こるのは新規、せめて設備リニューアルした映画館に限られることと思います。
 私などは一度この映画館でゴティックメード観てしまうと、今後ここ以外でこの作品に接する機会は…「うーん他の映画館だったら一年に一回で良いかなぁくらいの感じ。TOHOシネマズ池袋のプレミアムシアターならばまた通いますけど。」と今では若干の拒否反応すら覚えるようになってしまいました。
 ここは池袋と映りや目に飛び込んでくる情報量が違うと思ったり、単にストーリーを追うだけになってしまいがちだからです。
(あ、2019年にドリパスで劇場版FSSと同時上映してくださった池袋HUMAXシネマズなら行きます!あそこはきっとテストしてたと思いますから。フィルムとデジタル上映を10秒位の感覚でやってのけ、どちらも美麗だったから。)
 お前なんという贅沢しているんだ!と特に今回遠方でご覧になれなかったファイブスター物語ファンには怒られちゃいそうなんですが、その位TOHOシネマズ池袋で上映していたゴティックメードは映像のクオリティがまるで他と違っていた、と思っていただいて結構です。(残念ながら他のDolby Atmos館でもまるで比較にならないです)
 あの画の表現力、音の迫力が、一層よりシンプルなストーリーを引き立て、デザインの良さをより際立たせるのです。今回初鑑賞をここの映画館でご覧になられた方を本当に羨ましく思います。
 10年経ってようやくゴティックメードは真の実力を発揮できたのですから。

 でも再上映サイトドリパスでは、ゴティックメードこの映画館で再上映したことないんですよね…。さて今後どうなりますか分かりませんけどもドリパスでもTOHOシネマズ池袋、もしくは同等のクオリティを持つ映画館での再上映をのぞみたい。そう願うばかりです。

 最後にTwitterで初日を見たときの自分のツイートを載せておきます。
 本当に暫く足に力が入らなくて、初演のときと同じくらいの驚きと、それ以上の感動が私をすっかり飲み込んでしまったのです。
 そしてこんなちっぽけなへっぽこの言い分に耳を傾けてくださり、他の映画館から足を伸ばしたり、遠方から旅費をかけて池袋に来てくださった皆様には感謝の気持ちでいっぱいです😌

追伸
 久しぶりにご覧頂いた方、はじめてご覧になったかたの映画ご感想読むのもとても楽しみでしたけども、一応ここで年寄りの主張。
 ゴティックメードは10年前と全く同じ作品(付け足しとか変更は全くない)でしたよ!ということで…(特に冒頭とカーテンコールは追加なの?というご感想があったので一応)

コメント

Premium Flexible Related Post Widget for Blogger – Blogspot