映画ゴティックメードにはあっても、ファイブスター物語にはないもの。

  メモ程度の内容ですけども、一応気になったので綴っておきます。(映画ゴティックメードをご覧になられていない方は作品ネタバレがあるのでその点お気をつけ下さい。)
※あ、勘違いしやすいタイトルを付けてしまいましたけども、作品論とかそういった内容ではありませんよ~!このブログはそういった小難しいものは取り上げていません😅

 ファイブスター物語の中では主に4つの太陽系の話が進行していますけれども、この中のカラミティ・ゴーダース星はやがてなくなってしまうことが年表や、一部の登場人物はうっすらと知っています。
 実際にはAKDの大侵攻やスタント遊星の接近とも関係しつつ3239年に星が消滅する(そしてこの時の爆発でラキシスと帝騎マグナパレスも行方不明になる)んですけども…。
 少なくとも物語の現在、3069年の時点では、カラミティ星各国(フィルモア帝国、クバルカン法国、ジャスタカーク公国など)上層部の人たちはやがて起こりうることとして知っており、現在他の星(今はボォス星)の領土を獲得しようとカラミティの各国が躍起になっているわけです。
 …あれ、このあたりについて、カラミティ星内での国家間や、星団間での横のつながりないの?とふと疑問に思いました。

 でも、映画「花の詩女 ゴティックメード」の中では横のつながりありましたよね…?「惑星連合」というものが。
 DESIGNS4の91ページにその説明があります。
「花の詩女」の時代(451年)の国家問題調停機構ということのようです。今私達の住む星にある「国際連合」に近いような存在でしょうか。
 映画のキーワードともなるその言葉は、詩女ベリンもこの名前が出てきたからトリハロンの指示に従い、護衛を許しましたし、トリハロン皇子もこの組織に属する人たちのことを身内扱いしています。
 FSSの漫画内では「惑星連合」、全く聞かない名称ですけども、ジョーカー太陽星団にもかつては…地球でいうところの国際連合を連想させるような国家間の横のつながりがあったわけです。

 しかし詩女ベリンを襲ったテロリストたちは実はこの惑星連合のメンバー。
 DESIGNS4の中では天照家を中心として?ドナウ帝国、太陽王国、クバルカン法国、ロッゾ帝国、ギーレル王朝、ハスハント王国など今のFSSでも出てくるような名前がワンサカ関わってきている。そしてアドラーやジュノーの国家という風な触れ込みも文章内にあるので、今物語に登場しているヨーグン統一連邦やダスニカ神聖連合(この2カ国は超帝国からの流れがあり、今現在よりは栄えていたはず)や、コーラス王国あたり(こちらは逆に、建国に剣聖ララファが関わっているので451年の時点ではまだ新興国だったはず)も関係してきそうなのが伺えます。
 なのですが…映画での「詩女ベリン暗殺未遂事件の真相」については今回脇においておいて、私としては最近とある疑問が湧いています。
  1. カラミティ=ゴーダース星の危機について、星団の全ての国家間で話し合ったりすれば、大変大きな困難があることは間違いないけども、わずかでも解決策を見出すことは出来ないのだろうか?
  2. しかしながら現在のところは、同じカラミティ星の国家同士であっても(例えそれが戦争による領地獲得という犠牲を伴うものであっても)星がなくなる未来について協力していく、といった類の物語は見られていない。
  3. かつてはジョーカー太陽星団には”惑星連合”という国家を超えた組織の繋がりがあった。これはどこへいっちゃったの?
 ゴティックメードの頃にはあった「惑星連合」。今のファイブスター物語の中では、そういった組織名は存在しないものの、「星団法」というものが4つの太陽系国家のベースとなっていると思います。(1巻からファティマのお披露目関連でその名称が出てきますが、星団法自体はファティマとは関係のない2017年にクバルカン法国法王マリーナの呼びかけによって誕生し、これにより「星団連合星団法委員会」というものが出来ています。)
 でも星団連合という名称はこれまた今のFSSでは聞かないし、年表に書かれている「星団連合星団法委員会」って法律だけのための組織なのかしら…?
 そう考えると、4つの事が頭をよぎります。
  1. トリハロンの時代にはあった惑星連合は、1500年後、星団法が誕生した頃には瓦解したのだろうか。
  2. かつての惑星連合の誕生や横の繋がりには実はシステム・カリギュラ等の”裏のなにか”が組織のコーディネイトとして関わっていたのだろうか。(こう思ったのはD4でのテロリストについての説明があまりに有耶無耶だからです。天照家が大いに関わっていたと言う割には出てきたGTMはボルドックスだったりしますし…)
  3. 星団法が誕生する少し前の2014年、聖宮ラーン東宮西宮の乱の記述に登場する「聖宮ラーンのゴーム支配の解放」ってなに?そしてこれに1や2は関係するのか?(ゴームと検索するとゴーム老王が出てくるんですが…。「老齢を人間に与えられた運命の限界までひきのばした人物」と何か関係あるの?)
  4. ファイブスター物語の今のお話には友好関係など国家同士の協力についての描写は見られても、国家機構というものははっきり存在しないようにみられます。(年表には3833年に「ジュノー星防衛連合」というものが出てきますけども、AKDの星団大侵攻が進んだずっと後の話になります)
  5. 近い将来に、今後カラミティ星の未来のために星団がまとまったり横のつながりが得られるような機会はないのか??
 こんな感じでしょうか。
 い、いやフィルモア皇帝やクバルカン法王など各国のトップだけに、重大な責任を押し付けちゃうのはあまりに酷だよな…とここのところの連載の展開を読んでいて、戦争の辛さを感じつつそう思うからです。
 星がなくなるということは何十億もの人々が財産、土地、勿論生命の危険にさらされるということですから、もしも公になれば大混乱となることは必至なのですけども…。
 でもそんな暗黒の未来の中でもわずかでも、より良い未来のために尽くされる政治的ドラマもファイブスター物語だったら用意されているのかな、とちょっと考えずにはいられなかったので念のため書いておくことにしました。
 でも「惑星連合」って本当、どこいっちゃったんでしょう??😅😎

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