多分、三色の娘は皇女じゃない。


 …ってそんな言い切っちゃって良いのかよ^^;みたいなところでこわごわしておりますが…ま、まぁ万が一当たっていたとしても私は何ももらえないのでお許しください(オイ)

 さんざんこのブログでもファイブスター物語に登場してくるフィルモア帝国最後のカーテン、皇女茄里こと「三色の娘」について勝手に語ってきてましたけども、あれこれ疑問符ばかりが私の心に残りつつも「ジークが生まれた翌年かその次の年にちゃんと妹の皇女茄里が生まれている」シーンが有って、かつDESIGNS6ではバランシェ家に集った面々大集合では殆ど双子みたいな2977年の二人が描かれており、余計にややこしい気分になっております…なのですが…。
 でもやっぱり変よねこの皇女茄里さん…しかもニュータイプ6月号になっていきなりダイ・グ・フィルモア5とクリスティン・Vの前にひとりで現れるわけですけども…何回か読み直して、あることがひらめいたというか思い起こさせられ、それがきっかけで今回このタイトルが出てきました^^;
 
 でもそれからの私は、彼女についてあんまり悩まなくなりました^^;(←って違っていたらどうするんだよ^^;と堂々巡り…)
 えー…
「今月号やジークを刺したり、詩女ナカカラから預言を受けている茄里さんと、バランシェが抱いていて抵抗している赤ちゃん茄里さんは、たぶん別人です。」

 あー書いちゃった…文章だけでは同名だと大変紛らわしくなってしまうので、前者を「三色の娘」後者を「赤ちゃん皇女」としておきます。
 どうしてそう思ったのかは、今月号の(ニュータイプ6月号)ダイ・グ・フィルモア5の態度からです。
 
 彼は幼いときに皇太子ワイプから勅命をうけます。
「次のフィルモア皇帝となること。そして我が子らの保護を。」
 この時指している「我が子ら」はジークと、赤ちゃん皇女のふたりです。
 ダイ・グはその時から皇太子からの勅命に従い、二人の保護者として常に気を配り守ろうとしています。(ジークと二人で剣聖カイエンと対決することになったのも、ジーク個人に対する思いも強いものの、大本は「ジークを守るべき」というこの勅命から来ているのだと思います。)

 ところがです。6月号では突然現れた三色の娘に対し…彼女はクリスティンの方に用があるみたいでしたけども、二人の邂逅に対し「ボクは離れていますのでどうぞ」と言っているのです。
 ダイ・グは前後のページから「あの子が三色の娘である」ことも「そして三色の娘がジークを刺し大怪我を負わせたこと」両方を最初から知っています。
 しかしクリスティン・Vは自分の部下で高い地位にありながらも三色の娘が誰なのか全く知りません。「皇女はフィルモア帝国のラスト・カーテンである人物であるから」知らないであろうことも彼は承知していると思います。(クリスが彼女を知っていたらダイ・グを守りに入らないですよね)
 でも彼は三色の娘の保護に回らずああ言ったのです。

 勿論クリスティンが何か仕出かすかもしれないとかダイ・グが思っているわけではありません。でももしも彼女が本当に皇女であるならば実際に遠くに離れてしまって万が一のことがあったら、彼は勅命を守れなくなる可能性があります。
 本当に皇女であるならば勅命に従って「警戒するクリスティンを静止しつつ、(最低でも)彼女は自分の知り合いであることを伝えたうえで三色の娘の側で話を聞いてあげなければならない」のです。でも彼は最初そうしなかったのです。結局三色の娘がダイ・グにそばに居てほしいと自ら訴えたために離れませんでしたけども…。

 そういった視点からFSS13巻から読み返すと、ジークママこと璃里は最初「私はあなただけのサクリファイスだ」と実の息子に言ってます。サクリファイスは物語を追うに従って分かってくるのですがこれは「皇子、皇女と呼ばれる人物を護る役目」を担っています。そしてその条件は唯一つ「ボルガ・レーダー家の血を持つ者」なのです。
 サクリファイスの役を持ちながらボルガ・レーダー家の子供を二人生んだはずの璃里が、現在ジークだけだと言っている。そして皇子皇女の保護という勅命をうけ、また心からジークを慕っていそうでもある皇帝ダイ・グがなんとなく三色の娘にはつれなかった(ほんの少しのさじ加減ですけどね)

 …今までだってこの件はずっと私を悩ませてきたのです。
 DESIGNS6で年子みたいな集合写真を私達は見せられている一方で、明らかに現在の三色の娘は小さいし(設定画で155センチ。現在高校の生徒会長であるはずのジークは185センチ。似た歳で30センチも違う?同じく高校生のクリスティンと並んで座っている今月号の後ろ姿からも同じ位の身長差が見られます)また、ヨーン・バインツェルも彼女をひと目見て子供だと言ってますし、「瑠里の願いで、血のつながった子孫の騎士をマスターと呼ぶように再プログラミングされた」オデットは、ジークの場合はそのまま(のハズ。カレンダーで一緒に写っていたのはオデットだったし。)ですが三色の娘の場合はオディールに変質してしまう。
 なにより「わたしはただの惨めな子供だ」などと、高校生に属する年頃の娘さんならば、自ら進んでそんなこと、子供だとは言わないでしょう…。

 こう思って連載分を読み返すと三色の娘、実は自分の存在が「皇女とは呼べないのでは?」ということも端から分かっているのではないかという気もしてきました。ダイ・グが態度を変えて、かつて家にいた親戚の女の子のように「だって茄里ちゃんは苦しんでいるだものね、ずっと…」と微笑みとともに返す優しい言葉。「ずっと」はジークを刺してからずっと、ではなく、「生まれたときから、あるいは物心ついたときから」という風にも取れます。
 また彼女がジークに「私はこんなになってしまった!血みどろだ!我が命で何人が死んだ!!」と訴えたのは、こんな私のように^^;「三色の娘が本当に皇女茄里なのか?」と疑いをかけてくる者に対し(バルバロッサ大王とともに)闇に葬ったのではないかと(^^;)取れますし…
 でも彼女はネタバレ付き感想でも書きましたがやがてフィルモア帝国元老院議長になります。皇女に必要な要素は揃ってなくても母の血だけでも相当高貴ですし、なんとか呪われた出生から立ち直って、異父兄ジークとクリスティンと手を携えて、大国の危機に立ち向かってほしいと心から願っていますm(__)m。
 それは私の心からの本当です。

 では、だとすると赤ちゃん皇女は何処へ行ったのか?…それはジークが昏睡から目を覚まし、彼かジークママが語る次の物語を待つしかないでしょう。
 ファイブスター物語15巻に掲載される「2羽の小鳥」には私たちが知りたい重大な物語が一つ抜けています。順に簡単に追っていきましょう。

・瑠里とワイプが出会って、長男が生まれる
・ワイプが不治の病にかかり、治療と家族の保護を求めバランシェ邸へ。
・クローソーから長男に仮の名「ジーク」を与えられる。ラキシスはお腹の子に何とつけたのか…?
・長女茄里が生まれる。
・ワイプ自分の素性を璃里に明かす。相談の上剣聖慧茄と彼女の孫、まだ若きダイ・グに勅命を出し、彼を次の皇帝に指名した上でボルガ・レーダー家の血を引く二人の子の保護を求める。
・ワイプ亡くなる。三人は慧茄とダイ・グの住むアドラー星エラルド島へと移住する(DESIGN6)
「???」
・あの子(三色の娘)が生まれる※13巻フンフトと剣聖慧茄との会話から
・ダイ・グとジーク、剣聖カイエンと対決し、ふたりとも生き残る(以前にもブログに書いたけど、ロードス公が立会にいることと、アウクソーがあの場にいなかったことで多分2989年ハグーダ戦後と思われる)
・ (命を失わなかった→命のやり取りの末勝負に勝ったジークが家を出ていく)※13巻から
・ほぼいれ代わりに三色の娘がエラルド島でダイ・グと暮らす
・ダイ・グが皇帝フィルモア5(3007以後)になってカラミティ本国に移ってしまう→皇女の保護という形式上の名目がエラルド・フィルモア王家では事実上なくなることもあり、やがて三色の娘はバルバロッサ王家へと取られてしまう

…というところでしょうか。
 大きな???がありますが、これは「ジークが決して剣を取らないわけ」とが大きく絡んでくるのだと思います。彼は赤ん坊の時剣を捨てたと言ってますから。(カイエン対決時も幼いけど赤ん坊という程ではないですよね)
 それは彼が帝国創始者であるトリハロンの真似をしていたとかいうわけではなく^^;なにか彼に固く決意させるほどの大きな理由があるはずで、これと赤ちゃん皇女の身に何かあったのではないか?という2つの出来事が同時期にリンクしているようにも考えられます。
 個人的には更に、赤ちゃん皇女がバランシェに「お前だけ残ってもいいぞ?」と言われているのは何かの伏線じゃないかという気もするのですが…やがて彼女だけ…本当の皇女茄里がバランシェ邸に舞い戻ってきてしまうのでしょうか^^;
 彼女がもしも現在も生きていたら、オーロラはオーロラのままで「マスター」と言うでしょうから分かりやすそうですが…。
 そしてラキシスが赤ちゃん皇女に与えた名前も、本当に茄里なのか怪しい(だって茄里の茄は剣聖慧茄の茄じゃないの?)ですし、ひょっとして彼女も二つ名があるのでしょうか?とても気になるところです…。

 へっぽこコラムとしてはこんなところです^^;
   あ、日曜日はカイゼリン展示会と、飯田橋紀の善でのプチオフ会、とても楽しかったです!へっぽこの誘いに乗って下さったり、ひのじゃがくんの緑トートを目印にお声をかけてくださった皆様改めてありがとうございますm(__)m
    今回私は触ってませんけども、ちょっとレアな白いカイゼリン(体験会中に部品が取れてしまい出てきた予備騎)と美味しかったあんみつをご覧下さいσ(^_^;)
   オフ会はまた行いたいと思いますので、ご興味ある方は永野先生やFSSの固有名詞が溢れる時間を楽しみに、お喋りしに来て下さいね!

 慌てて撮ったので画がイマイチですみませんが、カイゼリンの膝はここまで曲がります。首や胴体などもかなり有機的に動きます。この動きは実際見ないと分からないかもですが、カッコいいポージングが多種取れますよ!



 これが白いカイゼリン。なんだか映画のワンシーンみたいですね!

 そして紀の善のあんみつを囲んで。閉店間際まで喋っていました^^;突然の催し企画だったのにも関わらず3名の皆さん本当に有難うございました!今回ご参加いただけなかった方も次回は!


コメント

Amino_Pirin さんのコメント…
いつもながら丁寧な洞察と読ませる文章、素晴らしい!当たってると良いですね。なにも差し上げるものが無いですが「さすが~」と賞賛することでしょう。このブログ読んでますとカイゼリン欲しくなります。あんみつとお茶が美味しそうです。
チーク さんの投稿…
Amino_Pirinさま
コメントどうもありがとうございました!あっているかどうかは物語をまたなくてはいけない(当然当たっていない可能性も…^^;)ですけども、今回書いたものに対する反応(閲覧数)が少なくて「あら、皆さんもうすでにそのように考えていらっしゃっていて当たり前過ぎた??」と思っていたところでした…ですのでそのようにコメント頂けるとホッとします。(といっても斬新を求めていたわけではありませんけども…)
FSSはある意味語らない所にドラマがあるので、難しいのですが今回のダイ・グさんはある意味正直だよなぁ‥と思いました。皇帝さんしているとある意味仮面をかぶっていなきゃならないのに、お若いのかな。それはそれでご苦労がありそうですけども…それとも不治の病&ラキシスと会話して何かが吹っ切れたのでしょうか。彼の残り時間が少ないことを宣告されて大変気がかりですけども、せめて思うように生きてほしいと願っております…

Premium Flexible Related Post Widget for Blogger – Blogspot