あの人達も、求めているのはアイデア。

 
 お盆休み明けて、いっときは秋の気配も感じられて「半袖である必要もない?」位でしたのに再び日本列島を台風と猛暑が襲ってきそうです。…皆様くれぐれも、もうしばらく気候に合わせた対応を心がけていただければと思います。ただでさえ夏バテしそうなのに、ね^^;
 私は現在ほんの気まぐれでこんなの描いてますけど、急遽そちらは後回しにして、これまた突然、かつ気ままに思いついたことを…。
というかこれ、一体誰だよ^^;


 私はニュータイプ9月号の感想文を書いた後帰省して、しばらくFSSモードからは離れていましたけども、今月号の連載内容はバカンス的でもありましたし、感想のあとで書くことはしばらくないかな…となりつつ家族に付き合う形でNHK朝ドラなどを観ていました。(※個人的にテレビドラマは殆ど見ないのです。)
 現在の朝ドラ「半分、青い。」は私くらいの世代の女性が片耳が聞こえなくなる障害を抱えつつも色々な歩みの末に一大発明をする、みたいな内容であることはネットで熱心に感想が回ってくることもあり大まかには知っていたのですが…ちょっと齧っただけでは、一体どうしたらそんな展開になるのかなぁ、という雰囲気^^;
 しかし、主題歌を聞いているうちに、ふっとあることを思い返しました。それが今回のテーマです。

 それは「おふたかた…なぜこれほど私たちに尽くしてくださるのですか?」というバルター・ヒュードラー博士の問いかけについてでした。
 単行本12巻でシステム・カリギュラと契約を交わしたコーネラ帝国ですが、それからカリギュラ側は主宰のビリジアン教授と、ユーゴ・マウザー教授の二人を送り込んでいるのですから確かに相当優遇されているというか、(カリギュラの全容はわからないとはいえ、)何だかえらく力が入っていますよね。
 彼女の問いかけについてはビリジアン教授が物語内で答えているけれども、その言葉の裏側にある思惑…というよりも、「それでも何かパーツが埋まらない感じを」私は持っていました。

 システム・カリギュラの一翼を担っていたLDI20が消滅…じゃなくてあんな形で組織からいなくなってしまったのだから、新しい人材を求めてスカウトのためにヒュードラー博士に接触し恩義を売っているのかも知れない。そんな可能性も決して否定できないけれども、(ただ近い内に、ドクター・ダイヤモンドさんが一度はカリギュラ入りすることになるとは思います。ヒュードラーさんも全く可能性がないわけではないけど)今の所、「いまジョーカー世界にある兵器」に関してはビリジアンとマウザーとでどうにでもなってしまうみたいだし、彼ら個人だけで稼いでいる資金も非常に豊富そうである。
 なので人材取得というのは、あったとしてもメイン目的ではないようにも思いました。
 もしもカリギュラ入りすれば通常の人間の10倍以上長生きしている面々と同様に長命を得て、頭脳としても大変優秀な彼らと共に開発、行動出来るわけです。それを抗し難い魅力と思うかあるいは13巻のモラードのように嫌悪するかは個々によると思いますけども…。(私自身は後者に賛成、しかしモラードは気が変わってカリギュラ入り…は恐らくしなくて、バランシェ同様のファティマ・ボディに移植すると思われるのですけども、(手術はエストが担当したからえらい美青年^^;が彼女と一緒に掲載されいるのではないかと思います。)モラード自身の考えは一貫していてほしいなぁという希望を持っています。ファティマ・ボディだけでは延命に限界があるのは彼自身既にわかっているでしょうし。)
 
 でもスカウト目的でないとしたら、では一体どうしてなのかな…。とぼんやり考えていたときに聴こえてきたのが朝ドラのテーマソング、星野源「アイデア」だったのです。
 私もあ、と思いました。
 「大変優れた頭脳をお持ちのカリギュラさんたちでも、アイデアをひねり出すのは相当難しいことである」と。

 アイデアは0から1を生み出す前の…それが将来役に立つのかといった要素すら全くわからない、時としては無謀にも思えるような試みや一見バカバカしい発案だったりします。(今の朝ドラヒロインさんにも通じているのかも知れません)
 しかし私たちの日常生活は、このアイデアから精錬されたものに囲まれているのです。
 カリギュラさん達が12巻のヒュードラー博士の考えを耳にして…それはまだまだ発展途上のアイデアの一種でしかなかったものを、自分たちのもつ技術水準でもってヒュードラー博士に協力することで超ハイスピードで実戦テストまでにこぎ着け(エトラムルですらビリジアンの専用設計になっている)、更に最上のテストを彼らにさせて、
「アイデアを兵器としての完成形にまで導こうとしている」
 その結果…この兵器、GTMデモール・ゾロは後々のジョーカー世界でも大活躍し、ある意味「世紀の発明の一つ」となるわけです。

 その基となるアイデアはヒュードラー博士の「ファティマの排除による戦力の安定化」によるものですけども…そういった一種の思いつきは彼女から聞くまでは、カリギュラですらまるで頭に浮かんでこなかったものです。
 恐らくファティマ自体だって、カリギュラが生産に関わるようになったのは後発組。アイデアそのものは2000年代に「コンピュータの生体化」について考えていたリチウム・バランスの発案から研究が成され、子孫にまで受け継がれて誕生したものです。
 システム・カリギュラ、彼らは「思いつきを精製するための技術も頭脳も時間も資金も潤沢にありながら」ゼロからのアイデアを生み出す能力に関してはやっぱり人間そのものなんだなぁ。と思いました。(勿論カリギュラ発の発明もいくつもあって、サイボーグ化や、アシリア・セパレートの繊維などは彼らが生み出したようですし、他にもまだあるのでしょう。しかしそんなに優れた技術を持つ彼らでも頻繁にアイデアは出てこないという意です。)

 だからヒュードラー博士の発案に大いに興味を示し、一度賛同したからには、カリギュラも全力であたるのでしょう。
 「実用化されたアイデアは世の中を席巻する可能性を持っている。しかも一番乗りならば更に高い価値を持っている→例え高い値でも爆発的に売れる」ことを彼らは熟知しているからではないかと考えられます。
 私たちが今送っている日常生活ですらそうではないですか。ロボット掃除機、スマートフォン、羽のない扇風機、AIスピーカー…
 20世紀ではSFや空想の産物のようだった代物が、これらはここ数年ですっかり馴染みの存在になってしまいましたし、しかも追随が多く現れたとしても「元祖の多くは」まだまだ高嶺の花です。
 これらは元は誰かのアイデアを、日常で使えるまでにハードとソフトとで組み合わせて開発されてきたのです。多分その成功の裏ではたくさんの失敗や、違った形の出会いがあれば結びつくのに…みたいな日の目を見ないアイデアが山のようにあるのでしょう。
 DESIGNS4ではアホのように扱われていた「Mk.8」も、あれはLDI20がだし巻き卵についてのアイデアから浮かんできた事だから、あれも立派な成功事案なのですよね…(しかも彼女ミラージュ入団以後もそれでお金持ち!だし^^;あれを笑ってはいけないのです…)

 でも世の中そんなにアイデアは落ちているわけでもなし、またそれが易易と思いつけば誰も苦労はしないわけです。
 あんな優秀な彼らですら他の誰かからヒントを貰ったりするわけですから、カリギュラがヒュードラー博士の思いつきに言葉では大いに感謝しつつ、(またそういった気持ちも実際あるとは思うけども)この兵器を超スピードアップで開発し完全実用化することで、果ては自分たちの懐が潤うことも含めて、実質ジョーカー世界を更に自分の掌上に置く(直接支配といった事ではなく、いつでもどこでも自分達に有利に動けるという意味合いで)といったところではないでしょうか。
   勿論それにはまだまだ紆余曲折や失敗があると思うけども…嗚呼今後のマヨール・レーベンハイトがすごーく心配だなぁ^^;

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