洗濯物を干すのさえ命の危険を若干感じる灼熱の東京ですが、皆様ご無事でしょうか。暑さには何とかあの手この手で気を紛らわしたいけれども、今日は流石に無理!と冷房を使っています。豪雨災害の地域の方はもっと困難に直面していると考えられるので本当に申し訳なく思います。はやくダブル高気圧のタッグは止めてもらいたいです。
さて、今回はブログから頂いたご質問に対する内容になります。
このブログを注意深くご覧頂いている方の中には既にお気づきの方もいらっしゃるかも知れませんけども、最近の私は”Google翻訳”とにらめっこしております^^;
ご質問いただいた方はHuang S. P.さん。「マヨール・レーベンハイトとマイク・エドワーズ」の記事で画像を並べてツイートしてくださった方です。
彼は実は中国の方で、(それもお若い方です)ファイブスター物語を海外からリアルタイムで追いかけていらっしゃる。しかも相当なご努力でニュータイプを取り寄せ、慣れない外国語と向き合って物語の続きを追われている大変貴重なFSSファンです。(そして、彼のコメントと対面するたびに、海外でのFSS単行本って今現在どうなっているんだろうと大変心配になります。今や日本の漫画の翻訳版は多数の国家で見られて、それほど珍しいことではなくなっているはずなのですけども、以前は出版されているとアナウンスされていたこういったFSSの翻訳版書籍が現在どうなっているのか、私達にはさっぱり分かりませんよね。)
そんな彼と私は、お互い母国語でない英語でやり取りをしておりました。
しかも私は英語が話せないどころか…英検だって大昔に三級を取ったくらいの能力です。Google翻訳がなかったらそんなやりとりは不可能でしたから、ボタン一つでエイッと文章が変換されるという便利さに、改めて凄い時代になったのものだと思います。
そんな彼から頂いたFSSに関するご質問です…。これで内容あっているかしら、大変心配では有るのですが私はこう解釈しました。
それはニュータイプ6月号にあるショーカムさんの告白についてです。
”あってはならない三王家のバランスをあの男は壊し、俺はボルガ家不祥事の子としてバルバロッサ家に移された”
とあるのですが、この三王家のバランスとは何であって、そしてあの男(バシル・バルバロッサ)はそれをどう壊したのか?といった内容であると私は理解しました。
私もしばらく悩みましたが、何回か読み直していくうちにあることに気が付きました。
・フィルモア帝国は沢山王家が存在し、その面々が多大な影響を与えているけども基本は帝国民全てが関わる半民主制である。…それは皇帝選抜においてもそうだけども、帝国議会や元老院の意向をおおいに汲みつつ、最終的には”円卓の騎士”がどこからともなく集まって新しい皇帝を決めている。
・わずか数名で構成される円卓の騎士は皇帝を決定付けるだけでなく、あらゆる超法規的措置もとれる。だけども、根本は「議会主導の半民主政治」のため、基本的にはそれに沿って動く。(膨大な権力は持っているものの、トリハロンが定めたシステム…「世襲は駄目よ、皇帝は民主的システムに則って決めてね」というのが大原則だから。本来は予め決まったことに対するチェック機能的な側面が強い)
・リリは予め円卓の騎士となることが定められていそうだというのがショーカムの台詞からもわかるので、ブラウ・フィルモア家の者は構成員の一員であることが伺える。
・しかしどうにもならない緊急事態、現在の半民主システムではフィルモア帝国が立ち行かなくなりそうな危機の際にセーフガード的な存在として”皇子、皇女”という最後の切り札を置いている。この身分の者は超法規的措置を取れる「円卓の騎士」をも配下に置くことが出来、緊急時に彼らは「専制君主制の皇帝」としてフィルモア帝国を治めることが可能になる。
・皇子、皇女は高い身分の者がなるが、これまた普段は「トリハロンの決めた政治システム」が優先だから、殆どパソコンのバックアップ状態。通常は発動されず、存在すら明らかにならない。
・またフィルモア帝国の殆どの民…それがどんなに高い地位であってもあまりに複雑な王家の構成についてはよく理解されていない。フィルモア、レーダーなど、東か西出身かと分かる程度の「総称としての王家名」は知っていてもその詳細は殆どの帝国民が把握していない(13巻のブルーノやミヤザがそうですね)
ダス・ラントから続く長い長い歴史は半端ない数の王家を生み出しており、この辺りの家系的な事を詳しく知っているのは、せいぜい元老院と、そこに関係する貴族くらいの話である。
・その中でもフィルモア帝国創立に大いに関係している正王家(ブラウ家、ボルガ家)など高い身分の者が世間に知られ、ましてや表舞台に上がる(皇帝に選ばれる)ようなことはまずない。彼らは円卓の騎士や、皇子、皇女など「皇帝を選抜するという現在のシステムでは帝国運営が賄いきれないような緊急時の際、いざというときの為に用いられる別の役割」を予め担っているからだ。
・しかし”皇子、皇女と呼ばれる皇位一位の人”は実は「ボルガ・レーダー家」だけが世襲で継いでいる。ブラウ家の者ですら皇位一位にはなれない。それはブラウ家の元となる家の出身であるトリハロンが決めたこと。
・ブラウ王家女王のリリですら、この事実を知らなかった事を鑑みるに、皇位一位→ボルガ・レーダーの者だけが対象であると知っているのは、ボルガ家の人々と、「円卓の騎士」だけである。
※まだ分からないけども、フィルモア皇帝ですら今いる皇子皇女の存在は知ってても、その選抜の仕組みは知らない気がします…
・本来は「皇位一位」も「円卓の騎士」も、フィルモア帝国のいざというときのバックアップのために、国民の目に晒され、常に日の当たる場所にいる皇帝の影で脈々と、静かに静かに受け継がれてきた制度の一部でしかなく、それゆえその存在すら秘密裏に固く守られてきました。
・しかしその権力は大変大きなものである。円卓の騎士は皇帝や元老院が決めたことだって全てひっくり返せるし、ましてや皇位一位の者はそんな彼らを引き連れて…私達が本来抱いている大帝国という文字から受けるイメージ…「完全専制君主制」にまで政治システムを変貌させ、少人数で大帝国を支配することすら可能である。
・だがそれらは通常の「選抜された皇帝に従うというフィルモア帝国の政治システム」が機能しなくなりそうになった時だけのもの。あくまでバックアップとしての機能でしかなかった。だから関係者以外、殆どの者はこの秘密を知らないし、該当者はひたすら公にならないように務め、2500年もの間受け継がれてきた。
しかしその仕組をもしも外部に知られてしまったら…
…というところではないかと思います。
やはり日本語でも上手く書けませんでしたけども^^;もう少しラフに書いてしまえば
「皇位一位はボルガ・レーダーの家の者に固定されている」こと…その秘密を…恐らくショーカムの母であるポーラはバシル・バルバロッサに喋ってしまったのではないかと考えられます。(息子に世間知らずだと言われてますし)
・つまりボルガ・レーダー家の者を抑えておけば皇位一位も自動的に抑えられる→そこに影響力を行使すれば、円卓の騎士も含めて帝国のシステムを全てひっくり返し、今まで自分たちの家が担ってきた面倒な、種々雑多な調整など不要な「皇帝と少数による独裁を成し遂げ」そこでバルバロッサが影で帝国支配することも可能だとバシルは気がついてしまったのではないでしょうか。
・そしてバシルはポーラを取り込んで…最終的に彼女が過ちに気がついたときには「バルバロッサの血も引く皇位一位」ショーカムが生まれてしまった。ボルガ家としては、ショーカム本人だけでなく、今後のボルガ家の影響力が他所の家に引っ張られたくない故にショーカムを追い出した(なので彼はバルバロッサの家に移された)
・しかしボルガ家の秘密が漏洩し、そのことで他王家との子供が生まれてしまったことには変わりがない。
事態の重大さを知る円卓の騎士である(と思われる)ブラウ王コーネル(リリの父)は…どうしようとしたか今の時点では分からないけども、どうにかしようとして逆にバルバロッサに貶められてやはり心労で世を去る。
・ここで他に誰かボルガ家から跡取りになりそうな人物が生まれていれば良かったのですが、ポーラはこのことで精神を病み世を去り、妹ジェインは子供が生まれなかった(と思われます。後述)
・家を追い出されたとはいえ血脈としてに唯一の皇子であったショーカム。しかし彼も病に冒され、跡取りがいなくなるボルガ家とバシルの野望と両方が存続危機になります。しかしバシルは次なる野望の手立てとして自家の王子、モーズを養子に送り込みます。
このまま放置だとポーラの妹ジェインが世を去れば、このモーズが皇位一位扱いになってしまいます。
フィルモア帝国では養子縁組はごく普通に行われていることであり(ナイアス=ブリュンヒルデやクリスの例もありますね。)ボルガ家の秘密を知るものは殆どいないから円卓の騎士以外からは全く怪しまれないはずです。
※この事を鑑みるに、ジェインもまた、バシルの妨害を受け結婚や出産ができなかった可能性が高そうですね。
・しかし養子だけではまだバシルにとっては確実ではない。更に、残り時間の少ないショーカムを自由にさせ、彼がラーンへ行ったことを確認すると似た年頃の不良少女、残されたブラウ女王である若い娘リリもラーンへと裏口入学の体で(フンフトにも根回しして)送り込み、ショーカムには彼女の正体を告げる。
あとは父を憎んでいた息子のしそうなことを期待する→見事的中、必ず皇位一位になれるボルガ家、自分の家、しかも全ての帝国民が尊敬しひれ伏す初代皇帝系譜の血だけでなく同じ名を付けた孫(と妹)が誕生する…。
※ショーカムのラーン行き以降の記述はあくまで私の作り上げた仮定でしかありません。しかしもしそうだとしたら、ショーカム自らはバルバロッサの思惑を抑えるために仕組んだとはいえ、さらなる混迷とバルバロッサには次の手を繰り出す機会を与えてしまったことにもなってしまったのかも…。
・ところが色々あって(その辺りはまだ謎)孫サイレンは名前を捨てて家を出てしまう。
バシルは妹の方をリリから離し、自分に属する一味(アドー・バルバロッサ、アルク・レーダー、ティルバー女王など)とともに現在皇女茄里を持ち上げ、
そして帝国の危機、という事態を作り上げ(その辺りが13巻のアドーが言う、全星団が我らの行為に納得するほどの大きな代償、なのだと思います。)我らの行為→今までの帝国をひっくり返す形で茄里を「専制君主としての新皇帝」に祭り上げ、それをテコに、フィルモア帝国が悪者にならない形でのナカカラ侵略と自分たちによる、少数での帝国支配をもくろんでいるのではないか?
簡単と書いたはずなのにえらく長くなってしまいました^^;
そしてまだまだフィルモア帝国に関するパズルのピースは不完全ですから、全く違う形が今後形を表すことも十分に考えられます。その辺りはご承知おきくださいね。
しかし…
元々トリハロンは世襲は駄目よ、みんなでその時々の時勢に合った皇帝を擁立し、その人物を(所属する全ての王家で)盛り上げていきましょうね。そんな政治システムを設けたはずでした。
しかし意見は対立するのが常だろうし、思惑は多方に渡り、いつでもそう上手くいくわけはない。また時間もかかる。そういった将来の不安に対する保険的役割として、通常時のチェック機能をも兼ねた秘密の少人数による権力による「円卓の騎士」、更にはいざとなったらこの家の人を擁立して、その人は円卓の騎士をも使ってスピーディーに国家運用してね、という皇位一位制度をトリハロンは作り上げたのだと思います。
しかしこの皇位一位制度が実はボルガ・レーダー家に固定されていた。
それは多分…ですけどもトリハロンことサイレン・フィルモア1が帝国を統一した時、自分は結婚も跡取りももうけなかったけども、今後も自分の出身家(ブラウ・フィルモア王家)は大変目立ち注目されることが予想され、それでは不平等というかレーダー側に不利である、なのでいざというときはレーダー本家さん側にに一任しますから頼みますよ。という彼なりの、交渉相手でもあった太陽王国への恩義ではないかと考えています。
でもそのシステムを知れば皆寄ってたかって太陽王国に押し寄せる。そのためこの最後のカーテンは仕組み共々頑なに秘密にされ、カーテンの奥にいる主は更にサクリファイスにその身を守られ、円卓の騎士はいざという時の為に帝国を素早く守れる様に秘密を保持しつつ、通常は皆に選ばれた皇帝を静かに、ときに厳しく、とはいえ温かく見守ってきていたのではないでしょうか。
しかし…
ジェインがあの子らが静かに生きてくれていればそれでいい、と言っていた訳がようやくわかったような気がしました。皇子や皇女が帝国のバックアップであるならば、国が安泰であれば作動しないことが普通だから、代々のボルガ・レーダーの家の者はそうやって人生を送ってきたわけです。
※唯一違いそうなのが、我が主君ルーカ様ことヨミ・フィルモア2なのでしょう。2000年代初頭のこの時もボルガ家とブラウ家の血が交わった皇帝で、帝国そのものも危機が迫っていそう。でもそこから統合した王家は新たに誕生していないから彼もまた生涯独身だったと思われます。
しかし…ジークも茄里もそうはいかなそうですね。そして残された二人?の母ブラウ女王ことリリも、やっぱりなーんか、物凄く引っかかるなぁ…。
とまたこれまで考えたへっぽこの色々を思い返してしまうのでした^^;
今回は、以上です!
※あ、ひとつだけ、そう考えるとリリに重大なことを伝えにわざわざやって来たスティル・クープ、彼はジークやショーカムの事情もご存知な風でしたから「秘密を知る者」やっぱり円卓の騎士の一人なんでしょうね…。これ以上は読者にお話してくださらない気もしますけど^^;
・本来は「皇位一位」も「円卓の騎士」も、フィルモア帝国のいざというときのバックアップのために、国民の目に晒され、常に日の当たる場所にいる皇帝の影で脈々と、静かに静かに受け継がれてきた制度の一部でしかなく、それゆえその存在すら秘密裏に固く守られてきました。
・しかしその権力は大変大きなものである。円卓の騎士は皇帝や元老院が決めたことだって全てひっくり返せるし、ましてや皇位一位の者はそんな彼らを引き連れて…私達が本来抱いている大帝国という文字から受けるイメージ…「完全専制君主制」にまで政治システムを変貌させ、少人数で大帝国を支配することすら可能である。
・だがそれらは通常の「選抜された皇帝に従うというフィルモア帝国の政治システム」が機能しなくなりそうになった時だけのもの。あくまでバックアップとしての機能でしかなかった。だから関係者以外、殆どの者はこの秘密を知らないし、該当者はひたすら公にならないように務め、2500年もの間受け継がれてきた。
しかしその仕組をもしも外部に知られてしまったら…
…というところではないかと思います。
やはり日本語でも上手く書けませんでしたけども^^;もう少しラフに書いてしまえば
「皇位一位はボルガ・レーダーの家の者に固定されている」こと…その秘密を…恐らくショーカムの母であるポーラはバシル・バルバロッサに喋ってしまったのではないかと考えられます。(息子に世間知らずだと言われてますし)
・つまりボルガ・レーダー家の者を抑えておけば皇位一位も自動的に抑えられる→そこに影響力を行使すれば、円卓の騎士も含めて帝国のシステムを全てひっくり返し、今まで自分たちの家が担ってきた面倒な、種々雑多な調整など不要な「皇帝と少数による独裁を成し遂げ」そこでバルバロッサが影で帝国支配することも可能だとバシルは気がついてしまったのではないでしょうか。
・そしてバシルはポーラを取り込んで…最終的に彼女が過ちに気がついたときには「バルバロッサの血も引く皇位一位」ショーカムが生まれてしまった。ボルガ家としては、ショーカム本人だけでなく、今後のボルガ家の影響力が他所の家に引っ張られたくない故にショーカムを追い出した(なので彼はバルバロッサの家に移された)
・しかしボルガ家の秘密が漏洩し、そのことで他王家との子供が生まれてしまったことには変わりがない。
事態の重大さを知る円卓の騎士である(と思われる)ブラウ王コーネル(リリの父)は…どうしようとしたか今の時点では分からないけども、どうにかしようとして逆にバルバロッサに貶められてやはり心労で世を去る。
・ここで他に誰かボルガ家から跡取りになりそうな人物が生まれていれば良かったのですが、ポーラはこのことで精神を病み世を去り、妹ジェインは子供が生まれなかった(と思われます。後述)
・家を追い出されたとはいえ血脈としてに唯一の皇子であったショーカム。しかし彼も病に冒され、跡取りがいなくなるボルガ家とバシルの野望と両方が存続危機になります。しかしバシルは次なる野望の手立てとして自家の王子、モーズを養子に送り込みます。
このまま放置だとポーラの妹ジェインが世を去れば、このモーズが皇位一位扱いになってしまいます。
フィルモア帝国では養子縁組はごく普通に行われていることであり(ナイアス=ブリュンヒルデやクリスの例もありますね。)ボルガ家の秘密を知るものは殆どいないから円卓の騎士以外からは全く怪しまれないはずです。
※この事を鑑みるに、ジェインもまた、バシルの妨害を受け結婚や出産ができなかった可能性が高そうですね。
・しかし養子だけではまだバシルにとっては確実ではない。更に、残り時間の少ないショーカムを自由にさせ、彼がラーンへ行ったことを確認すると似た年頃の不良少女、残されたブラウ女王である若い娘リリもラーンへと裏口入学の体で(フンフトにも根回しして)送り込み、ショーカムには彼女の正体を告げる。
あとは父を憎んでいた息子のしそうなことを期待する→見事的中、必ず皇位一位になれるボルガ家、自分の家、しかも全ての帝国民が尊敬しひれ伏す初代皇帝系譜の血だけでなく同じ名を付けた孫(と妹)が誕生する…。
※ショーカムのラーン行き以降の記述はあくまで私の作り上げた仮定でしかありません。しかしもしそうだとしたら、ショーカム自らはバルバロッサの思惑を抑えるために仕組んだとはいえ、さらなる混迷とバルバロッサには次の手を繰り出す機会を与えてしまったことにもなってしまったのかも…。
・ところが色々あって(その辺りはまだ謎)孫サイレンは名前を捨てて家を出てしまう。
バシルは妹の方をリリから離し、自分に属する一味(アドー・バルバロッサ、アルク・レーダー、ティルバー女王など)とともに現在皇女茄里を持ち上げ、
そして帝国の危機、という事態を作り上げ(その辺りが13巻のアドーが言う、全星団が我らの行為に納得するほどの大きな代償、なのだと思います。)我らの行為→今までの帝国をひっくり返す形で茄里を「専制君主としての新皇帝」に祭り上げ、それをテコに、フィルモア帝国が悪者にならない形でのナカカラ侵略と自分たちによる、少数での帝国支配をもくろんでいるのではないか?
簡単と書いたはずなのにえらく長くなってしまいました^^;
そしてまだまだフィルモア帝国に関するパズルのピースは不完全ですから、全く違う形が今後形を表すことも十分に考えられます。その辺りはご承知おきくださいね。
しかし…
元々トリハロンは世襲は駄目よ、みんなでその時々の時勢に合った皇帝を擁立し、その人物を(所属する全ての王家で)盛り上げていきましょうね。そんな政治システムを設けたはずでした。
しかし意見は対立するのが常だろうし、思惑は多方に渡り、いつでもそう上手くいくわけはない。また時間もかかる。そういった将来の不安に対する保険的役割として、通常時のチェック機能をも兼ねた秘密の少人数による権力による「円卓の騎士」、更にはいざとなったらこの家の人を擁立して、その人は円卓の騎士をも使ってスピーディーに国家運用してね、という皇位一位制度をトリハロンは作り上げたのだと思います。
しかしこの皇位一位制度が実はボルガ・レーダー家に固定されていた。
それは多分…ですけどもトリハロンことサイレン・フィルモア1が帝国を統一した時、自分は結婚も跡取りももうけなかったけども、今後も自分の出身家(ブラウ・フィルモア王家)は大変目立ち注目されることが予想され、それでは不平等というかレーダー側に不利である、なのでいざというときはレーダー本家さん側にに一任しますから頼みますよ。という彼なりの、交渉相手でもあった太陽王国への恩義ではないかと考えています。
でもそのシステムを知れば皆寄ってたかって太陽王国に押し寄せる。そのためこの最後のカーテンは仕組み共々頑なに秘密にされ、カーテンの奥にいる主は更にサクリファイスにその身を守られ、円卓の騎士はいざという時の為に帝国を素早く守れる様に秘密を保持しつつ、通常は皆に選ばれた皇帝を静かに、ときに厳しく、とはいえ温かく見守ってきていたのではないでしょうか。
しかし…
ジェインがあの子らが静かに生きてくれていればそれでいい、と言っていた訳がようやくわかったような気がしました。皇子や皇女が帝国のバックアップであるならば、国が安泰であれば作動しないことが普通だから、代々のボルガ・レーダーの家の者はそうやって人生を送ってきたわけです。
※唯一違いそうなのが、我が主君ルーカ様ことヨミ・フィルモア2なのでしょう。2000年代初頭のこの時もボルガ家とブラウ家の血が交わった皇帝で、帝国そのものも危機が迫っていそう。でもそこから統合した王家は新たに誕生していないから彼もまた生涯独身だったと思われます。
しかし…ジークも茄里もそうはいかなそうですね。そして残された二人?の母ブラウ女王ことリリも、やっぱりなーんか、物凄く引っかかるなぁ…。
とまたこれまで考えたへっぽこの色々を思い返してしまうのでした^^;
今回は、以上です!
※あ、ひとつだけ、そう考えるとリリに重大なことを伝えにわざわざやって来たスティル・クープ、彼はジークやショーカムの事情もご存知な風でしたから「秘密を知る者」やっぱり円卓の騎士の一人なんでしょうね…。これ以上は読者にお話してくださらない気もしますけど^^;
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