クラックでトラップなダブルネーミング。

 ……なんじゃそりゃ、なタイトルで大変すみません。一方今の気分としては、その内容が下手であってもよく表せているな、という感じではあるのですけども。
 そんなへっぽこな本題に入るその前に、永野先生のHPが更新されていて、ニュータイプ7月号表紙のツァラトウストラap-Bがトップになっています。
 このトップ画像がバックがグレーになっていて、しかも切れていないため透明装甲もよくわかり、画としても大変栄えるので一度ぜひご覧ください。
 ※リロードしても画面が14巻表紙のまま変わらない場合は履歴を数日オフにすると変化します。
(表紙のカットもそうですが、ポスター構図に変にぶつ切れ感があり……当初付録化する予定はなかったということなのでしょうか?)
 またファイブスター物語九谷焼第二弾としてこのツァラトウストラが配された長皿が販売開始となり、こちらに開発された方のインタビューなども掲載されています。

 第一弾の豆皿とお猪口二種も再販されているそうなので、気になった方は販売先のサイトへどうぞ!


 ……さてさて、素敵な画像や長皿はこの先のしょぼい展開に対するクッション代わりになったかしら?
 当然ネタバレ系の話題にもなりますから、ニュータイプ7月号をまだお読みでない方は一旦引き返していただきたいですし、またタイトルに変な予感しかしない方はこのままお戻りくださいね^^;

 ……ニュータイプ7月号のネタバレ感想を書いた後、SNSで今月どうだったとかネットでファン同士お話する機会がいくつかあったのですけども……。
 どうも会話の節々に(私が)よく分かっていない点がある、はてそれは?となりつつラ・ベルダのことを確認したいこともあって改訂版2巻(05年出版・11巻までに登場したファティマの設定画とファティマの歴史など78pの追加があります。もしもリブート版を揃えたなどの理由でお持ちでない方はこの機会にどうぞ。)のファティマ図鑑を開いたら…これが大変な衝撃でした^^;
 同年その後に出版されたDESIGNS1(副読本関係は以下D1~D5と略)は先に見ていたけど彼女の設定についてあまり書かれていなかった事もありすっかり忘れてしまっていましたけども、そうだ、ラ・ベルダは「ティンを失った後、ザームラントでマスターのクラックと活動しているが、やがてクラックはミラージュ騎士団に入ってしまうため、やはり出戻ってしまう。一度ミラージュに入るとなかなか出られないようである」
と触れられているではないですか!
 私がよく分かっていない点というのは、多分ここを見逃したからだと思うのですけども…「クラックはマウザーのことである」と皆さんしっかり認識されていたからなのですね。
 マウザーさんは騎士名クラックさんで、現在ラ・ベルダがパートナーで、ザームラント傭兵騎士団を率いているから。


 え、えええええ??マウザー博士がカリギュラ抜けて、ミラージュ騎士団入りするの???
 い、いや、それだとD4のマウザーさんの説明がなんだか矛盾しない?
 それに先月号の扉にダイヤモンド・クラック・ニュートラルとしっかり名前が書いてあったし、マウザー氏自身も「彼に騎士名を貸した」と言ってますから、ラ・ベルダの説明を読むまでクラックはダイヤモンドだとすっかり思っていたからです。

 となると今現在「クラック」の名前がつく騎士はマウザー、ダイヤモンド両名であることになり、どちらかがやがてミラージュ騎士となり、どちらかがトラップ、罠ということになります(両名ともGTMの設計できますから)
 ニュータイプ5月号の表紙、エストちゃんとともに付いてきた対訳表の件があるまではD3での説明からダイヤモンドはシステム・カリギュラにその才能に目をつけられていて、やがて彼はカリギュラに行くのか…と私はなんとなく思っていたのですけども、(天照に戦いを挑み対峙し、長きに渡ってジョーカーの人々に協力していくという立場を取るという10巻での彼の台詞に沿っていけそうなのはこの手段しかなさそうですし)
 しかし対訳表の一件でこれ、ミラージュ騎士のクラックさんという方はダイヤモンドではないかと私は疑っていたわけです。というのも…繰り返しになってしまいますけども、幾つかの新しいミラージュGTMと、暁姫がこのときはじめて聞く名前「ジャグワ・フレーム」を礎としたものになっていたからです。
 暁姫をはじめとしたマイティ・シリーズは当初シュラインシリーズのパンター・フレームによる設計と謳われていて(16年4月号のHL1の項目参照)、これがミラージュの閃1014エンジン(しかもツァラトウストラやマグナパレスと一緒の2基搭載)を積むことを考慮されたパンター・フレームの亜種という風に読め、また当初ライオン・フレームとD5に記載されていたダイヤモンドの処女作ホウライもまたこのシュラインシリーズと訂正されたため(17年2月号表紙、とある方に教えていただきました。大変ありがとうございますm(_ _)m)ではこのシュラインシリーズがジャグワ・フレームとなり、これはダイヤモンドの特徴となる系列になるのかと思っていたのですけども…

 しかしクラックの名前はどちらにも付いているけども、ミラージュに行くのはダイヤモンドではなくマウザーの方である、というのも……今月号の話だけならば、またD4のマウザーの設定画説明さえなければ納得が行きそうな話でもあります。
 マウザーは新章で…天照への調査によって消滅していたと思われていたかつての仲間LDI20との対決が控えていますし、その結果天照陛下の騎士になってミラージュGTMを設計する、というのも話としてはハチャメチャで楽しそう?^^;
 またダイヤモンドとしても、D3でにおわせていた「とある組織に見守られていて、やがて彼がその組織に行くことになる…」(意訳です、実際に読んでみてください)という部分、それがシステム・カリギュラであることも今月号の話からも……マウザーが彼を助け名前を貸したということと整合性がとれます。
 そうなると近いうちにダイヤモンドがカリギュラに、カリギュラにいるマウザーがミラージュに行くという「同名で互いに似た才能が持つすれ違いの物語」という構図が誕生するともいえます。

 「ラ・ベルダがミラージュに戻る運命ならばクラックはマウザーでもいいじゃん!あの狂気に溢れた彼がLDIと再び皮肉の応酬をきかせるのも面白そうだし」
 「まだ説明の殆どなされていないジャグワ・フレームについてはマウザーがパンター・フレームとは異なる思想で開発した新しい構造体である。彼がそれを基に新しいミラージュGTMを開発し、ダイヤモンドは彼の弟子筋として一度はミラージュに同じフレームの暁姫を作り(彗王丸と雷丸については存在がどうなったか謎^^;ログナーがマーク2に付けちゃったみたいだし)その後マウザーとは袂を分かった形になりつつジャグワ・フレームに倣いブランデン・シリーズを製作し、各国へのGTM開発供給をしていく。それは新たな所属先カリギュラの手を借りつつしていったことにすればいいだけの話!」
「ダイヤモンドだって神様天照への対峙役としてカリギュラへ行くのならばD1で予定されていた路線でもあり、何より10巻での物語通りの展開になるのだから、その方が私としても安堵するのではないか?」 
 ……そう思いたいのですが、でもどうしても私は想像ができないことが、二つばかりあって……。
 ひとつはマウザーの騎士名を貸すことがダイヤモンドに何の益があったのかがよく分かりません。
 才能があるとわかり、変なことを言ってくるヤツでもあるからマウザーは(システム・カリギュラの今後の新しい才能として導入する意味でも)殺さなかったのだろうけども、クラックという名称がすでに星団に生きる騎士たちの話題に上がるほど強力な存在である、ということでもないと名前貸しの意味を成さないからです。だけども今迄そんな描写全くありませんでしたよね?
 それとも銘というか格の話ではなく、単に身分証を貸したような感覚なのでしょうか…。(後者ならば錫華さんでも出来そうに思ったりしちゃいますが。)
 そしてもう一つ、例えミラージュが正義の味方でないのは分かっていても、マウザーのメイン舞台は3100年、7話「フル・フラジャイル(壊れゆく世界)」においてであり、4100年までは少なくとも活躍しそう(D4参照)な彼が「天照陛下のもとにおいて格好いい悪役というのは務まるのか?」という点です。
 ミラージュに付いていると見せかけてAKD内で暗躍し、組織内外で天照とは相反する行動を取っていく…というのはまず無理だろうし、だとするとマウザーは今後AKDのスパイとしてアドラーに向かうのですか?

 ……うーん、私の心が○くなってるから? 
 と言いますか、もともとへっぽこですし、わからないや!!\(^o^)/
 …そういえば対訳表の件で思い出しました(というかごく最近気がついた)のですけども、プロミネンス=カイザースなのですか?ホルダ23型ウィリーズってどこいっちゃったの?というかダス・カイザースは今茄里が乗っていそうなのにダイ・グ何に乗騎しているのでしょう…

コメント

アンギラズ大佐 さんの投稿…
て、言うか解らないところが多い方が面白く無いですか?そんなドMな発想をするのは私だけでしょうか?(^^;)
チーク さんの投稿…
澤木正克さま
 こちらではお久しぶりです。
 その辺り作品の楽しみ方は十人十色といったところではないかと思います。変な話ですが今月号は素敵な絵が満載でしたので、それを視覚として満喫して読み終えればとても楽しめたと思いますしその点は自分の中でも内包しています。
 ファイブスター物語の楽しみ方はそれぞれですから澤木様の発送がMだとかそういうことは私はまったく思いません。

 一方澤木様がこちらをお読みになられて不快になられたということが前提でしたら大変申し訳無いのですが、今年に入ってあるときから、FSSに対して自分の気持が決してピュアな感じとは言い難いところがあります。その点お断りしつつブログを書いていますし、書くときはそれ以前よりも表現など慎重になっています。ですがこういったコメントを頂くことに、文章に何かがにじみ出ているのだと澤木さんはお感じになられているのかもしれませんけども、作品が面白くないのであればこんなことを数時間もかけて手がけませんから、その点はご理解いただくか、やはりお読みにならないことをオススメするしかなさそうです。

 SNSで現在FSS関係の話題から極力距離を置いているのもこのためです。
 SNSはブログ以上にその場でのコミュニケーション能力を問われるため、ファン同士のやり取りの末にポロリと何を言い出すかわからない点を私は少し恐れています。例え気をつけていてもそういうことは起こりうることですけども……。
 ファイブスター物語は現在でも大好きな作品であることには変わりはありませんけども、SNSもそういった状況ですし、自分の庭であるブログで書いているものに関してはお許し願うか、注意書きについて今回もしていますから、それに合った対応を今後読み手側がしていただくか、へっぽこなどこの際スルーして全力で作品をお楽しみいただくしかないと考えています。お許しください。
アンギラズ大佐 さんの投稿…
楽しみ方は十人十色なので不快とかは無いっすよ。(^^;)
私的には「意味わかんねー!」の方がFSSらしくて好きですけどね。
ここ最近、ツラック隊ぐらいから随分先生は真面目にストーリーマンガやってるなぁと。
でも本来FSSって台詞少なくその少ない台詞も意味不明で絵はというとこれまたどういう描写か解らんぞ!ってのが自分的にはらしいかなと思うので今回は凄く堪能出来ました。
また、次回からちゃんとしたマンガになるかも知れませんけど。
チーク さんの投稿…
澤木正克さま再び
 それでしたら良かったです^^
 新章ですからオープニングとしてはそんな感じで、読み終える頃には全てではなくても多少はなにかが見えているといいですね。
 謎が謎を呼んで積み重なりっぱなしであることも勿論考えられるのですけども…^^;

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