某人気アニメの監督さんが、次期作品に製作に関われなくなったということで直接Twitterで発言され、ここ数日色々な所で大騒ぎになっています。
(私は作品を直接見たことがないのですが、SNSなどで作品及びスタッフの方の評判は常に聞こえてきており、その方のお名前などは…コミケで大行列が出来たり、色々な所で作品がコラボレーションしているほど人気がある、という程度には知っていました。)
ここまででしたらムーブメント凄いね、でその作品人気についてはそこで素通りしつつこのブログで取り上げる理由にはならないのですが、何故かここで監督さんとの比較対象として永野先生の名前がネットで上がっていて、最近とみにこの話題について併せて語られているのは奇妙な印象に思っています。
どうしてそんなことになっているのかといえば…事情をご存知でない方向けに書くと、この監督さんが手掛けた作品がKADOKAWAさんも関わっていたものであり、監督さんの発言にそのことが降板の原因の1つのように語られていたからです。(作品内容については私は存じてないのでこれ以上語れませんから控えさせていただきたいです)
論調としては乱暴に書き留めるとすれば”誰もが期待していた続編の主要スタッフが良くわからない事情で切られたのに、永野先生はずっとそんなKADOKAWAさんでお仕事をし、ニュータイプの創刊にも大きな影響を与えた、また人気漫画の連載を8年も連載を休んで「花の詩女ゴティックメード」を作り上げて、しかもソフトも出さずに平然としていられ、また漫画作品のロボットデザインを全面的に刷新しても全く許されているのは何か(企業内で)政治的なものでもあるのか?”という風潮というのが、大まかに私が感じ取った”ネットでの話題の主な要素”のように思います。
作品について何も知らない私ですら作品と監督さんのお名前と評判が常日頃ネットでの話題になっていたのは知っていたことなので、その方が外れてしまったことをとても残念に思い、あるいは怒りの感情がネットに露出、殺到する事態となるのはわかりますが、どうして永野先生がその方との比較対象のひとつになっているのかは正直あまり望ましくないことのように思います。
永野先生がKADOKAWAさんであまりに傍若無人な振る舞いをしている、とでも言いたいのでしょうか。
あまりに反響が大きく感じられたので、この事件がキッカケでファイブスター物語の漫画作品を手にとったり読み直す機会となる方がいらっしゃれば先生にとってもありがたいことではあるとは思いつつ、そういった影響は残念ながら一読者には数字や実感となってもたらせにくいことですし…。※ひょっとしたら出版社側としてはあるかもしれませんけどね。
ただネットは面白おかしく語られたほうが拡散されより多くの方に読まれやすい、という残念な教訓がある一方、以前”Private Goes Public.”の中でも書いたのですが、SNSでは簡単に書き発言することができて、すぐ多数の声の集合体によって流される傾向があるものの、同時に”そのひとの持ち物”についても数少ない言葉の中で暴かれ易いという側面が少なからず露わになるように思います。
少なくとも今このブログを読んでいる方…私は刺激的なことを書く才能は一切ありませんから^^;こんな零細の掘っ立て小屋にいらっしゃる方は多くはありませんが、雑誌連載の感想などを覗きにいらしている方は永野先生がずっと連載を続けており、しかもその中で映画のシーンが色々と織りこまれていっている事を存じていますから”単行本はよ””DVDはよ”(~はよ、というスラングは当方嫌いなのですが敢えて使わせてもらいました。)という言葉の投げかけをされる方はあまりいらっしゃらないでしょうし、ましてや上記のようなことを思うFSSファンは、少なくともゴティックメードから目配せさせてきた読者さんには殆どいらっしゃらないように思います。
かつては永野先生も若い頃はいろいろあったかも知れませんが^^;8年の休載期間の間だってDESIGNSやカレンダーなど、何らかのFSSについての情報をずっとKADOKAWAさん経由で発信し続けていたではないですか。
作家さん側、あるいは出版社側さんとしては作品を創り上げ世に送り出すご苦労、あるいはそれに伴って出てくる思惑、そういった多くの内実もしっかり存在しているのかもしれませんがそんなことは作品を享受する側には分からないものです。しかしちゃんと見てきたファンの方はうっすらとでも、今回流れてくる永野先生への憶測が大抵間違っているものだと感じることは出来るでしょう。
永野先生の振る舞いを不可解に思い、ネットでひけらかす方は残念ながらこの先も知名度的に先生のお名前を出したとしてもすれ違ったままなのかな、という思いがあります。今回の件で永野護先生のお名前を目の当たりにした方が、興味深く思った上で作品に触れてくだされば一番ですけども、そうでなくても”いや、そうか?”と疑問に思って下されば良いのですが…
トランプ大統領が日常的に発信し、日本でよく使われるSNSのひとつであるTwitterは、140文字の投稿範囲があるゆえに隠蔽してみたり比喩してみたり、あるいはより大げさな表現をしてみたりと”表現のテクニック”が求められるメディアの1つではあるのですが、流れてくる言葉を単純に鵜呑みにするのは危険でもある…これはネットに限らず例えどんな表現だとしても同様のことなのですけども、これからも気をつけなくてはいけないなと思いつつ、はやくこの”フレンズ問題”が解決して永野先生に関してはご本人のことばかりでなく、作品に対してのご感想とか、そういったことで話題になってほしいなと切に願っております。
※ちょっと気まぐれで描き直してみたのでトップ絵も変えてみました。トリミングしてありますけども…何故こちらの気まぐれなのは衣装でわかりますね^^;
ケープの色がシクローンと異なるのは…というか私の手掛けたものには大抵この色が入っているのですが、これはDESIGNS2のエンゲージ初期型のさし色(SR3にはない)から来ています。セイレイのパーソナルカラーがどうもカメリアローズっぽい色なのですが、この方はこの水浅葱なのかな…と。4さんは多分、紫紺?わかりませんけど…
コメント
FSSと言えば8年休載してたし、、って感じで突っ込んで来たのかなぁと思うのですが、
監督の件と永野先生は別でしょ。ってホント言いたくなりましたし他所の作品に飛び火する様な事は辞めてほしいなとSNSを見ると思いますね。管理人様の言う通りこれでFSSファンが増えれば永野先生には嬉しいんでしょうけど。 トップ絵変わりましたね!
どうもこんばんは。お返事遅くなってスミマセン。
どうしてKADOKAWAさんのお名前を名指しで含めた上でそのスタッフさんがSNSで発言されたのか…。
ニュースが流れてきたときから「それはどんなに不幸な事態であってもコンプライアンス違反ではないか」と感じていましたから、騒ぎが大きくなればなるほど、永野先生のことが心配になったと同時にこの件はどうしても訝しむ所がありました。
今現在はどうもKADOKAWAさんの名前を出した事自体が「訳あり」なプロダクション的な流れもあるようなのですが、複数の企業が関わっているプロダクションのこと、そのうち解決するのか作品自体がしぼんでしまうのかは私には分かりません。
しかしその方がKADOKAWAさんのお名前を出したことで、元は単なるファン同士の冗談のつもりの発言なのかもしれませんが、永野先生が政治力バリバリであると真面目に信じてしまう向きの発言まで色々飛び出してしまう事態を目撃して、なんだかガッカリしてしまいました。
信じてしまう方は作品自体はよく知らないけど永野先生の名前くらいは存じていたのでしょうから、それがまた知らない人に伝わったりして、ある種の阻害を感じたりもしました。どう判断するのは読み手に任せるしかないのですが…
私達が何かを読んだときにどう感じ表現するか気をつけるしかない、といったところでしょうか。
トップの絵は気まぐれでたまに変えております。描くのに時間がかかりますし、自分以外、誰も喜ばないだろうというのは分かっているのですが^^;ここは掘っ立て小屋ですけども一応私チークが気ままに手がけているという印ということでお許し頂きたいと思いますm(_ _)m