恋とはどんなものかしら?前編

さてさて…2回の番外編も含むツラック隊でのお話で気になったことが…といっても今回はえらくライトな路線です。
(え、このブログはライト路線しかない?じゃ、じゃあ超ライト路線!^^;)

LDI20がAKD中枢の女子中高生に囲まれて色々詰問されていた時に、今回初登場のイーシ・ルーマー王女さん(DESIGNS5をお持ちの方はご存知だと思いますが、アイシャが現在治めているルーマー王国の本来の血筋であり未来の跡継ぎ、一般人.。)が
「(前略)我々には恋だの愛だのは別腹でしかない。わかるか?」と言っていたのを目の当たりにして…

「え?そ、それアイシャさんに言える?言えるかーーー??」

と頭のなかにクエスチョンが湧き起こったのがきっかけで書いております。
多分天照王朝に属する多くの女性(一応ほとんど全員なのだろうけども、ちゃあとか例外ありますしね)はあの美しくて才能豊かで途方もない権力をお持ちのアマテラスさんに(表面だけでなくちゃんと)想いを寄せており、更に一歩また一歩とお近づきになり、あわよくば跡継ぎを…^^;という思いをお持ちのようです。
もしも万が一そんなことが成立したら、
・子供は帝位継承権第1位になる(ラキシスが先に子供出来たら別ですが…でも彼女は姫であってもファティマだと同時に認識されてるから、周囲にはその可能性は低いもしくはないと思われてる?)
・当然自分のいる家の権威がぐーーーーーーーーーーーんと上がる。
・ラキシス&アイシャ以外からは間違いなく、デルタ=ベルン中の国民から永遠に祝福されるだろう(先に上げた二人は…分かりませんけど^^;)簡単に言えば神話級にちやほやされる^^;※このあたり近年蔓延気味風潮の「モテ」とも重なる所もあります。LDIにラブレターが来ててちょっと羨ましがってましたよね。学校の男子には本来殆ど関心がないけれども、そういう「自ステージが上がる体験が出来るのが羨ましい!」みたいな感覚。

ということになります。
しかしそれはほとんど夢物語であることも同時にあの場にいた女子中高生達は理解していて、やがては自分の属する家の為、子孫を残すという目的で他の男性と結婚したり子供を作ったりしていかなきゃならないというのも頭の中にしっかりあるのです。
アマテラスはいつでもいつまでもお若いままですから、そういった先人たちの思いが千年以上受け継がれ、子孫代々そういう思いを背負わされているようにも一方では感じられます。
(特に…どうもエックス家はDNAレベルで代々それが叩き込まれているのか?とも疑問に思えるほどパナールの父親はどうでも良さそうだし母であるリィは相当幼い時に亡くしているのに、アマテラスにチャレンジ!精神はしっかり彼女に刻まれてそうですよね…)

ところがアイシャはそれができなかった。
アマテラスとそういう風にならないのであればさっさと見切りをつけ第3位コーダンテ家の存続のためにせめて子孫を残せという周囲の圧力にも屈しなかった結果、年の離れた妹ワスチャが誕生したものの、両親はお家騒動にあい殺され、アイシャ自身もやがて家から切り離され地位を落とされ「周辺国の女王」にされてしまった。
それでも貫きたかったアマテラスへの恋心。となるとイーシさんの「別腹」宣言とは全く相容れないものになりますよね…

勿論イーシさんのように割り切れるというか「恋や愛も自分のライフプランの一部でしかない」と考えられれば人生どんなにスムーズであるかという思いは私も日々考えてしまうこともあります。また、この歳になると個人的にもうひとつ気がついてしまうこと…「どうも恋や愛情に関しては誰もが同じように体験したり感じ取るわけではない。加えてそういったことがまるでない人生も(色々な選択肢の結果)存在しているのだ」という匂いのようなものも付け加えると、経験値に乏しい自分でも、女子高生たちの行く末を案ずるところがあります。
誰かを愛し愛されるという恋愛がこの世で一番素晴らしいとかそういうことが言いたいわけではないのですが…
※そうはいっても女子高生たちも、貧乏なお家のためとあっけらかんに言ってるタイトネイブは多分斑鳩と上手くいくだろうし(※彼女、以前は勘違いなりにもっと天照好きイケイケドンドンっぽかった気もするのですが…このため?)メナーは非現実な路線よりも、将来をも期待して?かワスチャと家までタッグを組むような感じになっていくし、(※これ、将来的にはワスチャの子とメナーの子をくっつけさせようとするのでしょうか…?)きっとパナールも子種は問わず(オイ!)そのうち子孫に繰り返し一族の夢を託すだろうから、彼女達もそれなりに希望有る逞しい人生を歩んでいくと思いますけどね!

しかしそんな彼女達の前にいきなり飛び込んできた「年増の女子高生」LDI20。
現役女子高生たちにとってはとんでもプッツンな印象を与える^^;ラキシスが天照の妃である事実に変わりがないのですが、それでも本来の女子中高生軍団にまで相当うぶ^^;で何言ってんのアンタ、となるようなLDIが抱く恋心の真っ直ぐさはかなり眩しく映ったのではないでしょうか…。
LDIにとってみれば会ったこともなければ最初は間違いなく仲間にとっての未知の敵でしかなかったアマテラス。調べているうちに想い人になってしまったのだから”恋に恋するタイプ”なのかもしれませんがそれでも「逢えるならば命が消えても良い」と彼女なりの覚悟を持ってスタント遊星から来訪したわけです。
恐らく何千年も生きてきたツバンツヒには地位も家の権威も子孫を残す義務も関係ないですし、カリギュラということで変幻自在、長命ゆえ今後もずっとアマテラスの近くにいられる可能性が高いから、少なくとも時間だけは万が一でも寄り添えるチャンスがあるかもしれないと彼女に味方してくれている。
目論見も必要ないし、ただひたすら「アナタが好き!」でいてOK。これって相当羨ましいことのように思います。
あの一途さは人生巡り巡ったら360度まるっと一周しまったような少女のような純粋さを持っている。加えてもともとあった彼女のガーランドとしての才能もファティマのお茶目さ^^;がトリガーになりいい具合??にぶっ飛んだ感じでお披露目できて\(^o^)/アマテラスに気に入られたようですけども…

LDI20は7777までアマテラスのお料理係&今後も兵器開発やショウメ・タワーのことで色々関わってきそうであり、しかし漫画ではギャグっぽい側面ばかりが今後もクローズアップされそうですがそれでも今後彼女にはひとつ、とても辛いことが待ち受けているように私には思えるのです。
長年システムカリギュラの一員だった彼女は、それまで1500年にスタント遊星が近づいた時にジョーカー星団の人間に関わっているだけで、その後「遊星に帰還」してしまえば接触は殆どありませんでした。そしてまた1500年後に来訪してみれば、その間星団の人間は何世代も経ており、ログナー以外全員入れ替わっているのです。
ゴティックメードの時に感じ取った「トリハロンとベリンの花」がどんな風に咲き誇ったのか、ボォス星の地に立てばあの時と同じ風が吹き、世俗や現象として何処かでうっすらと感じることはあったかもしれないけれども、実際の二人がどんな歩みだったかは直接確認しようがありませんでした。(ニュースとか仲間内の情報では追っているかもしれませんけれども…。)

しかしのぞみが叶った彼女はこれから、アマテラスとずっと一緒にいられる代わりに、今まで生きてきた何千年ではなかったこと…ジョーカー星団の人間たちとも天照同様に日々向き合います。
「陛下のために生き、陛下のために死ぬミラージュへようこそ」と声をかけてくれたルンは勿論のこと、一緒に勉強してきた仲間たちも、今後自分の近くで働いてくれる者も全員、LDIにとってみれば「陛下のために泣き笑いつつも生きて、しかし皆先に陛下と自分より先に死んでいく」容赦ない時間の流れが待ち受けているわけです。
アマテラスは神様ですからその事実を淡々と受け止めてますけども、(それでも静かになにかが変化していっているようですが非常に長ーいスパンでの動きですよね。)ツラック隊で子供から親を戦争でなくしたという話を直接聞かされどう思いを受け止めていいか分からずに震えていたLDIの人としての純粋さが、何千年も生きていながら人間との接触がちょっとしかなかった故の「無菌状態のヒト」であり、出会いと別れが幾重にも連なる本来の時間連鎖に果たして耐えられるのか、という危惧を抱いております。
任務に支障をきたすから、とアマテラスが彼女を学校に入れたのはその事態に慣れさせるのもあるのではないかという思いが私のアタマをよぎります。
戦争だろうと平和だろうと人間は間違いなく自分達より先にサヨウナラ、となってしまうのだから…。
ツラック隊では仲良くやっていた(アマテラスの奥さんだとわかったらびっくりするでしょうけども)ラキシスともやがては戦争故に別れ別れになってしまいますしね。

勿論LDI自身は全く一人ぼっちではなく、彼女よりもっと長いこと生きてきたログナーや(やっぱり彼の主治医になるという桜子もその列に加わるのかなぁ…)さっぱり謎の人物スペクター、超人類・タワーや「お茶目な自分のファティマ」オーハイネらが長い道のりの間も側にいますし、何より大好きなアマテラス陛下の近くにいられるのだから、お喋り相手が不足するわけではありません。とはいえ、ラキシスがいるから決して本命にはなれないだろうし大変な恋です。
それでもLDI20は辛くても彼女なりに日々天照のためにご飯を作って、世界の喜怒哀楽を見つめつつそれでも微笑んで生きていてほしいなぁ。そう心から願っておりますm(_ _)m

LDIの件だけでえらく長くなってしまいました^^;他にも書きたいキャラクター及び恋話がツラック隊中でもあったのですが一旦小休止。後編についてはこちらからどうぞ。

※尚、今回取り上げた事とは別の、また違う色合いのFSS恋話的な内容を配布物”Fughetta3.never say goodbye."でも取り上げたいと思っています。
こちらは既存の書き物1+タイトル未定のコラム+タイトル非公開のコラム2つでA5サイズ・24ページを予定しております。
尚、コラム2つはブログに掲載することのない書きおろしとなります。
完成しましたらまたこちらでも概要と配布方法をお知らせいたしますね。(8月下旬~9月発行予定です。)
現在表紙とタイトル非公開コラムは完成しており、裏表紙を作業中です。こんな感じになりま…す。

コメント

Premium Flexible Related Post Widget for Blogger – Blogspot