”Fughetta2.5。”趣味にはお金がかかるから!

 うーん、”Fughetta.”の配布を薦めているものの(配布受付5月10日迄です。発送もしくはご予約のみ受け付けます。)中々進まない…となって悩んだりもしていましたけども、ふと思い立ってこの2.5を立ち上げてみました。
 宣伝でもありますが^^;こちらは完全書きおろしのコラムとなります。ご興味有る方良かったらどうぞ。
 あ、今回のお題は”趣味にはお金がかかるから!”です。

Fughetta2.5。”趣味にはお金がかかるから!”

これはFSS塾でのやりとりがきっかけで、またしてもお返事代わりになります。
 それでもブログで公開という普段の形ではなく、こういった限定公開という形式を取ったのはこれが「個人的なことを書いているから」というものに属するからです。
 そしてもうひとつ、配布物Fughetta.1と2の宣伝のためでもあります^^;(文末に申し込み方法を記しますので良かったらどうぞ。応募締切だけありますがお代はかかりませんので…。)

 ”Fughetta.”を既にお求めいただき、読んでくださった方はお気づきになられたかもしれませんけども、私がブログを書くにあたっては「色々な立場を持つFSSファンというくくりで、でもお会いしたことがない誰かが間違いなく目を通している」ことをまず念頭に置いて記しています。
 しかし時として「誰でも読めるようなところで書くのはちょっと…」と考え、文章の一部をぼかしたり削除したり話題にしなかったりすることもあるのです。
 そこから少しハードルを上げたものが”Fughetta.”に記したコラム類になります。とはいっても刺激的な話題にしてしまうのは自分らしくないとも考えている為、はっきりいって大した事項ではありません。ですが…それでもおおっぴらに公開したくない気持ちも少しは含まれていることがこれらの中には含まれ、今回書くことについても配布物”Fughetta.”2冊と同等であることをご理解いただけたらと思います。

 今回触れることに関しては、いくつか前置きしたいことがあり、もしブログのこちらの記事をお読みでない方は先に読まれてから続けられたほうが良いかもしれません。
 また皆さんのお好みやご趣味を比較したり損ねたいがために書いているわけではなく、あくまで私個人の中身についての話であることは予めご承知おきください。

グレートメカニックG・重戦機エルガイム特集
8月29日、上野の森のトークショー

 私はファイブスター物語以外にも趣味と呼べそうなものを幾つか持っています。
 そのうちの1つにクラシック音楽があるのですが…音源を求めに実際にCDショップへ行くと、あまりに膨大な数の作曲家、演奏者のものが一度に集められているので目がクラクラします。
 例えば有名なベートーヴェン・第九を探そうとするものならばそれこそ100種類を超える在庫の中から何かを(実際の演奏がどんなだか分からないまま)選ばなくてはならなくなります。実はかなりリスクの高い行為かもしれません^^;
 なので自分の場合こういった時に、一応一つの基準を設けています。
「現役でご活躍されている指揮者さんの録音を選ぶ。」
 ベートーヴェンは残念ながらはるか昔の歴史の方ですけども、もしかしたらその方の奏でる音楽が気になったりすれば、実際に演奏会に出かけ、直に音楽を体感できるチャンスににめぐり逢えるからです。そうすれば少しは指揮者さんの評判にも貢献できますし、素晴らしい公演だと思えばSNSに書いたりまた次の機会にコンサートに出かけたり、あるいは別の新しい音楽録音を買い求めるきっかけにもなりうるからです。
 せっかくお金を、それも決して安くないCDやチケットなどを買うわけですから少しは自分のお気に入りになった人のところに…微々たるものではありますけれどもアーティストへの生活やお仕事への充実になればいいなと、よく思います。
 芸術活動は現代でも生きる方へ寄り添い奮起する題材であってほしいという願いでもあります。

 こんな感覚は当然、ファイブスター物語の作者さんでもある永野護先生にも抱いています。残念ながら当方お金持ちではありませんから^^;趣味につぎ込めるお金なんて大した額ではありませんし、例えば模型とかはさっぱり作れませんから、そういったことは得意な方にお任せということになりますけれども…それでも出来ることはいくつかありますよね。
 それは雑誌連載をニュータイプを毎月買って読む。あるいは単行本や副読本(DESIGNSなど)は新品を買い求めるという行為です。
 恐らくファンレターを永野先生にお送りする以外で、無言で小さなことながらも永野先生に確実に収入という形になって届けられるアクションなのです。
 今はブックオフやネットオークションなどで簡単に色々なものが手に入ります。
 しかし自分は「絶版になってどうしても手に入らないもの。それでもやっぱり見てみたいもの(勿論あからさまな転売目的のものはNGです)」を除いて、これらは可能な限り、手にしないようにしています。
 勿論読者さんの中には色々なきっかけで漫画に触れ、出会っているのでしょうし、懐事情もまた人それぞれですから、あまり個人的なエリアににドカドカと踏み込むのも失礼だと思いますけれども、少なくとも今現在、ご自身が大切になさっている大好きなひと、もの、コトと自覚している対象には出来るならば、お金を正当に支払ってもらいたいなというのが、FSSブログを書いている個人の勝手な願いです。
(だからネタバレ感想にはわざとあらすじなどは決して書かないように、読んだ方だけが内容がわかるように気をつけているつもりです。)

 ここでファイブスター物語とも違う、しかし永野先生が関係している、もうひとつの気になる存在についても明記しておきたいと思います…。
 この間雑誌特集もありましたからブログでも取り上げてみました。永野先生がメカデザイン及びキャラクターデザインを手掛けた出世作でも有る84年製作のロボットアニメ「重戦機エルガイム」です。
 現在も時折トイや模型が発売されているようですし、30年以上の時間が経過しながらもこれらのデザインや物語も又、永野先生ファンをひきつけていることは間違いないのだと思います。それはこの後登場する85年のアニメ「機動戦士Zガンダム」でも同様のことで、これらで登場した永野先生絡みの兵器・モビルスーツ…キュベレイやハンブラビとかかな、そういった幾つかのデザインが未だに現代の模型雑誌やガンダムファンの間を賑わせていることは、FSS以外ろくにロボットアニメに関わってこなかった私でも承知しております。

 少し話は変わりますけども、2015年に東京で、「機動戦士ガンダム」のメカニックデザインを手掛けた、モビルスーツの生みの親であり大親分とも言える大河原邦男先生と永野先生のトークショーが行われました。
 ガンダムシリーズを知る人ならば殆ど伝説の一員でもあるだろうお二人がロボットデザインについて語り合う。幸運にも私もその場に参加することが出来たのですが、大河原先生、ガンダムのデザインは買い取り制だったとのことで、あんなにガンダムの顔として名高いのに大河原先生がガンダムで収入を得られるのは「(何処かから)依頼があってガンダムなどの書きおろしイラストのお仕事があったときだけ」なのだそうです。
無論それだけでも大河原先生には多大な名声が呼び込まれたのだと思います。(収入としても決して無関係ではありませんし)
 しかし現代においてもガンダムは日本における(海外でも、かもしれませんね)一大ブランドでありながら、大河原先生はそんなポジションなのかと改めて愕然としました。

 改めて…と書いたのは実は身近なところにもそのような話があったからです。
 私の父はあるいはガンダムやエルガイムと同じくらい、名前が世間に知られたとある医薬品(現在ではドラッグストアでも買える、皆さんも恐らく一度は聞いたことがある名前のものです。)開発者のひとりなのですが、早期退職した父は会社から開発時に会社から報奨金をいくらか支払われただけで、後はその医薬品に関してのものは一銭も受け取っていません。(父は高卒最後の研究者ということで、同時代の卒業生に比べればかなり高待遇だったと思われますけれども。)
 私は一度父にそのことを尋ねたことがあります。そしたら「当たったのはそれだけだから。二十何年研究して中途失敗したものは沢山あって、そうなっても会社は雇用を守ってくれたのだから。」という答えが帰ってきました。
 …話をもとに戻します。
 永野先生がエルガイムを手がけていた時は日本サンライズ(現サンライズ)の社員であったというのはトークショーでも語られていましたし、FSSリブート2でもそのことについて書かれています。やはり「デザインはお給料の内」であり「当時は書きおろしのイラストがお小遣いになっていた。しかしあまりに多忙になりスケジュールなどを会社が管理してくれるようになって、デザインに専念できるようになり感謝している。」といったことは永野先生も仰っています。
 しかし現在FSSで多忙な先生ですから、(ニュータイプの付録などで過去ちょっとだけはありましたけども)エルガイムやガンダムでイラストを依頼され、手がけることは今後もきっと数少ないでしょうし、今はサンライズの社員さんでもありませんから当然、エルガイムの特集雑誌やキュベレイの模型を買っても、大河原さんや父のように永野先生の懐には一銭も入りません。
 …こういったことも、ひょっとすると私がエルガイムを後回しにしている遠因のひとつになっているのかも知れません…。

 趣味の多くにはお金と時間がかかり、もっぱら日常のやりくりで何とか予算を捻出して私たちは生活を愉しんでいるわけです。
 どんなものでも話題にすること自体はただですし、悪い話でなければ一向に大歓迎だと思うのですが、もしも読んでいらっしゃる皆様が好きなものに対してお金を使う時、しかも何かと何か、どちらかしか予算がなくて買えないなぁ、となったときはそのアーティストが直接関わっており、現在でも収入になると分かるもの…永野先生の場合は©EDITとついたものを新品で買い求めることを優先して頂きたいなぁ。と、そんな風にいつも思います。
…なんだか当たり前のようなことを書いているかもしれませんけども…。
思い立ったFSS塾へのお返事は、何故かこのような形へ変形して、お届けしたいと思います。皆様も良かったらFSS塾へのご参加、お待ちしておりますm(_ _)m
https://plus.google.com/u/0/communities/106594065726192071035

※文中にある配布物”Fughetta.”シリーズの配布は現在終了しております。ご了承下さい。(2018/02/16)
※こちらはちょっと落書きした変な格好のひと…^^;エルガイムのダバ・マイロードさんがこんな格好をしているのが気になって、最近オークションで古い本(ジ・アート・オブエルガイム)を手に入れました。ダバさんとギャブレット・ギャブレーさんの永野先生の書きおろしの絵が大変ステキで良かったです・・・この画はそれにつられたものです。でもこの格好って今のファティマのアシリア・セパレートに通じるものがありますよね…

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