ファティマを機械のように扱うマニュアル。（2016）

　前回のニュータイプ６月号のネタバレ感想について、小さな掘っ立て小屋でしかない弱小ブログも今回ばかりは閲覧数やコメントなどでえらい反応を頂いてしまいました。
大変有難いと思うと同時に、「やっぱりデコース君物凄い人気者だな・・・」と冷や汗たら～り。であったことをお伝えしつつ、読んで下さった皆様には御礼申し上げます。
「これだったらいっそのことデコースくんなどの人気者を積極的に取り上げていこうか」とか邪な考えすら湧いてくる（馬鹿者！^^;）ような妙な気分になったり・・・？

　ただあの後SNSで（私すっかり見落としてました）見かけたのですが、エストが貰った緑色のあれ・・・あれは、エルメス製なんですね！え、エルメス？？
　私は大変驚きました。ちゃんと見てみたら確かにそれっぽい箱です。
　でもね、でもね・・・。エルメスって、確かに鞄やファッションとしてはハイブランドでは有りますが、ハイジュエリーブランドではありませんよ？？
　私のようなファッションに疎いものでも気がつくようなことですから、永野先生これはわざとそうしているとしか思えません。（この辺りは男性でも一度・・・図書館などで２５ansとかカテーガホーとかご覧になってみるとと察しがつくかも、です。）
　そういえば最初エストはその箱を見て「デコース・ファンから彼自身に贈られたプレゼント」だと思っています。彼女が一般のファンがするような差し入れで高価なもの、位に感じたのであれば尚更変に思います。

　ファティマの胸の宝石は「イザという時に売ってお金に変えてしのぐ」為にもあるため、（バーシャが１０巻でもそうしようとしていましたよね）ましてやエストクラスのファティマであるならば、これをもしエストが身につけていたならば、ひょっとしてガーランドや騎士によっては「え、何で彼女がこれを身に着けているの？」と不審に思うかも・・・くらいに、エルメスの宝飾品は結構（勿論、ハイブランドの中では、ですよ）カジュアルな扱いに属するのではないでしょうか。
　勿論漫画ですから実は高価な宝石、ということもあり得るのですが、永野先生はその辺りの引用が巧みであるため、正直な所この点でも改めてデコース君は低予算でエストのご機嫌取りに成功したのだろうか・・とちょっと思ってしまいました。（コラ、そんな事書いて良いのか^^;）


　さてさて、感想についてはこの位にして(-_-;)、今回はお題のようなことを取り上げてみることにします。
　尚、タイトルが酷いものになっていますけども、へっぽこ故お許し下さい。
　また、一箇所明らかな記述違いというか、おいおい嘘だろ？と読まれた方に思われるようなこともこの後どこかに書いておりますが、・・・それについてはスミマセンが突っ込まないで下さい^^;

　今月号でも散々話題になっていますが「ファティマは機械、もしくは道具のように使いこなせ」ということが物語のあちこちで語られています。
　しかし、それは「非人道的な扱い」とは違うと思うのです。
　というのも・・・ファティマの特性をここにざっと、へっぽこ図として取り上げてみたのですが（クリックすればそれなりに大きくなると思います。）
　ファティマの取得には多額の費用がかかる上、必ずしも自分にそのチャンスが巡ってくるかは分からないのです。（主人を選ぶのは彼女達側だから）
　せっかく選ばれた主になったとしても言葉や暴力で傷つけていったら、ただでさえデリケートな所がある（彼女達のクリアランスに精神安定の項目があるくらい）のですから、壊れたりしてその役目を果たせなくなってしまったら「治療や再取得費用に物凄い費用がかかる！」のです。
　それこそ騎士の自腹ではきついでしょうし、所属先によっては国家のお金＝税金が投入されるのですよ。

　だとしたら物語に時折見られている、彼女達に必要以上にたてついたり、手を出したり（暴力でも性的にでも、です）するのはストレスをかけ兵器であるファティマを不安定にさせるだけではないのか？と思うのですけども・・・
　そしてまたもう一つ付け足すとすれば、11巻でトライトンが騎士たちに「ファティマの言うことを聞け、頼れ。」という旨のことを話しているのですがこれも「何か当たり前のこと言ってないか？」とも感じるのですが・・・でも彼がそんな事を周知しなくてはならない位、実際のファティマと騎士のやり取りでは摩擦が生じているのかな、という風に頭をよぎるのです。
　通常ファティマはあくまで主人を立てつつ生き残りを、と常に考え相当能力を駆使しているはずなのに。

　この辺り人と同じ姿をし、生きているファティマの扱いは・・・組み合わせによってはうまくいく場合もあるのだとは思うのですが、そうでない場合も間違いなく多いのだろうな、と。
　そこで、と、ミースのようなお節介気分で「こう接していけば、ファティマは穏やかに任務に当たれるし、あなたも色々な思いをせずに済む」というウィンウィン的な項目を図にして書いていくことにしました。