お返事代わりのへっぽこ見解。(2016)

まず残念なお知らせが一つ。2月27日に予定されていた高円寺raid=gigでのDESIGNS5のオフ会は店長さんの体調不良により中止になりました。
なのでここでは何もお伝えできないのですが、またFSSでお喋りできる機会を設けて下さることをお話してくださったので、そちらについてはこちらも分かり次第またお知らせすることにしますね!

なのですが今回こうしてへっぽこ更新があるのは・・・これはFSSが連載再開、及びDESIGNS5の発売によって色々読者層が広がったり戻ってきたりしている反響の大きさゆえなのかもしれないのですが、何故か私のところに同様の質問が二度やってくる機会がありました。
ひとつはブログからでしたのでコメントに記載しようかと思ったのですが、敢えてここにへっぽこ見解として書いていきます。

連載再開にあたり13巻、映画ゴティックメード、DESIGNS全て目を通されている方向けです。もしそうではないという方は回れ右していただいたほうが無難だと思います。よろしくお願いいたします。




それはショーカムさんのこと。
ショーカムさんは=ノーランド・フィルモア・・・つまり現在の皇帝ダイ・グ・フィルモア5の父ではないか、というお話がありました。
つまりはダイ・グとジークボゥは兄弟ではないかという説について尋ねられているのですが、すみません、私のへっぽこ見解ではそれはないと思っています。

まずひとつ。剣聖慧茄とフルダ=ダイ・グ・フィルモア3から続く家系(エラルド・フィルモア家)と、今回の璃里さんが持つ家系(ブラウ・フィルモア家)が根本的に違う。
乱暴に書きますが分家と本家のような家系ですので・・・そうですね、徳川家辺りに例えれば

エラルド・フィルモア家は御三家のどれか。(※徳川家だと家康の九男~十一男の家系)
ブラウ・フィルモア家は家康→秀忠→家光と6代まで続いた本家
※璃里はブラウ・フィルモア家にあたるただひとりの本家筋(遥か昔にサイレン皇子の兄がレーダー王家の王女と婚姻を結んで出来た家系)なので、あの双頭竜の紋を唯一持っている

に当たります。もしもダイ・グの母が璃里になるのであれば、彼はより強い家系である本家筋の嫡男として双頭竜の家紋を衣服やGTMに背負っていなければなりませんが・・・13巻をご覧頂ければ分かるのですが、彼の皇帝衣からは双頭竜のマークがついていません。
なので当然、現在彼に仕えるクリスや他の人々にもついていません。
彼の帽子についているのはフィルモアの国家章に太陽が輝いているようなマーク(以前はもっと太陽の形に近かったのですが、後術する太陽王国と紛らわしいのか連載再開後変更されています)です。

そしてジークボゥに関しては・・・映画ゴティックメードをご覧いただくとわかりますが、彼は襟元にあのブラウ・フィルモア家の双頭竜がついており、また一緒に花畑にいるクリスにもこれが付いています。なのでジークボゥは間違いなく璃里の家系であることは証明されます。
しかしジークボゥのその名前はレーダー9。彼の皇帝名がフィルモア6ではなくレーダーであるのは、もう一つ理由があります。
それは帽子についているウォータークラウンの紋章(水仙章)です。
今回のDESIGNS5の表紙、クリスのドレスにもこの水仙章が後ろ首に付いています。
また、D5からだと99ページのエストが着ているブルー・スーツも、あの紋章(双頭竜)とあの紋章(ウォータークラウン)が両方付いています。
エストカレンダーではこのスーツに(太陽王国の息子)と記載されている部分があります。(ただしカレンダーの絵ではこの2つの紋章が隠れています)

ウォータークラウンを持つのはレーダー王家(西の大国~太陽王国系列)の人間に当たります。
当然現在のフィルモア帝国皇帝ダイ・グは勿論、璃里にもついておりません。でも前皇帝レーダー8には付いているのです。(※レーダー8はパーマネント・レーダー家の方。ジークの系列とはまた異なります)
そしてD5およびD3の表紙に映るクリスティンのたすきにご注目していただきたいのですが、彼女のたすきに黒青赤のラインが入っている事がご確認頂けるでしょうか。
この3色を説明するのに簡単な頁がDESIGNS5の36頁にあります。この三色は「フィルモア(黒)レーダー(青)バルバロッサ(赤)」の3色にあたります。
つまりジークボゥはお母さんがフィルモア王家の人なのは間違いないですから、あとはお父さんについて…となるとショーカムはレーダー王家の人間であると同時に、バルバロッサ家とも血縁関係を持つ人間にあたります。
その人は誰か。あとはDESIGNS4105ページを御覧ください。そういう男性はお一人しかいらっしゃいませんから。

しかも今回DESIGNS5で分かったのはこのお父さんが早くに亡くなられていること。ただ・・・フィルモア帝国での重要人物は成人まではその存在は世間に公表されないという説明、また、現在ショーカムさんの家・・・ボルガ・フィルモア家(レーダー王家の本家)は妹ジェインと折半していることになっています。ますます怪しい・・・
というのも、「兄は既に亡くなっている」と世に公表せずごまかすことも可能だからです。

そしてたすきの三色といえば思い出すのが「三色の娘」皇女茄里。彼女が璃里の娘であるのは間違いないのですが(13巻のキャラクターシート参照)茄里はバルバロッサ王家に取られています。
しかしこの王家を実質今も支配しているあのタコ親父・・・一方でショーカムの父でも有るのならば、(タコ親父の息子とは思えない穏やかでやさしい性格だとわざわざ書かれている)、茄里がバルバロッサ家にいても誰も怪しむことはありません。(しかしぼかしつつも意味深なことを語るトライトンはある程度、この辺りのお家事情を知っているはずです。彼はレーダー王家の中の一員でありながらバルバロッサ家に仕えていた時代も有りますしね。)
それでも茄里が璃里とショーカムとの娘であるならば、母は彼女を取り返しに行くだの、逆に面倒を見にバルバロッサの家に赴くだの、少なくとも皇位一位である娘に対しサクリファイスとしての任務を果たそうとする意向が責任感の強い璃里ならば尚更あっても良いのですが、璃里はジークボゥにこうも言っています。
「その最も誇り高く偉大な血を、あなただけがただひとり持つ名前を(ジークは捨てた)」
「私はあなただけのサクリファイス。」だと。

つまり母璃里は泣きながら正統な血筋の持ち主はジークだけだと訴えているのです。
ということは茄里は自分の娘でありながらそれが認められないということになります。
でも茄里は偉大な3王家の血筋を全て持っている人間と扱われ、皇位一位の頂点に君臨しつつも、その舵取りを握っているのはあのタコ親父なのです。

なのですがD5だとショーカムさんと璃里の子供は二人いることになるように思います。
ショーカムさんが生きている間に璃里に何かあったか(この場合だとジークが先)、あるいは二人目の子供がジークで、実は兄か姉がいたのか。
哀しくも幸せだった印象の有るカップルですから、後者の可能性に私が思いを馳せたのが、前回のへっぽこ予想になります。
あと、前者だとショーカムさんの学生時代を鑑みるに茄里はもう少し成長していても良い気がするのですが、見た目や格好が中学生っぽいなぁという・・・
また、「女の子」とD4で説明されているのでまだ幼いと判定し(トライトンも「まだお若い皇女」と言っているし、アドーも彼女が幼いことを認めている)私は今回敢えて前者よりも後者の方に思いをよせてみました。

※勿論これはへっぽこですので当たっているのかと言われると尻尾を巻いて逃げますが^^;
ただこの辺りの皆様、ノーランドさんもショーカムさんも(別経路とはいえ長く続く王家の血筋には違いないから)皆さん血が濃そうなので、身体が弱かったとかそういうのは長年続いた王家だとついて回るんじゃないかな・・・とは思います。
そんな訳でこんなお返事になってしまいましたが、勿論このブログにコメントをくださったHiroshi SAKAZUMEさんのご想像を遮る気は毛頭もありませんから、後はお話の展開を心待ちにしていくのがベターだと私は思います。


あ、一つ書き忘れた。
となると本来の名前とは違う「幼名」がフィルモア帝国の皇位継承者に名を連ねそうな人には必ずあるという事ですね。
左が幼名、右が成人名です。
璃里(幼名がこっちだと思う)→ニーゼル
ジークボゥ→多分だけど、サイレン
ソリトー→ノーランド・フィルモア(ソリトーは、D4個人年表エナの所に書いてある)
ショーカム→…D4読んでね!(;´Д`A一応貫くよ…)

だからトリハロン→サイレンなのか…(オイ!!!)
なのでそのうち茄里にも登場するのかな、本来の名前。

次回は金曜日に迫っているゴティックメードの再上映会へ。私は今回福岡にお邪魔します。
名刺やこんなカードも作っていますので、オカザえもんの帽子を被っている変な人がいたら良かったら声をかけて下さい。どんな街のどんな出会いが待っているのか、今からとても楽しみにしております。


コメント

Toshi さんのコメント…
チーク様
本日やっと手元にD5が届き、3/4GTM福岡上映前になんとか滑り込みセーフ!なToshiでございます。
いよいよ福岡でも2014年6月以来、約1年9ヶ月(T〜T)振りの『都行き』が近づいてきましたが、仕事の調整がうまくいくか微妙な状況で違う意味でドキドキしております。
さて、昨日劇場窓口で確認したところ、本館での上映は決まっているようですがスクリーンは未定、当日券は配布チラシに記載があったので出ることはほぼ確定のようです。
今回はオフ会的な動きも出来ず、お土産的なものも何も準備できませんでしたが、当日お話できるのを楽しみにしております。
チーク さんの投稿…
Toshiさま
コメントどうもありがとうございます…えええ!やっぱり売り切れとか何かだったのでしょうかDESIGNS5。
このコメント欄が「回れ右して下さい」と書いたとはいえネタバレをお読みになられていないかとても心配になります…
そしてどうか、どうかお仕事上手く事が進みますように…一年九ヶ月ぶりというのがまた、念願だったと思いますので(この辺り先月観てきた私としては申し訳ない気分ですが…ただ東北以北とか、先日コメント頂いた鹿児島のTomoさんとか、ご覧いただけていない皆様まだまだいらっしゃるのですよね…)
私は明日は本当に映画を見て帰るだけですが^^;(流石に日帰りではありませんが)九州の雰囲気を何とか吸い込んで行きたいと思います。ああ、明日の今頃は羽田なのですよね…(実は飛行機はそれほど得意な方ではなく^^;未だ慣れません。)

でも映画館側で配布チラシがあったというのは大変親切ですね。その辺りの対応は本当、映画館によるのです。(私は今まで名古屋ピカデリーでしか見たことがありません)
ドリパスがどんな可能性を秘めているか分かりませんが、地元映画館にとってもイベントで今までの作品が上映できる機会であるので、有効活用していただけたらとても嬉しいですね!

ではまた明日!Toshiさまにはお目にかかれたら本当、とても嬉しいですm(__)m
Unknown さんの投稿…
大変ご丁寧なコメント、恐縮です。恐れ入りました。
…では、従兄弟という線では如何でしょう?
Unknown さんの投稿…
また、別なルートからの発想でもあるのですが、ジークは三色のいずれも名乗りうるのに、なぜウォータークラウンの“レーダー”9であるのか…そのあたりの考察をお聞かせ願えれば幸いです。
チーク さんの投稿…
Hiroshi SAKAZUMEさま
コメント、及びお返事代わりの投稿を読んで下さって有難うございます。
そしてここ数日、とっかかりが違えば想像する世界も変わるね。と色々思うことがありました。

レーダー9なのは多分お父さんの苗字からだと思います。(あっちももう一つの偉大な西の大国の王家⇨太陽王国本家筋の方ですし)
そして、肝心なことを書きますが私のとっかかりはここにあります。
それはニュータイプ2015年1月号です。綾波レイさん表紙のものです。一応中古とかであればまだ買えるようです。ブログに感想を書きましたが肝心な事は書いてありません。今もその気分ではありません。
http://zettaihimitu.blogspot.jp/2014/12/1.html
しかし、一つ言えるのは、恐らく12巻以後の休載中からの永野先生のお言葉を丹念に拾って読もうとすると浮かび上がってくるものがあり、いくつもの推測を束ねてその決定打がそこにありました。
その時も今もこれは私の宝物です。14万円は出せませんでしたが、の号に書いてあった先生のお言葉は今も大切なものです。
そこから私はジークボゥイコールレーダー9に、ようやく確率や予想ではなく確定出来たのです。
そこにポイントを置いてから幾つかの要素を繋ぎあわせ、また情報が放射状に色々出てきている為、今になってSAKAZUMEさんもそうですし、他の方にとってもこれが疑問に思うのも可能性があるんだと、気がつくことができました。
もしもご興味あれば手にとって見てください。あんまりご質問のお答えになっていませんが、明日は福岡行きでもありお許し下さい。
Unknown さんの投稿…
私なぞのコメントに丁寧にお返事くださいまして、ありがたい限りです。

先の妄想…とあえて何を指すのかぼかしてみます…というのは、D4に拠りますと、

兄はモーズ・ボルガ“レーダー”王で、

妹はジェイン・ボルガ・“フィルモア”女王だったりして、

兄の子がレーダーを名乗り、妹の子はフィルモアを名乗り…と考えてみたわけでした。

そうしますと、実はダイ・グは黒と青との“二色”だったりしまして、D4掲載の彼のパンツが黒と青とのストライプであるのも面白い、と。

その仮説自体には執着していないのですが、ダイ・グの母も既出の情報のどこかにあるのだろうとは、思うのですね。
チーク さんの投稿…
Hiroshi SAKAZUMEさま
福岡から帰ってきました。あっという間でしたが…
さて今回のコメントについてですが、それはSAKAZUMEさんの最後の二行が、それがSAKAZUMEさんご自身へのお答えではないのでしょうか。。

以前FSS塾の何処かで書いたと思うのですが、私は探しもの?をなるべくしないようにしています。
永野先生の書いてあること(物語、解説、設定画や表紙などのビジュアル、インタビューなどのお話)が全てであり、そこから出てこないものに関しては「余白」扱いにししています。
それはこれから永野先生がご用意して下さるスペースだからと考えております。

なのでSAKAZUMEさんが思うことに関しては、物忘れが激しくへっぽこでポンコツでしかない私に尋ねるよりも、資料や雑誌を隅々まで御覧頂いたほうが間違いなく、しかも一番の近道ではないでしょうか。それはとても楽しいですよ。
つまりはダイ・グの母由来を永野先生がどこかで仰っていないか、今まで出てきた物語の隅とか、台詞とか、資料から探してみるのがこの五星物語の醍醐味の一つ(あくまでひとつですよ)だと私は思います

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