さてどうしようか迷いましたこの後。
どうしてもトレーサーEx.2にあるキャラクター紹介に関してだけは腑に落ちません。
なのですが、この前の記事にも書きましたが「こんな事を書くのは面倒くさい」に加え、「怒るのは多大なエネルギーを消耗する」
「所詮は公式が言ったもの勝ち」
「どうせ誰が読むわけでもないし」
「書いても空しくなるだけでは?」
そんなマイナスな思いがずっと行ったり来たりしておりました。
しかし逆に考えれば、誰も読まないのだから好き勝手書いても良いのか・・・ともいう感じにもなり、重い腰を上げてみることにしました。
ただ全員を書くのはどうにも時間がないので、どうしても気になったヨーン・バインツェルとコーラス3についてだけ、個人的見解をここで書かせていただきます。そう、誰も読まないから^^;
ヨーン・バインツェルは母性をくすぐるだけのキャラなのか?
「騎士は汚いものである」とし、ファティマ・バーシャの面影を探しデコースとの決闘を望んでいる・・・のは彼の主張であり望みでもあるとは思えるのですが、しかし彼は既に、とっくに気がついていると思うのです。
「例えデコースと決闘して勝ったとしても、バーシャはもう帰ってこない」ことを。
そしてヨーンはバーシャに教えられているではないですか。「MHを駆るものが騎士」であるということを。
彼は騎士とはどんな生き方をするべきか、何もかもバーシャに教えてもらって既にわかっている。でもああいう別れになってしまった事で、もう一つの側面である彼の初恋が破られ、教えられた事を素直に実行できない。バーシャは取り戻せると言い聞かせるように信じ込み、結果彼自身のわだかまりが解けない。解けないまま時間だけが流れ、桜子に誘われた事もあり勉学の道に入り、普通の人間として生きる迷い道の中でちゃあに出会うのです。
彼にもどうしたら良いのかわからなかったのだと思います。でもちゃあは自分の悩みと向き合って答えを出し、家を飛び出し違う境遇で生活する事を選んだ。(←勿論それが正しいかはまた別ですが、しかしそれは彼女自身が決意し選択した事です。)
それを知ったヨーンも改めて自身の悩み・・・騎士として生きる事(バーシャの事は忘れられないが、そう生きるしかないと決意はしているのだと思う)に向き合い、桜子の更なる誘いを断ってルミナス学園を卒業したのだと思います。
アイシャが驚き、ナイアスが気づき。彼が騎士を罵るのは、理想とする騎士の姿を知っていて、しかし実際の者はそうは動かないからではないでしょうか。(色々政治的なこととかありますからね。)
アイシャはちょっと勘違いしている気もする。彼が囚われているのは「ファティマの魔性」ではなく、「昔の初恋」なのだと思います。もうバーシャは帰ってこないことに彼が真正面から向き合ったとき(それはデコースとの決闘によって、ではないだろうと思う)過去を過去のものとしたときに彼は本物の騎士になれるのだと思います。
そしてその事については答えが出ていますよね。彼はやがてミラージュ騎士になるのですから。パルスエットとも上手くやっていけそうなのは、ヨーンが、パルスエットの名を、かつてのマスターであるミハエル・レスターと同じ呼び方をしたことでもそう予感させます。
そうなった時に、今度はアイシャがヨーンと同じ課題に、今度は自分自身が向き合わなくてはならないのだと思います。もうアマテラスはラキシスを選んでおり、自分が望まれる事がないのはとっくに分かっているのだから。
それに、ヨーン君を心配しているのは何も女性陣ばかりではありません。ジョルジュだって、ミューズだって、ブラフォードや東の君(アマテラス)だって。デコースですら彼を生かしてしまったのは単に興味本位だけではなく、0.01%位はカイエンと似たような思いだったのかもしれない。それで自分がどうにかなってしまったら、それも自己責任ですからね。彼はそれ位正直で、才気に溢れた騎士なのかも知れません。
というか母性本能的に心配しているのは桜子だけだと思う。アイシャはヨーンに自分自身を映し、ナイアスは騎士の理想をカイエンとの経験とも合わせて心に刻み(それが彼女の魔導大戦でのあり方を変えていくことになるかもしれない。何故なら11巻冒頭で、彼女はハスハに味方している)ちゃあは自分自身は気づいてないけど「悩みを持つもの同士」として、気にかけているのだと考えています。
・・・やっぱり長くなってしまったので、コーラス3については後半に。あ、リブート6お持ちの方は、頑張れエストちゃん第一回ログナーの所で、エストの足首掴んでいるログナーをなんだかあきれて見ている様子のヨーンが出てきます。これも一つの答えなのかも^^;
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