(すみません、モバイルの方はご覧になれないかも知れませんが・・・)
総てが始まったのが11年の11月23日。
「真夜中の会話」が完成したのが去年の2月9日。
そしてこのブログ「絶対秘密。」を立ち上げたのが4月30日です。
手がけている本人としては、3年位経ってしまったような気分です。
何もかもが変わったわけではありませんが、それでもそれ迄とは何だか生き方までも違ってしまったような、そんな気分がするからです。
これらの「きっかけ」はTwitterでのファイブスター物語ファンが放った作品への冷たい発言だったからだと記憶していますが、それがどんな内容だったかは今は覚えていません。何だったのだろう、私を焚きつけたのは。
話は少し変わります。このブログ母体であるbloggerはGoogleのブログサービスですが、相当細かい分析を私に提供してくれます。
何がどれだけ読まれ、何処の国から、どういったブラウザから、何のページから、検索ワードがかけられここに辿り着いたのか。簡単にデータになって現れます。
なので私は、このブログが
ゴティックメード・ビギナーズガイドで4割弱、
ネタバレなしのGTM感想(公開初日に書いたものですね。)が2割、
FSSトレーサーEx.1ネタバレ版と、プログレ本の記事が1,5割ほどの閲覧履歴があり
…あと残り。であることも知っています。
それだけならまぁ、そうね。で苦笑いですが、あんまり詳細を知ってしまうのは…それがマーケティングのプロでもない限り、知らない方が良いですね。^^;これで著しくやる気を失った事があります。データとは残酷なものです。
だからこの文章だって大して読まれないものと分かっていますが、だからこそ書いておこうかな、と。
私はこの1年で長短色々ですが8つの書き物を仕立てました。それ迄は一切手がけていなかった事です。
その出来はさておき、皆さんが創作されるときはどのような手段、認識で事に当たられるのかは分かりませんが、私にはこれが物語を書く、というよりも「翻訳をする」あるいはかつて自分がしていた「かりんとうに関するブログ記事を書く」感覚に近かったと感じています。
あれもとても楽しかったのですが日々のかりんとう摂取によって5kg以上太ってしまい^^;、健康診断にもひっかかるようになりやめてしまいましたけれど、かりんとうの写真を撮り、原材料や外観を確認し、口にして食感、砂糖の甘みや広がり方、香りをどう文章にのせて伝えるか苦心し、それを100種以上続けたきたのです。
ファイブスター物語で何かしよう、と思った時、とにかくこれは私がやるんだから所詮は嘘なんだけど読んだ方が「何言ってるの、あれはこういう話や設定で…」とすぐ突っ込まれる事態は避けたいな、というのは頭にありました。
FSSは膨大な設定の束と強固な年表の横糸、斬新なデザインという素材で永野先生が織り上げられた物語だと思っています。どれ一つ欠けても成り立ちません。
それに沿ったもの…なんて出来っこないのですが、それでも少しは世界に近づけたいじゃないですか。結果必要とした作業の一つが「物語を読んで、副読本の一行を探りあてて、背景を思い、それに基づいてキャラクターが何を喋りそうか、考える」でした。
しかしここで壁が一つありました。
私自身が二次元のキャラクターに対し、思い入れを抱かないようにと、心にロックをかけていた事です。
FSS好きになってしまった時点でアニメファンであることはやめてしまっているし、漫画もそれ程読んでいませんが、作品の中にある物語に共感や熱狂を感じとっても、誰それが好き、とか考えることはありませんでした。いわゆる「萌え」に近い感情でしょうか?
この欠落は、FSSに対しても当然あって、ただでさえ二次創作なんてしたことないのに、これでは何かが出来上がったとしても、思い入れのない、イコール踏み込みが全く足りないものになる。
それは良くない…やっぱり何かを表現するなんて止めようか。私には無理なんだ、と諦めかけた事があります。とはいえせっかく思い立った事を放棄したくない。
もう仕方がないや、と心の倉庫から引っ張り出してきたのが、自分が心に、意外と強固な鍵をかけるきっかけになったキャラクターについての話を持ち出すことでした。…それがコーラス3と、ウリクルだったのです。
私がFSSを読むきっかけになった二人ではあったものの、当時はまだ子供だった為「このふたりが好きだ」と話すと速攻でエルメラ王妃の事を持ち出され、非難轟々に言われた記憶と、1巻の標記で分かってはいたものの、クローソーの予言によってその後3ヶ月、リアルタイムで彼の死に立ち合ってしまったような感覚…相当嫌だったんでしょうね、思い出すと今でも涙が出そうです。
「過度なキャラクターへの思い入れは、ろくなことがない」という認識を私に植え付けてしまったふたりです。本当ならば、人気のあるダイ・グとクリスとか、カイエンの話が書けたらどんなに良いだろうか、そう思った事も何回かあります。しかし、彼らはファンも多いから、もっと上手に物語を書ける方が大勢いるはずです。
その辺が色々欠けている自分には、多分思い入れだけは人一倍あった、このふたりの事を手がけるより他に道はないだろう、例え誰にも読まれなくてもね、という結論になりました。それでは当初の目的である「永野先生へのお礼」には全くならないけれども、自分はもうそれしかできそうもないと判ったから、あとは手を動かして文章や久しぶりの絵を描いたり、あるいはFSS世界をいかに壊さないようにするか、探索及び思索の旅に出ることになりました。
この一年は、そんな一年でした。
それで沢山の方に、ご迷惑をおかけしてしまった訳ですが…^^;
そうして出来た「真夜中の会話」はじめ8つの作品の背景にあるものが、実はゴティックメード関係で書いた7つの文章には反映されています。
もの凄い勢いで書いてしまったGTMビギナーズ・ガイドではありますが、しかしそれ迄のFSSに関する自分なりの考えがなければ産み出せないものでもありました。
へっぽこガイドが結果として多くの方に読まれたのであれば…お一人位はファイブスター物語への誘導?になり、永野センセイへのお礼がちょっとは言えたかな?そうであって欲しいと心から願います。
なんて書きつつ、何気なくtwitterを眺めていたらこんなツイートが私の目に飛び込んできました。お花畑思考の私でも^^;とても嬉しかったですね。
GTMに絡めたFSSの考察が深い。暫くこちらを上に。ゴティックメードのネタバレ系文章について (via @pocket) pocket.co/sG__S
— ıɥsoʎıɾnℲɐɹıʞ∀さん (@DukeSillywalker) 2013年1月30日
折角ゴティックメードの上映はあちらこちらでまだ続いておりますし、FSSの連載再開も4月に決まりました。私ももう一回GTM観たいですし、出版物も色々出るようなのでもう少しだけ、そんなに更新量はないと思いますが何か情報があれば妄想と共に書き残していこうかと思います。(あ、良かったらゴティックメード何回ご覧になられたか、2/22までにアンケートにお答え頂けると、私としてもとても喜びます。44票集まっていますが、分母が大きい方が良いですものね。)もう少しお付き合いいただけたなら、ファイブスター物語の新たな展開を読んで下さっている皆様と喜びあえたなら、何よりの励ましです。※そう、書き物も一つだけ残っている作業もあるのです。これを再開までに完成させたいなぁ、ネリファくん達ごめんね。決して忘れていないのですが…
そして「真夜中の会話」の完成と共に得ることになった私なりのコーラス3とウリクルに対するふたりの結論…
「普通のファティマと騎士の恋愛なんて有り得ない。ファティマは恋をするようなきっかけが皆無で、まるでこぼれた砂を拾うような話。しかしこれはそんな話しなのだ。」「エルメラ王妃は相当運が悪い(しかし、ウリクルの存在…彼女がいなかったら自身が愛されたかは、また別)、クローソーもまた然り」という持論は、あれからも自分の中で全く変わってません。
あの話には二つのラストがあって、一つは「残されたジョーカーの人達(王妃でも良いんですが)が感じ継承していく、生命と時代のバトン」もう一つが「読者と神様と多分ログナーだけが知る、断ち切られなかったふたりの絆」なのでしょう。
私が勝手に思っているだけですが、それはモナーク・セイクレッドとも関わり合いがあるのかも知れません。
※へっぽこですが、折角の自分へのご褒美として、暫くだけ、Twitterアイコンを下のコーラス6とディジナに変えさせてもらいます。ツイッターでもまだまだ煩いですが、どうぞよろしくお願いします^^;
コメント