それで結局の所、ファイブスター物語はリブートor単行本?(2012年作、2024年リライト)

※この記事はもともと2012年に記載しておりますが、ファイブスター物語単行本が順調にリリースされていることもあり、この度2024年1月にリライトしました。内容が大きくは変化していないはずですけどもご了承下さい。
 
 雑誌ニュータイプ連載時そのままで掲載されていることが売りの、ファイブスター物語・リブート(以降FSSリブートと略)もとりあえず、7まで出版され単行本12冊分の連載分は一応カバーされた訳ですが…
 しかしどんどん分厚くなって、リブート7なんて、何だかこのまま枕にして眠れそうです😅
 マモルマニアな皆さんは、きっとFSSリブートと漫画単行本、両方持っているものと思っていたのですが、でもそうでもないのですね。ツイートを模様眺めしていると、「意地でもリブートには手を出さない」みたいな書き込みも時々見かけました。
 「中身は一応違う、でも、物語大筋では変わらないから殆ど同じ?」みたいな内容は確かに人によっては辛いかも知れません。
 私みたいに昔の雑誌連載時に使われている表紙絵を見て喜んだり、リブートに書き込んである一行の新情報に心躍らせている人のほうが変わっているんだろうなぁ…そこに喜びを見出している変人ですけども💦
 そこでいろいろ思ったのですが…
 「リブートと単行本、今から買うならどちらがベター?」
 このお題に対して、今買える状態のものを私なりに勝手ないち意見として書いておきますね。
 

 単行本とリブート版の違いについて。

  • 単行本連載後永野先生による加筆や修正が入ったもの(なのですがこの修正によりページ減となったものもあります。後述)
  • リブート版ニュータイプに連載したときの内容そのまま。連載時の扉絵など単行本に入っていないものも多数収録されています。白黒頁に永野先生の新規解説が多数収録されている分、カラー頁の設定画は少なめ。
 この2種ですけども、サイズは同じです。
 複数巻に跨って収録されているものが多い分、FSSリブートの方がお得感は強いです。(単行本12冊分が7冊に纏まっている)
 今からファイブスター物語を買い揃えたいあなたが「新品でお値打ち」を狙うのなら、とりあえずリブートでも良いと思いますが…。その辺りはあなたのご予算とも関係してくるかと思います。いずれにせよ永野先生に利益がいくように、新品でお買い求め頂きたいですね!
(1巻で単行本とリブートの違いを比較。画像は広告です)
単行本
ファイブスター物語 1(1998 edition) (ニュータイプ100%コミックス)
リブート
ファイブスター物語 リブート (1) LACHESIS (ニュータイプ100%コミックス)

 単行本とリブート、中身の違いについて簡単に。

 話し順に追っていきますね。

1話 運命の3人の女神パート1・ラキシス (リブート1、単行本1巻+2巻ちょっと)

 自分の好みは…リブートかな。昔のデザイン画沢山載っているし。エルガイムファンの方にはびっくりするようなインタビューもあります。単行本2巻を買うとちょっと内容の被りがありますけども。
(あっ、でもクローソーのスリップ姿って、単行本にしかない描き下ろしなんだっけ…何であのシーンあるんだろう…?)

2話 運命の3人の女神パート2・クローソー (リブート2、単行本2~3巻)

 単行本2巻は2005年に改訂され、フルカラーで連載登場したファティマ全員の設定画があります。服やお披露目についての解説や読み物もあり、個人的には目を通して欲しいと思う項目。お得度もあると思います。
 DESIGNSなど、設定資料集全部買う!という意気込みの方、あるいは永野先生の幻のデザイン画(ナイチンゲールだっけ?)が見たい方はリブート1冊でも間に合うと思います。
 変更ページは単行本、リブート両方にあるけど少ないです。

3話 トラフィックス1 (リブート3、単行本4~5巻)

 お得路線でいくのならリブートで良いと思います。連載時の表紙を見るのも楽しいです。

4話 運命の3人の女神 放浪のアトロポス(リブート4,5 単行本第6巻〜第8巻)

 単行本しか持っていないそこのあなた、リブート5は買いましょう!
(かつてのテールズ・オブ・ジョーカーを買っていた方は別ですが…)特に単行本8巻部分に相当する箇所は80ページあまり連載時のほうが多く、大幅にカット、編集され、その印象が大きく異なります。
 ボリューム過多とは私は思わないのですが…。恐らく多くの方も連載時の方が好みじゃないかと思ったりするのですがいかがでしょうか?
 リブート4も一部絵柄というかデザインに違いはありますが5程ではありません。その変更が気になる方は後で6巻を買ったりして相互に補えば良いじゃないか、という気がします。

5話 ザ・シバレース(リブート6、単行本第9巻〜第10巻)

 この話は私は単行本を推したいです。単行本しかない書下ろし部分が複数あるからです。Dr.ダイヤモンドとプリンセス・タイトネイブだなんてリブートだけだとごっそり出番が減ってしまい、結構唐突に話が進んでしまうような気がします。彼らは今後の展開でも出てくる人物だと思うんだけど。あと、もう一つ重要な話が抜けている。こちらはカイエンとエストとマグダルに話がかかります。永野先生もこの点をリブートの中でお詫びされていますけども、何とかならなかったのかなここは…。

6話 マジェスティック・スタンド(リブート7 単行本第11〜12巻。どちらも以下続刊)

 新情報多目だし、リブートでいいかな。多少違うページはありますけども。
 単行本11巻にはファティマの性能についての解説や各個人の数値(クリアランス)が載っているけど、ちょっとネットを検索すれば出てきそうな気もします…。ただまとまって彼女たちの能力について見てみたい、気になる方は見てみるととても楽しいです。
 リブート7については、これが正式なものになるかはまだわからないけど、表紙に書き込まれている情報もかなり多く+13巻以後の物語について触れられている点があります。
 
 尚、6話の続刊分、13巻~17巻には現在リブート版はありません。
ファイブスター物語18巻は…予定されている連載分は終わっているので2024年春~夏あたりに出るのではないかと思います。画像は最新17巻です。)
           ~この画面は広告です!~
ファイブスター物語 17 (ニュータイプ100%コミックス)
(リブート8はずっと発売予定と言われているのですが、現在の所発売日や収録巻数などのアナウンスはありません。ただ、先回りしたことを書いてしまうと…単行本13巻はこのエピソードを知らないとかなり戸惑う描き足しが含まれているため、今悩んでいる方、予算の都合でリブートにされた方もここからは単行本をお買い求めになれば大丈夫かと思います。14~17巻は連載と比較して直しがとても少ないです。基本的に誤字修正レベル。)
 
 そんな感じで、自分がもしもはじめての方にファイブスター物語を提案するとしたら…。

 2021年現在、今からFSS読んでみようという方、もしいたら

  • お得に読みたい方→リブート版7冊+13巻以後の単行本5冊~
  • 表紙を揃えたい方→単行本17冊+ご興味あればまずリブート5もお試し下さい。
 という感じが私からのオススメといった所でしょうか?ご参考までにどうぞ。
 既に単行本を愛読し、お持ちの方は、リブート5と7はあっても良いかな?今後の連載のヒントになっているようなこともたくさん書いてありますので、まずその辺りからおためしになって下さい(便利だからと実家置き分なども含めリブート2を3冊持っている自分はおかしいですが💦)
 でも私からのお願い!何れにせよ「新品」をお買い求めいただきたいです。
 作者である永野先生へのご利益、糧となるには新品でないと届かないからです。こちらをお読みくださった方どうぞよろしくお願いいたします。
  
※単行本以外、設定資料集関係などのオススメについては別記事にしているので下記リンクからどうぞ😄FSSは漫画単行本だけでも楽しいのですが、より物語を深く味わえる作品の大きな柱となっています。

コメント

匿名 さんのコメント…
友人に「リブートはMHをすべてGTMに書き直している」と騙されて全巻大人買いしてきました
チーク さんの投稿…
えらい目にあったであろう貴方様

 どうもこんにちは。コメントどうもありがとうございました。
 どうしてご友人の方はそんなことをお伝えしたのか?意図を汲むことが大変難しいと感じています。(一種のジョークのつもりだったのでしょうか…)
 買って開いてみたらそうではなかったこと、衝撃だったことと思います。
 ただ同じものとお思いになられるかもしれませんけども、違うところもあるし、永野先生の解説や表紙に書かれていることなど、単行本にない要素をご確認してから(処分など)その先どうされるかをお考えになられていただけたら有り難いです。
※尚、リブート5は単行本7~8巻とぜんぜん違うので
まずそこからでも要チェックです。

※ここからはコメントと少し外れますが…。
 よくMHがGTMになったときから、「それまでのお話部分も全てGTMに書き直せ」といったご意見を度々SNSなどでお見かけします。
 その(モーターヘッドの戦いがゴティックメード時に置き換えられた)片鱗のような要素が14巻のツラック隊のエピソードで伺えるのですけども…・
(AFの妨害合戦の合間に本陣をこっそり狙い、別部隊で稼働していたラルゴ・ケンタウリがコーラス3を殺害したことになっている。ツラック隊のナルミ隊長も同様の手段でデムザンバラのジイッドに命を狙われたが用意周到に準備して待機していたラキシスの遠隔操作で間一髪回避された。)
 こんな感じです。
 しかしながらMHとGTMでは兵器としての戦闘手段が大いに異なることもあり、この変化だけでも私は「じゃあアトキ戦でもラキシスが介入できたのではないの?(直前では無理でも、彼女はクローソーから予言を聞いていたのだし)」などと突っ込みたくなります。
 勿論物語を変えてほしいという話ではないですけども…。
 (あくまで私の場合ですが)正直なところ兵器の置き換えは実際に行われず、読者の頭の中だけで完結してほしいなと願っています。

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