23年7月号冒頭頁を気にしてみた。

 このブログはあくまで「ごくありふれたファイブスター物語ファンがFSSについて何か書いている」だけの内容であり、 参考にもならなければ読んだら忘れて欲しい類のことばかり書いていますけども、今回書くことはいつも以上に過激といいますか、一部のFSSファンを不快にさせかねないという危惧を持っています。
 タイトルを読んで、それが何の事かわかった方でも(未読の方はもれなく回れ右です!)、ストレスが溜まっている等であんまり気分が乗らないような場合は是非とも回避をお願いしたいと思います。

 ただその前に本題ではなくニュース的なことも。FSSファンとしてはとても気になる話題です。まず下記リンクをお読みください。
 この展覧会「日本の巨大ロボット群像」に、どうもゴティックメードに関する展示が成されるようです。まだ詳細は明らかではないものの、GTMがこんな風に紹介されています。(以下上記サイトからの引用)
3つ目は「『内部メカ』にもえる!」。巨大ロボットでは初期から、あたかも本当に存在するかのように「内部透視図」が描かれてきた。最近はプラモデルや玩具でも内部メカが再現されている。展示では、内部構造がないと成立しないようなデザインとなっている永野護氏の「ゴティックメード」や、「超時空要塞マクロス」に登場する「バルキリー」などの内部透視図が紹介される。廣田氏は「このインパクトを伝えるために大胆な展示をする」と述べた。
 今後更に情報もあるかも知れませんので、お近くの方、そうでもない方も注目しておきましょう!展示会のスケジュールは今のところ以下のようになっています。
  1. 福岡市美術館 2023年9月9日(土)~11月12日(日)(月曜休館・祝祭日の場合は開館し火曜日休館) ※チケット発売中です。図録つきチケットもあり。
  2. 横須賀美術館 2024年2月10日(土)~4月7日(日)(第一月曜日休館)
  3. 2024年夏・京都巡回
~この画面は広告です!~

 そんな感じでスペースを作ってみました…。

・概要「23年7月号で気になったこと」。

 さて今回のお題ですけども、ニュータイプ最新号(2023年7月号)ではあんな事になってしまいましたけども、今回読んでいて気になったことがありました。
  1. 巴さんは冒頭頁、あの場に残っているけどもその後(最新号分の中では)御本人が登場していない。
  2. 民間ニュース?(ミノグシア騎士ニュースと言ってる)ではヨーン・バインツェルが重症を負い再起不能・ファティマ死亡と伝えている。(再起不能かどうかはともかく、あとはその通りである。)
  3. エストの言う「更に残酷で恐ろしいものを見ながら死んでいく」とは一体?
 この3つについて、時々交差しつつまとめてお送りしたいと思います。

・ニュースをマスコミに流したのはバッハトマ側。しかし誤算もある。 

 1と2は恐らく密接な関係があると思えます。
 というのもヨーンは確かに重傷を負いましたが生きてますし、ミラージュ騎士団のアイシャ・コーダンテ達が救出したので恐らくジョーカーの医学最先端が施されて多分身体的には大丈夫だろうと思われます。(17巻でアララギ・ハイトがミース・シルバーの治療を受けて周辺のチンピラに驚かれていましたけども、ああいうレベルの話)
 しかしながらミラージュは現在の所魔導大戦には「不干渉」の筈。ましてやアイシャがヨーンに関わろうとするのはかなり個人的な理由のため、わざわざそんなニュースをマスコミに流しませんよね…😳(ヨーン救出の際も手間かけて?全員華十字のマークを外しているように見えます)

 となると、2のニュースをリークしマスコミに流したのはバッハトマ側…というかあの場に残っているのはアイシャグループ以外では巴達(多少は部下がいるかも)しかいないはずです。
 でもその場に彼女たちは現れませんでしたよね?まぁ現れたら確実にアイシャ達に殺されていたはずですが…。ということは救出されたヨーンを「遠くからモニターしていた」可能性が俄然高まります。

・ヨーン・バインツェルを救ったのは15億円の未知のスーツ「ダブル・アライメント」。

 しかし巴やエストが想定していなかったことがあります。それは「すぐ失血死するだろうヨーン・バインツェルが生きている」ということです。
 予想外の結果としてそうならなかった。でも彼のファティマが死んだことまではどこかで確認して、ああいう(ヨーンに不利になりそうな)ニュースを世間に流したことになります。

 あまりに経験豊富なファティマであるエストが想定したヨーンの死に方とはどんな内容だったのか?(そしてそれに対してデコースがエストの連想を見抜いたみたいで掛ける言葉が”人生は面白いほうがいいだろう?”である点についても併せて。)
 これを考えるときに最も重要な要素が「パルスエットが着ていたスーツがダブル・アライメントスーツであった」ということです。
 このスーツはシアン夫人がAKDの要請で「一見騎士服に見えてその実アシリア・セパレート」として作ったものです(ラキシスのためですね)
 シアン夫人はこのオートクチュールのような規格外の戦闘服を実用化出来ないかともう一着作ったものの、あまりにコストがかかる(15億円)からと、結果どこからも受け入れられずお蔵入りとなりそれがヨーンのファティマ、パルスエットに偶然の出会いで渡ったわけです。
 ちなみにラキシスは14巻でこのダブル・アライメントスーツを着てますけども、ファティマの専門家であるはずのミースが「GTMスーツ(騎士服)」と見間違えたほど。アシリア・セパレートのようなメカメカしさがありません。
 ミースはさすがにデカダン・スーツだとは思わなかったみたいですけども(ただその違いってなに?流体金属ラミネートとヘリオス装甲との違いかな?と書いてはみたものの白黒漫画だとそこまでは解りにくい…)そんじょそこらの騎士ならばパルスエットの着ていたものはデカダン・スーツに見えただろうと思われます。(ひょっとすると感の良い方が騎士の中にいればインジェクターを見れば…かも知れないけどもあの時パルスエットは付けてなかった。ヨーンの拘り上GTM制御する訳じゃないですしね)
 このダブル・アライメントスーツの存在を知っているのはシアン夫人以外には殆どいないでしょうから、経験豊富なAFであるエストだって分かるわけがないのです。

 このダブル・アライメントスーツに仕込まれていた「緊急生命維持システム」がヨーンとノルガン・ジークボゥを救ったわけです。
 デカダン・スーツだといくらファティマでもそれだけでは瀕死状態の人物を助けられないから、アレクトーや京が持っていたような医療機器が必要になることになります。

 「…?」
 その時、ある考えが私の脳裏をよぎり、ゾッとしました。
 それが概要3のエストが想像したと思われる「ヨーンが辿るはずだった本来予定」に掛かります。

・エストが描いていた「ヨーン死亡に至るまでの」シナリオとは?

 もしもパルスエットがあの時着ていた服がデカダン・スーツだったならば、ヨーンを救うためには本人を運んでスキッパーに連れて行くか、もしくはそこにあるはずの医療機器を取りに行かなくてはなりません。
 (彼がそのアクションで生存に間に合うかどうかはまた別として)本来の彼女の怪我程度ならばヨーンを抱えてもなんとかスキッパーに連れていけるでしょう。そこを巴たちは先回りして狙ったのではないかと思います。
 彼らが狙ったのはパルスエットで、彼女を精神崩壊に追い込むためです。
 一番簡単なのは…レ◯プでしょうか。(一度正直に書いたけどやっぱり嫌なので伏せ字に。スミマセン💦)これだとヨーンはパルスエットが敵に犯されながら主人としては彼女を救うことどころか、何も出来ずに「更に恐ろしいものを見ながら」死んでいくことになってしまいます。
 パルスエットは騎士に歯向かったとしても騎士には叶いません。死にゆくヨーンにあられもない悪夢をばらまきながら。巴側にとってみればヨーンに見せつけたあとはそのあとは彼女がどうなっても知ったことじゃありません。
 だってファティマに人権もへったくれもありませんから。それでパルスエットが壊れてしまったら殺せばいいだけ。万が一そこまで行かなくても(パルゲーが工場製の名無しだから)ヨーンが死んでしまったならばまた売春宿にでも彼女を売り飛ばせばいいだけの話です。(これが著名な作のファティマならばまた別の欲が出る可能性もあるけど…スティル・クープ博士は彼女の働きを出身も含めて高く評価していたけども、そういう要素は専門的かつ目立ちませんからね。)
 ファティマが主人の救命としてやりそうなことを想定して巴達はヨーンのスキッパーで彼らを待ち伏せ待機していたのではないかと私は思ってしまいます。しかしパルスエットとヨーンはそこに来なかった。というのもパルスエットはデカダン・スーツでは出来なかったこと…その場でヨーンを処置し、彼を延命させたからです。
 これが彼らの誤算だったのではないかと思います。再確認したときはヨーンはすでにアイシャ達の救援が来ていたという感じではなかったでしょうか。

・ファティマは想定として、主人は願望として同じことを思う。

 さて23年7月号の冒頭に戻ります。
 デコース・ワイズメルはエストの「更に残酷で恐ろしいものを見ながら死んでいく」というぼかした言葉の意味を察し(どこまでエストと同じまで思ったか分かりませんが、ミースの言葉が同時に彼の脳裏をよぎったならばかなり正確に彼女の考えたことを把握したのだろうと思います)
 「ファティマはいとも簡単に精神崩壊をしてしまう。エストの場合は二重人格のバーシャとの整合を図るために精神崩壊を防ぐためのプログラムとしてバーシャがエストに戻ったときにバーシャの記憶は完全に消されることでバランスを保っている。」
 ということをデコースは理解しているからこそ、あの時ヨーンを一撃で殺すことも全くもって可能であっただろうに、敢えてそうしなかったのではないかと思います。
 しかもヨーンにとって一番痛いところである「バーシャの記憶は一生戻ってこない」ことを死にゆくヨーン言い放つだけでなく、更にバーシャに代わって彼に尽くしているだろうファティマをがんじがらめに、精神的にも肉体的にも痛めつけている所を見せることでヨーンが更に絶望しながら死ぬことを望んだ。
 しかもそれが「(デコースにとっての)人生の楽しみである」ということになると…。

 ごめんなさいね。私も出来るだけフラットな面持ちでファイブスター物語を読もうと一応努力していますし(一方それが到底達成できるわけがないのはこのブログ読者さんならばご存知だと思いますけども)ましてやこれが当たっているわけではないのも百も承知なのですけども、デコース・ワイズメルへの見方がやや感情的になってしまったことはお許しください。
 そしてもう、命尽きてしまったことははっきり言ってどうにもならないのですけども、パルスエットはもしかしたら、ファティマとしての本望をあのダブル・アライメントスーツがあるから命をかけて達したのであって、そうでなかったら更に非情な悪夢が彼女を待ち構えていたのかも知れません。(それでも生きていたほうがまだ良い、というご意見もあるかもですが…ただAFの場合精神崩壊しちゃったら待っているのは死ですし、どう生きるか、と云う事こそ自分は大事だと思っているのでもしこの辺りに違和感を感じられたならばそれは思想の違いということでご理解ください。私はダブル・アライメントスーツを引き寄せたのはそれまでのパルスエットの生き方がそうさせたのだと同時に思っています。)

 でもデコースのあの一見穏やかそうな表情と魅惑的な言葉の裏にあるものはとてもとても危険だな、と私は強く思うことにはなりました。
 FSS怖いなー…。
 エストも彼はそんな主人であると理解するとは思いますが、見方を変えれば(一歩間違えれば我が身)という、支配者側からの一種の威嚇のようにも捉えられるようにも感じました。

・巴が引き起こした「ヤブをつつき過ぎて大蛇が出てくる」事態。

 ヤブをつつき過ぎて~というのは、12巻で巴がボスやんから受けた撤退司令からですけども…(マグダル・ビートとヘアード・グローバーを追っていたらミラージュから勝手に離れて単独行動していたランド・アンド・スパコーンの救援を受けてのことでしたよね)
 巴は5巻でメヨーヨ朝廷のスパイをしていたときも、また10巻のサッシャタウン領事暗殺のときも潮時というのは理解して撤退していたと思うのですが、巴は5巻のときにアイシャもアレクトーも(ひょっとすると10巻ではアーレン・ブラフォードと京も)誰だとわかって対峙していたのですから、遠くで見ていたであろうヨーンを助けに来たのが彼らだとわかるはず。そしてその瞬間、彼女は戦慄が走ったのではないでしょうか。
 何故GTMに乗ろうともしないチンピラ放浪騎士を世界最強の騎士たちであるミラージュが助けるのか?現場は混乱しつつも、とりあえず黒騎士の強さを示す宣伝材料としてああいうニュース内容をマスコミに吹き込んだのだと思います。

 デコース・ワイズメルはより絶望的な死に方を望んで瀕死のヨーンを置き去りにしたのですけども、それが仇となり結果的にAKDの魔導大戦参戦、そして一気に戦局が変わって行くわけです(勿論それまでにもまだ波はあるはずですが…)
 まさに「ヤブをつつき過ぎて大蛇が出てくる」じゃないですか。
 自分の部下であるアーリィ・ブラストの個人的な感情を利用して戦況とはまるで関係のないリンチを企んだ巴はひょっとするとこの責任負わされるかな…。勿論アーリィ・ブラストもそうなんですが、彼女にとっては訳の分からない展開に対し(責任と衝動とで)ヨーンを更に追いかけに行くか?
 あと少しで世に出されるニュータイプ8月号がとても気になるところです。😌

追伸その1
 こちらはもう考えるのやめることにしましたけど、最終的にエストが3070年以後、誰かの結婚式で着ていくことになる「クリスマス・スーツ」は一体誰がなんのために作ったの?
 普通の天然素材で出来た服であるため、ファティマがこれを着て世に出ることは禁止されているはずですけども…
  1. デコースがエストのために作った。(飴ムチ対策?)
  2. ヨーンがパルスエットのためにオーダーしていた。(少しはシアン夫人に貢献したいから?)
  3. シアン夫人がお遊び、もしくは採算度外視で作ってみた。
 どれかなんだろうけど…実のところさっぱりわかりません😅だから止め止め!!
追伸その2
 でも典星舎のスパイとしてワックス・トラックスにやってきているエレーナ・クニャジコーワのファティマ、虹姫はヨーンの負傷を聞いても(心配そうだけど)そこから動いてないですね(もしもスパイのターゲットがヨーンならば彼女、店から動いてますよね?)
 まぁもう少し気にしておきます😂
追伸その3
 最近私は「K2」という医療漫画作品にハマっていることをNT7月号のネタバレ付き感想でカミングアウトしてしまっていますけども、このK2の前前作にあたる「スーパードクターK」という漫画が7月9日までコミックDAYSというところで100話無料公開になっています。(尚、思い切り昭和の漫画で、ソ連とか出てきたりします💦K2とはお話上繋がっていますけども、より少年漫画っぽいノリです)
 ここまでならばこのブログで紹介することはないのですけども、先程この100話をあっという間に読んでしまい…驚愕しました。今月号のFSSと全く同じ展開が途中で出てくるからです😵
 ご興味ある方は無料期間が9日までですのでお試しになってください。
 ところで、私普段それほど漫画を読んだりしないのですけども、こういう展開って実は漫画ではよくあるんですか?(ひょっとして、聞いたりしてはいけない??💥)
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