展示室32・へっぽこブログ的「アニメージュとジブリ展」

  このブログはファイブスター物語と映画ゴティックメードに特化した内容となっておりますから、あまり関係のない話題はいずれも「展示室」とさせていただいています。
 それでも今回松屋銀座で展開されている「アニメージュとジブリ展」(開催中~5/5(祝・水)まで。その後石巻巡回あり)に行ってきたのはこのブログ的なことが動機だったため、ここでも記事化しておこうと思います。
 ただ、以下のことにご注意下さい。
  • ファイブスター物語的な話題は少ないです。
  • 展覧会ネタバレを気にされる方は、そういった内容に大いに触れておりますので閲覧注意です。
 さて、私は先週までこの展覧会のことについては全く知らなかったのですけども、この下に貼ったツイートをSNSで見かけてから、このへっぽこブログ的にもアニメージュとジブリ展、行ってみるべきなのか気になり、急遽チケットを確保して行ってみることにしました。

 この画像内に見えますでしょうか。地下鉄の中釣り広告の中に重戦機エルガイムの絵が2点ほどあるように見えたので、展覧会のことを調べてみると、「スタジオジブリの鈴木敏夫氏が雑誌アニメージュ編集に携わっていた時代のアニメ(1989年まで)と、映画風の谷のナウシカとスタジオジブリの成立までを追った展示」という事だったので、ひょっとすると重戦機エルガイムについても何らか展示などがあるのかなー?という印象を持ったのです。
 ここから「エルガイム系の展示について」と「ナウシカについて」と「それ以外の作品について」に内容を分けて書いていこうと思います。

重戦機エルガイムについて。

 えー、絵については、上のツイートにあるこの中吊り広告2点しかありません😅(写真NGでした)あと、「ALL ABOUT アニメージュ」というコーナーに付録の冊子表紙が展示されておりますけども、中身は分かりません。
 ただ、この中吊り広告、他の作品のものは折り目が付いているものがとても多いのですけども、エルガイムの2点はお持ちの方の保管状態がとても良かったのか、折り目もなく大変綺麗です。実際に雑誌で登場したアニメージュ表紙とは彩色が違うこともあり、作品ファンの方には喜んで見てもらえるのではないかと思います。(ただ描かれているのは永野先生ではない模様)
 あと、会場内に「第7回アニメグランプリ」の様子がダイジェストで映像が紹介されていますけれども、その中に男性キャラクター第1位がダバ・マイロードであることが字幕とともに発表される箇所があります。だけどもそこに絵はありません😅(ちなみに女性キャラクター1位はナウシカ。ナウシカはちゃんと絵付きで登場しているのに…)
 この日本武道館で行われたというイベント(読者無料招待みたいだったのが凄い!)「第7回アニメグランプリ」時のパンフレットらしき冊子も展示されており、表紙に永野先生のお名前を確認できます。
 でもこれで全部です。(期待しちゃった方は大変スミマセン💦)

風の谷のナウシカについて。

 ナウシカのファンの方はとにかくご覧になったほうが良いでしょう!
 私が一番最初にアニメに嵌ったのは小学4年生の時、学校だか子供会だかで上映された「風の谷のナウシカ」でした。絵の美しさと話の面白さがあまりに衝撃的で、ナウシカの漫画やグッズを買っているうちにアニメージュにたどり着いたのです。
 ここのコーナーはずっと見ていられるほど、面白い内容満載でした。
 宮崎駿が手掛けた漫画「風の谷のナウシカ」の生原稿も1頁だけですがあります。
 そしてこの原稿、「鉛筆で書かれていて」「それを大日本印刷さんが版にする際になんとかして😅」「トーン処理されて刷られていた」というびっくりするようなことも明らかになっています。私はこの頁が見られただけでも入場券の価値があったなぁと思っております。
 (ちなみにナウシカも原稿サイズA3サイズなのかな?FSSもそうでしたけども…)
 そして映画のレイアウト、セル画、中村光穀が手掛けた精密なんだけども色合いの混ざり方がとても幻想的で色彩に引き込まれる背景画が沢山展示されています。以前ゴティックメードの背景美術がAnimeJapanで展示されたときも現物はとても小さいなぁと思ったのですけども、その時と同じサイズ感でした。
 ※グッズもとても沢山売られていますけども、今回そのセルや背景画を用いたポストカード(200円)が大変人気だそうです。
 あと宮崎駿直筆のナウシカのイラスト2点もあるのですが、なぜかそこ皆さん素通りして不思議。(三鷹のジブリ美術館で展示されてたのかな…)

それ以外の作品。

 どうもナウシカ、あるいは徳間書店が手掛けたアニメ作品に関連しているアニメーター作品が取り上げられているようです。
  • ガンダム→安彦良和関連でレイアウト原画(マチルダさん綺麗です)と中村光穀の手掛けたガンダムのイラストが数点展示され見応えあり。ジオラマ4点あり。グッズはなし(ガンプラは売ってましたが)
  • 美樹本晴彦→複製画もありますがマクロスのきれいな原画2点と直筆のイラストあり、グッズあり
  • 天使のたまご→イメージボードは全て複製でした💦(今回天野喜孝関係の絵が10点近くあるのに全て複製だったのは残念)入場時に配布される「風の谷新聞号外」に押井守のインタビューあり。グッズあり。
  • ルパン三世→カリオストロの城関係のイメージボードは複製でしたけども、「動画の束で構成される8秒のアニメーション」は大変見応えあり。直筆のレイアウトも数点あります。大塚康生追悼コーナーあり。グッズあり。
  • 宇宙戦艦ヤマト→アニメージュ創刊号表紙、OUTの表紙展示と、映画公開時の熱狂を伝える記事の紹介はあったけど、扱いちょっと寂しくないかな…写真撮っても良しのコーナーと中吊りには絵があります。(グッズはなし)
  • じゃりン子チエ→コーナーあったんですが、ここ人が固まっていて見るのを諦めました(オイ)グッズあり。
  • 未来警察ウラシマン→ナウシカのコーナーのところに突如ミニコーナーがあり、展示物あり。(多分アニメーターなかむらたかし関連と思われる)グッズもあり。
  • アリオン→徳間書店が手掛けたアニメということで紹介が。セル画2点あり(ただ、女神転生のアニメと銀河英雄伝説も一緒に紹介されているけど、この辺りちょっと雑な気も😅)
  • ラピュタ→一応当時の販促物(味の素が出したドリンクのボトルもあります!)や、写真OKのコーナー(マクセルのCMに使われたワンダーシップ号やラピュタの立体造形)があるので楽しめると思うけども、直筆関係のものはなし。
  • 未来少年コナンとミンキーモモとクリィミーマミとガッチャマン→展示あった??(ミンキーモモは付録の展示があったけど)なのにオリジナルグッズがあります。私が見逃しただけかしら…。
(尚、今回オリジナルグッズが多数用意されておりますが「会場、もしくは会場内で知ったパスワードがないとオンラインで買えない」仕様となっております。よく分かりませんけどもジブリ人気に加え、こういったレアな昔のアニメ作品グッズが高騰するのを防ごうとしているのではないかという気がしました。後で通販すれば良いのですが…。)

他雑感。

 銀座の街も松屋もコロナウイルスの影響だと思いますけども、お世辞にも混んでるとは言えませんでしたけども、「会場内だけはとても混んでました。」平日なのに!コロナ前を思い出してしまうほどでした。
 待機列スペースは入場時だけでなくグッズ売り場の手前にも別に設けられていたので、休日は更に混雑が予想されているのでしょう。
 「アニメージュとジブリ展」入場券はNTアニメクロニクル同様に完全時間指定制になっています。(Loppiでも直接買えます。Lコード37000)しかしここでは更に区切られていて、しかもチケットを発券しないと分からないんですが、入場券には10分単位で入場時間が設けられています。それ以前は会場に来ちゃ駄目よという事なんですが、自分は遅刻してしまい、その場合は最終列に並んで入場となり30分程待ちました。(時間通りに来ればもう少し短いはず)
 先にも書きましたけども、会場はとても混んでいたため、NTアニメクロニクルのときの30倍くらいのお客さんじゃないかと勝手に思ってました😅(あとグッズ展開はさすがジブリというか、うまいですね…つい買っちゃうようなアイテム多数ありました。)

 そしてジブリ&ナウシカ効果なんだと思いますけども、お若い方が多い!!(カップルも多かった気が😅)しかしこのためか、最初の写真OKの部分と、アニメージュ創刊のところはかなり密なんですが、その後はスタスタ皆さんジブリ方面へと進んでしまうのか、次第に人がばらけ、アニメージュの歴史コーナーとなるとそれほど人はいませんでした。(ただナウシカ以降と売店は人出が大復活します😅)
 当時の付録にあったすごろくとかポスターとか、80年代アニメの盛り上がっていた時代(84年までだと思う。自分が雑誌を買っていたときはアニメ冬の時代と言われてたので)を眺めるのが面白かったのですけどね(個人的に伝説巨神イデオンと六神合体ゴットマーズのポスターにある種の狂気…と言っちゃいそうな、それともこれが当時の熱狂ぶりなのか区別のつかない何かを感じたりもしました。)

 ただ展示会は89年まで、という触れ込みがあったのに、その割には、自分がアニメージュを買っていた時代(はじめて買ったのは表紙が天使のたまごだったので85年の10月号だったかと。小学生のときお世話になりました。ニュータイプとFSSに出会うまで2年ほどのお付き合いでした)のアニメ作品ってほとんど取り上げられてなかったなぁという感じでした。
 まぁ自分含む大多数の方はナウシカ関連の展示だけで満足されるかと思いますけども、どのくらいの方がアニメージュという雑誌の思い入れで会場に来ているのかは気になるところでした。
(エルガイムでも画像があればよかったんですけど、写真OKの所がなかったので、ガンダムのジオラマでも…。)


コメント

空色の渚の人 さんの投稿…
初めまして、こんにちは。空色の渚の人と申します。
いつもチークさんのブログを楽しく拝見しております。

私のブログでも時々『ファイブスター物語』や『花の詩女 ゴティックメード』を話題にしていますが、内容はスカスカですので、検索で来られたファンの方をがっかりさせていることでしょう。
私のブログ記事で「2012年12月に『ゴティックメード』公開のことを知って、ファンの方のTwitterアカウントをフォローしたので、翌年2月のイオンシネマでの上映とメディア発売の予定がないことを知った」ということを書いていますが、このファンの方というのがチークさんのことです。
田舎住まいの私が『ゴティックメード』を14回も鑑賞できたのは、チークさんがさまざまな情報を発信してくださったおかげです。遅ればせながら感謝の気持ちをお伝えしたく、コメント欄にお邪魔しました。

子供だった私は、この記事でも言及されている『六神合体ゴッドマーズ』がきっかけで「アニメージュ」を毎月買うようになりました。初めて買ったのは『ゴッドマーズ』が表紙の1982年3月号でした(この号には、プロデビュー前の永野護先生がシャアのコスプレ姿で掲載されていました)。
「アニメージュとジブリ展」は私の住む県にも巡回してきましたが、新型コロナ禍のさなかであり行かれなかったのが残念です。出かけた方々の感想をネットで探して読んだりしてきました。

先頃Blu-ray BOXの発売が告知された『重戦機エルガイム』は、当時に毎回楽しく視聴していました。BGMは『ゴッドマーズ』と同じく若草恵氏が手掛けており、BGMのレコードも購入したものでした。
Blu-ray BOXは価格面で手が出ませんが、オフィシャルブックは買いたいという気持ちが増しているところです。
放送開始から40年後というのは、当時のファンも子育てを終えるなどで、大人になった自分のためにお金や時間を使える時期ではないでしょうか。高価でも豪華なBOXを発売する好機だと思います。
『FSS』も2年後には連載開始40周年、5年後には映画公開40周年なのですね。やはり何かしらの企画があることでしょう。もし「ニュータイプと永野護展」の全国巡回でしたら、今度こそ出かけてみたいものです。

今後もチークさんの発信される情報や書かれる記事を楽しみにしております。
長文のコメントとなり失礼いたしました。
チーク さんの投稿…
空色の渚の人 様
 どうもこんばんは。長年ブログを読んでくださり、またコメントいただき大変ありがとうございます。
 当時は誰に向けて発信しているかもよくわからないままとにかく無我夢中で書いていましたから、ゴティックメードのことで少しはお役に立ったのかなととても嬉しく思います。

 また、空色の渚の人さんのブログも拝見いたしました。(まだの方はこちらからもどうぞ。
 いきなり不躾で申し訳ありませんが良かったら相互リンクさせていただいてもよろしいでしょうか?もしも良かったらですが…(NGの場合はこのお返事欄で全然構いませんのでお知らせ下さい)

 ブログ本文内でも書いていますように、私は多分空色の渚の人さんよりももう少し年下なのか、ゴットマーズあたりのことは殆どカルチャーの歴史というか、アニメ史の中しか知らないのですが、当時相当盛り上がったのだろうな、というのはアニメージュ展の中だけでも(付録や読者のイベントレポートなどから)熱気が伝わってきました。
(余談ですが私の家族はゴットマーズの主題歌が歌えるようです^^;作品内容を聞けばよく覚えていないと言われちゃうのに)

 40周年ともなると、リアルタイムで作品を追っていた対象となれば当時のアニメや漫画読者は大抵50代になってしまうと思われますから、その時皆さんが一体どんな生き方をされているかは本当に色々なんだと思いますけども、ただそこから更に10年だと…流石に会社退職→年金生活等になってしまうと趣味に大金を当てるのは難しくなると思いますし、その対象が「子供の頃の思い出」だと40年も経ってしまえば作り手の方がご高齢になってしまう確率も高いのは間違いないかと思います。
 
 最近世間は(主として80年代の)リバイバルブームなのか、かつての人気作品リメイクや、古い作品が再上映されたりグッズ発売の機会が増えました。
 その世代に幼少~青春時代を過ごした面々には嬉しい話なのですが、明らかに「人口も多めの中年世代のノスタルジーをくすぐり、対象の財布を狙っている」感も拭えないところはあるのも確かです。
 そんな「お金儲け的疑惑」を払拭するのは(当時からの制作者やファン、加えて新たに動きを起こした側の)作品愛や熱意だとも思います。
 
 全てのリバイバルがうまくいくとは限らないと思いますが、エルガイムや空色の渚の人さんが応援されている作品がまた世間でも話題になってくれれば良いですよね!
 
空色の渚の人 さんの投稿…
こんばんは、空色の渚の人です。
ご返信くださりありがとうございます。

当方のブログにもお運びくださったようで恐縮です。FSSやGTM関連は、ごく簡単な感想と思い出話ばかり書き散らしてきました。単行本やデザインズなどをしっかり読み込んでいれば、もう少し内容のある記事を書けるかも知れませんが・・・。

2013年秋にFSS・GTMアンソロジー本「Joker2014」を購入しており、先日に思い出して読み返したところでした。
当時も今も、GTMの二次創作SSのアイディアをあれこれ考えることがあります。ですが、改めて「Joker2014」に載っている小説を読むと、私にはまだまだ無理だと思えます。

「Joker2014」のことも、当時にチークさんのブログかツイートで教えていただいたかも知れません。

相互リンクのお誘い、本当にありがたく、嬉しく思います。ですが、FSSの記事を期待してリンクを辿って当方のブログに来られた方は、きっとがっかりすることでしょう。
現状のままとさせてください。

夜分遅くのコメントとなり申し訳ありません。
寒暖差の大きい折、くれぐれもご自愛ください。
チーク さんの投稿…
空色の渚の人様
 おお、それは残念です。いえ、SNS全盛のこの時代、ブログされている方が貴重で、同志のようでとても嬉しかったものですから。
 でも空色の渚の人さんお気持ち尊重させていただきますね。

 Joker2014…そうかあのこ゚本からもう10年なんですね。時が経つのは早すぎる…あの時も無我夢中で、告知をpixivで見かけた時に「ブログで紹介させて下さい!」と主催の方に押しかけてしまって…でも空色の渚の人さんに伝わってこ゚本お求め頂いたのならば、その甲斐があったのだと思います。
 来年になりますがやっぱりオンライン上の同人誌頒布も含むイベントが開催されることになり、やっぱり「ブログで紹介させて下さい!」と主催の皆様にお仕掛けて、それだけのつもりだったのですが何故かサークル参加することになりました…一体何をするんでしょう私^^;書きかけの小説を完成させるか…と悩んでます。
 二次創作はなんといいますか、勢いも大事かと思いますね。当時はよくそんなことをやっていたものです…。
空色の渚の人 さんの投稿…
こんばんは。
お気遣いくださり、ありがとうございます。

ところで、チークさんが今日投稿された記事での、永野護作品WEBオンリー「PROMENADE」のご案内も拝見しました。
pictSQUAREは以前に別作品のイベントで一般参加したことがあります。“自宅にいながらにして各地から作家さんが集まる同人誌即売会に行ける時代”になったのを実感したものです。
十年前の「Joker2014」がオンライン上でさらにパワーアップしたようなイベントになることでしょう。チークさんをはじめ多くの方々のさまざまな作品を見られる・読める・買えるのを、楽しみにしております。
チーク さんの投稿…
空色の渚の人さま
 どうもこんばんは。イベントの件についてご興味いただきありがとうございます。
 私のはともかく^^;他サークルさんのお名前だけ覗き見している感じでは素晴らしい書き手さんが揃っているように思います。まだ少し先ですけども当日ご参加いただけたら、きっとバラエティに富んだ内容で楽しんでもらえるのではないかしら?と思いますよ~。
 あ、自分は足引っ張らないようにしなきゃ…。^^;^^;

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