ファイブスター物語は本来の漫画作品とは別に、副読本と呼ばれる設定資料集などが発行されるときが、作品ファンにとっての一種のお祭りになっています。
勿論単行本を追うだけでも作品は充分に楽しめるでしょうし、持っていないからということで愛好者じゃないとだなんて言う気は私はさらさらありません。しかし、漫画の流れを補足したり、更にジョーカー世界の魅力を知ったり、カラー設定画の鮮やかさをじっくりを堪能したりするには必要不可欠であり、そこで更に物語の面白さが引き出される存在であることも、また間違いないと思っています。
今回だって皆さん、クロスジャマーをワクワクして手に取りレジに持っていく、帰宅まで一体どんなだろうと胸を焦がす(待ちきれずに電車内で広げて読まれている方もいらっしゃるでしょうね!)無我夢中でページをめくる。あるいはデザインの一つ一つをじっくり四方八方眺める…。そんな数日となっているかと思います。
私も実際そうでしたし、多分この先もしばらくこの本と向き合うことになるでしょう。副読本が漫画単行本の倍の価格であることは間違いないですが、読んでいるあいだにそんなつまらないことを思うのは全くもって野暮な話となります…。
けども、今回に関しては…読み終えた瞬間はいつものように「あー楽しかった!」となったけれども、そのうちに2つの点で心に引っかかりが残りました。そして読み直したりしています。
ひとつは「結構突っ込みどころがある」(^_^;)いや、今までだってそういったことは全くなかったわけではないのですが…、ただそちらについてはまとめて後編で触れておきたいと思います。
ここではDESGINS6で私が気になったもうひとつの点について取り上げます。
「皆さんは、41ページのヴーグラ・ファティマ/アシリア・セパレートの制服の解説についてどう思いましたか?」
…私はついここ読んでしまうのですが、なんだか…暗いよね…服装は華やかなのにね。
これが永野先生の独り言、あるいは先生からの読者へのメッセージであるならばそれは中途で切れていて、実際の結論が示されていないのですが、でもその先にあるお言葉を想像するに…ついつい読み返しちゃうのに、このお言葉に気分が重くなるのです。
今も世界の何処かで戦争や紛争があちこちで起きているのは事実です。日本というのほほんとした環境にいたってそれが一体どういうものであるか位の想像力くらいは私達にもあるでしょう。
そしてこの解説は戦争、殺し合いという最悪の行為についてだけでなく、今この場を生きる私達自身にも何か重たいものを突きつけられているように、自分には感じられました。
…そう思えたということは、現在の自分にも何らかの心当たりが、日常生活の中にあるということでしょうか。
永野先生の作品には…ものすごく残酷な描写が時にはストレートに繰り広げられたり、あるいは何らか曖昧な表現で実は重大なこともこっそりと織り込まれ、一読しただけじゃ良くわからないような事も盛り込まれていたりしますけども、こう…今を生きる私達の世界に対して重く、暗い未来をドン、と突きつけられて来られたということは今までなかったように思います。
これは今回の作品集の他のページ…例えばファッションについて、ラキシスのアイスクリーム・パンプスのところで触れられていますけども、永野先生にとって今のファッション業界は「売れ筋ばかりでまるで冒険のない世界」が広がっていて面白くないのかな、ということを文章から感じさせます。何故かイギリスだったり違うところではガンズ&ローゼスの話が出てきたりして、お洒落にもロックと言うか反骨精神が今の世にほしいのかな。
とはいえこちらは41pの解説ほど暗くはありませんけども…。
そんな重苦しい雰囲気を、何故か僅かな一文で思ってしまった。それも今回何時になく華やかな(色指定がアメリカのアニメ映画みたいでもありますよね)色彩が繰り広げられている作品集なのにね…というのが、私がクロスジャマーから勝手に読み取った内容でした。
勿論これはちっぽけなただの一読者が出しゃばって連想したことには間違いがなく、読み手によってはまるで違う感想をお持ちでしょうし、そちらのほうがきっと多分、正しいのだと思いますが。
そんな、ただでさえモヤモヤとした雰囲気を更に(読んでくださる方が)ムッキーと怒らせそうな(^_^;)後半に移りたいと思います。
そういう気分じゃない方はここで回れ右、してくださいね!
勿論単行本を追うだけでも作品は充分に楽しめるでしょうし、持っていないからということで愛好者じゃないとだなんて言う気は私はさらさらありません。しかし、漫画の流れを補足したり、更にジョーカー世界の魅力を知ったり、カラー設定画の鮮やかさをじっくりを堪能したりするには必要不可欠であり、そこで更に物語の面白さが引き出される存在であることも、また間違いないと思っています。
今回だって皆さん、クロスジャマーをワクワクして手に取りレジに持っていく、帰宅まで一体どんなだろうと胸を焦がす(待ちきれずに電車内で広げて読まれている方もいらっしゃるでしょうね!)無我夢中でページをめくる。あるいはデザインの一つ一つをじっくり四方八方眺める…。そんな数日となっているかと思います。
私も実際そうでしたし、多分この先もしばらくこの本と向き合うことになるでしょう。副読本が漫画単行本の倍の価格であることは間違いないですが、読んでいるあいだにそんなつまらないことを思うのは全くもって野暮な話となります…。
けども、今回に関しては…読み終えた瞬間はいつものように「あー楽しかった!」となったけれども、そのうちに2つの点で心に引っかかりが残りました。そして読み直したりしています。
ひとつは「結構突っ込みどころがある」(^_^;)いや、今までだってそういったことは全くなかったわけではないのですが…、ただそちらについてはまとめて後編で触れておきたいと思います。
ここではDESGINS6で私が気になったもうひとつの点について取り上げます。
「皆さんは、41ページのヴーグラ・ファティマ/アシリア・セパレートの制服の解説についてどう思いましたか?」
…私はついここ読んでしまうのですが、なんだか…暗いよね…服装は華やかなのにね。
これが永野先生の独り言、あるいは先生からの読者へのメッセージであるならばそれは中途で切れていて、実際の結論が示されていないのですが、でもその先にあるお言葉を想像するに…ついつい読み返しちゃうのに、このお言葉に気分が重くなるのです。
今も世界の何処かで戦争や紛争があちこちで起きているのは事実です。日本というのほほんとした環境にいたってそれが一体どういうものであるか位の想像力くらいは私達にもあるでしょう。
そしてこの解説は戦争、殺し合いという最悪の行為についてだけでなく、今この場を生きる私達自身にも何か重たいものを突きつけられているように、自分には感じられました。
…そう思えたということは、現在の自分にも何らかの心当たりが、日常生活の中にあるということでしょうか。
永野先生の作品には…ものすごく残酷な描写が時にはストレートに繰り広げられたり、あるいは何らか曖昧な表現で実は重大なこともこっそりと織り込まれ、一読しただけじゃ良くわからないような事も盛り込まれていたりしますけども、こう…今を生きる私達の世界に対して重く、暗い未来をドン、と突きつけられて来られたということは今までなかったように思います。
これは今回の作品集の他のページ…例えばファッションについて、ラキシスのアイスクリーム・パンプスのところで触れられていますけども、永野先生にとって今のファッション業界は「売れ筋ばかりでまるで冒険のない世界」が広がっていて面白くないのかな、ということを文章から感じさせます。何故かイギリスだったり違うところではガンズ&ローゼスの話が出てきたりして、お洒落にもロックと言うか反骨精神が今の世にほしいのかな。
とはいえこちらは41pの解説ほど暗くはありませんけども…。
そんな重苦しい雰囲気を、何故か僅かな一文で思ってしまった。それも今回何時になく華やかな(色指定がアメリカのアニメ映画みたいでもありますよね)色彩が繰り広げられている作品集なのにね…というのが、私がクロスジャマーから勝手に読み取った内容でした。
勿論これはちっぽけなただの一読者が出しゃばって連想したことには間違いがなく、読み手によってはまるで違う感想をお持ちでしょうし、そちらのほうがきっと多分、正しいのだと思いますが。
そんな、ただでさえモヤモヤとした雰囲気を更に(読んでくださる方が)ムッキーと怒らせそうな(^_^;)後半に移りたいと思います。
そういう気分じゃない方はここで回れ右、してくださいね!
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