漫画本だけでなく、折角の機会…今本当にニュータイプでの雑誌連載が面白いのでご興味ある方は二年も待っていないで毎月楽しみましょうよ!と言いたくてあのネタバレ感想を記したのですが実際の所は読者さんの選択ですから、こんなものは儚い1ファンの願いでしかないのも確かです。
そう思いながらニュータイプを捲ったのですけども…
「永野先生、もともとこのエピソードを予め計画建てして、単行本発売直後に持ってきたのか!天才!!凄い!!」
と思ったのが第一印象でした。
今月号は特に書きたいことが山のようにあります。しかしまず先にぱっと思ったことを記すとこんな感じになるでしょうか。
エピソードとしては大変静かなものですけども、だってクローソーが出てきて、謎が謎を呼びつつも、お母さんはあんなで、でも10巻のバーシャとヨーンの別れに結びつけるドラマがそこにあるのだもの!
きっと単行本派の皆様だってトラフィックス3のエピソード6回分をもしもご存じなかったとしてもこれではこの先が気になるに決まっているじゃない!というとっかかりの作り方…どれだけの方がこれに気がついてくださるか私には分かりません。でも一人でも多くの方に、まとめ読みとも違うニュータイプの連載での毎月繰り広げられるFSSの面白さ、毎月を楽しめる幸せに気がついてほしいな、そう心から願っております。
さて今日はどこから書こうかな…
最初に、真っ先に浮かんできたタイトルコール^^;に導いていこうかと思います。
14巻発売直前に Twitterで#あなたのFSSはどこから というお題目が巡ってきたこともあり自分もちょっと記したことを最初に示させて頂きますね。
納得しました。緑青に彩られたその像の迫力は物凄くて、そして彼のこの横顔そっくりだったから。— チーク (@cheekandlip) 2018年2月6日
どうもFSSに関しての動機は怒りが関連しているようです。拙いブログをはじめたのも怒の感情から。怒るのとっても面倒くさくてキライなのですが不思議なものです…。 pic.twitter.com/twXl6ny6lO
どうしてこの話になったのかというと、14巻を神保町まで買いに行った時に偶然フォロワーさんに出会い、喫茶店でプチオフ会になったのですけども、その後今月号を読んでその時のことも思い出したからです。
私はどうもフィクションがあまり得意でないようで、(このブログはフィクションについて綴っていますけども…)上記の様な理由から、どうしてFSSにハマったのか最近まで本当にわからなかったのです。
ドキュメンタリーでの記録映像などは例え生理的に気持ちが悪くなったとしても「これは本当にあったことなんだから目にしなければ」という思いがどうにか働くのですが、この年になっても未だに血しぶきや首チョンパとか、殺人や醜悪なシーンをわざわざ作り話で読みたいと思えないのです。(この間も生き埋めにされる漫画の1シーンがSNSで流れてきてはっきりいって悪夢でした…)
だから正直な話、FSSでも黒焦げポーターとか、尋問で後ろから頭部に一発。銃で兵士が殺されるシーンとか、あちこちでもう目をそらしつつ必死になって読んでるのですよこれでも。(単に気が弱っちぃだけな話でもありますけど…)
私はプチオフ会になった時にその時のことと同時に「スプラッタも駄目だし、意味のないパンチラとかが好きじゃないから漫画とかあまり読まないように思う」とその方にお話していたのです。そうしたらその方も…幸いフォロワーさんもあまり漫画やアニメを普段ご覧にならないらしく「それだと殆どの青少年向けの漫画はひっかかりますよ^^;」と答えてくれました…。
そう、多分漫画は娯楽の一種だからだと思うのですが、なんといいますか読者に向けた、脈略のないサービスシーンといいますか…パンチラはあくまで例えであり男性向けのものですけども、別に女性向けでも色々あります。
これを読まれた貴方もそういった「?」に遭遇したことはないでしょうか?「そのシーン、物語に必要あるの?」と思うことが。
すみません、私はこれを思ってしまうと途端にシラーっとしてしまうというか、冷めてしまうのです。(別の方に教えて頂いた大人気のロボット漫画も実際に読んでみたのですが、そこで手が止まってしまいました…。)物語に関係があるのでしたらいきなり登場人物が歌いだしてもヌードでもセックスシーンでも(個人的に忍耐は必要だけど)暴力シーンでもなんでも来い!なんですけどね…
だけどもFSSは限られたスペースに情報量満載!でそんなことをしている余白がない、といったところですし永野先生もその辺りは全く意図されていないで物語を描かれているように思うのです。
ドキドキ・ワクワクはあくまで物語そのものに向けられたものであるといいますか…。
最近ヨーンくんが様々な色っぽい災難?(それともラッキー?^^;)に遭遇しておりますけども、ブラストの開脚技も、パルスエットの下着+タイツ姿も、そして今回のお母さまのガーターベルトも、別に読者への「媚びたサービスシーン」ではありません。
キャラクターは各自で考えそれぞれ最善を尽くしてああいう判断をしていると分かるから、それが一見突拍子もなかったとしても行動に感情移入でき、私も違和感を感じず読むことが出来るのです。
なのでお母さまのアクションには驚いたけども、読み終えれば素直に「ヨーン頑張れ!いい先生がまた君に付いたよ」とも思えるのです。
でもね…ヨーン君にはもうひとつ。
「ボイ-ンって…君は明らかに騙されているよ!!!!」
…^^;
あのL字ワイヤー、3角のストラップ、サイドボーン、…そういうのはこういうブラジャーを云うのです…ほら、この商品のキャッチコピーにもありますでしょう?「Aカップもきっちり寄せて谷間をメイク!」って…
残念ながらリリさん、相当胸ないですよ…細いからかき集めるお肉もなさそうですし^^;ジークとの再会のときだって「チョバム装甲2枚に増えた!」と書かれていますけども…多分それって(胸パッド2枚挿入している)ことだと思うのですけどそれで谷間が出来てどうにかあのシルエットなので…リリさん大人の色香なのは間違いないですし、かなり頑張っていますけども、ブラジャー取ったらヨーン君別の意味でショックだと思います^^;
実際に見たわけじゃないからアレですが、はっきりいって「ファティマよりは胸、ある」程度ではないかと…
私がこのリリさんに面白いなぁと思ったのは、今迄出てきたFSSキャラクターは胸があろうがなかろうが「自然体」であり、身につけてきたランジェリーも欧米のものが多かったのです。(アメリカは多人種ゆえ色々な胸が存在するという考え、イタリアは自然なラインでの美しさ重視、仏はあくまで私自身を一番綺麗にに見せる事至上主義といった感じのお国柄的な思想がメーカー問わず見え隠れしています。)
ところがこのリリさんは「バストを大きく見せたい」事にもいくらかご執心なように今迄の描写からも伺えます。…パッド二枚とか、さっき示したブラジャーとかはいかにも日本的なランジェリーの思想なのですよ。(その究極が、マルチ商法でも問題になることのある補正下着だと思います。鎧のようにガチガチ纏っても胸があった方が素敵。というのは日本人が大好きな横並び的で良いのか、あるいは男性にモテたいのか…色々あると思いますがその辺りはFSSとは関係ないから割愛します。)
FSSの女性キャラクターでは大変珍しいのだけども、コンプレックスを感じているからそういう発想になるのかな…あるいは上昇志向が完璧!を目指そうとしてそういう風な下着の選び方するのかな…
その辺りは分かりませんけども^^;リリさんは統治者らしく幾つものお顔をお持ちのようで、今までも読者は振り回されてきていますがどれも彼女にとっては自然な振る舞いなのだと思います。
正にプライベートゴーズパブリック。「公は私を駆逐する」といったところでしょうか。
よりフォーマルな順として
・細い目の、裏舞台で君臨する政治家としての顔。
・目の大きい慈悲深い女王様としての一面。
・学生時代だけでない普段の顔(D5とか、クープ博士が言っているのも実際の彼女だと思う)
に加えて
・あの名前を聞いた時、アノ顔を思い浮かべた時にに全思考停止、服従するようなおどおどとした態度。
というのもあって落差が大きいというか、万華鏡のようではありますね。今回の、ヨーンに向けた温かい眼差しもきっと本物なんでしょう。しかし…
しかし私としてはどうもひっかかる。
いくら「彼女としてはこうした方がヨーンに分かってもらえるという確信的道理がある」からそういう行動を取ったのだろうし、実際ヨーン君にも理解してもらっているようですし、リリさんの思いには、例えばアイシャみたいに若いツバメをどうこうしようとか^^;下心とかがまるでないのも分かるのですが…
だからかえってひっかかる。
いくら息子への御礼だからといって、そのためにあんなにあっさり脱ぐか??(着替えてくればいいだけのような…)
どうもその点で、賢く微笑みは優しいもののやっぱり彼女、どこか頭のネジが3本ほど抜け落ちてしまったような狂気を感じてしまうのも確かです。
もしもヨーンがこの時裸になれと言われたならばきっと進んでそうしていたと思うような狂った感じを。
それは冒頭2頁の出来事と関係があるのでしょうか。この頁だけならば平和なひととき、安らかな笑顔のお母さんですけど…
やっと冒頭のところまで持って来ました^^;でも長くなりすぎましたので前後編に分けたいと思います。後編はこちらからどうぞ。
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