唸る文章はどこからかやってくる。そして潜んでいる。

ここ最近、主としてオフ会やその他連絡を取り合う為にツイッターを一時再活用していたのですが(それも29日まででまたお休みしようと考えておりますけれども)
その最中、とある一つのブログご紹介のツイートが、私も含む読み手をぐっと引き寄せ、広がっていきました。

Uotsuki様がブログ「■一千一頁物語」 の中で書かれている

映画『ゴティックメード 花の詩女』はなぜ上質な“映画”なのか 〜流れる時間と強靭な構造、毒を超越したドラマ〜

という記事になります。
筆者様の優しく丁寧に選ばれた言葉によって映像とカーマイン・プラネットの世界が静かにプレイバックされていきます。
その、文字だけで広がっていく空間的な描写は私にはとても書けません。

また私が実際に何人もの方にお会いした「ゴティックメードがきっかけでファイブスター物語に触れてみることになった」皆様がいらっしゃる事~人によってはそれが信じられない!とおっしゃる方もきっと登場するだろうと思いますが、説明のないFSS関係のキャラクターや単語が時折ひょんと登場してたとしても、それは映画の理解にとって阻害にならず、それこそご覧になられた方に訴えかける物語があるのだということを、Uotsuki様の文章はそよ風のように導き出して下さっているような、そんな気がいたしました。
今回掲載についてUotsuki様のご許可を頂きましたのでご紹介として取り上げさせていただきました。
映画をご覧になられた、いや、まだ経験していない関係なく是非皆様にも一度お読みいただき、ゴティックメードの広い世界を追体験して貰えたらな、そう願っております。


そして今回はもうひとつ、皆様にお知らせしたい文章があります。
それは・・・

現在、上野の森の美術館で行われている
メカニックデザイナー 大河原邦男展(9月27日迄です)の図録(3500円)の中にあります^^;
というのも、この350頁余りに及ぶ分厚い冊子の中に、永野先生のインタビューが2頁収録されているからです。
この先は展覧会の内容を若干お話しなくてはならないので一旦区切らせていただきます。
ネタバレを避けたい方はどうぞこの先はお控えになって下さいね。

※尚、先日このブログでも募集要項について取り上げましたが、明日8月29日(土)14時~大河原先生と永野先生のトークショーが予定されております。定員制で抽選は終了しましたがなんと!キャンセル分が出ている為明日の午前中(1010~12時まで)上野の森の美術館にて若干数抽選が行われるそうです。
トークショーに外れてしまった皆様、あるいは急に予定の空いた皆様、機会を伺いチャレンジしてみてはいかがでしょうか?


2013年の5月に神戸にある兵庫県立美術館で行われた「超・大河原邦男展」には私も出かけており、その時も勿論ワクワクして大変素晴らしい時間を過ごしました・・・。(このブログでも当時取り上げております。
私が大河原先生のデザインされた、アニメーションとして知っている作品はヤッターマンと蒼き流星SPTレイズナーと機甲戦記ドラグナーだけ^^;でしたがそれでもメカデザインの多様さと主としてポスターカラーで彩られたポスター用の絵画など、じっと見つめていると張り詰めた緊張感と駆動音が聞こえてきそうなその描写をじっくり味わいました。

その時は作品内容、あるいは同業の他デザイナー(永野先生も一枚ですが、エルガイムの設定画と経歴がコーナーとして設けられていました。)のご紹介がきちんとなされていたので私でも感情移入しやすく作品の一枚一枚を真剣に鑑賞することが出来ました。

今度の上野の森での展覧会では、主催者が異なるためかどちらかといえばアニメーション作品により多く向き合った方向けという印象を受けました。
古いアニメーション、それもタイトルすら全く聞いたことのない知られざる作品(ファンだった方ゴメンナサイ^^;)の設定画が多く展示されていたり、リマスターされたと思われる美麗な作品映像や大河原先生のメイキングなどが各種流されていたりと、神戸の時とは一味違う工夫がなされていましたし、何より展示物の被りがそれほど多くなかったように思え、改めて大河原先生の仕事量の膨大さには圧倒されました。

しかし、その取り上げた作品はどんなお話だったのか、大河原先生のデザインをサポートしたこの人は何者なのか、勉強不足の私では良くわからないまま通りすぎてしまった所もあったように思います。
古いものでも、今現在リメイクしたらなんだか面白そうかな、と思うような作品もあったり、21世紀に入って作られようとしていた未公開作品の設定画も多く展示されていました。もし分かるようでしたらその物語についてもどんなものだったのか確認したかったですね。、
兵庫県立美術館の時よりもカラー作品の比率が少なめ、デザイン画が多めだったようにも思います。

また、これは東京だから仕方がないのですが展示物に対して会場が狭いです^^;
特にガンダムF91の所に富野由悠季監督と安彦良和さんの細かい指示書きがなされたデザイン画が展示されているのですが、皆さん真剣に文章を読まれるため時間がかかり、手狭なスペースが更にごった返します^^;
その点に注目されている皆様はどうぞ辛抱強く、時間に余裕を持っておでかけ下さい。(私は諦めて通りすぎてしまいました…^^;)

ここまで展示物の内容を本当にざっと紹介しました。
ここでネタバレですが永野先生に関する展示物、今回に関してはありません^^;しかし、美術館でしか手にはいらない図録には先生のインタビューが掲載されております。(エルガイムの設定画も小さいけど併記されています。)
今回の展覧会イベントの一環として、大河原先生と永野先生のトークショーが予定されており、おふたりともロボット・デザインの代表格ですから(永野先生と大河原先生は銀河漂流バイファムでお仕事を新人と大御所?のような形でかすっているのですが・・・)永野先生がどなたかのことを語るというのも面白いのですが、インタビューは出だしから結構驚かされました^^;
神戸の展示会はそれだけビッグイベントだったのですね・・・
あとは、すみませんが現在展覧会中ということも有り、どんなことを話されたのかは図録を買ってじっくり読んでみてください^^;(あ、見本もちゃんとありますし、美術館内のカフェ、Moriにも図録が有りますのでその前に確認してみることは可能です。)

さて私ですが、明日29日は・・・
ブログコメントでその旨書き込んでいたのですが、大河原邦男先生☓永野護先生のトークショー、抽選で当たりました!!!当選メールがやって来た時年甲斐もなく小躍りしてしまいました・・・
何とかその模様を、へっぽこなりに近日中お知らせしたいと思いますm(__)m

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