展示室56・わたしたちは、あと、どのくらい?

 このページは昨日行われたイベント”永野護作品webオンリー『PROMENADE』”内で先行公開していたブログ記事になります。
 ファイブスター物語に関係あるようなないような中身でしたから、今回展示室扱いとして公開することにします。
 イベントについては本文あとでまたお伝えすることにしますが、当日こんな感じの会場でお待ちしておりました。(アバターはコーラス6のつもり…部屋は時間が全く無くて超突貫工事で30分で作ったウチのブログらしい?出来ですみません💦)

(ここからブログ本文です。)

 ようこそへっぽこの掘立て小屋へ🤗
 このブログ「絶対秘密。」はファイブスター物語と映画ゴティックメードにまつわる内容だけでお送りしています。
 このページにいらして下さった方。すみませんがしばらく駄文にお付き合いください。

 筆者チークはそれこそ中学生の頃にFSSに出会ってから、脳を焼かれ魅了されまくったものの、この作品のあまりの膨大な世界と単語の数々を覚えられる自信が全くありませんでした。
 そのため、極力フィクションものや漫画作品を避けるように生きてまいりました。本当、そのくらい物覚えが悪かったFSSに集中していた のです。

 ところが最近では、今が一番「FSS以外の他の漫画」を読んでいるような気がします。
 それでも他の方よりもえらく少ない気もしますけども、ここであいうえお順にご紹介しておきます。

「悪役令嬢転生おじさん」(上山道郎著・少年画報社)※現在アニメも放送中
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悪役令嬢転生おじさん 7 (7巻) (YKコミックス)
「K2」(真船一雄著・講談社)
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  K2(48) (イブニングKC)
「邪神の弁当屋さん」(イシコ著・講談社)
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邪神の弁当屋さん(1) (ヤンマガKCスペシャル)
「セシルの女王」(こざき亜衣著・小学館)
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セシルの女王 (8) (ビッグコミックス)

 どれもとても面白いので皆様も是非…とそういうことが書きたくてこの項目書いているわけではありませんが😅あとでその理由は説明することにして、本題といくことにします。

 私はこのブログ「絶対秘密。」を手掛けてこの3年で13年になります。(2012年からです)
 その間映画ゴティックメードが公開されたのに加えて、2013年にはモーターヘッドからゴティックメードへのロボットデザイン変更等色々ありましたけども、永野先生はその間(先月号は1度休載がありましたけども)ほぼフルマラソンのように執筆されているのは、恐らくこのブログ読者さんならばご存知のことと思います。(14巻連載分になってからは単行本表紙製作による休載もなくなりましたから、2016年2月からは、コロナ禍の影響による2回を除けばほぼ毎月連載が行われていたわけです。凄いですよね。)
 でもその12年の間に、出版されたFSSの単行本は…3月10日発売の18巻を加えたとしても6冊です。
 
 勿論FSSに熱心な方にとっては、他にデザインズとかあるじゃないか!!とお思いになられる皆様も多いかと思います。(たしかにその間にD4~7までの4冊の副読本が出版されています。)
 なのですが、12年で6冊…永野先生が漫画制作にフルペースでこの感じですと、うーん…
 「あと、ファイブスター物語の単行本って、6~8冊くらい??10冊は難しいのではないか?」とこの頃考えてしまうのです。
 というのも1960年1月21日生まれの永野先生は現在65歳ですから…あと10年で75歳。
 勿論人の人生には個人差が大いにありますし、またクリエイトとなると別の才能と体力が多いにものを云うはずです。
 私の知っている中では1927年生まれ、97歳のヘルベルト・ブロムシュテットさんが、このお年でNHK交響楽団で1ヶ月もの間日本に滞在して3つの公演プログラムを指揮されるだけでなく、奏でられる楽曲も研究研鑽の素晴らしい指揮、本当に若々しい音楽を聴かせてくださっています。だけどもそんなことが出来る方は残念ながらそうそういらっしゃらないはず…。
 一方、私が長いこと愛読していた漫画作品のひとつ「風雲児たち」を生み出されていた漫画家のみなもと太郎さん…😢
 みなもとさんは「風雲児たち」を1979年から連載を始め、主人公は坂本龍馬の筈なのに、その時代背景を描くのになんと江戸幕府の起こりから物語を書き出して、かつての新聞インタビューでは最終回は戊辰戦争(五稜郭)まで描くと仰っていたのですけども、2021年に74歳でお亡くなりに…。
 当然、戊辰戦争どころか、物語真の主役であるはずの坂本龍馬のドラマもまだ全然中途だったと思います。(みなもと先生が手がけた坂本龍馬主役の漫画作品は他にもあるので補完はできるのでしょうけども)
 あんなに素晴らしいプロットで260年分の江戸時代のドラマを描き続きけたのに、結局未完に終わってしまった「風雲児たち」、私は最終巻をいまだ読めずにおります…。

 このように人のクリエイトはどこまで追求出来るのか?ー私のように段々と歳を取れば、多少は誰もが意識すると思います。
「あと何年いきいき活動できる?」それは個人差大きく様々でしょう。
 でも永野先生もそうですが、私達読者も天照やシステム・カリギュラの面々、あるいはファティマたちではありません。
「残念ながらぼくたちはそんなに長く生きられない」
(3巻のコーラス3)のは間違いないのですよ。そしてそのことは今後意識していかないといけないと、割と真剣に考えています。

 でもあと…例えばへっぽこ予想の中間を取って「ファイブスター物語はあと7冊」だとしたら、”一体私達はどこまでFSSの年表を追えて、漫画で物語が読めるの?”
 しかも永野先生がもしもアニメ制作をまたされるようでしたら、これ以上の進みは間違いなく期待できません。
 先日のトークイベントで幾つかシナリオが出来ていることを先生は話されてたので、アニメは機会があれば是非作りたいと思っている(いや、それ以上の熱意がある)と感じているのですが…。
 これが他の漫画だったなら、…例えば月2回20ページ程連載しているくらいの作品ならば、今連載されている漫画の大体が、10年も時間があれば作品が未完となってしまう心配はないのですけども(勿論一部例外はあるかもですが)私達は一体どこまでジョーカー太陽星団の世界が見通せるのか?そう今から心配するのは月1回、毎回14ページ位の連載内容であるファイブスター物語ならではの悩みかもしれません
 だからといって、永野先生の執筆活動的にこれ以上のペース上乗せはまず望めないでしょう。先生が創作に人生をかけ、情熱を持たれているというのは、追いかけてきて間違いなく実感していますし…。
(でも永野先生が以前今後の展開はスピードアップすると雑誌に書かれた時、連載がスピードアップして月2回掲載とかなら良いのにと思った鬼のようなワタシ…😂)
 
 私のファイブスター物語に対する不安はもうひとつ、これは永野先生とは別のところにあります。
 それは雑誌「ニュータイプ」の寿命です。
 もう長いこと公称部数が明らかになっていないため、2025年の今現在どのくらい売れているのかさっぱりわからないのですけども、3月号に対する永野先生のSNS投稿にこんなものがありました。
 いや私の邪推でしかないのですけども、「ニュータイプ買って」と、今月はFSS特集でもないのに(買って!!!の後で永野先生が話されているのは3月発売の次号4月号です)そんなこと仰るとは、ひょっとして1ヶ月だけ休載だった2月号は…NT売れなかったの??と不安を覚えたのも事実です。(いや、例え休載でも2月号はデザイン展で追加展示になっている作品の紹介とキャプションがあったからあれはあれは貴重だったのですけども)
 加えて、今現在雑誌が本当に売れず休刊がここ数年相次いでいるのは多くの方もあちこちで実感されているかと思いますが、先日「鉄道ジャーナル」がこの4月で休刊、「F1速報」がリニューアル→試合後発行(年20冊位)から年7冊へと発行形態が変わるニュースを立て続けに聞き、私はますます雑誌の将来がよろしくないのだな、と感じています。
 というのも「鉄道ジャーナル」も「F1速報」もどちらも長年親しまれてきているだけでなく、どちらも「趣味の本」だからです。
 鉄道ファンは今でも数多いらっしゃいますし、フォーミュラ1も、角田裕毅選手の活躍もあって近頃はむしろ大変盛り上がっている感があるのに、雑誌はなぜかしぼんでしまうのは何故…。

 これは、「雑誌を買わなくても情報はあまたネットに落ちているし、しかも、趣味を満喫するのによりお金がかかる」ことに由来しているような気がします。
 私は毎年F1を見るのに有料放送を契約し、日本グランプリに出かけていますけども、かつてのように民放放送で「観るのはタダ」ではありません…。(月3000円位かかってる?)
 加えてグランプリのチケットも高くなっていますし(それでも鈴鹿サーキットは世界の中ではかなり破格なのですが…)しかも実際にサーキット出かけようとすると、遠征費用だけでなく熱心な方はチームから販売される、決して安くはない限定グッズやウェアを相当数買って着飾り熱意を示すわけです。
 一番最後の項目「グッズ」は、F1でも最近とみに盛んになりました。今ではサーキット限定ものは当たり前になりつつありますから、「趣味をとことん追いたい」方は、それだけでお財布の心配をしなくてはならず、いくら雑誌がファンのいっときの満足を得られる内容であってもそこまでお金が回らないのです。

 それはニュータイプという雑誌にも言えるのではないでしょうか。
 今年2025年は創刊40周年、来年はFSS40周年だからそんなこと書きたくないのですけども、趣味の雑誌ですらこんな状態ですから、ましてや”アニメ総合誌”というジャンルは本当大変なのだと思います。

 でもアニメそのものは今も沢山放送されていますし、今「推し活」が非常に盛んで、作品ごとに人気があれば沢山のグッズが売られ、イベントが行われたりします。(永野護デザイン展もその類かも知れませんけども)
 私達はFSSが大好きだから毎月900円近いお金を(殆どそのためだけに)出して雑誌買って14ページくらいの漫画に毎月集中していますけども、本当ならばその分、FSSの他グッズや模型や他の好きな作品のために使うとか、趣味の充実に当てたい方も少なくない気がします。
※先に上げた「K2」や「邪神の弁当屋さん」は、私は単品で買えるコミックDAYSというアプリで2週間に1回連載分を電子で買っていますけども、毎回90円~210円くらいです。
 
 この項目、中々酷いことばかり綴っていますけども、それでも私は「ニュータイプの大きな紙でファイブスター物語を読む」のが今でも一番だと思っていますし、ひと月の中で大いなる楽しみとしています。
 しかしながら、永野先生の作品を読んでもらうのに、「単行本は2年に一度、しかも電子書籍一切なし、他に漫画の載っていないアニメ雑誌での連載のみ」というのは…。他の方に作品を薦めるのも近頃ますますハードルが高くなり、特にお若い方には大分きつくなってきているのではないか?という不安のほうが現在先行しています。
 杞憂ならば良いんですけどね。でも、先に上げた漫画作品たちは、私はすべてSNSで出会って、「試し読みしたらとても面白かったから、では読んでみよう」とその場で思い、電子書籍で買っているものばかりです。
 きっかけは何であれ、好きになればファンは毎号買いますし、更に熱心な方はグッズやイベントにも大いに貢献してくれる「上客」になってくれるはずです。
 
 ところで私のブログは弱小で、かつ専門的でもなければ優れたクリエイトもありませんけども、毎月の連載時のネタバレ付き感想よりも、たまに書く単行本の感想のほうが4~5倍は多く閲覧されています。
 恐らく「単行本派」とされている方も(連載も追いかけている方に比べて)少なくともそのくらい、読者数に差があるのではないでしょうか。
 長年連載され、現在もFSSを面白いと思って2年近く待ってくれている読者さんは沢山いるけども、その間は単行本派の方は一体何をされているのでしょう?(グッズやイベントがあればそちらの皆さんの中にもそういった方面にお金落としてくださる方がいるとは思いますが)
 素晴らしい作品ならば、きっかけがあれば読者はどんな形でもついてきますし、FSSはそれこそ綺羅星の作品だと私は今でも思っています。
 例えば入門向けに電子書籍を、マニア向けには紙の大きな本を(多少高価でも熱心な方は間違いなく買う筈…。私は絶対買います。)出すとかして、何かもっと「広く浅く、FSSに直接お金を落としてもらえる」システムを生んで頂きたいな、と考えてしまうこの頃です。

(ブログ本文終わり。)

追伸
 ブログ内容はともかく(オイ!)イベントはとても楽しいものでした。

 32サークルがオンラインでスペースを持って、永野先生に関する二次創作の漫画やイラストを持ち寄って和気あいあい。(ネットプリントが多かったと思います)各サークルを巡って作品を読んだり買い求めてみたり、大変凝った会場(FSSネタがあちこちに散らばっておりました)を散策したりと、皆さん思い思いにイベントを楽しまれていたと思います。
 もしもまたこういった機会がありましたら、皆様も是非散策してみて下さい!
 私も最初で最後のサークル参加、…やったことがなかったものですから準備に相当かかってしまいましたが一応最初に予告したものは全て出来ましたし、イベントという起爆剤のおかげで14年越しの新作ノベルも完成できましたから現在とてもホッとしています。
 改めてイベント主催してくださった葉月朱美さんとササミ太郎さんには心から御礼を申し上げます。こんなのでも「枯れ木も山の賑わい」になったのならば幸いです。

 さて私チークがイベント当日頒布したり配布したりしたものについてですが…。
頒布物についてはお申し込みを終了させて頂きました。どうもありがとうございました!
※当日配布していたFSS二次創作ノベル「真夜中の会話」(2012)「That's LIFE.」(2025・14年越しの新作)について(縦書きPDF方式)
 …このあと「付録」を作ってから、改めて再公開しようかと思います(ノベルそのものの中身は変わりません。)
 付録として謎の設定資料集?を作ってみる予定です。昨日ダウンロードしてくださった方はすみませんが少々お待ちください…。(時間はかかるかも知れませんがお許しを。)

コメント

Toshi さんの投稿…
「あと何年いきいき活動できる?」
「残念ながらぼくたちはそんなに長く生きられない」

にもかかわらず、目の前の棚にどんどん積み上がっていくエルガイム〜ファイブスター物語関連のプラモデル達を見ると、やはり切実な問題ですね…
そしてそのプラモデルを横目に日々プラ板でフルスクラッチばかりしているなんて…(笑)

電子書籍化については時代の流れとしてありだと思います。
拡大して細部が見えるとしたらいろいろ妄想が捗りそうです。

新しいシナリオのアニメ化については既に映像化のお手本があるので完全に新規で始めるよりはハードルが下がる気もしますが、どうせなら徹底的にこだわって作られた音と映像も体感してみたい…
これもなかなか難しいところですね。

ちなみに、『鉄道ジャーナル』は鉄道好きな長男が毎月買っていた本なので、休刊のニュースでかなりショックを受けておりました…

私も最近はいろんな意味で『残された時間』を意識することが多くなりましたが、それでも自分なりに精一杯楽しまなければと思っています。
(^o^)/
チーク さんの投稿…
Toshi様
 ここでもコメント、大変ありがとうございます。  この項目書くのには(作業でなく一応思索の方で)多少時間がかかりましたが、アップしてみればこんな事書いて良かったのかな、と大きな不安を覚えたものですから、とてもホッとした気持ちもあります。
 Toshiさんは模型を…それもキットだけなく一から作られているのを私は存じていますから尚更なのですけども、趣味活動ってアクティブになればなるほど間違いなく楽しいのですけども、同時にとても体力や楽しさだけでない心のエネルギーを使うことには間違いないかと思います。
 ましてや永野先生の作品はプロであり、かつ明らかに全身全霊作品づくりのために何かを燃やしている、という印象を(別にそばにいなくても)感じます。
 私達がせめてジョーカーの人々位の寿命があればFSSももっと楽しめるのですけども、ほんとう、残念ながらそこまで(永野先生も私達も)生きられない。
 ただ私は永野先生がアニメ制作されることには別段反対ではなく、基本「先生がやりたいように手掛けてほしい」ではあるのですけども、とはいえいちから映像作品を作ろうとすると数年かかるのは理解しているつもりです。(今放送している悪役令嬢転生おじさんのアニメなんて、ツイッターでブレイクしてすぐ企画されたようですけどもそこから5年かかっているみたいですから)
 恐らく永野先生が全く関わらずアニメ作品を作るのは(今までの動向から)考えにくいので、そうなったらもう、それらが無事に完成公開されるのが第一で漫画作品としてのFSSの進行は二の次…という可能性も今後考えなくてはならないのかな…という印象です。

 先生も私達もいつまでも健康でいてほしい、という願いが第一なのですけども、「アニメ作る気あるのならば多少はこだわりお捨てになってお金稼ぎもちゃんとやってほしい」という思いもこもっています。
 先生が今後何をされるにしてもお金は間違いなく必要な要素ですし、恐らく電子書籍はお若い方のスタイルにより合っていると思いますから。(好きになってお金を出してくれる)作品ファンをもっと掘り起こして頂きたいですね。
 私達も歳を取れば、より好きなものへのアクティブ度合いが下がり、財布の紐が固くなってしまうのも事実なのです。(既に一部のファン層はそうかも知れませんし)そうなりたくないのも確かですが…。

 Toshiさんのご家族の方も鉄道ジャーナルお買い求めだったのですか。私も実兄が(それこそ物心ついたころから)ずっと買っています。とてもショックだと話していました。
 かといって鉄道趣味自体は全然廃れていないと思うのですけども、でもそうなるとは、既存のメディアは本当、曲がり角に来ているのかも知れませんね…。
うみぼうず さんのコメント…
チークさんこんにちは。うみぼうずと申します。
(記事に関するコメントではなく、申し訳ありません。)
先日はWEBオンリーイベントお疲れ様でした。同人誌とポストカードが無事に届きました。貴重なイラストが本、ポストカードになって手元にあるのがとても嬉しいです。頒布していただきありがとうございます。ついに手にする事ができてニヤニヤしています。ありがとうございました。(コーラスのファンアート少ないので本当にありがたいです。コーラスウリクル好きです。)
本のタイトル可愛くて、由来もとても素敵です。イラストの1点1点にテーマや細やかな装飾、意味がこもっていて、イラストの線や色、解説から知る事が出来、とても読みごたえのあるイラスト集です。ありがとうございます(ゴティックメードもたくさん載ってて嬉しいです。)コーラスとウリクルの体格差とか、ウリクルの小さい手とか可愛いところばっかりでしあわせです。長くなりそうなので、このくらいにします。語彙のない感想で申し訳ないです。

これからもブログ、イラスト、チークさんの活動かげながら応援しております。(イラスト描く時体力も精神もたくさん使いますよね…お身体を大切になさってください。)( ˘ω˘)♡
チーク さんの投稿…
うみぼうず様
 どうもこんばんは。コメントどうもありがとうございました。…なのですけどもすみません、公開扱いにしてよかったのでしょうか。あとになって「あ!」と気が付き不安を覚えております。
 もしもNGでしたらぜひともその旨仰って下さい。(本当気がついてなくてごめんなさい。)

 変な同人誌をお買い上げくださっただけでも感謝感激ですのに、コメントにも大変驚いてしまいました。もったいないお言葉の数々、どうもありがとうございます。
 どこから書いて良いのか悩んでおりますが(恐らく全てを語りだそうとすると止まらないです)
 私自身はそれこそ少女時代からウリクルとコーラス3のことを「ファティマでも恋が出来て大変羨ましい。あんなに仲が良くて羨ましい」とあの短いページの物語でも本能的に何かを察したようなのですけども、でも彼女たちのことが好きだと話すたびに「それっていわゆる不貞じゃないのか」みたいなことを同世代の知人に言われたりもし、子供心にひどく傷つき次第に口にするのも憚られるようになりました。
 いくら相手の言い分が適格で正しいものであっても、自分の好きを否定されるのは辛いものです。

 今ならば「フィクションなんだから放っておいてくれ!!」とはっきり言えますけども、そういった状況は実はこの数年でようやく培われたものです。
 ウリクルだけ、というファンアートは時折見かけますけども、二人共がなかなか見当たらないのは恐らく、そういった「倫理的正しさの前には想いは無力である」ことが理由のような気がします。
 21世紀も25年が経過して、推し活が盛んな今だから、ようやく「フィクションの中の話だから」と私も勇気を出してはっきりと好きなものについて話せるようになりました。でも自分が手掛けないと、待っているだけでは誰もやってくれないのは今も一緒ですから^^;下手でもなんとかFSSに対して思ったことを表現してみているだけです。

 今回のイベントがなかったら同人誌は遥か遠い世界の話だったと思います。やってみても近くなった気はとてもしませんが、うみぼうずさんからのお言葉をいただき、それでもやってみて良かったと安堵しました。
 本の中でも描きましたけども、本当はもっと人気キャラクターをわんさか手掛ければブログの閲覧数にも多少は影響するのですけども、残念ながら私は可愛いや麗しいとかとは無縁でここまで来ちゃいましたので^^;その辺りはうみぼうずさんはじめ皆様のファンアートで楽しませて頂き、私は今後ともひっそりとブログで描いていこうと思います。
 でもお言葉本当に嬉しかったです。本当、あの二人を好きだと言ってくれる方もなかなかいらっしゃらないので…ありがとうございました!!
空色の渚の人 さんの投稿…
チークさん、おはようございます。空色の渚の人です。
先月15~16日に開催の永野護作品webオンリー『PROMENADE』では、チークさんをはじめ、たくさんの方々の素敵な作品を楽しませていただきました。
当日に頒布されていた『真夜中の会話』、『That's LIFE.』と『14年越しの後書き』もダウンロードさせていただき、少しずつ読んでいます。シケメンプリントでの『Chili』とポストカードも24日に拝領しております。

当日にもこの『わたしたちは、あと、どのくらい?』を読ませていただきました。
永野護先生がいつまでFSSを執筆できるのか、読者はいつまで(生きて)物語を追い続けられるのか、については考えることがありましたが、掲載誌自体がいつまで発行されるのか、は考えたことがありませんでした。
掲載誌がなくなっても描き下ろしというかたちで単行本を刊行できるかも知れません。ですがこの形態だと、新規の読者は獲得しづらいかと思います。
たとえば、若い人があるアニメ作品を好きになって「月刊ニュータイプ」を買い、掲載されているFSSを読んで興味を持つ、というルートが無くなりかねません。

思えば、私が初めて読んだFSSは、1988年春のアニメ映画『聖闘士星矢』が面白そうだったので購入した「月刊ニュータイプ」ででした。当時購読していた「アニメージュ」以外でも映画の情報がほしかったのです。
その号に掲載されていたのはコーラスⅢ世が戦死する回でした。
そのときにはFSSにさほど興味は持たなかったのですが、やがて知り合った人たちから単行本を薦められたりアニメ映画のビデオを観せてもらったりし、数年後には自分でも単行本や副読本を購入するようになりました。

実は永野護先生は、新規の読者を増やすことにあまり関心がなくて、ただ「雑誌連載にこだわらず自分の作品を発表したい。ついて来られる人だけがついて来れば良い」と考えておられるのかも知れません。
ですが、私のような読者の端くれでも「それではもったいない。若い人にもFSSやGTMを知ってもらえるような発表のしかたを続けてほしい」と考えてしまうのです。

いつも長文となり申し訳ありません。
二次創作の付録と設定資料集を楽しみにしております。
チーク さんの投稿…
空色の渚の人

 どうもこんにちは。コメントいつもありがとうございます。
 とんでもない!温かいお気持ちとてもありがたく、感謝感謝です。特にノベルのことははてさて、どなたも読んでなくても全く不思議はありませんでしたから^^;「お読みくださっている方がいらっしゃった!!」と嬉しく思いました。
 現在付録の方を製作中です。単行本18巻フィーバー?のあとになるかと思いますがもう少々お待ち下さい。

 永野先生は(いつだってそうだったのかまでは分かりませんが)ニュータイプの売れ行きについてはいつもとても気にかけていらしてたと思います。(かつてテールズオブジョーカーを出していたことをNTの売れ方に影響を与えていたようで結果良くなかったと語られていた事もあったと記憶しています。)
 私達の世代(空色の渚の人さんも恐らく同年代?コメントから推察してますが違ってたらすみません^^;)はお若い方がアニメ情報を得るのはまず雑誌…だと思っちゃいますけども、なにせ最近雑誌を買うのもまずお店が少なくなり、コンビニの取り扱いも減ってハードルが高くなりつつあります。NT以外のアニメ雑誌は1冊1000円超えるとも聞きました。
 第一アニメ雑誌も巻頭特集以外はせいぜい4ページ位の扱いですから、雑誌を買ってみようとするとしても、お目当てがその程度、あるいは載っていなくてもそれでも買ってもらえるのかなぁ…と不安を覚えます。
 永野先生が雑誌掲載にこだわれているのはそういった若い世代等「アニメ雑誌を通してFSSを知る新しい読者との出会い」があるからだとどこかで読みましたが、その新しい読者への呼び込みに「雑誌」というメディアが機能しているのかな…?という懸念が特に2020年代に入ってから一層強くなっています。
 そんなことを書いてみたつもりです。今情報収集はネットで大体間に合っちゃう気分になりますからね…。お金と、新規読者との出会いを得る選択肢は多いほうが良いのではないか?とも思うこの頃です。

 ただ永野先生はタブレット端末のことを「ガラス板」とも称しているので、電子書籍の可能性は、この呼称が変わらない限りはなさそうだよなぁ・・・と一方で思っています。だとするとイベントを増やすとか、メディア露出を増やすとか、他の手段をお考えいただかなくてはならないかもしれませんけどね。
 でも本当、ブランドイメージを崩さないようにしつつ、沢山の方に作品に触れてもらうという(作品の中身以外でのPR)というのはこの頃とみに大変なのだろうなぁ、とそんなことを思います。
チーク さんの投稿…
空色の渚の人様

おおおっと大変ごめんなさい🙏先ほどのコメントに「空色の渚の人様」としなければならないのに敬称をど忘れしてしまいました…お詫びいたします。
お詫びの付け足しに、付録は設定画風?のキャラクター紹介9名分となります。やったことなかったのですが楽しいですねこれ😅
空色の渚の人 さんの投稿…
おはようございます。
チークさんから戴いたコメントを読んで、永野先生のお考えを私が誤解していたようだと気づきました。
以前に、井上伸一郎氏が「月刊ニュータイプ」と「ファイブスター物語」の誕生の経緯を講演されていました。ですが私はこの講演をレポートしたネット記事の内容を忘れていました。改めて経緯を読んでみれば、たしかに、永野先生が「月刊ニュータイプ」での連載を軽視するはずがありませんね・・・。

2013年の連載再開のあとは、私はFSSが休載の「月刊ニュータイプ」は購入していません。私のような読者は他にもいることでしょう。しかし、そうした選択がいつかは雑誌の発行自体に悪影響を及ぼすかも知れない、と思い至りました。
先の2月号は、本編がない代わりにデザイン展の記事があり美麗なクリアホルダーの付録もつけてくれたのだから、やはり購入すべきでした。


ともあれ、第18巻の発売もカウントダウンに入りました。「月刊ニュータイプ」4月号はFSSの巻頭特集もあって、私もフィーバーしそうです!
その後はチークさんの二次創作のキャラクター表も見せていただけるのですね。こちらも楽しみにしております。
チーク さんの投稿…
空色の渚の人様
 すみません18巻ゲットで浮かれていてお返事遅くなりました。
 まだ全部をチェックしていないのですけども、これを見ていて「ああ、やっぱり永野先生は(単行本読者に)雑誌を買ってもらいたいと色々仕込んでいるんだなぁ」というのを一層実感したところです。
 勿論4月号はまだ読んでいないのですけども…。

 私はネタバレ付き感想でもあらすじを書かないのは「間違っても第三者の書いたもので満足してもらいたくない、実物を読んだあなたの感性が第一で、私は”単なる読者の他パターン”」という願いがこもっています。
 空色の渚の人さんが18巻、加えて4月号を手にとってどう思われるかは分かりませんけども(その間には1年位の連載情報量が空いているのですけども、それにしては繋がっているかのようなえらいタイムリーな展開になっているかと思います)まず全力で作品をお楽しみいただいて、その上で雑誌の行方にちょっとだけ思いを寄せていただければ幸いです。