最近では久しぶりと言ってよいほどのご無沙汰な感じで、12月号は「ニュータイプが土曜日に発売」となりました。
これは流通側の休日確保事情によるもので、「年間発売日カレンダー」というものが設けられており、土曜日は年37回完全休配(2024年度)という形が取られます。
休配日に当たった土曜日は本が書店に入荷せず、流通がなされないのです。
このためニュータイプの発売日もこの頃はその年間発売日カレンダーに左右されて時々発売日が異なり、「10日が日曜日だったりすると8日の金曜日発売」「10日が土曜日だったりすると9日の金曜日」になる場合が最近とても多かったのですけども、今回に限って11月9日土曜日は休配日ではありませんでした。
ただこれによる影響をモロに受けそうなのが、雑誌をKADOKAWAから直接定期購読している皆様です。
今年になってクロネコDM便が廃止され「クロネコゆうメール」となったため、(宅急便が集荷しても配達は日本郵便がする)これにより土日の配達がなくなってしまいました。(尚、飛脚メール便でも同様に土日配達はありません)
ただでさえ郵便、メール便の発送に時間がかかるようになったうえに上の状態ですから、ひょっとしてファイブスター物語の熱心な読者さんほど、せっかくのお休みに発売日を迎えたのに、今回11日の月曜日までおあずけ状態な方も少なくないのではないか?と心配しております…。
(クリアファイル特典のことを考えると、FSS好きこそ定期購読している方は少なくないはずですから。)
でもこれも書店がすっかり少なくなり、また人手不足とコスト高による配送関係のW影響から来ているのだと思うと、辛いですね…。
しかも電子書籍やAmazonなどのオンライン書店はますますスピードアップしていたりしますから、これが時代遅れと受け取られかねない側面もあり、紙の本の将来についてますます不安にならざるを得ないのでした。
そんな感じで、心配が先に立つ出だしとなりましたけども、とはいえくれぐれも!!FSSお好きな方こそ!例え手元に届くのが遅れたとしても本を実際に手にとって読んでから、もし良かったらこの先にも進んでいただきたいと思います。
…いや、今回そんな事書いて良いのか?今日は併せて、折角内容に満足された方が、このまま前進しちゃうのは物凄くNGであるとも書いておきます…😅(一応お題で警告したつもりですが🚫気になる方はここで止めてくださいね。)
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さて本編のネタバレ付き感想に入る前に、まず嬉しいニュースがありましたよね!
「DESIGNS 永野護デザイン展」2025年冬~春にかけ大阪と福岡での巡回展示が決定!
大阪会場で追加公開(初公開ものもあり)になるものも数点あるとのことで、私も行ってみようかなぁと検討中です。イベント等もあるのでしょうか。
もしもゴティックメードの再上映がTOHOシネマズ梅田であれば是非行きたいし、万が一トークショーなど開かれたりしたら733席ある巨大なスクリーン1ですら満杯になってしまいそうです。
そしてこの間に単行本18巻の発売も…?(でもあったとしたら2月10日の月曜日になりそうだけど)
大阪の会場について、簡単ですけども記載しておきます。
大阪会場
- 期間 2025年1月17日(金)~2月11日(火・祝)※休館日なし
- 会場 グランフロント大阪 北館 B1F ナレッジキャピタル イベントラボ※入場券の発売は1Fです
- 展示時間 1000~1900
- 入場料 前売り大人2000円、学生1800円、小中学生800円(当日券は各300円増し)※大阪限定のグッズ付き(アクリルクロック)限定前売り券(5500円)あり。
- 前売り券発売 ローソンチケットにて11月18日(月)1000~
福岡会場
- 期間 2025年4月予定(会場等未定)
…と、ここまでは割とポジティブに書きました。
一応「この先に記すことと、そんなことを書いていても展覧会は楽しみにしているんですよ。」そんな矛盾も私の中では両立しているのですけども、ここから先は妙に暗くなっていくと思います。
まずは展覧会巡回で「でもなぁ…」と思ったことについて触れます。
それは「グッズ付き前売り券」。出たこと自体は喜ばしいと思うのです。
所沢でデザイン展が行われることが発表されたとき、グッズ付き前売り券を一旦は告知されながら、その後すぐ訂正されその話は何故かなかったかのようになってしまいましたから。(その後の名古屋でも音沙汰なし)
1年経ってやっとその通りになったのね、ともグッズ写真を観るまでは安堵の気持ちの方が大きかったのです。
しかし、このアクリルクロック、欲しい方も勿論いらっしゃるのかもなんですけども…うーん、うーん、これウケるのかな?😅となってしまうのは自分だけでしょうか。(下記頁に商品画像があります)
時計だけ、あるいはアクリルスタンドだけのほうが良かったんじゃないかと思うんですけども…。
比較してしまうのも良くないとも思うのですけども、ちょうど12月に他作品の原画展があり、やっぱり永野護デザイン展と似たような感じの価格でグッズ付きチケットが売られています。(5000円)
でもこちらはグッズが漫画にも出てくるとあるモチーフによく似せたもの。
私はこちらについては迷うことなく買い求めたのですけども、ファイブスター物語でもそういう「物語にストレートに寄り添ったもの」は出来ないものでしょうかね…。
時計の針が旧ミラージュマークの血の十字架で、なのにレッド・ミラージュだけでなくツァラトウストラ・アプターブリンガーが並んでいる図って、場に馴染まない気がしてしまうんですけどもいかがでしょうか。(もうミラージュマークが黒い華十字になって10年以上経ちますし)
勿論これは個人の感想でしかないのも確かなんですけども、しかしその「個人の感想」はこの先更にどんどん暗くなるように、12月号本編へと突入していくことにします。
一応念の為にお断りしておきますけども、今回もちゃんとファイブスター物語、連載されていますし、10ページしかないけれども決してそう感じさせない展開です。
ましてや面白くないわけではないんですけども…。
そう、面白くないわけではないのです。多分今月号の展開だけをなぞって読んでいる分には。
でも私の場合、読んでいてクエスチョンマークが飛びっぱなしでした。飛んだ箇所を順不同で思いつくままに疑問符としていくと…。
- どうして桜子さんは、ヨーンを好きになって追いかけていたはずなのに、すっかりちゃあの応援団みたいになっているの?
- どうして(今回に限らず)ログナーって年を取らないまま子どもなの?
- どうしてメナーは約束違えちゃったの?(13巻でアマテラスに言わないで、といわれていたはず…。友よりも忠誠なのかもしれないけども。でもこのままじゃあまりに展開が目立ちすぎて報告したのがバレるよ。ちゃあはそんなことバレても友のした行為を気にしない大物だということ?)
- どうして暴風三姉妹がこの場に来ているの?(セイレイが決闘請負人になった可能性も一応あるけども、でも思い切りミノグシアの陣営にいるものなぁ…。そうじゃないとしたら尚の事どうしてそこにいるのかが全く謎。おまけに今まで戦闘以外で出会った描写がないのにいきなりアルル・フォルティシモのことをお姉様扱いしていて尚更気味が悪い。)
- ツーリー・パイドルって黒騎士になった時は既にウモスを引退した騎士じゃなかったっけ?(10巻)国章ついてて姿も妙に若々しいんですが…。
2はひょっとして今回のことが言いたいがために子どもにしておいた可能性すら考えられるんだけども(大人の姿でやるとちょっと恥ずかしいかもしれない…。)
うーん、読んでいて疑問ばかりが湧いてくるのって、うーん、上手く書けないんですが「ファイブスター物語って雰囲気漫画」だったのか。と突きつけられているような感じを今回受けました。今までそんなこと思ったことなかったんだけどなぁ…。
しかも私は元々フィクションを読むのが大の苦手。尚のこと厳しい読解を求められている感じがします。
すみません「いち個人の感想」とはいえここまでかなりひどいことを書いている気がするのですけども、ここでまた、他の作品を取り上げます。あるドラマで今月号の展開と同じように「雰囲気もの」と思ったことがあり、例を書いていきます。
作品名は伏せます。去年の大河ドラマなんですけど…。(それ、伏せてないだろ!)
1浅井長政とお市の方の娘の茶々が出てきたとき(子役)いきなり物凄く徳川家康をとても憎み恨んでいて渾身の演技で表現していた。でも慎ましやかな印象だった
↓
2再び登場した時はなんだかものすごい派手派手になっていて、姫様なのに城内で銃を構えるなどブッ飛んだ印象だった。
↓
3更に月日が流れて茶々は突然徳川家康に対して「小さい頃からお慕いしておりました」と愛を告白する(子役が家康のことが大好きだったことを示す回想つき)1を晴らすためのハニートラップなのかと思ったらマジだった…。え、1はどこいったの??
すごく大雑把な書き方ですけども、このドラマでの茶々の描き方、私これなにか見逃しているのかな、と当時見ていて凄く不安を覚えたのです…。
1がどうして2になったのかも(過程が全く描かれてなくて)良くわからない。ましてや1から3になったのはなんで??と首をかしげるばかり。「愛しすぎたがゆえに憎さ100倍」と捉えようと試みるも説明が少なすぎてちょっと難しい。
いや、フィクション物のすべてが全て説明される必要はないと思いますし(ましてやこの場合茶々は主役じゃない)人間が大きくなれば時として性格も見た目も大きく変わってしまうのも世間では「よくある話」だとは思うのです。ですけども…。
とはいえいくら物語の規模に大小あれども「Aさんがこう思うようになったのはこういうドラマがあって」「あの人が今ここにいるのはこういう経緯があって」という描写説明が少なくとも(エンターテイメントとしてのフィクション主要人物には)物語の時々にヒントとして盛り込まれていないと、思いを馳せるにしたって難しいのではないかと感じてしまいます。
そして、今月号のファイブスター物語、…というか最近時々思っているんですけども去年の大河ドラマみたいにあまりに過程を略している部分が多すぎる感じがしちゃうのです…。
それは私の想像力が足りなすぎるからだ、とご指摘されればそれまでですけども、せっかくデコース・ワイズメルとヨーン・バインツェルとの決闘にいよいよ突入!という何十年も待ちわびた物語と結末を目撃するのに、この頃あまりにキャラクターの設定と造形だけでドラマを作っていないか?ととても気になってしまうのでした。
すみません今月はネガティブに締めてしまいます。気になったことは他にもありますがあとはいつものように箇条書きです。
- 現時点ではコーダンテ姉妹に絶大なる信頼を置いているっぽい天照陛下。でも直近でアイシャが全てを失いそうな感じの沙汰が下りそうです(NT11月号)今回のメヨーヨの叛意はそことは関係なさそうなので、となると決闘中に何かあるということになるのかな。
- 冒頭解説について何も触れてなかったですけども、扉絵にあるお二人の解説は「魔導大戦以後」について大いに触れられており新しい情報もそこかしこで見られます。
- 扉頁説明を読むと、どうも後々も(大侵攻以外でも)色々な戦争がある、ということでいいのかな。「ボォス星全土の統一戦争」ってこれ昔のハスハント内戦とかハスハ統一戦争とかとは別物でいいんですよね?
- でも上記のことが漫画に描かれる可能性は低そうな気もする…。
- 今回メヨーヨ朝廷とコーネラ帝国が…この二国は度々共同戦線貼ってましたけどもついに永世同盟が組まれることが明らかに。でもその割に双方のトップであるルーパート2世とクラーケンベールが出会ったり、気があったりする場面が皆無なのでここも謎っちゃ謎。でも次代大統領の地位はコーネラ側に行くのね…。
- その次代大統領の名前は…でもクラーケンベールまだ若いからカラミティ星侵攻あたりまでその人物は台頭しないかな。だけども(多分)ルーパート2世の血筋で、あの方の子孫なのか…。聖宮ラーンの中枢となるだけじゃなさそうなのね。
- 突然ラミアスがあの国にも配備されそうなんですけどもこれ、やっぱりお友達同盟に関係するんだよね。となると3159年にレーダー9が結ぶという「驚愕のとある連合協定」はこれに関係してきそうよね。
- セイレイが髪切ったのは良いんだけど、アーリィ・ブラストと区別がつかない…。
- あとこれは読者欄についてなのですが、ファティマ・ウリクルと(多分)ジュノーン初期型のGTM想像版?みたいなイラストが掲載されていて素敵だなと思ったのですけども、投稿者は絵以外になにかコメントを書かなくてはならないのですか?私は思わず募集要項を確認してしまいました。作品だけで説得力があると思うのですけども、そんなお返事だとちょっと傷ついちゃいそうなぁ…。
こんな感じでした。
ここまで読み切っちゃった方、せっかく今月号面白かったのに!と多くの方が私の書いたことに疑問を抱かれ、出来たら忘れてもらえたら大変ありがたいです…。
(最後までひどい言い草ですみません)
(11/10追記)
発売日の時点では全く気がついていなかった最終頁の違和感について、ちょっとへっぽこ予想をしてみました。小ネタですけどももし良かったらこちらもどうぞ。
コメント
アルルお姉様の件ですが14巻219Pにて「アルル"お姉様”と同じになっちまった~」との台詞がありますので本編登場以前から知り合いでお姉様と呼ぶような間柄だと思っていました。出会って漫才みたいな言い合いをしたときも中学校の頃の話とかしてましたし…
一応脱走兵みたいな状態なのであのようなやり取りになりましたが、実際は、もともとお姉さまと呼んで慕っていると解釈してました。
アルルお姉様の件はこまぞう様のコメントにもあるように元々繋がりがあったのだと思います。
桜子に関してはもう恋は別腹で他に優先するものがあるということではないでしょうか?それが目的でAKD入りしたとのことですし。プロムで一旦振られたのでもう過去の恋心かなと。
お二人まとめてのお返事でお許しください(話題が似ていたためです。)
最初コメント欄ではなく別記事でコメントお返事がわりにしようかとも思ったのですが、「ダークと言うより暗黒チーク」が誕生しそうになったのでやめました(汗)
勿論お二人のせいではありません。むしろお二人はしっかりお話を楽しめたのだから良かったのではないかとも思っています。
アルル・フォルティシモがFSSに初登場したのは3007年で、この直後ヒューズレス・カーリーに「お家取り潰しになってから数十年行方不明になっている」と説明され、3010年にマグダルに傭われハスハの傭兵となっています。(魔導大戦が発生したのは3030年)
それだけでも「学校なんてセイレイと一緒になる時間ないじゃん」と思って過ごしてきるのですが、でも後々そういう事になっているのは承知しています。
そこは永野先生のご説明がほしいのですが成されないままです。
お二人共私にも楽しんでもらいたいと思ったお気持ちからコメントいただいたのかもしれませんけども、残念ながら物語自体は現在も楽しんではおりますけども、そこはそこで別に疑問符は消えないままですし、それを消せるとすれば物語の進行か、副読本などの永野先生のご見解だけだと思っています。
ちゃあと桜子にしても同様のことで、桜子は確かにプロムナードで一回振られていますが、でもその後もちゃあ捕まえて彼のことを追いかけていくだけの未練があったはずなのにいつの間にか思いは消え去っていますし、ちゃあは逆にプロムナード~ルミナス・ミラージュ持ち出したときまではヨーンへの恋愛感情はなかったはずです。(13巻でいきなりそういうことになっている。)
この先現時点での疑問が覆るようなドラマの熱さが見られれば有り難いんですが、恐らくお二人は永野先生のひっそりとしたご変更に対応できていてしっかり満喫できていて、頭の硬い私は出来てない、そんなところなのではないかと思いますよ。
そういった「物語を読んだ個々の認識の差」だと思っていただくしかないかと私は考えています。
(ただキャラクターの物語が、登場当初と大きく変わったと思われるのがこのアルルと、ちゃあ、あとボード・ビュラードだと私は考えていますが、先に書いた通りこれを説明しようとしちゃうと暗黒面に堕ちかねないので避けさせてください。私も皆さんのように全力で楽しめたら良いのにといつだって願っています。)