「素晴らしいゴティックメード」は全てを上書きする、2024年9月のTOHOシネマズ新宿。



 書かないと眠れそうにないほど目が冴えちゃっているので、取り敢えず今日のゴティックメード@TOHOシネマズ新宿についてメモ書きのように書いていこうかと思います。
 先に触れておかなくてはいけないのですけども、私は2015年の「TOHOシネマズ新宿オープン時こけら落とし上映」の時からゴティックメードをここのスクリーン9(499席+2という大変大きなものです。この劇場に永野先生&川村万梨阿さんのイラスト入り色紙が展示されているのは、オープンしたときの記念なのです。)で見ていたのですが、どうも他劇場よりも劇場スクリーンがでっかい分だけ、発色が今ひとつなのか?イマイチ白っぽく感じてしまうのと、ここのGTMで個人的に胸が痛くなるような記憶があり(それ以上は書きませんが)ここのところ全く持って足が遠のいておりました。
 2022年にあったGTM10日間限定上映では、TOHOシネマズ池袋・スクリーン10の音と画の迫力、表現力がかなり優れていたため、新宿の方が自宅から近くスクリーンが大きいのにもかかわらず一回も行かなかったほどです。

 にも関わらず今回TOHOシネマズ新宿での再上映にどうして出かけたのか?
 それは、これまたあまりいい理由ではなく、すっかり私を魅了し、お気に入りになっていたTOHOシネマズ池袋のスクリーン10が、この7月から3面スクリーンの”ScreenX”化してしまったことにあります。
 いや1面だけ使えばゴティックメードの上映も可能かもしれませんけども、流石に今売りにしているものを蔑ろにしてまで、通常方式の映画を上映する機会はないだろうなぁ…と、リニューアルの報を聞いてションボリしてしまいました。

 ということで私としては「ゴティックメードは見たいけども、今回は新宿で妥協しよう。」というネガティブ思考が入った状態の映画鑑賞でした。
 しかしながら実際のところは私のやる気の無さを大いに裏切る結果に。今回は…行って本当に良かった😂めちゃくちゃ素晴らしかった!!
 すっかり過去の後ろ向きな記憶は今日の出来事に上書きされ尽くされ、「今度ここで観る時はいい席取らなくちゃ!」と大変ウキウキして帰宅することが出来ました。

 いや人間の目って恐ろしいもので、はっきり映し出されるものはちゃんと頭と接続して追ってくれるものですね。
 とにかく画質が今回サイコーでした!
 最初十数分だけ「なんか肌の色が暗めじゃない?(でも緑はとってもきれい!)」と思っていましたけども、次第にそんなことも忘れていきました。
 兎に角アニメーションの情報量がよく見える。細かいところもしっかり目で追うことができる。
 ひょっとすると画質そのものだけで言えばTOHOシネマズ梅田とも同格かもしれないのですけども、ただTOHOシネマズ梅田はどちらかといえば昔ながらの劇場の形をしており(プレミアムシアター化しても)ちょっと画面からの距離が遠く、更に両端3列くらいは明らかに映り方が不利に見えそうな構造をしています。(つまり良い席でないと設備の恩恵を受けにくい感じ)
 今回(劇場の力量に)あまり期待していなかったこともあり端っこの席で見ていたのですけども、現代的な劇場構造をしているTOHOシネマズ新宿だと、隅でもその点全く気にならず、スクリーンからの距離が近いのでより大画面の迫力を味わえる感じ。
 そして新宿のスクリーン9は日本の劇場の中でもトップクラスの大きさなのです。
 
 ただ私としては迫力以上に、動画の美しさそのものに圧倒された70分でした。
 一枚の絵が絵のまま動いている感じというか、人物の前後感がよりよく立体的に分かるというか、本当に細かいところなのですけども…公式HPにある「撮影解像度は4K~12K」という文面が、劇場公開から12年経った今になって、その情報量が映写機から放たれつつあるという感じなのですよ。
 個人的に特に印象的だったのが、ベリンとトリハロンが剣の扱いを巡って口論しているシーンのトリハロン。滝の水量と相まって映し出される彼のお芝居がビックリするほどアニメーションで繰り広げられる多彩な何かが映し出されていて…(彼の表情や細かな動き、滝や川の風情で、何度も観ているはずなのにまだなにか知らなかったものが見えた感じ)私はゴティックメード観るのは多分54回目なんですけども、まだこの作品で驚けるんだ!と自分でも慌ててしまいそうでした。

 今回はとにかく背景の映り込みもこれまた大変良く、撮影したとされるDNPの実力がいかんなく発揮されていると思います。
 それなのに種とか雨粒とか砂煙とかもえらくよく見えますよ!不思議なくらい。
 この映画作品の「膨大な情報量」を初めてご覧になられる方がゴティックメードに対して何も思われないのだったら本当、「御縁がありませんでしたね。」で済まして全然OKなくらい、映画を初めての方がご覧になっても、例えファイブスター物語のことを全く知らなかったとしてもきっと物語の何かが心に残るのではないかと思います。
 今日9月19日のゴティックメードがはじめての鑑賞だった方、(新宿にしても梅田にしても)大変羨ましい限りです。物凄く恵まれた環境で作品をご覧いただけてますし、かつての映画館での表現力では、時としてちょっと表現しきれていなかった部分もいまや私達はしっかりと体感することが可能だからです。

 (なので改めてここでもお伝えしておきますけども、専門施設である映画館でも再生しきれていないものが、どうして家庭用機器や、ましてやスマートフォンなどで映し出せると思いますか?というのは書いておきたいです。
 永野護デザイン展で映像の一部がTVモニターで公開されていましたけども、私達の脳内はそこで映し出されたものしか追いきれていないから、映画館で満喫している自分にはベリンが作品紹介する新作部分以外、他展示のノイズじゃないの?と思うところもあったのですけども、好きな作品のはずなのにそう思っちゃう理由も自分の中で今回、よりはっきりした感じです。)

 ただ音については…新宿も決して小さくないですし迫力は充分ありましたから、関東地方の方は安心してもらって良いのですけども、ただ「もう2~3%音量を上げてもらえないかなぁ」と思ったのも確かです。(その点は梅田のほうが上かも)
 ほんの些細なレベルなんですけどね。ちょっとだけ上品だったかな?位の差です。

 そんな感じで上映後は新宿の劇場がグレードアップしていたことにすっかり気を良くし(でもこれどうしてなんでしょうね?隣に109シネマズプレミアム新宿が出来たから?)その後4人で集まったオフ会「はやしや」ではちょっとお高いビーフシチューを頼んでしまいました(オイ)
 時間のことを忘れお喋りしてしまい予定より30分もオーバーしてしまい大変すみませんでした💦
(また良かったらオフ会やるようにしますので是非いらして下さい。今回行けなかった方もお声がけくださり大変嬉しかったです。)

 しかしこうなるとゴティックメードという作品の特異さ…「どの劇場でも綺麗に見えるように作られたものとは全く異なるベクトルで制作されたピーキーでオーバースペックな作品」が際立つのは「より高度な情報量を放つ映写機とそれを使いこなす人員」であることが益々明らかになった印象です。
 是非TOHOシネマズさん(上映できるのならばもちろん他劇場でも良いんですが)には映写機変えたり、リニューアルしたり、シネコン新造した際は是非このゴティックメードという作品を劇場の実力を推し量る上でも(そういう動きがあれば)全国どこでも上映していただきたいと益々心から願うばかりです。
 いや、本当に全然映りが違いますから!そしてそのハードの違いからくる劇場環境の良さは「他の映画作品でも」存分に活かされることとなると思います。

 あ!でも!今回ドリパスさんには一つだけ言いたい!!「平日の夜に上映するならば1845分からじゃ早すぎます!」
 今回多数の遅れた方がいらっしゃいました。行けなかった方も少なくなかったのかチラホラ空席もありました(チケットはほぼ完売だったのに)
 せめて1900、いや1915、うーん、ゴティックメードは70分弱の作品ですし2000スタートでも全然良いんじゃないかと。明日私も(珍しく)アンケートに書いてみようかと思います。
 やはりお仕事上がりの方がスムーズにご覧になるには、始まりが遅くてもやむなしではないかなと感じております。

追伸
 ドリパスのリクエストも再開しております。まだの方は是非1~4票、よろしくお願い致しますね!(毎日0800で切り替わり、投票可能になります)
 今度新宿で再上映があったときは3000円増しのプレミアムラグジュアリー席、買ってみようかな?😂(昨日までとは別人の様に気が大きくなっている…)

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