劇場版ファイブスター物語、日劇への凱旋?
昨日1月29日に行われた”さよなら日劇ラストショウ・劇場版ファイブスター物語”の上映に行ってきました。
(日劇ではもう一回、2月3日(土)2245~の4本立てオールナイト上映があります。※AKIRA,劇場版ファイブスター物語、イノセンス、ルパン三世カリオストロの城)
以前にも書きましたが関東圏に住んでいるある年齢層以上の方にとっては、映画鑑賞というと今のようにシネコン全盛~近くのショッピングセンターなどではなく、駅近くにある映画館に出かけていって観るのが通例でした。
89年に劇場版ファイブスター物語が公開された時、私は折角大好きな作品の映画化(しかもこの時漫画は1年位休載していましたから若者にとってはかなり待ちぼうけだったのです。。)だからと中学生ながらも茨城から東京に上京し観に行ったのですが、有楽町まで行くのに「ああファイブスター(と宇宙皇子。当時はファンだったので^^;)はマリオンじゃないのか~…」と日本で映画上映の代表格!とまで言われていた花形劇場スポットを通り過ぎ、向かいにあるニュー東宝シネマに向かったのは懐かしの思い出です。
それからも有楽町マリオンにある日本劇場は日本を、あるいは映画界を代表する劇場で有り続けたのですけども、3月にTOHOシネマズ日比谷がご近所に誕生するのに伴い2月4日に閉館となることに。
”さよなら日劇ラストショウ”はそのラストイベントとなります。でも何故か日本劇場で公開されたことのない、この劇場版FSSが作品に選ばれたのは大変驚きましたし一方とても心躍りました^^;
すぐさまあの時の「ああ、マリオンじゃないのか~」という当時のションボリとした気分が蘇ってきたからです。まさか30年近く経ってから日本劇場で同じ作品を鑑賞するとは思いもよりませんでしたけども^^;
とはいえ…マリオンの入り口や周辺からしてそうでしたがやはり時間の経過というものを感じずにはいられませんでした。
有楽町やお隣の日比谷エリアは映画上映のメッカ(とは今言わないのかな)ですから、20代の時はよくここで映画を観てプランタン銀座でお茶と買い物して…と思いつつ懐かしい気分で街を歩いていたら何このマロニエゲート銀座って…あ。これ元プランタンか!イトシアも行ったことないからこちら側の街の風景すっかり変わったなぁ…マリオンに入っていた百貨店も変わりましたし何より狭く小さく感じました。
憧れていた映画館同士をつなぐ、手摺部分が透けているエスカレーターも今見るとちょっとレトロな感じすらしましたし。
映画館そのものは内装などは今風ですが当日券売り場とかがやっぱり懐かしい感じです。(今時の自動発券システムもありましたけどね)パンフレットを買って劇場に入ると、思っていたよりもずっとスクリーンが大きく、(ただし昔ながらなものですからワイドではなく、端の席は少し見にくい作り)またイベントならではのものなのか、アナウンスに「この作品はフィルム上映ですのでノイズや、場合によっては上映中断になることも有りえますがそれも映画上映の醍醐味としてお楽しみ下さい」という旨の説明があり、笑いと拍手が上映前から起こっていたのが印象的でした。(拍手は上映後もありました!)
劇場版ファイブスター物語を観るのは3年ぶり(前回はお台場シネマメディアージュ…ここも今はありませんけども、そこでのゴティックメードとの二本立てでした。連続で見られる機会は他にも有りましたけども二本立て上映だったのはこの一回きりです。)でしたし、私は家にDVDはあるけれども家で作品を観たりとかは殆どしないものですから、ストーリーの内容は分かっていても詳細はよく覚えていない^^;うっかりした性質である故殆ど封切り映画のような新鮮な気分で観ることが出来ました。
そんな劇場版FSS、ロードショー当時は全く分かっていませんでしたし30年近く経った今だから感じたのかもしれませんけども、60年代ハリウッド映画やルロイ・アンダーソン的な”ライトクラシック路線”な音楽作りをされた朝川朋之さんの音楽が、この映画作品を良い意味で保存してくださっていた感じを受けました。(あくまでこの映画作りにおいて、であって永野先生の作品そのものと相通じるかはまた別の話になりますけども…)
逆に僅かなのですがたまーに入るシンセサイザーの音や効果音がかえって30年の時間を感じさせてしまうのが奇妙で面白かったです^^;
上映コンディションとしてはノイズも冒頭若干出ていましたし、場面によっては(背景に人物が小さく描かれている時など)画面がぼんやりしているかなぁと思った事もあったのですが、とにかく流石に日本を代表する劇場のひとつ。懐かしい方もはじめて映画館でご覧になる方も満足して劇場を出られた事と思います。
冒頭のアナウンスといいアットホームな時間を提供してくださった日劇さんと東宝さんには感謝感謝です!
しかしこの劇場版に出てくるファティマ達…ラキシスもクローソーもエストもちょい出のメガエラさんまで、(勿論ソープ様もなのですが)永野先生のデザインラインに更に往年の少女漫画風味が付け足されていて動きや仕草までがいちいち可愛い!
そりゃお客さんに女性も多かった(今回半分位は女性じゃなかったかと思うほど)わけです…
繰り返しになってしまいますが日劇での劇場版FSS上映は後一回、オールナイトですけども2月3日(土)に予定されております。
まだチケットは発売中のようですし、家のDVDや配信でしか御覧頂いていない方も、是非大画面での凱旋上映(は言い過ぎか^^;)になったこの機会をドウゾお見逃しなく!
そして月曜日の夜からアフターでプチオフ会的に6名の皆様とFSSについてお話することができました!(今回時間がなかったのでこのブログでは募集できずにいました。スミマセン。)
やっぱり大好きな作品についても、またSNSなどと違った形で各個人のパーソナリティを味わえるこういった機会はあっという間に時間が過ぎてしまいとても楽しかったのでまたオフ会企画しようかな。と考えております。
その時はスケジュールに余裕をもたせこちらでもお知らせしますので次回は皆さんで思い思いの丈をお話にいらしてくださいね!
昨日もはじめましての方含め10名近い方とFSS繋がりでお話できて大変へっぽこは幸せでした(^o^)
そして3月に新たに東宝旗艦として誕生するTOHOシネマズ日比谷でも…何か上映があるといいですよね、本当…。物凄く我儘言ってしまうと劇場版FSSとゴティックメードの同時上映だと最高なのですが…^^;
余談1
この”さよなら日劇ラストショウ”のイベントに伴うパンフレット(1000円)最初文字ばかりでファイブスターのファの字もないかと落胆したのですが^^;いやそれは私の間違いでした…ちゃんと作品解説有りました。
どういった文章で作品が説明されているかはあなたの目でどうぞ。
このパンフレットは映画館の世界と日本の映画館の歴史を垣間見ることが出来るので、よく劇場に足を運ばれロードショーをご覧になっている方ほど、とても楽しめる作りになっていると思いますよ!
余談2
あ、あと…以前から時々ブツブツ言っているのですが…どうしてもこの劇場版に出てくるコーラス3世は演じられた井上和彦さんの声とあいまって「地球は狙われている!」と言い出しそうで言い出しそうで仕方がなく公開当時から背中が痒くなる(何だそりゃ)のですけども…
今回もそんな気分も改めて体感しつつスタッフロール眺めていたら蒼き流星SPTレイズナーのキャラクターデザインを手掛けた谷口守泰さんが原画に参加していらっしゃるのですのね…今となっては分かりませんがコーラスさんを描いているカットとかあったのかなぁ…だからやたらあの方と激似で困惑するのかしら…
※他作品の話ですみません、他のロボットアニメはよく覚えていないのに^^;レイズナーだけは面白かった思い出が強く本当にハマって色々雑誌や本とか買って読んで過ごしたへっぽこ子供時代だったのです…。
余談3
次回はとうとう・・・ファイブスター物語14巻の発売が近づいておりますよ!そちらについてになると思います。
こちらでは13巻や副読本のときと同様の扱いとなり「手に入れたらネタバレ無しの速報版、発売日にネタバレ付き感想版。」をお送りしたいと思います。
こういった怒涛のラッシュ状態のため、ニュータイプ3月号(こちらもFSS連載、表紙、特集予定ですよーー!)のネタバレ付き感想については11日(日)以降にずれてお送りする予定です。
スミマセンがそのあたりはファイブスター物語ファンにとってこの上ない贅沢な時間を過ごすということでお許し願いたいと思います。永野先生が丹念に描かれる物語を満喫し瞳がうるうるした後で、それでも良かったらいつもの様に?呆れにいらしてください^^;
このブログをお読みになって下さるFSSファンの皆様、どうぞ
「全力で2月を楽しみましょうね!!!」
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