番外編・劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライトを観た感想。

  ここにしか書く所なかったので😂リンクを大っぴらにしない形でお送りしようかと思います。(キーワード検索には引っかかります。)

 えー、当方普段は永野護先生の漫画「ファイブスター物語」の感想等をこのブログに上げております。しかしながら…
  • アニメ雑誌に連載されている作品を毎月買って読んでいるものの、普段アニメを殆ど見ていません。(あ、珍しく今は「ぐんまちゃんシーズン2」は観ています。とても面白いです)
  • 映画もたまーに観るかも程度。
  • でも映画「ゴティックメード」は53回観ています。
  • 今回鑑賞した映画は全くの初見です(予備知識もほぼ入れませんでした)ツイッターのフォロワーさんがハマっていておすすめされたので観に行きました。
  • 私はおばさんです😅
ということを予め前置きした上で、FSSとは全く関係のない映画の初見感想文をお送りしたいと思います。(作品ネタバレはしていると思って読んで下さい。)

 この「劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト」は2021年公開のアニメ映画で、人気があるようで公開から2年経っても劇場公開されています。(各種配信もすでにされています。6/7現在AmazonPrime会員特典にもなっています
 今回の2周年記念公開は明日8日までらしいですが、一部劇場では来週15日までの延長も決まったようなので、息の長い、人気がある作品なのですね。

 どうしてこんな内容も殆ど知らない人間がこの映画を観に行ったかというと、作品の評判が高かったこともそうなのですけども、THXというスクリーンチェック会社が認定した映画館を体験したかったのもあります。
 「劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト」をイオンシネマ海老名ではこのTHXスクリーンでの上映を確約してくれていたこともあり、思い切って行ってみることにしました。
 (ただ私は全然違う私鉄沿線の民でしたのでちょっとした遠征になりましたけども…。)
 しかしイオンシネマ海老名は文字通りイオン海老名店の中にあるのですけども、これがまたなんというか…。「30年前のジャスコ」でして大変びっくりしました。
 元はワーナー・マイカル・シネマズ海老名というシネコンで「日本最初のシネコン」として1993年にオープンしたのですね。(だからこの建物は最初マイカルだったのかな?)
 出来た当時はさぞかし盛り上がったことと思いますけども、そこから大したリニューアルもせずに時が30年止まってしまったみたいな店構えで、よく郊外にあるイオンモールとは全然違った天井の低さと昔の総合スーパーっぽい店舗構成。
 通りがかったフードコートはガラガラで、年配者が向かいの椅子に靴を脱ぎ足を投げ出してくつろいでいるのを見てしまったこともあり、懐かしさを通り越して「よく建て替えずにやっていってるな」と驚くばかりでした…。


 そんな変な驚きとともに訪ねてみたイオンシネマ海老名ですけども、まず先に劇場と作品の簡単に印象を書いてみました。
  1. イオンシネマ海老名のスクリーン7・THXの音はたしかにとても迫力あり。かといって耳鳴りするようなこともなく楽しめるギリギリのライン。ただし一部セリフが音に被って聞き取りにくい感じのシーンも。画質は最高!ではないもののまぁまぁではないかと思います。
  2. 劇場自体は見やすいスクリーンかと思います(ただ予告編はかなりぼんやりしていてスポイルされた感じの映り。)
  3. 前情報なく殆ど何も知らない状態で観ましたけども、初見でも多分平気です。
  4. 現在この作品は配信もされているようですが、配信でこの作品を見ても面白くなさそう。(多分作品ファンが細かいところを観たいがためのリピーター向けじゃないかと思います)そういう意味ではかなり拘っているだろう映像の迫力を映画館で観たのは大正解だったと思う。
  5. 可愛い女性キャラクターが沢山出てくるけども、お色気シーンとかは皆無だったのでその点が気になる方は安心してもらってもいいと思う。ただ流血のシーンはあります。血を見るのは絶対だめな人はNGかも(ただ事故とか殺戮とかではないけど…)
 こんな感じでしょうか。

 ここで終わらせても良かったのかもしれませんけども…いや、面白くなかったわけではなく、「観に行って良かった」とも思うんですけどもどうしても気になったことだけこのあと綴っていきます。
 (ここからは作品大ファンの方はご覧にならないほうが良いかもしれません。)

 「劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト」、初見でも一応話の筋が分かるように説明も丁寧でしたし、映像のぶっ飛び方も…なんだか飛ばしているなぁとは思いつつも基本は歌劇に没頭する少女たちの青春グラフィティ的に観ていたんですが、あるときから「…こういうタイプの映画、以前にどこかで観たことないかい?」と思うようになっていきました。
 割りとすぐに答えは見つかりました。その作品は2016年に公開された女性向け?のアニメ映画「KING OF PRISM by PrettyRhythm」(以下キンプリと略)という映画。
  1. 男女の違いはあれども、数人のアイドルのようなグループが同じ組織に所属し、1対1でバトルし合う
  2. それも歌と踊りが入る(今回の映画は歌+演劇+RPGみたいな武器で星を落とす感じ?)
  3. ライバル同士が対決している間はまるでイリュージョン世界(現実にはとても不可能なアニメならではの表現とともに繰り広げられる)だけども勝負も決まる。
 こんな構図なんですよ。
 そういえばキンプリも「発声上映、応援上映という形が有名になった映画作品」で、あの時もその評判だけで、何も知らずに観に行ったんだよなぁ…。(すみませんその後、おさらいしたり続編とかは観てません。)
 あのときも「あー面白かった」とその荒唐無稽なバトル展開に驚きながらも終わってみれば(ファンの方が示す盛り上がりも含めて)アイドルのコンサートってこんな感じなのかな、と疑似体験したような楽しさだけを強く覚えているのですけども。
 
 キンプリは男性アイドル?が主体の映画でしたけども、今回の「劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト」は主役が少女たちですから男性向け「キンプリ」みたいなものか…となってしまった途端、私の頭の中でかつてみた映画の構図がどこかでひっかかってしまい、電車がやたら出てくるのも、流血のシーンも、何度も出てくる「ワイルド スクリーン バロック」や「アタシ再生産」という言葉も、またあちこちで熟れたトマトやキリンのモチーフが出てくるのも(あのキリンさん、世界概念だと思うのですけども、でも登場人物たちだけの前に出てくるものではなくてそういった、「演劇にのめり込んだ少女が放つ煌めきが大好き」な存在なんだよね…。となるとあの彼女たちに取り憑いている?のは今のうちだけで、今後は将来ここの学校に通う歌劇少女たちの前に次々と現れるんだよね?)「男の人ってこういった中二病っぽい要素が好きなのかなぁ…」という感じになってしまうのです。
 いかにも意味ありげなキーワードが好きなの?と書いてしまうと言い過ぎかも知れませんが。

 これが全くのはじめて体験する世界だったら、もっと面白いなと思えたのかもしれませんけども、「アイドルのようなグループもののアニメって結局は似たことになるというか、こういう、幻想と現実が行ったり来たりのような世界の中で白黒勝負事もかかった世界なの?」という感じを受けてしまうと、いくら刺激的な映像展開やキーワードを矢継ぎ早に並べられても、次第に新鮮味をゆっくりと失うような感覚を覚えました。
 そもそも自分そんなにアニメや映画見ないのにどうして…と、このダブり感がとても気になってしまったのは確かです。

 とはいっても他にも美少女あるいは美少年のグループもののアニメは色々ありそうですから、今回被った印象を抱いたのは私の単なる偶然かもしれませんし、もしダブっていたとしても「ヒーロー物の映画はこういうもの」とか「ボリウッド映画のお約束はこんな感じ」というのと同じ要素で「日本のアニメ映画のアイドルものはこういう傾向にある」でも良いのかも知れませんけども…。
(そういえばキンプリの出演者たちもやっぱり共同生活していたよね…。それに両作品ともいわゆるBL、百合表現の匂わせとかもあったな…。)

 なんだかすみませんこんな事書いてしまって。でも決して全編つまらなかったわけじゃないですので、その点ご了承下さい。
 最後に「構図」以外の点についても。
  • 表層では「劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト」のモチーフとしては宝塚歌劇がありそうなので、これを観た男性ファンの方がやがて宝塚歌劇団の公演に足を運んでくれたりしたら面白そうなんですけども…(自分は宝塚を2回観たことあります。この映画にもそういった舞台ものの面白さがシナリオや演出にも盛り込まれていたと思います。)
  • あと学祭?で未完成のシナリオだった劇がどうなったのかというのも気になるのですが、果たしてうまく行ったのでしょうか…。
  • 進路に悩んだりしていた少女たちが、エンディングでそれぞれの道を行く彼女たちの姿を個々で確認できたことにはホッとしました。本当はその先も気になるんですが、でもそれは「少女たちが繰り広げる”レヴュースタァライト”」とは関係ないのでしょうね。大人の階段を上ってしまったということでしょうから。(後輩たちが主役になって、演劇しつつ戦う同路線の作品が出来る可能性はあるかもしれないけれども。)
 そんな感じです。レヴュースタァライトファンの方、お目汚しどうもすみませんでした😅

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