最後に、”しまいこんだ秘密。”


「ジュノーン、出来たよ。行ってくる。」
僕は手の中に呼びかけた。
「・・・いや、行こうか。」
鏑矢は懐に。不自然だが剣は二本・・・普段持ち出さないものと一緒に。
ひとつは有る事を頼みたい人がいるから。

追いかけるのは僕の方になってしまった。
夜眠ろうとすると、情けないくらい涙ばかりがこぼれてくる。
今も気持ちは同じだけど、ここで泣く訳には行かない。
国民のため、この戦争でいなくなってしまった人のため、僕はテラスに行こう。
もう終わらせるんだ。いろいろ手助けを借りてしまったけど、・・・それには感謝しても足りないくらい。

でも僕はどうする?
太陽は輝き続けなくてはならない。
しかし影なくして・・・光はその存在を放ち続けられるのだろうか?

今の自分には、光は眩しすぎて焼け焦げてしまうかも知れない。
だけどそれでも構わない。とにかく戦場に行こう。
例えひとすじの影になってしまっても、僕には君がいてくれる。






※ブルックナー6番と共に。素敵な音楽たちとたくさん出会えたのも、私の一年を支えてくれました。感謝。

この記事をシェアする

0 件のコメント :

コメントを投稿