~へっぽこからのお知らせ~

◯11月22日(水)1810分~TOHOシネマズ赤池(愛知県。名古屋の方は地下鉄鶴舞線でどうぞゴティックメードの再上映が一回限りであります。新しい施設オープン前でかなり直前ですがご興味ある方是非とも足を運んでみて下さい!

◯配布物Fughetta.シリーズ3冊について。バックナンバーに関してはお申込みを締め切らせていただきました。今迄お申し込み頂いた皆様どうもありがとうございました。
最新号3に限り、年末まで郵送も受け付けます。お問い合わせフォームにてご住所、お名前、お誕生日(要年齢確認のため)お知らせくだささい。
※尚配布物に記載したコラムについてはブログ公開予定はございませんのでよろしくお願いいたします。

星降りの夜(3)

「・・・もう遅いから本当はもうお休みになってほしいのですが、それなら、私も流れ星探すのを手伝います。」
ウリクルは意外なまでに真剣に夜空を注視するコーラスの姿をどこか面白く思い、こう彼に提案してみるのだった。
「本当?なら助かるよ。4つ眼があればもっと見つけやすいだろうし」
今はあくまで修行中の身、部屋に連れ戻されるのではないかと内心ヒヤヒヤだったコーラスも、ウリクルが笑って手助けしてくれるとの言葉に、心底有難う、との気持ちをこめてウリクルにはそう伝えた。
そしてコーラスは横になったまま、ウリクルは彼の隣で腰を下ろして、二人で流れ星を探し始めるのだった。

それから、黙り込んだ二人が目を凝らして満天の夜空を眺め出してから、どの位経っただろう。
「あっ、」「あっ、マスター。」
空の北東を一筋の小さな淡く白い光が、夜のキャンバスを大きく横切って、一瞬にして立ち消えしてしまうのを、二人とも同時に目の当たりにした。
「・・・流れ星だったね!」
コーラスは飛び上がるように起き上がって、隣のウリクルに夜空の輝きに負けない笑顔を見せた。
「ウリクルは、何かお願いしたの?」
お互いが同じような事を聞きたがっていると思ったけれども、まず我先にと話しかけたのはコーラスだった。
「私ですか?」
ウリクルから答える番が回ってきて、彼女はひとこと、ポツリと呟いた。
「"この世界が平和でありますように"と・・・」
それを聞いたコーラスは、彼女の真面目で一途な願いに、一瞬だけ面食らったが、しかしその願いは叶うだろうか、とやがては星空をもう一度見上げて、黙ってしまうのだった。
それを果たさなくてはならないのは、やがてやって来る僕の役割なのだから。
叶えなくてはいけないね。とウリクルをもう一度見返して微笑み、口に出しては「凄くウリクルらしいね。」とだけ答えた。

そして彼は一つ今更のように気がついたのだった。
ひょっとして、自分の願いもウリクルに話さなくてはならないのかと。
「マスターは何をお願いしたのですか?」
にこやかに尋ねる彼女に申し訳ないと思いつつ、今の自分には決して答えられないことに慌てた。
「いやごめん、・・・ナイショ。」
「えー、何ですか、それ。マスター狡いですよ!」
せっかく一緒になって流れ星を探してくれたウリクルに半ばむくれる様な態度をとられて、平謝りをするしか彼には手段が残されていなかったのだった。



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