~へっぽこからのお知らせ~

◯11月22日(水)1810分~TOHOシネマズ赤池(愛知県。名古屋の方は地下鉄鶴舞線でどうぞゴティックメードの再上映が一回限りであります。新しい施設オープン前でかなり直前ですがご興味ある方是非とも足を運んでみて下さい!

◯配布物Fughetta.シリーズ3冊について。バックナンバーに関してはお申込みを締め切らせていただきました。今迄お申し込み頂いた皆様どうもありがとうございました。
最新号3に限り、年末まで郵送も受け付けます。お問い合わせフォームにてご住所、お名前、お誕生日(要年齢確認のため)お知らせくだささい。
※尚配布物に記載したコラムについてはブログ公開予定はございませんのでよろしくお願いいたします。

ささやかな最大権力(6)

ふたりはそのまま、お茶もそこそこに積もる話に花を咲かせていた。
外遊のこと、留守だった時の城のこと、
模擬戦の内容やその後のこと。

時折笑い声も混じりながら。
午後の陽差しに包まれながら、風のそよぎに身を任せながら。

・・・お喋りしながら、何故だかウリクルは昔の事を思い出していた。前方にいる彼が、まだ王子だった時の事を。
そしてそれは多分、この昼間のせいだとも。
突然すぎて、しかも不意ではあったけれども、懐かしくて穏やかな時間が今ここにあることを、幸福に感じていた。
しかし彼の背中を、時折振り返り様見せる笑顔を見つめながら違う事も想う。
・・・マスターはやはり、眩しい陽射しの元で生を受けたのだな、わたしとは違うんだな・・・と。
相反する事をぼんやり頭に思い浮かべていると、静けさの中に、奇妙な言葉ではない音がウリクルの耳に飛び込んできた。
そしてまた彼女は不意打ちをかけられたのだった。

「・・・こう、良過ぎる気候だと眠くなってきたかも。ウリクル、膝貸してくれる?」
音の正体は、コーラスの大欠伸だったらしい。
「へ?」
どう反応してよいのか分からず、仰け反ってしまったかも知れない。
「肘じゃないよ、ひ、ざ、だよ。分かる?」
悪戯心の混じった表情で顔を近づけられて、ウリクル自身はどうしたのか、この時はよく覚えていなかったのだった・・・

その頃、コーラスの部屋の出入り口付近では、更なる変化が起きていた。
ハミルと先輩がああでもないこうでもない、と話しこんでいる間に、それを咎める一人の騎士が、ふたりの間に割って入ったのだった。
「陛下の御前で、何をガヤガヤやっているんだ!」
・・・二人ともその顔を認識して、あ然としてしまった。
「副騎士団長・・・」
トリオのナンバー2が、今ここに来てしまっている。それも二人とも思いも寄らない言葉と共に。
「陛下は頭痛がするからとお休みになられているのに、そんなに煩くしていたら、迷惑も甚だしいだろう!」

・・・二人はお堅いという評判もある副騎士団長に、今起きていることを伝えるべきか、顔を見合わせるのだった。

この記事をシェアする

0 件のコメント :

コメントを投稿