~へっぽこからのお知らせ~

◯11月22日(水)1810分~TOHOシネマズ赤池(愛知県。名古屋の方は地下鉄鶴舞線でどうぞゴティックメードの再上映が一回限りであります。新しい施設オープン前でかなり直前ですがご興味ある方是非とも足を運んでみて下さい!

◯配布物Fughetta.シリーズ3冊について。バックナンバーに関してはお申込みを締め切らせていただきました。今迄お申し込み頂いた皆様どうもありがとうございました。
最新号3に限り、年末まで郵送も受け付けます。お問い合わせフォームにてご住所、お名前、お誕生日(要年齢確認のため)お知らせくだささい。
※尚配布物に記載したコラムについてはブログ公開予定はございませんのでよろしくお願いいたします。

ささやかな最大権力(12)

地下のモーターヘッド・ハンガーへと、ふたりは城の廊下を並んで歩いていた。
窓の外からは、夕暮れの茜色が今日も白亜の城壁と、彼らを優しく包み込んでいた。

「マスター、さっきのあれでは・・・ばらしているようなものではないですか!」
小声で不服を述べつつ、ウリクルは心配そうな表情を隣のコーラスに向けた。
「怪しいと思われるのなら、いっそ解ってしまったほうが良いよ。また何か頼めるかも知れないし。」
「そんな・・・」
「大丈夫だろう。二人ともある意味真面目みたいだしね。」
ウリクルは不安そうに後ろを振り返ったが、もう二人の姿は遠くなりすぎてここから望むことは出来ない。

嘘はばれるもの。自分でそう言っておきながら、実際もそうなっているのだけども・・・。
でも秘密は・・・ふたりだけの秘密は、決して外に漏れて欲しくはない。
ここにいる"嘘つきの"マスターの為にも、どうか。
ウリクルは願うような気持ちを抱えつつ、コーラスに付いて歩き続けるしかなかったのだった。

「さっきのお菓子みたいに、マスターの痛みも半分こで受け取れたら良いのに。」
「・・・最中みたいにかい?」
突然のウリクルの風変わりな言葉に、驚きつつも彼女の主人はふと立ち止まり、ウリクルの曇ったアメジストの瞳をじっと見つめ、笑ってこう答えるのだった。
「でも君が聞いてくれるのなら、その時点で半分こになっているよ。ありがとう。」


コーラスは周囲を見つめ、誰もいないことを認識してから、ウリクルの左手をそっと握り締めた。
そしてまた、二人とも歩みだしたのだった。



おしまい。

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